デート・ア・ライブ 士織パラレル   作:一光

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皆様、お待たせしました! 士織パラレル四糸乃編です!

琴里「待たせ過ぎよ。書くペース上げなさいよ」

リアルが忙しかったんだ!

琴里「まぁ、良いわ。本編スタートよ。後、楽屋裏来なさいよ」←鞭装備

えっ( ; ゜Д゜)


雨の日の出会い

「おぉ~、シオーのは凄いな!」

 

 

隣で十香が私の手元にあるのを見て感心した声を出した。それに対して私も照れながら十香の手元にあるのを見る。

 

 

「十香も上手にクッキー出来てるよ」

 

 

私は、十香の手元にあるクッキーを見ながらそう言った。個人の作業量の充実のためにとかなんかで実験的に調理実習を少人数に分けて行っていた。今日は女子だけの調理実習の日だった。

 

 

「シオーが教えてくれたからな!」

「十香も上手く出来てたよ」

「本当か!」

「うん、本当」

 

 

十香は嬉しそうに自分の作ったクッキーを見る。形が揃ってなかったり、少し焦げてたりするが初めてにしては上手だった。私の場合は、初めての時は焦がしたりしたから羨ましいと思った。

 

 

「シオー、私の作ったクッキィを食べてみてくれないか?」

「良いの?」

「うむ! シオーに食べてほしいからな!」

「ありがとう。なら、休み時間に食べるね」

「楽しみにしててくれ!」

 

 

十香は満面の笑みで言うと、私は十香のクッキーが楽しみになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、シオー! 食べてみてくれ!」

 

 

休み時間になり席に座ると十香は私に容器の中のクッキーを差し出すと、私はクッキーを一枚手に取った。

 

 

「それじゃ、いただきます」

 

 

私がクッキーを口に運ぼうとすると、廊下の方から銀色の何かが手に持ってるクッキーを砕き、壁に突き刺さった。

 

 

「な、何!?」

 

 

私は慌てて壁を見ると、調理室の備品のフォークが柄を揺らして突き刺さっていた。

 

 

「ぬ、誰だ! 危ないではないか!」

 

 

十香が叫び、廊下の方を見た。私も廊下の方を見ると鳶一さんが、右手をピーンと伸ばしていた。フォークを投げたのは鳶一さんだとわかった。鳶一さんはそのまま私の目の前に来ると、左手に持っていた容器の蓋を開けた。

 

 

「夜刀神十香のそれを口にする必要はない。食べるならこれを」

 

 

中には大きさと形が揃ったクッキーが綺麗に並んでいた。見た瞬間、市販のと混ぜてもきっとバレない出来だった。

 

 

「貴様、邪魔をするな! シオーは私のクッキィを食べるのだ!」

「邪魔なのはあなた。あなたのを彼女に摂取させるわけにはいかない」

「な、なんだと!?」

 

 

十香と鳶一さんが睨み合い、私は苦笑いした。十香と鳶一さんは凄く仲が悪かった。事情も事情だから、苦笑いするしかなかった。

 

 

「鳶一さん、私は十香が折角作ったのに食べる必要はないって言うのは酷いと思いますよ」

「・・・・・・」

「えっと、あれこれ言いませんけど、作ったのに食べる必要はないって言うのは駄目ですよ」

 

 

私の言葉を聞いた鳶一さんは少し不機嫌そうにしてたけど、特に言われなかった。

 

 

「十香、いただきます」

「うむ!」

 

 

十香は満足そうな表情をして頷くと、私は十香の作ったクッキーを両手で持ち口に入れた。正直な感想は美味しいと思う。

 

 

「美味しいよ、十香」

「本当か、シオー!?」

「本当だよ」

「五河士織」

 

 

私が十香に笑顔で言ってると、鳶一さんがクッキーの入った容器を差し出してきた。

 

 

「あ、それじゃ、いただきます」

 

 

鳶一さんの言いたいことが分かり、鳶一さんの作ったクッキーを口に運ぶ。

 

 

「美味しいです。鳶一さん、料理得意なんですか?」

「レシピ通りに作った。だから夜刀神十香のものより美味しい」

「待て! 何故そうなる!?」

「あなたのより私のが美味しいのは明白。五河士織もそう思ってる」

「鳶一さん、私そんなこと思ってませんよ・・・・」

「貴様にシオーの気持ちがわかるものか!!」

「見れば一目瞭然」

 

 

十香と鳶一さんは、また睨みあっていた。私は視線を逸らして回りを見ると、偶然にも殿町君と目があった。

 

 

「それなら、他の人にも聞いてみましょう! 例えば殿町君とか!!」

「えぇ!?」

 

 

私が言うと殿町君は驚いて、大声を出していた。まさか、巻き込まれるとは思っていなかったみたいだった。

 

 

「比べるだけ無意味。私の方が美味しい」

「そんな訳があるか!」

「それなら、私のもどうか聞きたいな、って」

 

 

私が言うと、ギロリっとクラスの全員が殿町君を見た。そして、当の殿町君は遠い目をしていた。

 

 

「俺にどうしろと? つかどうすればいいんだよ」

 

 

僅かに聞こえた殿町君の呟きに対して私は、心の中でごめんなさいと謝った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後の帰り道、私は溜め息を吐きながら歩いていた。十香と鳶一さんは、十香が転校してきてから毎日のように喧嘩していた。そして、いつも仲裁に入るのは私。もう少し、仲良くしてほしいと思う。

 

 

「今は、十香に精霊の力はないのに」

 

 

俯きながら歩いてると首に冷たい何かが当たり、空を見上げると先程まで晴れていた空ではなくどんよりとした雲が目に入った。

 

 

「今日は、晴れるって言ってたのに。最近外れるなぁ」

 

 

そう言いつつ、鞄に入れた折り畳み傘を出そうと・・・・あれ?

 

 

「確か鞄の中に・・・・」

 

 

幾ら鞄の中を探しても見つからない。もしかして忘れたかもしれない。そう思っている内にポツポツと雨が降り始めた。

 

 

「何で忘れちゃったの私!」

 

 

兎に角、急いで帰るために走り出すが時すでに遅し。土砂降りの雨の中走り、途中の神社で雨宿りした。

 

 

「はぁ、明日には制服、乾くかな・・・・」

 

 

私は濡れた不快感よりそっちの方を気にしていた。両親が家を空けることが多いため、少し世帯じみた心配を先にしまう。

 

 

「あれ・・・・?」

 

 

私は兎の耳のような飾りのついた可愛らしい外套に身を包んだ少女を目にすると、不思議な感じがした。女の子が傘も差さずに跳び跳ねてることではなく、どこか似た感じがした。

 

 

(この感じ、どこかで・・・・)

 

 

私が頭を悩ませてると、ずるべったぁぁぁぁぁん! と女の子が顔とお腹を地面に打ち付け、水飛沫を上げながら盛大にコケた。それと同時に白い何かが前の方に飛んだ。

 

 

「だ、大丈夫?」

 

 

私はコケた女の子に近寄り起こすと、顔を見ると年は琴里と同じくらいで髪は海のような青、そしてサファイア色の瞳と目があった。

 

 

「怪我、ない?」

 

 

私が言うと女の子は顔を青くしながら私から離れた。

 

 

「えっと・・・・」

「・・・・こ、ない、で・・・・ください・・・・」

 

 

女の子が怯えた様子で言うと、昔の自分を見てるみたいだった。他人を信じられずに怯えてた私を。

 

 

「いたく、しないで・・・・ください・・・・」

 

 

私はゆっくり女の子に近付いて優しく、抱き締めた。

 

 

「大丈夫。誰も痛くしないよ」

 

 

私は女の子の頭を撫でると女の子の震えが止まってきた。私の視界の端に白いパペットが写り、一端女の子から離れてパペットを取ると女の子に渡すと、女の子はパペットを左手に着けた。

 

 

『いやー、ありかどねおねーさん。よしのんとしたことが転んじゃったよー』

「そ、そうなんだ。次から気を付けてね・・・・」

 

 

女の子がパペットを着けると、パペットの口をパクパク動かしながら腹話術、かな? で話し始めて私は少し苦笑いしていた。

 

 

『それにしてもぉー、おねーさん、立派なの持ってるねぇー』

「・・・・?」

 

 

何のことを言っているかわからず、私は首をかしげた。そうすると、パペットが私の胸の前に寄っていた。

 

 

「へっ?」

『いやー、ホントにおっきよねー。そ・の・胸!』

「///!?」

 

 

私は咄嗟に腕で胸を隠すようにした。それと、凄く恥ずかしい。

 

 

『あんまり隠れてないよー、それじゃ、またねー!』

 

 

最後にそれを言うと、女の子はそのまま走り去ってしまった。私は視線を下に向けると、自分の胸と透けたワイシャツが目に映った。

 

 

「~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!///」

 

 

私は声にならない悲鳴を上げながら家に急いで帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の前につき玄関に鍵を差し込むと、ちょっとした違和感を感じた。扉を引いてみるとすんなりと開いた。

 

 

「琴里、やっと帰ってきたんだ」

 

 

琴里は十香との一件以来、一ヶ月間家に帰ってなかった。やっと帰ってきたと思うのと、久々に琴里と会えることが嬉しいと思う。

 

 

「今日の晩御飯、琴里の好きなのにしよう♪」

 

 

私は玄関に入り、濡れた靴と靴下を脱ぎフローリングの床をペタペタと足跡を残して歩く。リビングからテレビの音が聞こえるため、琴里がいることがわかった。

 

 

「まずは、服着替えないと」

 

 

濡れたままいたら風邪を引く。そう思って風呂場に足を運び脱衣所の扉を開けた??脱衣所で始めに目にしたのはここには居る筈のない少女だった。

 

 

「十・・・・香・・・・?」

 

 

脱衣所には一糸纏わぬ十香がいた。綺麗な黒い髪と綺麗な肌が目に映る。

 

 

「ぬ・・・・シオーか?」

 

 

十香が振り返り首をかしげると、段々と顔が暑くなってきた気がした。

 

 

「ご、ごめんね! 入ってるって知らなくって、すぐに・・・・へっ、ヘクッチュ!!」

 

 

私はくしゃみをすると寒さに身震いした。着ている制服は未だに濡れているから、体が冷えてきた。

 

 

「シオー、そのままでは風邪を引いてしまうぞ! 早く入るぞ!」

「う、うん」

 

 

十香は私がくしゃみをすると目を見開いて手を掴んで風呂場に入るように言うと、私は濡れた制服を脱ぎ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私と十香は浴槽に向かい合うように入っていた。少し狭かったけど、何時もより温かく感じた。中学の頃までは琴里と一緒に入ってたけど最近は一人だったから、安心する。

 

 

「それにしても、十香はどうして家に居るの?」

「妹に聞いてないか? これから一緒に暮らすと言ってたぞ」

「そうなの?」

 

 

私は目を見開いた。琴里から何も聞いてないから驚いたのと、一言言って欲しかった。

 

 

「なら、これからよろしくね! 十香」

「うむ! よろしく頼むぞ、シオー!」

 

 

お互いに言うと私達は浴槽から上がり、風呂場から出ようと扉を開ける前にあることに気付いた。

 

 

「そう言えば、十香の着替えはどうしたの?」

「妹がシオーのを貸してくれたぞ」

「なら、大丈夫だね」

 

 

風呂場の扉を開けて私は固まった。脱衣所には素晴らしい笑顔の琴里が立っていた。

 

 

「ただいま、士織」

「お、お帰り。琴里」

 

 

久々の再会なのに、嫌な予感がする。

 

 

「シオー、どうしたのだ? 湯冷めしてしまうぞ」

「そ、そうだね・・・・」

 

 

私は十香に言われると意を決して、脱衣所に行くと十香も風呂場から出た。琴里は十香にバスタオルを渡すと琴里はバスタオル片手に私に寄ってきた。

 

 

「こ、琴里。私にもバスタオルを渡してほしいな~」

「久々なんだし、体くらい拭くわよ」

「と、十香が見てるし」

「拭いてもらうのは問題ないと思うぞ。シオー」

 

 

完全に逃げ道がなくなり琴里がいつの間にか私の後ろに回り込んでいた。

 

 

「さーて、体の隅々まで拭いてあげるわ。士織」

 

 

琴里はそう言うと私の胸を鷲掴みにした。

 

 

「ひゃ!? こ、琴里!!///」

「しっかり吹かないとね」

 

 

ここからは音声のみをお楽しみくださいby一光

 

 

「ひゃん! こ、琴里、胸揉まないで! と、十香も見ないで! そ、そこは駄目! ひゃ!? 十香も揉まないでぇ!!///」

 

 

士織が解放されたのは五分後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひ、酷い目に遭った・・・・」

 

 

今、私は琴里と令音さんと一緒に琴里の部屋にいた。十香には聞かれたくない話らしく、十香はリビングでアニメの再放送を見ているから二十分は大丈夫らしい。

 

 

「で、琴里。十香はこれから一緒に暮らすんだよね」

「えぇ、そうよ。と言っても、仮住まいよ」

「仮住まい?」

 

 

私が首をかしげると、琴里は頷き令音さんに視線を向けた。

 

 

「・・・・君も知ってる通り、十香は今、《フラクシナス》の隔離エリアで生活していたが、学校に居るときよりストレスの蓄積値が激しいんだ」

 

 

それを聞くと私は前令音さんに言われた、十香に霊力が逆流することを思い出した。

 

 

「・・・・それに、一日二回の検査もお気に召さないようでね」

「それじゃ!」

「・・・・まだ許容範囲だが、このまま放置しておくのも好手とは言い難くてね」

「そこで、精霊用の特設住宅が出来るまで十香を家で住まわせるわけ」

 

 

特設住宅が出来るまでは十香が家で暮らすことがわかった。なら、作る量も多くしないとな~と思った。

 

 

「後、士織には引き続き精霊との会話役をしてもらうわ」

「どうして? 十香はもう霊力を封印したんじゃ・・・・」

「精霊が十香一人だって、誰が言った?」

 

 

目を細めた琴里を見て、私はビクッと肩を震わせた。

 

 

「精霊は十香以外にも居るわ。現に十香以外にも数種が確認されてるわ」

「・・・・」

 

 

琴里に言われて、改めて自分がどうするかを考えてみる。また、十香みたいに理不尽に否定されてるなら、私はきっと手を差し伸べる。

 

 

「わかった。私、頑張ってみる」

「みるじゃなくて、頑張りなさいよ」

 

 

私が言うと、琴里は微笑みながら言った。確かに、みるじゃなくて、頑張らないと。その後は令音さんはすぐに《フラクシナス》に戻り、私、琴里、十香で夕飯を食べた後、二階の客室を十香の部屋として使ってもらい私達は眠りについた。

 

 

士織sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十香side

 

 

「んん・・・・」

 

 

シオーの家で暮らすことになって最初の朝。寝惚けたまま起き上がろうとするが、どうも動きづらい。それに、何か抱き付かれてる気がする。

 

 

「ん・・・・」

 

 

寝惚けた目を擦りながら視線をしたに向けると、

 

 

「すぅー・・・・すぅー・・・・」

 

 

穏やかな寝息をたてながら私にしがみついてるシオーが目に映り、急に頭が冴えてくる。

 

 

「し、シオー!?」

 

 

おかしい。シオーは自分の部屋で寝ていた筈、なのになぜ私の部屋に? 考えてもわからないため起き上がろうとすると、シオーが私の寝間着を強く掴んだ。

 

 

「す・・・・な・・・・で・・・・」

「シオー?」

 

 

シオーが小さく呟いた寝言に首をかしげた。

 

 

「お願いだから・・・・捨てないで・・・・お母さん・・・・」

 

 

今度ははっきり聞こえて私は言葉を失った。この言葉が何を意味しているか、わからなかった。

 

 

「んん・・・・十、香?」

 

 

私が唖然としているとシオーが眠たそうに目を開けてじっと、私の顔を見た。

 

 

「十香、何で私の部屋に・・・・?」

 

 

シオーはボーッとしながら聞いてきた。成る程、シオーは寝惚けていたのか。私が納得しているとシオーが辺りを見渡す。

 

 

「あれ? ここ・・・・」

「私の部屋だぞ」

「~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!///」

 

 

シオーは顔を真っ赤にして飛び起きた。そうすると、慌てた様子で私を見た。

 

 

「すぐにご飯作るから今の事忘れて~~~~!!!!!!!!!!!!!!///」

 

 

そのまま、シオーはドタドタと下に降りていった。私はシオーの言った寝言の意味を近い内に知ることになるとは、思ってもいなかった。




・・・・←アへ顔で吊るされてる

琴里「まずは、NGシーンから行きましょう」

士織「その前に作者さんに何やったの!?」

NGシーン

寝惚けた先が琴里だったら

琴里「んん・・・・ん?」

士織「すぅー・・・・すぅー・・・・」←寝惚けて琴里に抱き付いて寝てる

琴里(!? 何が起きたの!? 士織が私のベッドにいて私に抱き付いてる!?)

士織「うんん・・・・」←寝惚けて琴里に胸を押し付けてる

琴里「これは、襲っていいってことよね・・・・」←危ない笑み

この後、士織の悲鳴が辺りに響いた。

↑これをした理由? 琴里が変態だからです

琴里「誰が変態よ。誰が」

書き初めは琴里を変態にするつもりなかったのにいつの間にか変態になってた

折紙「私のキャラを取らないでほしい」

琴里「あんたと同類にすんじゃないわよ」

感想待ってます! 次回をお楽しみに!

折紙「因みに五河士織の胸の感想は?」

琴里「揉み心地がよくて柔らかかったわ。いつまでも揉んでたいわね」

駄目だこの変態共・・・・

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