デート・ア・ライブ 士織パラレル   作:一光

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や、やっと書けた・・・・

琴里「遅いわよ。この駄作者」←踏みつけながら

痛い痛い痛い! 琴里ちゃんそれヒールだから凄く痛い!

琴里「知らないわよ。しかもグダグダだし、取り合えず本編スタートよ」


とある日常

十香が転入してきて、最初の土曜日。私は私服で街を歩いていた。

 

 

 

「シオー! 今日はどこへ行くのだ!?」

 

 

 

右隣で同じく私服を着た十香が目をキラキラしながら聞いてくる。

 

 

 

「そむうだね、どこ行こっか?」

 

 

 

私がそう言うと、十香はニッと笑った。

 

 

 

「今日のデェト、楽しもうな!」

 

 

 

そう、今日は私と十香のデート。こうなった理由は昨日に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前日の金曜日。帰りのホームルームが終わり、クラスの皆が帰る中、私は隣の十香に声をかけた。

 

 

 

「ねぇ、十香。明日一緒に出掛けない?」

「何だ、デェトか!? シオー!!」

 

 

 

十香がデートと言うと、残っていたクラスの皆がざわつき始めたが気にしないことにした。

 

 

 

「んー。まぁ、そうなるね」

「そうか! シオーとデェトだな!!」

 

 

 

本当に十香はよく笑うようになったと思う。最初は誰もが殺しに来ると思っていたから、その頃と比べれば本当に笑うようになった。

 

 

 

「けど、一応令音に聞いておかないとな」

 

 

 

そう言うと、十香がシュンと暗くなった。今、十香は〈フラクシナス〉の隔離エリアで生活してる。外出の時も許可は必要なのかな?

 

 

 

「私も一緒に聞きに行くよ。きっと、大丈夫だよ」

「なら、早速令音に聞きに行くぞ!」

 

 

 

十香が笑顔で言うと十香は私の手を握って、走って教室を出た。

 

 

 

「走ると危ないって!」

「シオーと一緒だから大丈夫だ!」

「その根拠はどこから!?」

 

 

 

士織sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

折紙side

 

 

 

五河士織が夜刀神十香に無理矢理(折紙から見たら)連れていかれて、教室を出ていった。明日、五河士織は出掛けるようだ。けど、明日は丁度訓練がある。

 

 

 

(どうすれば、いいだろう?)

 

 

 

五河士織は心配だが、訓練も疎かには出来ない。

 

 

 

(明日、五河士織を夜刀神十香から守るにはどうすれば・・・・・・)

 

 

 

取り合えず深夜、五河士織の部屋に盗聴機を仕掛けておこう。訓練が終われば、すぐに向かえるようにしよう。

 

 

 

折紙sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士織side

 

 

 

「・・・・・・シイとの、デート?」

「うむ! 明日、シオーとデェトしたいのだ!」

 

 

 

物理準備室。今、ここでは、椅子に座って首をかしげてる令音さんに十香が元気よく、頷いていた。令音さんの呼び方は・・・・・・もう諦めよう。

 

 

 

「・・・・・・別に構わんよ」

「本当か!?」

 

 

 

意外に、あっさりと令音さんはそう頷いた。色々と言われると思っていただけに驚いた。そう思ってると令音さんが手で呼び、私は令音さんの近くに来た。

 

 

 

「・・・・・・少し良いか?」

「? どうしたんですか」

 

 

 

令音さんが小声で言うと、私も小声で返した。

 

 

 

「・・・・・・君はキスによって十香の霊力を封印したろう?」

「///」

 

 

 

令音さんに言われて、その時の事を思い出すと顔が熱くなった気がした。

 

 

 

「・・・・・・今、君と十香には目に見えない経路(パス)が繋がっている状態なんだ」

経路(パス)、ですか?」

「シオー、令音と何を話しているのだ?」

「・・・・・・いや、何でもないよ」

 

 

 

何だろうと思ってると十香が声をかけてきて、令音さんは横に首を振った。十香に聞かれたくないのかなと思ってると十香が私の手を握った。

 

 

 

「シオー! 明日のデェト、楽しみだな!」

「うん、そうだね!」

 

 

 

十香に笑顔でそう言われると私も笑顔で答えた。

 

 

 

「十香、今日はもう帰るね」

「うむ、また明日な! シオー!」

「またね。令音さん、もう帰りますね」

「・・・・・・あぁ、わかった。それと、十香にあまりストレスを感じさせると、霊力が逆流するよ」

 

 

 

私は笑顔で言うと十香も笑顔で返してくれた。令音さんは椅子から立ち上がると私の肩に手を置き十香の事について小声で言われた。

 

 

 

「ッ!?」

「・・・・・・それだけ気を付けてくれ」

 

 

 

私が目を見開くと令音さんにそう言われた。

 

 

 

「シオー、どうかしたのか?」

「ううん、何でもないよ。明日楽しみにしてるね!」

 

 

 

十香に心配をかけないために笑顔で言うと、私は物理準備室を出ると、考える。十香に霊力が戻ると言うことは、十香が普通に生きていけない。そんなのは、絶対嫌だ。

 

 

 

(明日は絶対に楽しいデートにするからね、十香)

 

 

 

私は明日に向けて一つの決意をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時間は戻り・・・・・・

 

 

 

「それにしても、十香が早く来ててちょっと驚いたよ」

「シオーも十五分前に来たではないか」

 

 

 

昨日、待ち合わせ場所を決めてないことに気付いたのは帰った後だった。

 

 

 

「駅前、人が多かったね」

「だが、シオーの事はすぐに見つけられたぞ!」

「ありがとう、十香///」

 

 

 

悩んでいた私に令音さんが待ち合わせ場所に駅前にしたらどうだろうと言う提案を聞いてそれを了承した。駅前には多くの人がいたがすぐに見つけることが出来て、今は街を歩いている。

 

 

 

「服とかから見る?」

「シオーがそうしたいならそれで良いぞ!」

「なら行こう!」

 

 

 

私達は服屋に向かうことにした。十香に似合う服、見つかると良いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シオー、これなどどうだ!」

「ちょっと、露出多いけど!?」

 

 

 

服屋に着くと、私達は服を選ぶが十香が選ぶ服はどれも露出が多かった。

 

 

 

「妹には、シオーは露出が多い服が似合うと聞いたのだが」

「琴里・・・・・・・」

 

 

 

まさか琴里が十香にそんな事を言っているとは思わなかった。

 

 

 

「嫌、だったか?」

 

 

 

十香がシュンとした様子で言った。私はそれに対して、首を横に振る。

 

 

 

「嫌って、訳じゃなくて・・・・・・ちっと、恥ずかしくて///」

「そうか、なら別のを選ぶとしよう!」

「うん!」

 

 

 

私達はしばらくお互いに服を選び、十香は上着とスカートを二着ずつ、私はシャツとショートパンツを一着ずつ買うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服を買い終わった私達はファミレスで昼食を食べていた。相変わらず十香の食べる量が凄く多い気がする。

 

 

 

「十香って、よく食べるよね」

「んむ、そうか?」

 

 

 

私が言うと十香は首を傾げる。私は十香の口の周りに付いてる食べかすを拭いた。

 

 

 

「うん、よく食べてる」

「駄目か?」

「そんな事ないよ。私が作った料理も、こんな風に一杯食べて欲しいなって思っただけだから」

 

 

 

私は自分の思った事を口にする。私の作った料理を十香に食べて欲しいと思ってる。

 

 

 

「私もシオーの料理を食べてみたいぞ!」

「良かった。なら、十香を満足させるのを作らないとね」

 

 

 

お昼を食べ終わると私達は次は何処に行くか話しながら歩いていた。

 

 

 

「ねぇ、十香」

「どうした、シオー?」

「アクセサリー、見に行こう」

「あくせさりぃ?」

 

 

 

アクセサリーと言う言葉に十香が首をかしげた。まだアクセサリーについては教えてもらってないとわかった。

 

 

 

「説明するより、見た方が早いよ」

「そうか、なら行くぞ! シオー!」

 

 

 

私達はアクセサリーショップに向かって歩いていく。こうして歩いていると、何だか落ち着く。琴里といるときも落ち着くけど、十香とだと何だか安心する。何だろう? この感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シオー、これら全てアクセサリィか!?」

「棚に置いてあるのはそうだよ」

 

 

 

私達はアクセサリーショップに着くと、十香が目を輝かせながらアクセサリーを見ていた。私は様子を見て連れてきて良かったって思う。

 

 

 

「色々とあるのだな!」

「確かに、色々なのあるね。あっ、これどうかな?」

 

 

 

私はそう言って、三日月の装飾品の付いたペンダントを十香に見せた。

 

 

 

「これ、十香に似合うと思うんだけど、どうかな?」

 

 

 

十香はそのペンダントをじっーと見た後、私の顔を見た。

 

 

 

「シオーが選んでくれるなら、喜んでつけるぞ///」

 

 

 

十香は顔を赤くしながら言った。

 

 

 

「良かった、喜んでくれて」

 

 

 

そう言うと、十香は辺りをキョロキョロ見渡した。

 

 

 

「どうしたの、十香?」

「私も、シオーに、何か選びたいと思ってな///」

 

 

 

十香がそう言ってくれると凄く嬉しい。私は十香の手を握った。

 

 

 

「なら、一緒に見て回ろう!」

「そうだな!」

 

 

 

私達はアクセサリーショップを見て回ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十香とのデート?を楽しんでいたら、もう夕方になり私達は公園に来ていた。夕日に染まった街を見ながら横目で十香の方を見ると、首元でペンダントが夕日に照らされて輝いた。

 

 

 

「どうしたのだ、シオー。私の顔に何かついてるか?」

「ううん、ペンダントが似合ってるって、思ってるだけだよ」

「シオーのも似合ってるぞ」

「選んでくれてありがとう。十香」

 

 

 

そう言って、私はクローバーのヘアピンに触れた。アクセサリーショップで十香が選んでくれた物で、とても気に入ってる。

 

 

 

「シオー、今日は楽しかったぞ」

「私も、凄く楽しかったよ。ありがとう」

「シオー、目を瞑ってくれるか?」

「? 良いよ」

 

 

 

私はそう言って、目を瞑ると唇に柔らかい感触を感じて目を開くと、十香の顔がすく近くにあった。一瞬にもずっとにも感じてると、十香の顔が離れた。

 

 

 

「十、香・・・・///」

「デェトの最後は、こうするのだと聞いたぞ///」

 

 

 

十香の顔を見ると、赤くなっていた。きっと私も、真っ赤になっていると思う。

 

 

 

「えっと、誰から聞いたの?///」

「んっ? 妹からだぞ」

 

 

 

琴里か、と思いながら私は十香の手を握る。

 

 

 

「また、一緒にデートしようね!」

「うむ! またデェトしよう!」

 

 

 

私が笑顔で言うと、十香も笑顔で頷いてくれた。また、一緒にこうして居たいと思った。




折紙「何故、士織と私がデートしてないの?」←レーザーブレードで作者を刺しながら

痛い! それは死ぬ! 折紙さん、それは死んじゃう!!

折紙「何故」←更に力を込める

取り合えず、士織を見付けられなかったってことでグベッ!?←真っ二つにされた


取り合えずの余談


士織「十香、お昼どうする?」

十香「それについてだが、これを使えば何でも良いとの事だぞ」←ブラックカードを出しながら

士織(ラタトスクって、本当に凄いんだね)←唖然

十香には今回のデートの為にブラックカードが渡されていた。



取り合えず折紙は訓練の都合上、乱入できなかったと言うことで。次回から四糸乃編です!


士織「次回をお楽しみに!」

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