バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

128 / 158
どうも混沌の魔法使いです。今回の話でデートの話は終わりにしようと思います、あんまりこういうのは得意ではないので上手く書けるかどうかは判りませんが頑張ろうと思いますのでよろしくお願いします


応用問題問8

 

 

応用問題問8

 

3Dアトラクションの前でもめている美波達……これでもう10分以上こんな感じだ

 

「ねぇ。瑞希そろそろ止めない?」

 

周りに人が増えてきているのでそろそろ止めた方が良いと思い始めて来た。

 

「そうですね。そろそろ止めた方が良いですよね、明久君が少し頑張ればいいんですよね」

 

僕が何を頑張るの?首を傾げていると瑞希はにこりと笑い

 

「全員と1回ずつ乗ればいいんですよ」

 

「えっ?」

 

僕が首を傾げている中。瑞希はにこにこと笑いながら

 

「美波ちゃん!優月さん!高城先輩!明久君が全員と1回ずつ乗ってくれるって言ってますよ!」

 

瑞希がそう言うと揉めていた美波達は止まってくれた。それはいい……それは良いんだけど……

 

(僕ホラー苦手何だけどなあ)

 

ホラーライドって銘打ってるし。しかも3D……大丈夫かなあ?僕は激しい不安を感じながら

 

「私と明久が一緒に来たんだから1番は私だから。さっ行こう明久」

 

優月につれられてアトラクションに並んだのだった。そして僕はそのアトラクションの中で

 

「ああああああーッ!!!!!」

 

予想以上の恐怖に終始絶叫をしたままだった。そして降りると同時に瑞希に腕を捕まれ再びGO

 

「いいやああああああああッ!!!」

 

無理!これ無理だからアアアアア!!!

 

「もう明久君ったら可愛いですねえ」

 

嬉しそうに笑う瑞希の声も聞こえないしも顔も見えない、僕がただ願ったのは

 

(早く終わってええええ!!!)

 

予想以上の恐怖の前に僕はそれしか考える事が出来ないのだった……

 

 

 

聞こえてくるアキの絶叫のせいで周りに人がいなくなった。ウチは先に乗った優月と瑞希に

 

「中身の妖怪って何?」

 

日本の妖怪とかだと駄目何だけどと思いながら尋ねると

 

「よく判らないお化けだったね。日本のじゃないよ?」

 

「私もそう思いますね。あれなんだったんでしょうね?」

 

そんなのウチに訪ねられても困るんだけど、そもそもウチが尋ねてるのにと思っていると

 

「あうううう……」

 

「中々に楽しかったですよ。アキ君」

 

ほぼ瀕死の明久を引きずってくる高城。ウチはアキに近寄り

 

「怖いなら止めておかない?」

 

日本のお化けじゃないならある程度は平気だけど、アキがこんなに弱ってるしと思いながら言うと

 

「だ、らいじょうぶ。行こう」

 

全然大丈夫そうに見えないんだけど……と思いながらアキとウチは一緒にアトラクションに乗り込んだのだった

 

「だ、大丈夫?」

 

「らららら、らいじょうぶ」

 

うん。どう見ても大丈夫じゃないわね……一体どんな怖いお化けが……ウチがそんな事を考えている間にコースターは走り出した。

 

「ウヴォオオオオ!?」

 

「ふぁ!?」

 

走り出すと同時に飛び出してきた狼男に思わずそう叫ぶ。召喚獣システムの応用だからかかなりリアルだ。思わず悲鳴を上げそうになったが

 

(はっこれか!?)

 

高城が楽しかったといっていたのはアトラクションではなく……

 

「ブルブルブル」

 

コースターにしがみ付いてブルブル震えているアキを見て居たんだと理解した。なんか凄くかわいくて……ウチはコースターが終わるまでブルブル震えるアキをずっと見ているのだった……

 

なお外で待っている優月達はと言うと

 

「美波ちゃんの悲鳴が聞こえてきませんね」

 

「多分明久をずっと見てるんじゃない?」

 

「あれは反則だと思いますよ。可愛いかったです」

 

以下にコースター中の明久が可愛かったのか?と言うテーマで談話していたのだった……遊園地としてはこう言いたいだろう【楽しみ方が違う】っと……

 

 

 

 

 

コースターで明久君が弱りきってしまった後は比較的穏やかなアトラクションを一緒に回る事になったのですが

 

「いつまでついてくる気かな?帰れば?」

 

苛々とした様子の優月さんと私達の間で困った表情をしている明久君と、アトラクションの内容はかなりうろ覚えだ。ただ

 

「ああ、いいなあ。可愛いなあ……」

 

わくわく動物ランドで何故か大量の小動物に囲まれ、自身は兎を抱き抱えている明久君にかなり癒されたのは言うまでもない。そして今は

 

「少し位分けてくれてもいいじゃないですか!」

 

「駄目だよ!これは明久が私に作ってくれたお弁当何だから」

 

ブルーシートの上におかれたバスケットの上で私・優月さん・美波ちゃん・高城先輩の手がバスケットの上で交差していた。

 

「もっと作って来れば良かったかなあ」

 

「ちがう。明久が悪いのではなく押しかけてきた美波達が悪い、そして自分達のパンがあるのだからそれを食べればいい」

 

「いいじゃないの!少し位分けなさいよ」

 

「サンドイッチの1つや2つ分けてくれてもいいじゃないですか!」

 

明久君のバスケットからそろーとサンドイッチを取ろうとすると

 

「ダンッ!!」

 

「やってくれますね」

 

即座に私の手を弾く優月さん。中々いい反射神経をしていますね。そんな感じで応戦し、いつ終わるかも判らないと思っていたのですが、最終的には

 

「ねえ、分けて食べようよ。色々用意してるし……喧嘩しないで欲しいなあ」

 

明久君のことの言葉で一瞬でその争いは終結したのでした

 

「アキってお弁当和食が多かったけどサンドイッチも得意なのね?」

 

「んー色々作れるだけだよ。姉さんってあれで結構好き嫌いが多いから」

 

「玲は料理できないんですか?」

 

「みーちゃん?姉さんが出来るとおもう?自分で作る駄菓子すら出来ないのに?」

 

「失礼な質問でしたね。すいません」

 

玲さんってそこまで料理できないんですが、上手そうに思えるんですけどね……そんな事を考えながらポテトサラダを取ってもらい

 

「……これりんごですか?」

 

「うん。隠し味でね?美味しいでしょ?」

 

綽綽としたりんごの食感とポテトサラダの酸味がちょうどいい。それに

 

「このサンドイッチの美味しいわね。中身はローストビーフ?」

 

「うん。この前に龍也に直ぐ作れる方法教わったんだ」

 

それに魚のフライのサンドイッチやタマゴサンドなどバリエーションが凄く豊富だった。私は好きなタマゴサンドを取って齧りながら、時計を見て

 

(うう……あんまり時間が残ってないです)

 

妨害するために出て来たけど、実は今日は夕方から用事がある。これは私だけではなく、美波ちゃんや、高城先輩も同じだ

 

(でも大分妨害できたのでいいですよね)

 

間は既に1時を少し回っている。妨害できた時間は3時間ほど……まぁ悪くない時間だろう。私はそんな事を考えながら今度はローストビーフサンドに手を伸ばすのだった……

 

「それではアキ君。また学校で」

 

「じゃね。アキ今度楽しみにしてるから」

 

「では明久君。また一緒にお勉強しましょうね」

 

昼食を食べた後、少しだけアトラクションを回り。3時くらいに明久君と優月さんと別れたのだった……

 

 

 

全然回れなかった。色々とアトラクションを見て回りたかったのに……美波とかの妨害で全然回れなかったのは残念だったけど……

 

「最後に観覧車に乗ろうか?」

 

帰える時間を考えるとそろそろ電車に乗らないと不味い。だから最後に観覧車に乗ろうといって2人で観覧車に乗る

 

「いい景色だねえ」

 

「そうだね」

 

2人で観覧車で景色を楽しむ。今は周りには誰もいないし、下につくまで邪魔もされない

 

「ねえ。明久。私さ学校卒業したら暫くあえなくなるかも」

 

「え?」

 

驚いた顔をする明久に私は

 

「今のところだけどこの街にはプロの演劇団とかなくてさ……もし私の夢を叶えるなら別の場所に行かないといけないかもしれないんだよね」

 

あと1年の間にプロの劇団が出来るとまた違うが、今の所だと確実に別の場所に行かないといけないだろう。隣の県とか、悲しそうな顔をしている明久に

 

「大丈夫休みの度に帰ってくるし!電話もメールもするよ!」

 

「う、うん……夢が叶うといいね」

 

「叶えるよ、それで叶えたら戻ってくるよ、明久を迎えに」

 

「みーちゃんみたいなことを言うんだね?」

 

うぐっ!?あれと一緒にされるのはかなりしゃく何だけど仕方ないと割り切り

 

「だから約束、私がいなくなっても忘れないでね」

 

「約束するよ。絶対に」

 

まだ先の話だけど、今こうしてて約束をしよう。指切りをした後その手を掴んで引き寄せて

 

「約束だからね♪」

 

額に軽くキスをするとトマトのように顔を紅くする明久に苦笑していると観覧車のスピードがゆっくりになる。そろそろ下に着くのだろう

 

「えーと、今のキスの意味は?」

 

観覧車から降りてそう尋ねてくる明久に私は

 

「ひみつ♪自分で考えてね?ほら行くよ」

 

明久の手を引いて、私は出口の方に向かって歩き出す。

 

額へのキスの意味は親愛・友情を意味する。だけど私は本当は手の平にキスをしたかった。手の平へのキスの意味は

 

愛情を懇願するという意味があるんだけど……流石に少し恥ずかしかったから、額にした

 

(うう。今日はもう明久の顔を見れないかも)

 

私は明久の手を握っている事で熱くなる体温を感じてしまい、分かれるまで明久の顔を見ることが出来ないのだった……

 

応用問題問9へ続く

 

 




次回は番外編の「大人の召喚獣」をやりたいと思います。それで応用問題の話は終わりですね、この後はリクエストとかを聞きたいと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。