士織「今回七千字以上ですからね」
本当は四千字から六千字の間にする筈だったのに!
琴里「文才がないからこうなるんでしょ」
チクショォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
士織「それでは、本編をどうぞ!」
「やっと出来た~」
私はコントローラー片手に机に突っ伏した。放課後強化訓練が実施されて、休日も含めて十日間、やっとゲームのハッピーエンド画面が出た。その間に、バニー姿になったり、ビキニ水着のようなナース服を着せられたり、ほぼ露出しかない巫女服を着る羽目になったり・・・・・・思い出すだけで恥ずかしい。
「・・・・・・ん、まぁ少し時間はかかったが、第一段階はクリアとしておくか」
「一応CGコンプしたしね、とりあえずは及第点ね・・・・・・お宝も手に入ったし」
背後からスタッフロールを眺めてた令音さんと琴里の言葉が聞こえた。琴里、お宝って何? 凄く不安なんだけど・・・・・・
「次の訓練は生身の女性にいきましょ。時間も押しちゃったし」
「・・・・・・ふむ、大丈夫かね」
「平気よ。士織に近付く男共が減るから」
会話の内容は次の訓練のことについてらしい。後、琴里、一体何を言ってるの?
「士織、次の訓練よ」
「嫌な予感しかしないよ・・・・・・」
「そうね・・・・・・誰が良いかしら?」
私は琴里の言葉に疑問を持った。誰が良いって、何が?
「・・・・・・そうだね。無難に、彼女はどうだろう」
そう言って、令音さんは画面の右端に映った岡峰先生を指さした。
「――あぁ、成る程。いいじゃない、それでいきましょう」
琴里の方を見ると、何とも邪悪な笑みを浮かべていた。
「・・・・・・シイ、次の訓練が決まった」
「ど、どんな訓練ですか?」
正直、次の訓練は不安しかない。またあんな恥ずかしい格好をさせられたら、人前に出れなくなりそう。
「・・・・・・あぁ。本番、精霊が出現したら、君は小型のインカムを耳に忍ばせて、こちらの指示にしたがって対応してもらう。一回、実戦を想定して訓練しておきたかったんだ」
「私は、何をすれば良いんですか?」
「・・・・・・取り合えず、岡峰珠恵教諭を口説いてきたまえ」
「・・・・・・はい?」
私は首をかしげた。岡峰先生を口説けと?
「何か問題でもあるの?」
琴里がニヤニヤと反応を楽しむように言ってきた。
「ねぇ、これ、誤解されるよね!? 変な子に思われるよね!?」
「本番ではもっと難物に挑むのよ」
「うぅ・・・・・・」
そうしていると、令音さんが頭を掻きながら言った。
「・・・・・・初めは彼女が適任だと思うが。君の告白を真に受けることもないし、ペラペラ言いふらすこともないだろう。それでも嫌なら女子生徒に変更するが・・・・・・」
「先生でお願いします」
流石に女子生徒に告白なんてしたら、学校に来れなくなる。主に恥ずかしさで。
「・・・・・・よし」
令音さんが小さく頷くと机の引き出しから、小さな機械を取り出して私に渡してきた。次にマイクと、ヘッドフォン付きの受信器らしきものを机の上に置いた。
「何ですか? これ」
「・・・・・・耳につけてみたまえ」
令音さんに言われると、右耳にはめた。令音さんはマイクを手に取り唇を動かした。
『・・・・・・どうかね、聞こえるかな?』
「わっ!?」
突然、令音さんの声が耳元で聞こえて肩を震わせた。
『・・・・・・よし、ちゃんと通っているね。音量は大丈夫かい?』
「は、はい・・・・・・」
私が呟くと、令音さんはヘッドフォンを耳に当てた。
「・・・・・・ん、うん。こちらも問題ないな。拾えている」
「拾えたって、声ですよね? こっちにはマイクみたいなのついてませんよ」
「・・・・・・高感度の集音マイクを搭載している。必要な音声だけをこちらに送ってくれる優れものだ」
「す、凄い・・・・・・」
私が驚いていると、琴里が机の奥から小さい機械部品みたいなのを取り出し、指で弾いた。そうすると、機械部品は虫のように羽ばたいて宙を舞った。
「何ですかこれ」
「・・・・・・見たまえ」
令音さんがコンピューターを操作すると、画面には今いる物理準備室が映し出された。
「まさか、カメラ、ですか?」
「・・・・・・あぁ、超小型の高感度カメラだ。これで君を追う」
「虫と間違えないように、ですか?」
「・・・・・・あぁ」
私が色々、感心していると琴里にお尻を揉まれた。
「ひゃぅ!?」
「何でも良いから早く行きなさい。ターゲットは今、東校舎の三階廊下よ。近いわ」
だからって、お尻を揉む必要はないと思う。けど、何を言っても無駄だから物理準備室を出た。階段を下りて左右を見渡すと、廊下の先に岡峰先生の背中が見えた。注目を集めないために岡峰先生を追うとして足を進めようとすると、
「あっ、士織ちゃん!」
「丁度良いところに!」
「少し良いかな?」
声を掛けられた方を見ると山吹さん、葉桜さん、藤袴さんが居た。
「? どうしたんですか」
『士織、あんまりモタモタしてるとターゲットを逃すわよ』
「わ、わかった」
インカムから聞こえた琴里の声に三人に聞こえないように答えた。
「いや~、ちょっと聞きたいことあってね」
「聞きたいこと、ですか?」
「うん、時間は掛からないから」
「何ですか?」
「士織ちゃん、同性愛って、あり?」
「えっ?・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?」
突然言われたことに私は驚いて、大声を出してしまった。
「で、どうなの?」
「ありなの? なしなの?」
「さ、どっち?」
「え、えぇっと・・・・・・あり、じゃ、ないですか」
私が苦笑いしながら答えると三人が頷いて、山吹さんが私の手を握った。
「実はさ、変に男子と付き合うより、ねぇ」
「うん、特に殿町と付き合うってより、ねぇ」
「女子と付き合うって方が、ねぇ」
「「「安心できるから」」」
「へっ? えっ? えぇ!?」
何を言われてるか初めはわからなかったが、理解すると驚いた。
『・・・・正直、驚いてるよ。まさかこうなるとは』
令音さんが冷静に言ってきたけど、普通に冷静に言わないでほしい。
「な、何でいきなり!?」
「「「だって士織ちゃんが心配だから」」」
「訳がわかりませんよ!?」
そう言うと三人同時に私の肩に手を置いた。
「「「変な男に騙されて泣かせたくないから」」」
「ご、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!」
私は恥ずかしくなって逃げるように走ってしまった。
「きゃっ・・・・・・っ!?」
「・・・・・・!」
逃げ出すのに必死で、曲がり角の先から歩いてきた生徒とぶつかって、転んでしまった。
「・・・・・・ご、ごめんなさい、大丈夫ですか?」
そう言いながら身を起こして目の前を見た。
「あっ・・・・・・」
目の前には鳶一さんが尻餅をついて、丁度私の方に向かってM字開脚をしていた。白い下着が見えた。
「平気」
と言うと、立ち上がった。私も立ち上がろうと手に力を入れた。
「イタッ・・・・・・!?」
転んだときに手首を変についたのだろう。痛みに顔を歪めた。
「大丈夫?」
「へ、平気です」
私は笑みを作って手首の痛みを我慢して、立ち上がる。そうすると、インカムから琴里の声が聞こえた。
『――丁度良いわ士織。彼女で訓練するわよ』
「ふぁ!?」
「? どうしたの」
「な、何でもないです!」
いきなり大声を出した私を鳶一さんは不思議そうに見るけど、何とか誤魔化した。
『精霊とは言わないまでもAST要員。参考なりそうじゃない。彼女も周りに言いふらさないと思うけど?』
琴里に何を言っても無駄だから、覚悟を決めると、
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――――
「ッ!?」
突然警報が辺りに響き渡り、私は肩を震わせた。
「――急用ができた。また」
鳶一さんはそう言うと、廊下を走ってしまった。
「・・・・・・どうしよう、これ・・・・・・」
一人残された私が呟くと、インカムから声が聞こえた。
『士織、空間震よ。一旦〈フラクシナス〉に移動するわ。戻りなさい』
「や、やっぱり、精霊・・・・・・?」
私が聞くと、琴里は一泊置いた。
『えぇ。出現予測地点は――来禅高校(ここ)よ』
十七時二十分。避難する生徒達の目を避けながら、〈フラクシナス〉に移動した。軍服に着替えた琴里と令音さんは言葉を交わしながら頷いたりしていた。目の前の画面には色々な数値が映し出されたが正直わからない。けど、画面の右側に示されてるのが高校を中心とした地図だと言うことはわかった。
「成る程、ね」
艦長席に座りチュッパチャプスを舐めながら、クルーと言葉を交わしていた琴里が、小さく唇の端を上げた。
「――士織」
「何?」
「早速働いてもらうわ。準備なさい」
実際にその時が来ると、やっぱり緊張する。
「――もう彼女を実戦登用するのですか、司令」
艦長席の隣に立っていた、神無月さん、だったけ? がスクリーンに目を向けながら声を発した。
「相手は精霊。失敗はすなわち死を意味します。訓練も十分にはゲフッ」
言葉の途中で神無月さんの鳩尾に琴里の拳がめり込んだ。
「私の判断にケチをつけるなんて、偉くなったものね神無月。罰として今から良いと言うまで豚語で喋りなさい」
「ぶ、ブヒィ」
これは無視しよう。気にしたら駄目だ。そう思っていると琴里がスクリーンを示した。
「士織、あなたかなりラッキーよ」
「ラッキー?」
スクリーンを見ると、地図のところには高校に赤いアイコンが一つ、その周りには小さい黄色いアイコンがいくつもあった。
「赤いのが精霊、黄色いのがASTよ」
「あれ? 何で突入しないの?」
黄色いアイコンはさっきから動いていなかった。それを不思議に思って首をかしげると、琴里は肩をすくめた。
「ちょっとは考えてから言ってよね恥ずかしい」
「むぅ・・・・・・」
「そもそもCR-ユニットは、狭い屋内での戦闘を目的として作られたものではないのよ。いくら随意領域(テリトリー)があると言っても、遮蔽物が多く、通路も狭い建造物の中では確実に機動力が落ちるし、視界も遮られてしまうわ」
確か、顕現装置(リアライザ)だったけ? 詳しくはよくわかってないけど、現実を歪めて想像を再現する装置、だったと思う。それを思い出しているとスクリーンの画面が変わり、すり鉢状に抉られた校庭に校舎等も削り取られていた。
「校庭に出現後、半壊した校舎に入っていったみたいね。ASTにちょっかい出されずに精霊とコンタクト出来るなんて、こんなラッキー滅多にないわよ」
「成る程・・・・・・」
「外にいたら、ASTが全滅するのを待ったけどね」
今のこの状況は確かにラッキーだ。落ち着いてあの子と話ができる。琴里が何やら怖いことを言ってた気がするが、気のせいだと自分に言い聞かせた。
「士織、インカムはつけたままよね?」
「うん。大丈夫」
琴里に言われて私は右耳につけたインカムに触れた。
「カメラも一緒に送るから、困ったときはインカムを二回小突いてちょうだい」
「わかった。後、ちょっとごめんね」
私はそう言って、琴里を静かに抱き締めた。
「ちょっと、士織!?」
「少しだけ・・・・・・少しだけで良いから、こうさせて」
私がそう言うと、琴里が私の手を握った。
「平気よ。しっかりサポートもするし、ここのクルーは皆、優秀よ」
「うん。信じてる」
私はそう言って艦橋のドアに向かって歩いた。
「行ってくるね」
「気を付けなさいよ。士織」
私はその言葉に頷いて艦橋を出た。あの子と、今度はしっかり話をしよう。
〈フラクシナス〉の下部にある顕現装置(リアライザ)を用いた転送装置を使って校舎の裏手に移動する。この転送装置、直線上に遮蔽物がなければ一瞬で転送と回収が出来る凄いものだと言う。最初は船酔いした感じだけど、今はもう慣れた。
「よし、早く校舎に・・・・・・」
私は目の前を見て言葉が止まった。校舎の壁が削り取られ、中が見えていた。
『丁度良いわね。そこから中に入っちゃいなさい』
「うん、わかった・・・・・・実際に見ると凄いね」
私はそう言いながら校舎の中に入っていく。のんびりして精霊が外に出たら困るし、ASTに見つかったら話ができなくなる。
「琴里、どこ行けば良い?」
『階段を上がって三階、手前から四番目の教室よ』
「ありがとう・・・・・・」
私は近くの階段を駆け上がり、一分位で目的の教室の目の前に着いた。
「あっ、ここ、私のクラスだ」
私のクラス、二年四組。今は扉が閉まっていて中の様子がわからないけど、精霊が気まぐれを起こす前に入ろう。頭の中で最初にかける言葉を何度も繰り返す。
「よし、入るね」
『えぇ、気を付けなさいよ』
私は意を決して教室の扉を開いた。
「――――――」
頭の中で用意していた言葉が吹き飛ぶ程に目の前に見とれていた。
「あっ・・・・・・」
前から四番目、窓際から二列目。私の席の机の上にあの時の少女が片膝を立てるように座っていた。目を物憂げな半眼にして、黒板をぼうっと見ていた。
「・・・・・・ぬ?」
少女が私が入ってきたことに気付いて、目を完全に開いてこっちを見てきた。
「・・・・・・ッ! こ、こん――――」
心を落ち着かせて手を上げようとした瞬間、少女が無造作に手を振るった後、私の頬を黒い光線が通り抜けて教室の扉と後ろの廊下の窓ガラスが砕け散った。
「えっ・・・・・・?」
一瞬その場に固まった。頬に触れれば、少し血が流れていた。少女を見ると鬱々とした表情を作りながら、手のひらの上に黒い光の塊を作りながら、腕を大きく振り上げていた。
「ま・・・・・・待って! 私は敵じゃない!!」
少女は警戒の目で私を見ながら、光を霧散させた。
「と、取り合えず落ち着い――」
「――――止まれ」
敵意がないことを示すために両手をあげて近付くが少女が発した声と足元に光線が撃たれたことで足を止めた。少女は私の頭から爪先まで舐めるように見た。
「お前は、何者だ」
「ッ・・・・・・私は――」
『待ちなさい』
琴里から制止をかけられて、息を詰まらせた。
「・・・・・・い、いきなり、どうしたの・・・・・・」
少女の鋭い視線が痛い。視線に物理的な力があるなら私は串刺しになってるかもしれない。
「・・・・・・もう一度聞く。お前は、何者だ」
少女の視線がさらに鋭くなる。
『士織。聞こえる? 私の言う通りに答えなさい』
「う、うん」
『――人に名を訊ねるときは自分から名乗れ』
「――人に名を訊ねるときは自分から名乗って・・・・・・あれ、不味いよね。これ」
私の言葉を聞いた少女は不機嫌な表情になり、両手を振り上げて光の球を作り、投げつけると私は急いで右側に転がりさっきまで立っていた床に、下まで貫通した大穴が空いた。
「・・・・・・うっぐ・・・・・・」
私はその時の衝撃波でさらに吹き飛ばされ、机と椅子を多く巻き込んで教室の端に転がる。
『あれ、おかしいな』
「おかしいなじゃないよ・・・・・・死ぬかと思った・・・・・・」
不思議そうに言う琴里に返して、頭を押さえながら身を起こすと――
「これが最後だ。答える気がないなら、敵と判断する」
少女が机の上から私に向かって言ってきた。
「わ、私は五河士織! ここの生徒で、あなたとは敵対しない!」
「・・・・・・」
私が両手を上げながら言うと、少女は机から下りた。
「・・・・・・そのままでいろ。お前は今、攻撃可能圏内にいる」
少女に言われて私はそのままの体勢でじっとした。
「ぬ? お前、前に1度会ったことあるな・・・・・・?」
「きっと、今月の・・・・・・十日に。街中で」
「おぉ、思い出したぞ。何やらおかしなことを言っていた奴だ」
少女の目から僅かだけど険しさが消えた。ちょっと緊張が弛んだ。
「づ・・・・・・ッ!?」
いきなり前髪を掴まれて顔を上に向かせられ、少女が目を覗き込むように見ていた。
「・・・・・・確か、殺すつもりはないと言っていたか? ふん・・・・・・見え透いた手を。言え、何か狙いだ。油断させて襲うつもりか?」
「・・・・違、う・・・・」
目の前の少女は私の言ったことを信じられない環境にいた。それが、とても嫌だった。
「・・・・人間は・・・・あなたを殺そうとする人達ばかりじゃ・・・・ないッ」
少女は目を丸くして、前髪から手を離した。
「・・・・・・そうなのか?」
「うん、そうだよ」
「私が会った奴らは、私は死なねばならないと言っていたぞ」
「そんなこと、ない」
少女は何も答えず私の言ったことが信じられないという顔をする。
「・・・・・・殺すつもりがないなら、何をしに現れたのだ?」
「えぇッと・・・・・・それは」
『士織、取り合えず、君に会うためでも言っておきなさい』
琴里の声がインカムから聞こえて、私は少女の目を見た。
「あなたに、会うため」
「・・・・・・?」
少女がキョトンとした顔を作る。
「私に? 一体何のために」
少女が首をかしげた。どう答えたら良いんだろう?
『士織。君と愛し合うためにで』
琴里から指示が出た。けど何だかインカムの向こうからバシュンっと言う音と神無月さんの声が聞こえたが、気にしないでおこう。
「あ、あなたと・・・・・・愛し合う、ため・・・・・・」
少女が手を横薙ぎに振り抜くと、頭の上を風の刃が通り抜けて教室の壁を切り裂いて外に抜けていった。
「・・・・・・冗談はいらない」
「・・・・・・ッ」
私の嫌いな、世界に絶望した表情。私には手を差し伸べてくれた人がいた。けど、目の前の少女にはいなかった。だったら、私が手を差し伸べる。
「私は・・・・・・あなたと話がしたい・・・・・・!」
「どういう意味だ?」
「そのまま意味。内容なんてどうでも良い! 気に入らないなら無視しても良い! でも、一つだけわかって」
『士織、落ち着きなさい』
琴里が諫めるように言うけど、私は止まらない。
「私は・・・・・・あなたを、否定しない!」
「・・・・・・ッ」
少女は私から目を逸らして黙った。
「・・・・・・シオー。シオーと言ったな」
「・・・・うん」
「お前は、私を否定しないのか?」
「しないよ」
「本当の本当か?」
「本当の本当」
「本当の本当の本当か?」
「本当の本当の本当」
少女は髪をくしゃくしゃとかき、鼻をすするような音を立ててからこちらに顔を向けた。
「・・・・ふん、誰がそんな言葉に騙されるかばーかばーか」
「ッ、だから・・・・」
「・・・・だがまぁ、あれだ」
少女は複雑そうな表情をしていた。
「どうであれ、まともに会話しようとする人間は初めてだからな。情報を得るために利用してやる。うむ、大事。情報超大事」
ほんの少し、少女の表情が和らいだ気がする。それに対して私は微笑んだ。
『・・・・上出来よ。そのまま続けて』
「う、うん」
琴里から指示が出る。少女を見ると教室の外周をゆっくり大股で回り始めた。
「不審な行動を取ってみろ。お前の体に風穴を開けてやる」
「わ、わかった・・・・」
少女に言われたことに対して私は頷いた。これからこの世界を、好きになってもらうための話し合いを始める。
次は、六千字までにする!
琴里「あんたの文才じゃ無理だって」
チクショォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気まぐれNGシーン
ラッキースケベ殿町くん
士織(えっと、岡峰先生は・・・・ッ!?)←降りる途中で足を滑らせた
殿町「・・・・・・ん?」←偶然下にいる殿町
士織「きゃ!?」
殿町「のわ!?」←偶然士織にぶつかる
殿町(何か、顔に柔らかい感触が! それに手にも!)
士織「や、そこ、ダメぇ・・・・///」←殿町の顔に胸が当たり、殿町の手が尻に当たってる
殿町(あれ、これ俺ヤバくね?)
その後、他の生徒に見つかった殿町は男子からは殺気を、女子には軽蔑の目を向けられた。
↑これをした理由? 思い付かないから殿町に犠牲になってもらった。
殿町「解せぬ」
それにしても士織ちゃんはペナルティで何着せられたの?
士織「バニー服に、水着みたいなナース服に、露出しかない巫女服に、さらしに褌姿に、体のラインがはっきりわかるボディスーツに、ミイラみたいな格好に、葉っぱビキニに」←だんだん目が虚ろに
ごめん、もういい。もういいから戻ってきて!
士織「はっ!? 私は何を・・・・・・」
士織ちゃん、もう今日は休もう。と言うことで次回をお楽しみに!
士織「あれ、恥ずかしかったな。もう、人前に出れないよ。フフフ」←目が虚ろ
士織ちゃん戻ってきてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!