バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は流れは違いますが子供の召喚獣をやりたいと思います。美波とかが喜ぶ感じで行きたいですね。それと今回は少し短めですが、理由もちゃんとあるのでご理解ください。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします



応用問題問2

 

 

応用問題問2

 

退屈な事業を終えた放課後。偶には一緒に帰ろうと雅に声を掛けようとするが

 

「♪♪」

 

上機嫌に鼻歌を歌いながら帰り支度をしている雅に

 

「何かいいことでも会ったんですか?」

 

例えば吉井君と帰る約束をしたとか?と思いながら尋ねると雅は

 

「召喚獣で子供のシュミレートが見れるんですよ。なのでアキ君と私の子供の予想を見るんです」

 

これ以上楽しい事はないといいたそうな顔をしている雅。だけどあの学園長と教頭のことだから何か仕掛けているに違いない

 

「まずは様子を見たほうがいいですよ。子供召喚獣ということできっと成功すれば、騒ぎになるでしょうし」

 

「それもそうですね。じゃあ少し観察してから行って見ます」

 

落ち込んだ様子も見せず楽しそうにしている雅。上手く行ってくれると良いんですけどね、私はそんな事を考えながら雅の隣に腰掛けたのだった……

 

なお雅は8分ほどで我慢の限界が来たのか、走って行ってしまった。そんな雅の背中を見ながら私は

 

(次はどうやって吉井君を拉致しますかね)

 

雅のために吉井君を拉致する方法を考えるのだった……

 

 

 

 

 

授業を終えて帰り支度をしていると学園長が来て

 

「実は頼みことがあるんだけど」

 

その言葉に僕達は声を揃えて

 

「「「お断りします」」」

 

前の本音を喋る召喚獣とかも相当やばかった。そして博士がいる以上ただではすまない。だから断るのが当然だ

 

「いやいや。話だけでも聞いてくれないかい?あんた達にとっては良い話のはずだよ。吉井達はどうかは判らないけどね」

 

僕達によくないけど、美波達に良い話?どういうことだろうか?

 

「話だけでも聞きましょう。私達は何をすればいいんですか?」

 

こういう時本当に龍也は優等生だと思う。龍也の言葉に学園長はそう言ってくれると思ったさねと呟き

 

「はやてこっちに」

 

「私ですか?」

 

見ていたはやてさんを呼び寄せて、龍也と手を握らせる

 

「これで召喚獣を呼び出してくれれば良いさね」

 

それだけで何が変わるんだろうと見ているなか。龍也とはやてさんが召喚獣を呼び出すと

 

『パパー♪』

 

「「「ふぁっ!?」」」

 

召喚獣がパパ!パパと言いながら龍也にじゃれ付いている。尻尾と耳はいつも通りなのだが、銀髪とにこにこと笑うその顔は確かに龍也とはやてさんの子供に見えなくは無い

 

「学園長これは?」

 

『だっこー♪』

 

遊んで遊んでとじゃれ付いている子供を抱っこしている龍也の問い掛けに学園長は

 

「子供だよ。召喚者の性格と容姿から生まれてくる子供をシュミレートするんさね。面白いだろう」

 

龍也にぎゅーと抱きついている子供の姿は確かに可愛い。だが

 

「これが私と兄ちゃんの……やーん。可愛いー」

 

『わーい♪』

 

やふーと上機嫌で子供の頭を撫でているはやてさん。確かに平和的だけど、何故だろう背中に突き刺さるような視線を感じる。雄二も青い顔をしている。なにか嫌な予感を感じているのだろう、僕と同じく

 

「一度消すよ」

 

学園長がそう言うと召喚獣が消える。あっと寂しそうな声をしているはやてさん、もっと可愛がりたかったのかもしれない。だけど今はそんな事を考えている場合ではない。この寒気悪いことがおきる前兆に違いない。ゆっくりと窓の方に近寄る

 

「どうだい?データ取りしてみないかい?」

 

学園長の問い掛けに美波達は嬉々とした表情で

 

「はい!ぜひとも子供の顔を見せてください!」

 

「う、ウチも見たいです!よろしくお願いします!」

 

「私も見たいです。明久との子供を」

 

やっぱり!こうなると思ってたよ!でも僕はそう言うのはもっとこう楽しみにしておきたい

 

「待て、私に一斉に手を伸ばすな。ちょっとしたホラーだぞ」

 

駄目だ、龍也は既に捕獲が始まっている、だけどい確かにはやてさん、ヴィータさん、セッテさん、ティアナさんから同時に手を伸ばされれば怖い。そして

 

「はっ!」

 

差し出された8つの手を飛びのいて交わした。8つ?待て待て、美波、瑞希、優月……1人多い!?

 

「なんでいるの!?みーちゃん!」

 

「何故?簡単な話です。学園長に子供のシュミレートができるように頼んだのが私だからです!」

 

ドヤ顔で言わないで!しかも美波達がGJ・GJと言っている。おかしい何故だが、今回は全員がてきなような気がしてならない。そして雄二は

 

「おい。翔子。お前はどこから現れたんだ?」

 

「……私達の子供が見れると聞いたから」

 

「一応言っておくが、それ全然答えになってないからな」

 

雄二と霧島さんはいつもと同じ攻防を繰り広げ、龍也は完全に囲まれている。いつの間にかなのはさんとフェイトさんの姿もある。流石の龍也もあそこまで囲まれると逃げることが出来ないのだろう

 

「隙ありよアキッ!!」

 

「えーい」

 

「大人しくしてて!」

 

「痛いことはしませんから!」

 

同時に伸ばされた手を飛びのいて回避し、そして僕と雄二は開いていた窓から外へと飛び出したのだった……

 

 

 

 

「くう!逃げられた!」

 

「追いかけましょう!」

 

まさか開いている窓から外へと逃げるなんて思ってなかった。腰のワイヤーで上手く着地し走り去るアキと坂本を見て追いかけようと振り返ると

 

『『『わーい♪』』』

 

「どうしたものか……」

 

きゃっきゃっとはしゃぐ子供の召喚獣と

 

「かわいー♪」

 

「はう……可愛いれすう」

 

自分と龍也の子供のシュミレートの召喚獣を見てうっとりしている。セッテ達。ウチ達もなんとしてもアキを捕まえる!ウチはそれだけを考えてアキ達を追いかけ始めたのだった

 

 

逃げ回るアキを校舎裏に追い込む。壁にはさまれ逃げ道の無いアキを見ながら

 

「さて。覚悟は決まったかしらアキ?」

 

「明久君!もう逃げられませんよ!」

 

「逃がさない。ふふふふ」

 

「行動パターンの予測なんて簡単ですよ。アキ君」

 

普段なら敵対もしくは妨害しあうメンバーで協力すると、ここまで簡単にアキを捕らえる事が出来るなんてね。意外だったわ

 

「卑怯だよ!4対1でどうやって……「おいたは駄目ですよ。アキ君」あっ!?」

 

バシッと高城がアキの腕を叩くと。何かが落ちる。それは回転しながら煙を発生させ始めた

 

「明久君。学校に何を持ってきてるんですか」

 

まさかの煙幕発生装置を所持していたアキ。これがウチと瑞希と優月だったら完全にアキを見失っていたとおもう

 

「放して!お願いだから放して」

 

じたばたと暴れているアキだけど、高城が背が高いから完全に動きを封じられている

 

「未来のためと思ってください。それにシュミレートじゃないですか、そんなに嫌がらなくても良いじゃないですか」

 

「放してー!!!」

 

凄いどうしてここまで嫌がるんだろう。もしかして嫌われている?そんな不安を感じていると優月がぽんっと手を叩いて

 

「もしかして未来が見れると面白くないとか思ってる?」

 

その言葉にアキが停止する。その言葉の意味をウチと瑞希が理解する前に高城が

 

「馬鹿ですね。アキ君、子育てと言うのは環境や暮らしでいくらでも変わるんですよ?こんなシュミレートはお遊びですよ。だからそんな事を考える必要は無いんですよ」

 

つまり未来を見てしまうと面白くないから逃げていた……そこまで理解するとぼっと顔が赤くなるのを感じた。たかがシュミレートでそこまで慎重になる。それはウチ達が嫌いだからとかじゃなくて、未来を見てしまうのが嫌だったから。それは好かれていると思っても良い筈だ

 

「え、えーと明久君。その……えっと」

 

瑞希が急におどおどし始める。まさかアキがそんな事を考えているとは思ってなかったからだ、そして優月も

 

「も、もう!明久は何もそんなところまで考えなくてもいいんだよ!ちょっとしたお遊びって言う感じで良いんだよ」

 

自分で言っておいて意識している。優月……そしてウチも

 

「そ、そうよ!アキ。何変な事を考えているのよ。別にあんなのは占いみたいなものなんだから、そこまで気にすることないのに」

 

ウチ達がそう言うとアキは顔を真っ赤にして、もごもごと暫く呟いたとおもうと

 

「う、そうかな?それなら試してみようかな?」

 

なんかさっきまでの態度が嘘のように大人しくなった。アキを連れてウチ達はFクラスへと戻ったのだった

 

 

 

 

 

きゃっきゃっと私の周りを歩き回る、子供の召喚獣。私と召喚したヴィータとかの特徴を持っていて、確かに子供と言う感じがして可愛い

 

『むふー』

 

『やー交代!』

 

『……ヒシッ』

 

『おとーさん!おとーさん』

 

しかし何故。皆女の子なんだ、そしてはやてが再度召喚した召喚獣は

 

『ふーっ!!!』

 

猫のように威嚇状態。何でこんな所をピンポイントで引き継いでいるのだろうか

 

「可愛いなぁ」

 

『ママー♪』

 

ヴィータは子供好きなので召喚獣を抱き抱えてご満悦。なのはとフェイトは携帯を構えて子供の写真を撮り、メールで送信している。耳と尻尾があるので本物とは思わないだろうが、桃子さん達が暴走する危険性を備えているから出来れば送信しないで欲しい

 

『パパ?』

 

『みゅー!』

 

しかしこうして遊んで遊んでとじゃれ付いてきている召喚獣を見ていると和む。そんな事を考えながら窓の外を見ると

 

「……逃がさない!」

 

「げぶうっ!!」

 

しゃがみ込んだ翔子が、突っ込みながらのアッパーを雄二の腹に叩き込み昏倒させた。何時から女子高生はあんな見事なアッパーを放てるようになったんだろうか?

 

「つーかまーえた♪」

 

「……放せ!」

 

そして愛子が来たことで逃亡していた。康太も捕獲されたようだ。暴れていたが胸元に抱え込まれ沈黙した

 

『あしょぼー』

 

『あい!』

 

私の髪を引っ張って遊んでいるティアナとフェイトの召喚獣に思考の海から引き上げられると同時に

 

「じゃあ誰からやるか。ジャンケンで決めましょう」

 

「公平で良いですね。私は賛成です」

 

「私は勝つよ。明久と私の子供見るから」

 

「ふふふ。私はジャンケン強いですよ」

 

なんか楽しそうに話をしながら帰ってきた美波達。そしてその真ん中で正座している明久……不安そうではなく楽しそうだ。何か言いくるめられてしまったのかもしれない

 

「にいちゃん♪子供可愛いやろ?」

 

『パパー♪』

 

はやてが子供を抱っこして可愛いでしょ?と尋ねてくる。確かに可愛いとおもうが、私は間だ結婚する気はないし、当然ながら妹や部下に手を出すつもりも無い。とりあえず今私が考えていることは1つだけだ。ジェイルをぶちのめして埋める。その前に火炙りにしてもいいな。そんな事を考えながら、子供は可愛いでしょ?と言ってぐいぐい押してくるはやて達とじゃれ付いてくる子供の召喚獣の世話をしながら、どうやってジェイルをぶちのめすかを考えていたのだった……

 

応用問題問3に続く

 

 




今回は導入編なので短めです。次回は美波や瑞希、そして雅とかとの召喚獣の子供を出す予定です。そして明久が主夫の階段を上るわけです。そして相簡単に終わるつもりは無く、さらにもう一段階話を展開させたいなって思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

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