海の中。
そこは通常ならば人の出入りできるところではなく、まして深海棲艦に制海権を握られている現状に関しては、その最たるものと言っても過言ではない。
長い歴史の中で人間は海と関わってきたが、いずれもが海の上、海面に船を浮かべることで満足してきた。
しかし近い歴史において。
海上はもちろん人の移動手段として栄えていたが、その反面で、海中へと手を伸ばした人間達もいた。
戦争に利用されることを主軸とした海中での移動は、しかしながら、選ばれた者だけがその移動を可能にし、思うがままに海上を手込めにすることが出来た。
ドイツ海軍の無制限潜水艦作戦。
これと同じ事がわたしたちにも出来る。
海の上を恐怖の底へたたき落とす。
どれだけ深海棲艦がはびころうとも、どれだけ深海棲艦が蹂躙しようとも。
――――海の中は、わたしたちの領域でち。
○
司令室。
モニターを注視しながら新たに鉄砲飴を口へ放る。
瞬時に口いっぱいに上品な甘さが広がり、思わずほおに手を当ててしまう。
「ずいぶんと恍惚な表情をするのだな」
「美味しいですから」
「だが食べ過ぎは体に悪いぞ」
「はい、気を付けますね」
指揮官に注意された。
でも美味しいんだから仕方ないじゃないか。
ここ司令室には、先程の報告以来あまり緊張した雰囲気は漂っていない。
作戦行動中なので気を抜くべきではないのだが、例のモニターに敵の姿は見あたらず、会敵しそうな気配もない。
ずっと張り詰めていてはいざというときに集中できないものだ。
休息も良き軍隊の必需品である。
「本当にまだ敵がいるんですか?」
「たった一部隊潰した程度で敵が黙るわけはない。たまたま過疎化しているだけだろう」
敵が過疎化するという表現がそもそも違う気がするのだが。
この世界の海戦はいささか疑問点がたくさんある。
今起きている現象もそうだ。
敵がばったりと見あたらなくなり、気配も何も現れなくなる。
モニター越しの情報とは言えこれは戦争にしては首を傾げたくなる現象だ。
てっきり敵が撤退したと思ってしまう。
もしそれが敵の思惑であるなら警戒せねばならないが、どうにも罠の臭いがしない。
長年の感がそう伝えている。
それにこちらの進行の仕方にも不可解な点がいくつかある。
なぜ、羅針盤を使ってもっと正確に航路の確保を取らないのか。
海の上にも道はある。方角を決め、到着点を決め、その上で航路を決めるべきだ。
だと言うのに彼女たちは羅針盤も持たずに大海原へと出て行った。
数日前に、この疑問を指揮官に聞いたのも覚えている。
返ってきた答えは「羅針盤は意味がない」だった。
なんでも、海域に入ったとたん使い物にならなくなり、ぐるぐると永遠に回り続けるのだそうだ。
確かにそれでは使えないが、ならなぜ回っている原因が突き止められないのだろうか。
専門の機関が研究しているとは言っていたけれど、何も解明できていないらしい。
それ故に、海図も持たず、羅針盤も持たず、行き当たりばったりで来た道だけは帰還用に覚えておく。
そんな謎の進行を今現在も行っている。
敵に会わないのも納得できるかもしれないな……………。
「――――む?」
そんな事を考えていると、指揮官が一つうなりを上げた。
「どうしました?」
「敵だ。数が多い」
私も慌ててモニターを見る。
そこには、海面にひとかたまりの黒い集団が映し出されていた。
海面上に加え、その少し前方には、恐らく艦載機と思われる集団も。
指揮官が無線を入れた。
「金剛!」
『わかってマース! 電探の反応には、二十隻とらえてるデース!!』
「二十………」
多いな。
私は指揮官から無線を受け取り指示を出す。
「金剛、正規空母の二人に通達してくれ」
『なんて言うデース?』
「全艦載機を戦闘機にし、二機一組で高々度から奇襲攻撃。雲を背にして、上下に振るように攻撃しろ」
『了解デース』
「それと、三式弾装填。近づいた奴からたたき落とせ」
『言われなくても、きっちりシュートしてアゲルネー』
無線が切れる。
正直、空中戦の指揮には自身がない。
練度の高い飛行隊なのだから、各々の判断で飛んだ方が良いような気もする。
だがまぁ、方針を決めるのは重要だ。
敵に裏目に取られない限り、方針のある集団はまとまりがある。
目的の拡散を防いだ結果は、魅力的な戦果が待っている。
口の中の鉄砲飴をコロコロと転がしながら、私は、モニターの中の敵の動向を一瞬たりとも見落とさないつもりで監視した。
○
「やけに数が多いですね……」
榛名は不安に曇る心中をそのまま吐露した。隣にいる比叡も頷いている。
後方四隻の戦艦娘達の距離はそれほど離れていない。
そう言う指示が出たからだ。肉声でも充分に会話が出来る。
先程から電探に反応する艦隊があった。
その数は二十。決して少ない数ではない。しかし、
「これくらいはまだ想定内デース。いつもよりチョット多いけど、初めての数ではないヨ!」
金剛もそう口にする。
そうなのだ。これくらいの大艦隊はちょくちょく遭遇する。
ネルソン参謀を救い出したときも、確かこれくらいの数はいた。
「赤城、加賀、さっき言ったとおりデス」
赤城が首肯。加賀も、
「うちの子達に掛かれば、あの程度の数は朝飯前です」
言いながら同時に弓を引く。
やや仰角から放たれた矢はしばらくして戦闘機へと姿を変え、命令通りに高度を上げていった。
「金剛お姉様、どうするのですか?」
霧島が金剛の方を向きながら指示を仰ぐ。
最前列は重巡洋艦娘四人。やや距離を開けている。
二列目は正規空母娘の二人。
最後尾は金剛達戦艦娘四人が、やや間隔を狭めて布陣している。
この陣形での集敵方法はあらかじめ聞かされている。
恐らく敵は航空機動部隊。
空母を中心とした大艦隊を展開している。
ならば空母を叩くことが最優先目標だが、
「先に駆逐、軽巡級を仕留めるネ」
「どうしてですか?」
比叡が首を傾げながら聞いてきた。
「ネルソン参謀がそう言ったってのもあるし、これも今回の作戦の一つダヨ」
「駆逐級、軽巡級の先攻始末。その後は?」
「正規空母の二人を庇いながら対空戦闘、距離を詰めたら敵の戦艦級と重巡級を墜としに掛かるネ」
「了解です」
比叡は頷くと、まずは三式弾を装填した。他の三人も装填する。
「重巡洋艦の四人も、オーケーデスカ?」
「大丈夫じゃ」
重巡洋艦娘四人のリーダー、利根が首尾良く返事をする。
彼女たちの連携はあの利根が指揮をしている。
リーダーとして頼れるし、何より指示が的確というのが頼もしい。
ネルソン参謀はあえて、艦種別にリーダーを決めていた。
元々艦隊を二つにばらけさせるのが当初からの計画であったからだ。
艦種別に分ける方法。
均等に戦力を分ける方法。
やや偏りを出して敵を誘導する方法。この三種が主な作戦概要である。
「ッ! 先頭飛行隊、交戦に入りました!」
赤城から全艦への無線。
敵側に傍受されていてはマズイので無線封鎖をしくべきなのだが、ギリギリまではその必要は無いだろう。
重要な作戦は秘匿してあるし、もう既に動き出している。
「三式弾、発射ようい!」
戦艦娘四人が砲を構える。狙う先は、味方艦載機の撃ちもらした敵艦載機。
「――――撃ちます! ファイヤーッ!!」
時限信管式の対空砲弾が空中で爆ぜる。
次々と敵機が打ち落とされるが、そのうちの数機はまだ残っており、頭上付近へと接近した。
虫の羽音のような低温を響かせながら、腹に抱えた爆弾を上空から降らせてくる。
爆発音。周囲の海水が飛び散り、潮の香りが辺りに霧散した。
「ッ! 被害は!?」
視界が晴れると同時に叫び、辺りを見るが、誰も損傷はしていなかった。
航空優勢、空はこちらに有利となった。
「これより砲雷撃戦に入りマス! ――――散開!」
右へ榛名と比叡、左へ霧島と金剛が回頭する。
速力を上げ、その後ろに空母、重巡洋艦が均等に分かれてくっついてくる。
戦艦二、重巡二、空母一の輪形陣。
これが瞬時に二艦隊出来上がった。
大きく両サイドへと広がっていく。
移動しながらも狙いは敵駆逐艦、最前列の集団へと付けていく。
直後、敵が撃ってきた。
戦艦級の砲撃が金剛、霧島側の輪形陣を襲う。
霧島のすぐ後ろにいた赤城が顔をしかめた。
砲弾がまとまって降ってくる。ヒルルルルルルーと言う高い音と共に、辺りの海面を穿っていった。
集中的に金剛サイドを攻撃する深海棲艦に対して、榛名、比叡側はその隙を逃さなかった。
「金剛お姉様に砲撃をするなど、この比叡が許しません!」
「そんな勝手は、榛名も、許しません!!」
二人の砲が火を噴いた。
時間差で重巡二人の砲火も加わる。そのうちの一人は利根であった。
「前列の駆逐艦は仕留めたようじゃ! 二列目の軽巡はどうすればええ!?」
利根が叫ぶ。
敵の砲撃が少なからずこちらにも飛来していた。
水しぶきが顔に散ってくる。
その問いには榛名が答えた。
「再装填に時間が掛かります! 二列目は金剛お姉様と霧島に任せましょう!」
数秒後、金剛達のいる辺りからすさまじい砲弾が発射される。
榛名の言葉通り、寸分違わぬ狙いで二列目の軽巡、駆逐級を大破撃沈させた金剛達は、そのまま敵の側面へと躍り出た。
とっくの昔に無線は封鎖してある。
直接言葉を交わさなくとも、長年の信頼と連携の成せる技であった。
敵の護衛駆逐艦と軽巡洋艦は全滅。
残るは戦艦級と重巡級。そして、
「げ……フラグシップのヲ級デース」
しかも三隻であった。
怨嗟のこもった黄黒色のオーラを纏い、艦載機をしきりに吐き出している三隻のヲ級。
それらを墜とされるのを嫌うかのように、重巡リ級と戦艦タ級、ル級が囲って防御陣をしいている。
二十隻あるうちの十隻は駆逐と軽巡であった。
つまり既に半分の数は沈めていたが、戦力的にはここからが正念場である。
敵は輪形陣。
中央のヲ級を仕留めるには、まず戦艦と重巡洋艦を黙らせなければならない。
「あれは固そうです。どうしますか、金剛お姉様」
霧島が敵を睨んだまま金剛へと聞いた。
金剛は上空の敵艦載機に注意をしながら、返答する。
「このまま敵の側面から注意を惹きつつ、榛名達の砲撃を通りやすくするデース」
「しかしそれではヲ級が……」
「大丈夫。ネルソン参謀を信じるネ」
ウインクをしながら、金剛は三式弾を装填、ヲ級が吐き出した艦載機に向かって牽制射撃を始める。
「上はワタシと赤城に任せて、残りのみんなは
「艦載機の皆さん、発艦してください!」
赤城が戦闘機を撃ち放つ。金剛が別方向へ三式弾を叩き込む。
霧島と、後ろに続く二隻の重巡洋艦娘、愛宕と高雄は、それぞれの砲を仰角に設定。
前方に見える戦艦タ級に砲撃を加えはじめた。
「あくまで敵の注意がこちらに向けばオーケーネ! 深追いはノーなんだから!」
「わかってます!!」
霧島の砲撃はタ級に命中。
中破させた。
しかしまだ一隻だけである。
「ん~やっぱり固いですねぇ~」
愛宕は眉を八の字に曲げながら、それでいてどこか楽しそうな声色で砲撃を続けている。
「あれでは利根と筑摩の武装でも抜ききれないかもしれませんね」
高雄は本気で心配していた。
こちらが囮に出るのであれば、向こうが確実に敵を黙らせてくれなければならない。
そうでなければこちらが一方的に叩かれる。
しかし、味方を信用して初めて成り立つのがこの連携戦である。
今までこのような、一つの連合艦隊を戦闘海域で二つに分けるなどという戦い方はしたことがなかった。
だが、やるしかない。
ネルソン参謀の作戦に成功を願う、ただその一念のみを今は抱えることにした。
一方の比叡、榛名側。
金剛達の意図を汲み取り、あえてゆるめに敵前方へ布陣する。
そうすることで敵が侵攻しにくくなり、自然と敵は前進速度を緩める。相手の動きが緩慢になればこちらの砲撃も当たりやすい。
そして何より、今のこの状況こそが、ネルソン参謀の望んだ戦況である。
榛名と比叡は徹甲弾を装填、群がる戦艦群へと斉射した。
続いて利根、筑摩の砲火も、金剛達へ向いている重巡リ級の後ろを叩いた。大破させる。
「この調子じゃな。筑摩には負けん!」
「私ではなく、深海棲艦と勝負をして下さいね」
「わかっておる」
次々と砲撃を加える。
その間、四隻の大型艦に守られるように巡航する加賀は、榛名の後ろで空をずっと見つめていた。
赤城の艦載機が圧されている。
金剛の三式弾を敵が嫌っているために、赤城の航空機へ戦力が集中し始めていた。
「このままではマズイですね……皆さん、頼みます」
矢をつがえ、赤城の艦載機がいる辺りへ引き放つ。
瞬く間に戦闘機に姿を変え、彼女の援護へと回っていった。
搭乗員の妖精が親指を立ててニコリとしていたのがよく見えた。良い子だ。
この戦いで赤城、加賀の両艦とも戦闘機以外を出撃させていない。
だがそれで良かった。
もしこれで艦爆や艦攻を発艦させていたら、間違いなく全てたたき落とされていただろう。
それどころか、防空網が薄くなることで敵の艦載機の攻撃をもろに被っていたかもしれない。
フラグシップのヲ級は侮れない。三隻ともなると言わずもがなだ。
こちらの空からの対艦攻撃は出来ないが、まぁ、やられるよりかは別に良い。
それに無理に仕掛ける必要は無い。
こちらの作戦は順調に進んでいるようだったから。
○
海の中。
くぐもった、腹に響く砲撃音が上から聞こえてくる。
しかしその吐き出された砲弾は、潜水艦に届くことは絶対にない。
浮上しない限り、戦艦や重巡洋艦なんぞただの浮遊物に過ぎなかった。
その安心感があってこそ、この作戦を承諾できた。
「……まったく。いくらゴーヤたちが強いからって、こんなメチャクチャな作戦は思いつかないでち」
「そうですよね。帰ったらネルソン参謀にシュートーレン作らせてやります」
伊58と伊8。
ゴーヤとハチは、二人並んで深海棲艦の真下を潜行していた。
上を見上げる。丁度その視線の先に、空母ヲ級が二隻いた。
「右はゴーヤがやるでち」
「では左を私が」
瞬時に決める。ゴーヤは手に持っていた酸素魚雷を、
「…………」
しまった。これでもう、魚雷を撃つことは出来ない。
ハチも同じようにして酸素魚雷を格納した。
代わりに二人が取り出したのは、頑丈そうなロープであった。
「んじゃ、行くでち」
急速浮上。
みるみるうちにヲ級の足が近づいてくる。
瞬く間にゼロ距離となった二人は、そのまま海面に顔を出した。
「ぷはーッ! 海の中からコンニチワー、ゴーヤだよ☆」
「ヲッ!?」
驚愕の表情を浮かべるヲ級。その様子は、何が起きているのか理解出来ていなかった。
「海の中は良いよねー。やっぱ……沈めてナンボよね」
ゴーヤはヲ級の足に素早くロープをくくりつける。
未だに何が起きているのかわかっていないヲ級は、しかし本能で危険を察知したのか、大急ぎでその場から逃げようとした。
「もう遅いでち」
結んだロープの先を一気に引っ張りながら海中へと急速潜行。
じたばたと暴れるヲ級は、瞬く間に膝、腰、胸と海水に浸かっていき、徐々に力が無くなっていくのか、動きが緩慢になっていった。
海水を飲んだのか、苦しそうにむせながら、必死に両手でもがいている。
そのまま引き込む。
「ヲ…………」
最後には、諦めたような、そして泣きそうな表情で海中へと全身を沈めていった。
「魚雷じゃ装甲が抜けないかもしれないから、確実に沈めるために引っ張り込む……ネルソン参謀はメチャクチャでち」
一言呟いたゴーヤは、後ろを振り返る。
力なく沈んだヲ級を抱え、余ったロープで手足と体をしっかりと縛り付ける。
そして腰の入れ物から、携行型の小さな酸素ボンベを取り出し、ヲ級の口に装着した。
「沈む前にあんな顔されたら、やっぱり良心が痛むでち」
ヲ級は気絶したまま、海中をゴーヤに連れられて漂っていった。
○
一方ハチも、同じように浮上して、同じように足にロープを巻き付けていた。
しかし、
「ん……気付かれましたか」
三隻目のヲ級がこちらに振り返っていた。
ゴーヤの方はもう任務を完了したらしい。
「予定通りです。あなたにはロープの代わりに、これをさしあげましょう」
ハチは腰から魚雷を取り出す。
信管がむき出しになった、少しでも衝撃を加えれば爆発するように調節されているもの。
それを、投げた。三隻目に向かって。
足にロープを結ばれているヲ級が、驚愕の表情で目を見開いていた。
放物線を描きながら海面上を飛来した魚雷は、みごと三隻目のヲ級の頭に命中。あれでもう艦載機は飛ばせない。
ハチはそれを確認すると同時に急速潜行。
縛り付けたロープの先を持って海中へと引き込んだ。
潜行する直前に見えた二隻目のヲ級の顔は、「お前のような潜水艦がいるか」という顔をしていた。
「いるわよ。あなたたちの方にはいないでしょうけど」
海中で気絶したフラグシップのヲ級を縛り上げ、小さな酸素ボンベを口に付けて任務は完了した。
○
海上は騒然となっていた。主に深海棲艦側が。
守っていたはずの空母たちが、瞬く間に二隻は消失、残る一隻も再起不能の大破となっている。
慌てふためき混乱する戦艦と重巡洋艦たちだったが、さすがにフラグシップに付いていた主力艦隊である。
立て直しも早く、一目散に撤退しようとした。
そこを逃すほど、金剛達は甘くはない。
後退し始めた深海棲艦の少し前にばらけさせて砲弾を落とし、深海棲艦が完全に回頭したのを見計らって前方から後方へ舐めるように砲弾を浴びせかける。
前からも後ろからも攻撃をされ、先頭を切っていた戦艦は直撃を受けて轟沈した。
統率力が著しく低下している。
各個撃破。
散り散りになった深海棲艦を海の藻屑にかえるのに、それほど時間は掛からなかった。
金剛以下、潜水艦を含む変則編成の連合艦隊は、自軍損害ゼロ、敵軍撃沈十八、拿捕二。
空前絶後の大勝利であった。