目指せポケモンマスター   作:てんぞー

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四天王シバ

 四天王戦、そしてチャンピオン戦は一日で行われる。

 

 ポケモンバトルであると同時に、トレーナーの精神力と体力を試す極限の戦いでもある。

 

 二時間休憩が観客の事を考えて入るが、それがなきゃ十分休みで再び次のバトルは開始されている。

 

 故に二時間の休息を得て、再びフィールドに立っていた。カグツチ―――つまりはホウオウの権能によって体の治癒能力が向上しており、短い休憩であっても最大限の回復を行えている。ポケモン程ではないが、それでも回復は出来た。集中力を束ねながら、視線をフィールドの向こう側にいる半裸の男の姿―――良く鍛えられた肉体の持ち主、四天王のシバへと向け。その腰に装着されているモンスターボールは一つのみ。

 

 故にシバが使うポケモンは一体のみになる。

 

「俺は―――」

 

 シバが此方の視線を受け、口を開いた。

 

「―――不器用だ」

 

 言った。

 

「俺は不器用だ。ポケモンバトルの”読み”というものが極端に下手だ。何が次に来るのか、何を次に繰り出せばいいのか、俺にはそれが解らない。俺は不器用だ。ポケモンを一度に複数育てる事なんてできない。一匹に集中して育てる事ぐらいしか俺には出来ない。俺は……不器用だ、ずっとそうだった。そうしてきた。そうしてそうあり続ける。俺は四天王となっても不器用なままだった。何も変わらない。タイトルは変わっても、俺のあり方は変わらなかった」

 

 四天王のシバには読む能力も、育成する能力もない。だから、

 

 彼は一体のポケモンをずっと育ててきた。

 

 どのトレーナーも平等に保有する”時間”というリソースを全て、一体のポケモンだけに注ぎ込んできた。

 

「だが幸い、俺には才能があった。戦う才能だ。ポケモンバトルには一切意味のない、戦う才能。競技者としては落第だろう、間違いなくな。だが、そんな俺にもついてきてくれる相棒がいた。そしてその相棒は俺を決して落第者にさせないと言ってくれた。だから俺は鍛えた。己を、そして相棒を。そうやって鍛え続けていたら、何時の間にか俺は四天王という座のスカウトを受けていた。あぁ、そうだ―――俺はたった一体の相棒のみでここまで駆け上がってきたのだ」

 

 四天王のシバはある意味化け物だ。

 

 彼の使っているポケモンはたった一体―――それで四天王入りを果たしているのだから。

 

「さて……少々話し過ぎたな」

 

「いんや、興味深い話だったわ。続きは勝った後で聞かせてもらうさ」

 

「もう勝った気でいるか―――いや、それでいい。俺程度乗り越えられない様な雑魚にポケモンマスターなぞ到底務まるまい! 行くぞチャレンジャー! 貴様が先に進むに足るか、この俺が試してやろう! ジャァッジィ!」

 

 シバの声に反応する様にジャッジが準備を完了させ、そして実況がカウントを取る。それに合わせる様にシバがボールを抜き、そして此方もボールを抜く。事前にシバの手持ちに関する情報は入手してある。過去のポケモンリーグ、マスターズチャンピオンシップはビデオとなって販売されているからだ。だからそれを通して戦い方を見る事は出来るし、過去の挑戦者に直接会って戦った感じも聞きだした。だから知っている、シバのポケモンを、どういう戦い方をするのかを、それをよく理解し、

 

 この戦い―――敗北するかもしれないと思っている。

 

「一手目から潰しに行くぞ―――黒尾……!」

 

「力の限りを、カイリキィ―――!!」

 

 一手目に此方が満天の夜空と共に黒尾を繰り出すように、シバが繰り出したのはカイリキーだった。原生種、肌が若干浅黒い色違いのカイリキーであり、腰に装着されてあるベルトが存在しない。色違い天賦のカイリキー。それがシバの保有する最強であり、唯一のポケモン。

 

 色違い天賦でありながら、素の状態でクイーンを鏖殺できる化け物。

 

 フィールドに立つカイリキーと正面から黒尾が睨みあう。このカイリキーがまさに化け物なのだ。あらゆる武術を覚え、近接格闘の概念を吸収し、そして経験を積み重ねてきた。ポケモンではなくもはや”武人”という領域に近いのがこのポケモン、カイリキーだ。そのなかでも長年、ひたすらシバという人間の怪物と殴り合い、技の研鑽を行ってきた特異個体。恐らく、この世界で、レベル100としては最強のポケモンである事に間違いはない。

 

 同じ100レベルという舞台で1:1で戦闘を行えば、”絶対に勝利する”のがシバのカイリキーだ。精神効果無効、攻撃以外でのダメージを受けない、ノーガード、一撃必殺無効。極限まで殴り合うという事だけを追求したポケモン、それがシバのカイリキーだ。精神効果が無効だからダヴィンチの封印は効かないし、猛毒による毒殺も通じない、一体のみだから昆布戦法も勿論通じないし、影分身等で生存率を上げる事も出来ない。真っ正面から殴り、勝負する。究極的にそれだけを極めているカイリキーがこれだ。

 

「ばくれつパンチ」

 

「耐えろぉぉぉぉ―――!!」

 

 正面から繰り出されるばくれつパンチを黒尾は回避する事が出来ない。回避しようとするとノーガードの効果によって強制的に回避行動を封じ込められるからだ。故に、黒尾の回避方法はシャドーダイブ以外には存在しない。だがそれよりもおにびを優先する。カイリキーに対しておにびを成功させると同時に、クロスカウンター気味にばくれつパンチが炸裂し、黒尾が吹き飛ばされる。指示を出したおかげで黒尾が食いしばってその一撃を耐える。

 

 ―――視線の先でカイリキーがラムのみを食べて火傷を解除しているのが見える。

 

「もう一度だ、おにび!」

 

「マッハパンチ!」

 

 おにびが放たれる前にマッハパンチが黒尾の体力を奪い―――自力で食いしばった黒尾が倒れる前におにびを放ち、そしてカイリキーに火傷を押し付けた。倒れるのと同時に発動するみちづれがカイリキーの体力を奪おうと足元から伸びるが、それをカイリキーは素早くバックステップで回避―――せずに、その場で踏み潰すように足を動かし、みちづれを殺した。

 

「俺の相棒に策は通じない。来い、貴様の交代戦術が通せるものならな……!」

 

「無理やり押し通らせてもらうさ……!」

 

 ラムのみは消費させて火傷を押し付ける事が出来たのだ―――火力は半減したといっても良い。それでも相手の火力、そして耐久力が異常と表現できる領域にある事は間違いがない。だから油断せず、全部の手で本気で潰しに行かないと勝てない。辛いが、それでも楽しい相手である事を認めなくてはならない。そう、楽しい。辛いし、苦しいけど、楽しいのだ。本気で魂を燃焼させる様なバトルは楽しい。

 

 ―――ポケモンバトルはそうあるべきなのだから。

 

「そうですよね、ボス……!」

 

 黒尾をボールの中へと戻し、その流れで次のポケモンを出すためにボールを転がすように手の中に弾き出す。掴んだボールから素早くポケモンを―――蛮をフィールドに繰り出す。それと同時に闇夜の砂嵐が発生し、視界の全てを覆い隠す。が、ノーガードの効果によって砂に隠れる事は出来ない。砂嵐が吹き荒れる中、まるで怪獣血戦を始めるかのように蛮とカイリキーのシルエットが月明かりに照らされて浮かび上がる。

 

「グルルルゥゥゥォォォオオオオオオ―――!!」

 

 砂嵐の中で吠える蛮を前に、カイリキーが笑みを浮かべ、ビルドアップをするかのようにその肉体を見せつける。怪獣と武人の熱狂に感化される様に会場のボルテージが上昇し、声が漏れる。故に叫ぶ。

 

「潰せ蛮―――ッ!!」

 

 吠えた。

 

 そして正面からカイリキーに殴りに行く。それをノーガードのカイリキーが二本の腕を使って掴み、流し、そして蛮のばかぢからを完全に受け流す。回避ではなく受け流しという技術―――本来ポケモンバトルではありえないそれを、長年鍛え上げられたカイリキーだからこそ成し遂げた。そうした生まれた隙にカイリキーが残った二本の腕でばくれつパンチを繰り出し、それが蛮の腹へと吸い込まれる。咆哮を響き渡せながら耐えた蛮が殺意の瞳をカイリキーに突き刺し、耐え、大地を踏みながら殴ってきた拳を掴み、

 

 片手でカイリキーを振り回す。

 

「ゴギャァァァオ―――!!」

 

 そのまま力任せに上へとカイリキーを投げた蛮がストーンエッジを落下して来る姿へと叩きつけ、まるで野球の様にカイリキーを弾き飛ばす。殴り飛ばされたカイリキーが空中で姿勢を立て直しながら受け身を取って大地へと立つ。それに合わせて蛮が砂嵐の中へと殺意のボルテージを充満させながら下がって行く。ボールの中へと戻って来た蛮の殺意のボルテージを次のポケモンへと―――災花へと繋げる。ボールから放たれた災花が闇と砂嵐に紛れてその姿を完全に消失させる。心の目で捉える為にカイリキーが目を閉じ、構える。

 

 それに合わせて闇から辻斬りがカイリキーへと放たれる。

 

 ノーガードにより回避が不能な一撃が運命力を捻じ曲げて、急所へと攻撃を導く。斬撃の中に隠された斬撃が攻撃を分割し、連続攻撃としてカイリキーに三連撃を発生させる。三連撃を喰らったカイリキーはひるまず、心の目で闇に同化する災花の姿を捉え、そして三本の腕でばくれつパンチを繰り出す。ノーガードの一撃が災花に命中し、その体力を一瞬で奪う。

 

「呪いあれ……!」

 

 倒れ際に災花がカイリキーの不運を願い、呪った。あらゆる運勢がカイリキーからは逃れ、得られなくなる。倒れた災花をボールの中へと収納しつつ、次のボールを手に取る。ほとんどサイクル何てものはこの戦い、意味がない。なぜならあのカイリキーとは究極の居座り型であり、1対1で相対した場合、確実にその場で葬ってくるからだ。火傷で火力を半減してもあの四つの腕で同時に殴られれば、通常の四倍の攻撃数がやってくるので、到底耐えられるレベルではない。

 

 かといってリフレクターを張るとかわらわりのカモにされてしまう。能力低下に対するあらゆる耐性を保有しているらしいし、現実的なのは火傷による火力減衰だ。そのおかげで蛮は耐えきったとも言えるのだ。火力を上げて殴る。倒される前に倒す。それ以外に選択肢が存在しないと言っても良い。回復は出来ない相手なのだ、そこを突いて滅ぼすしかない。

 

 ―――だから今回のパーティーはほぼフルアタ構成になっている。

 

「アァァァッシュゥ!!」

 

 砂嵐を吹き飛ばしながら星天を呼び出し、アッシュが降臨する。あらゆるポケモンを超える、頂点に君臨するとも言える種族値を保有する固有にして最新のポケモン、メガリザードンZ―――レベル101が登場する。星天の力を受けて炎の勢いを激化させながらその口の中に溜まった炎を一気にVの字に放つ。Vジェネレート、幻クラスの超大技がフィールド全体を埋め尽くすように発生する。凄まじい業火が火傷を刺激しながらカイリキーの体力を奪って行く。その炎の中を防御する術はないと悟ったカイリキーが直線に突っ切りながらクロスチョップをアッシュへと叩き込む。吹き飛ばされそうなアッシュが大地を踏み、足を半分埋める様な形でこらえながらそのままゼロ距離でVジェネレートを再び放つ。大きく能力が低下し、威力が下がって行く―――それでもまだ、黒尾を遥かに超えるだけの威力を持つ炎が世界を満たす。

 

 それに怯む事もなく、カイリキーが四本の腕できあいパンチを放つ。

 

 吹き飛ばされるアッシュがそのまま星天に導かれる様にボールの中へと戻って行く。アッシュの体力はヤバイ、が、まだ戦える。ボールを切り替えて次のポケモンを、サザラを繰り出す。アッシュが生み出した星天の道を突き進んだサザラは星の輝きを刃に乗せて、飛行タイプをギルガルドに纏い、

 

 そして変形させた。

 

「フォルムチェンジ―――モード:ニダンギル」

 

 ギルガルドが”退化”した。フォルムチェンジに反応しギルガルドはその姿を一つ前の姿へと―――ニダンギルへと変貌させた。ニダンギルの両方の刃に飛行の属性を纏ったサザラはそれを乱舞させる様に振るう。

 

「はやてのつるぎ―――!」

 

 ニダンギルから放たれる斬撃はもはや嵐と表現するものだった。飛行タイプの乱舞それが急所と弱点を抉りながらカイリキーを穿つ。流石に怯んだカイリキーのその動きをサザラが見逃さない。無拍子で踏み込むとそのまま背後へと抜ける様に咆哮を轟かせながら交差する風の斬撃を繰り出した。

 

「ぐ―――」

 

 それでも反射的に動き、カウンターにばくれつパンチを叩き込むカイリキーも流石としか言いようがない。普通であれば間違いなく反応すらできない領域に踏み込んで確実に攻撃を返したのだ、1:1最強の名は伊達じゃない。カウンターに三発のばくれつパンチを喰らったサザラが若干よろめいている。素早くバトン効果でボールの中へと戻し、サイクルを回す。Vジェネレートで威力が下がってしまった分、次に特殊攻撃を放つまでは攻撃で戦えるポケモンを回し続けながら天候適応で特殊を回復させたい―――といっても、特殊攻撃を使うのはアッシュぐらいなのだが。

 

「行け、蛮―――!」

 

 砂嵐と共に蛮が再び登場する。その姿を見てカイリキーが笑みを浮かべる。正面から殴り合う、プロレス的な戦いができる相手は楽しいらしい。その気持ちは解る。だが負けるわけにはいかないのだ、正面から粉砕する。そのつもりで蛮を前へと叩き出す。反応するカイリキーが雄たけびを上げながら腕を伸ばす。そして蛮とカイリキーが腕を組み、そのままホールド状態に入る。掴んだカイリキーが開いている二本の腕でばくれつパンチを繰り出し、それに反応した蛮が攻撃をやせ我慢、根性や気合で耐えながらカイリキーを持ち上げ、地面に叩きつけ、そして尻尾で殴り飛ばす。

 

 殴り飛ばされたカイリキーが吹き飛びながら体勢を整え直し、スタートダッシュを決める様な姿勢から一気に飛び出し、蛮の腹へと攻撃を叩き込み、一気にフィールドの反対側へと姿を叩き飛ばす。蛮の体力が瀕死なのを理解し、即座にバトン効果でボールの中へと戻しながら、ポケモンをサザラへと切り替えて繰り出す。災花と黒尾が落ちている以上、残されたのは蛮、サザラ、アッシュ―――そしてクイーンだ。そしてクイーンは極限まで温存させたい為、ここではまだ出せない。つまりは残りの三体でカイリキーを削らなくてはならないのだ。

 

「行くわよ―――!」

 

 ニダンギルから放たれる二連はやてのつるぎが着実にカイリキーの体力を奪う。が、その威力を極限まで減衰させるために斬撃を受け流しているのが注視すれば解る。やはり特殊系統じゃなきゃ極限までダメージを通すのは難しいか、そう思いながらサザラに追撃の命令を出す。が、それよりも早くマッハパンチ、バレットパンチがサザラに命中し、その動きを一瞬だけ止める。ギルガルドからニダンギルにフォルムチェンジさせている為、防御の為のキングシールドは存在しない。その為にその瞬間、サザラが自分を守る為の盾は存在せず、

 

 そのまま追撃のきあいパンチが突き刺さった。

 

「ぐ……そ……んな……」

 

 サザラが倒れる。今まで全く倒れる事がなかったエースが倒れただけにショックはある。が、それでも戦いは続く。ショックを押し殺しながらのフォルムチェンジは失敗だったかもしれない。そう思いながら上昇も下降もリセットされた状態で、アッシュを繰り出す。体力的にはアッシュも限界が近い。だがそれでもまだ攻撃は放てる。出現と同時に夜の闇に星天を呼び出しながら炎の威力を極限まで高める。

 

「Vジェネレート!」

 

「簡単でハードなお仕事ねっ!」

 

 奥義が放たれ、カイリキーの姿が飲まれる。炎と火傷の痛みに飲まれるカイリキーは炎を突き抜けながら拳を振るって、浮かんでいるアッシュの姿を掴みながら逃れられぬばくれつパンチを繰り出す。殴り飛ばしてからダッシュで追いつき、そのまま四連続のばくれつパンチを繰り出す。

 

 それに合わせる様にゼロ距離でVジェネレートが発動し、カイリキーが炎上する。

 

「ばたんきゅー……」

 

 が、体力を使い果たしたアッシュはそこで戦闘が続行できずに、倒れる。ボールにその姿を戻しながら蛮のボールを手に取り、そしてカイリキーの姿を見る―――大分満身創痍になっているのが見える。限界が近いのは目に見えている。後はどっちが先に潰れるか、チキンレースだ。

 

「蛮ちゃん!」

 

「―――」

 

 殺意のボルテージを纏った蛮が三度目の出現と共に砂嵐を呼び起こした。闇の中に聳える怪獣が怪力の武人と正面から睨み合う。が、それも一瞬のみ。次の瞬間には駆け出した蛮が正面からカイリキーを殴り飛ばした。足を大地に埋める様にこらえたカイリキーがカウンターに拳を繰り出し、それを耐え抜いた蛮が拳で殴り返す。殴られた拳を掴んだカイリキーが蛮を寄せながらばくれつパンチを繰り出し、その姿を殴り飛ばそうとして、同じように殴られた拳を掴んだ蛮がカイリキーを、

 

 大地へと叩きつけた。

 

 更にその状態で、上から押しつぶすようにばかぢからを発動させ、更に深く、カイリキーを大地に陥没させる。そこで攻撃を止める事無く、悪獣の本能を解放した蛮がばかぢからを下降を振り払いながら連続で繰り出す。

 

 何度も、何度も、何度も、上から押しつぶすようにカイリキーに繰り出し、

 

 そして唐突に力尽きて倒れる。

 

「お疲れ蛮!」

 

 蛮をボールの中へと戻しつつ、素早く最後のボールへと、クイーンを繰り出そうとして、

 

 動きを止める。

 

 ―――カイリキーが動いてない。

 

 それを見たシバが頷く。

 

「うむ、どうやら俺の負けの様だな……」

 

『え、ちょ、待ってくださいまし、私! 私の出番! 色違い天賦をガリガリ拷問できると思ったのに! そんな、こんなのってちょっと酷すぎますわ! やり直し! やり直しを要求しますわ!』

 

 どうやら蛮の予想外の奮闘のおかげでカイリキーをクイーンに回す前に撃破出来たらしい。ふぅ、と息を吐きながら腕を掲げれば、会場から観客の声が爆発するのが聞こえてくる。勝者を称える観客の声に軽く手を振りつつ、後でクイーンを慰めないと駄目だよなぁ、と溜息を吐く。

 

 まぁ、でも、これで、

 

 ―――四天王三戦目、シバ、突破。




 シバのカイリキー
・6タテ前提のスペック
・精神効果無効(挑発、メロメロ、封印)
・デバフ耐性
・4連続攻撃
・筋肉が凄い
・プロレス好き
・風呂上がりはフルーツ牛乳派
・冬でも麦茶を飲む

 (´・ω・`)可愛い色違い天賦さんです

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