千冬さんはラスボスか 作:もけ
しかも書いたの1年くらい前で覚えてない所だったし。
束さん、電話越しでどんな暴走してたんだっけな。
とりあえずこんな感じだったかな~~と直してはみました。
「やぁやぁ、いっくん。おはようからおやすみまでいっくんを陰に日向にストーキング、もとい見守る束さんだよ。いやーー1か月ぶりのラブコールだね。電話越しじゃあハグはできないからチューしようチューーーー」
切った。
しかし、僕が何も操作しなくても勝手にまた繋がる。
「もう、いっくんたら照れ屋さんなんだから。そんな所も可愛いから束さん的には余裕でウエルカムだけど、もはやそれって誘い受けだよね。つまりいっくんは私に襲って欲しいと。そうならそうと言ってくれればいいのに。いいよ。束さんはいつでもどこでもどんな事でもいっくんのしたい様に愛を受け入れてあげ」
切った。
再度繋がる。
「いっくんたらツレないなーー。大丈夫、分かってるって。いっくんの一番はちーちゃんなんだよね。オーケーオーケー、私も箒ちゃんも2号3号でも大丈夫だ・か・ら♪ やったね、いっくん。モテモテハーレムだね」
切った。
再度繋――――――
「”お姉ちゃん”」
「なんだい、いっくん」
昔の呼び方をするとようやく止まってくれた。
……呼ばせたいだけで、ワザとって事はないよね?
「さっきの無人機、束さんの仕業ですよね?」
「どうしてそう思うんだい?」
「あんな事できるの束さんしかいないじゃないですか」
「まーーそうだけどね」
あっさり認めたな。
「そもそも無人機に使われてたISコア、姉さんが言うのにどこにも登録されていないもの、つまり新品だって話じゃないですか。束さん、隠す気なかったでしょ?」
「それはそうだよ。いくらサプライズプレゼントだからって匿名で送っても意味ないでしょ?」
「プレゼント?」
「そう、いっくんへのプレゼントだよ。世界初の男性IS操縦者のいっくんが束さん特製のISに乗っての華々しいデビュー。普通の試合じゃつまらないからねーー」
おぉ、なんてスケールの大きいはた迷惑を……。
「あんまりやり過ぎると姉さんにまたお仕置きされますよ?」
「あれはちーちゃんからの愛情表現だから問題なしさ」
「ミシミシいってますけど」
「たまにお花畑が見えるよ」
姉さんのアイアンクローは凶器だからね。
「今回の事はまぁ置いとくとして、キュクロープスの件でお礼がしたいんですけど、次の土曜の夜にでもウチに来れませんか?」
「いっくんを食べさせてくれるの♪ いくよ、イクイク」
違った意味に聞こえるのは気のせいだからツッコまないですよ?
「食べさせるのは料理です」
「えぇーーまぁいっか。いっくんの手料理は美味しいからね♪」
「じゃあ、待ってますね」
「うん、うん、楽しみにしてるねーー」
切った。
数秒間、受話器を耳に着けたままで待つ。
よし、ちゃんと切れてる。
土曜日は外泊許可取って、昼は久しぶりに弾と遊んで、夜はお食事会だな。
姉さんも帰って来るし、箒ちゃんにも声をかけよう。
昔みたいにみんなが揃った方が束さんも喜ぶだろうし、僕も嬉しい。
そんな事を考えながら、携帯をサイドテーブルに置き、ベッドに横になる。
3時間前、無人のIS擬きとの戦闘終了後、まずはメディカルチェックを受けたが二人とも特に問題なし。
ISに備わっている絶対防御は、操縦者の命を守る最後にして絶対の盾。
でも逆に言えば命に別状のない程度、つまり骨折くらいはするそうなんだけど、今回は運の良い事に打撲くらいで済んだ。
原理はよく解らないけど、自然治癒力を活性化させる薬を飲んでお終い。
実はこれも束さんの発明品だったりする。
IS開発途中、姉さんが怪我した時なんかに僕に心配かけさせないために証拠隠滅、もとい早期回復のために作ったんだとか。
ISが世界中に広がると同時に、どうせだからとセットで広めたらしい。
悪用されない様に、かなり効果を軽減させてだけど。
感覚としては一般的に売られている漢方のちょっとパワーアップ版くらいで、今では市販もされている。
著作権フリーらしいので価格は製薬会社の頑張り次第と言う事で常識の範囲内に収まっている。
束さんが作ったって事はIS関係者なら知ってるけど、一般的な認知度は低い。
僕としては「たまには束さんだって良い事するんだからな」と声を大にして言いたい。
あくまでも意図せず、結果的にな辺り残念だけど。
え? いや、僕は束さんの事好きですよ?
好きだからこそちゃんと事実を受け止めてるだけで、変に擁護する気がないだけです。
まぁ、このスタンスは姉さんの影響かな。
でも世界中が束さんの敵になっても僕と姉さんだけは最後まで味方でいようと決めている。
もちろん束さんが道を外れたら全力で止めてお説教タイムだけど。
姉さんにとっては無二の親友だし、僕にとっても第二のお姉ちゃんだから、もう家族みたいなもんだよね。
家族なら味方でいるのも、怒ってあげるのも普通な事だから。
さておき、メディカルチェックの後は、別室にて簡単な事情聴取と機密情報の書類へのサイン。
隔壁が降りた後の事情を知っているのは生徒では実際に戦った僕と鈴、それに管制室にいたセシリアと箒ちゃんだけだ。
あの無人機の情報は世界情勢をひっくり返す可能性があるそうなので絶対に漏らすわけにはいかないんだとか。
その後、やっと自室に戻ってきてシャワーを浴びた。
のほほんさんがいなかったけど、きっとあんな事があって生徒会も忙しいんだろう。
そして束さんに電話して、今に至る。
「夕食まで後1時間か」
忘れないうちに箒ちゃんに電話してみようかな。
と、ぼんやり考えているとドアがノックされた。
のぞき窓の視界には、見慣れたツインテイルの頭頂部。
ドアを開けると、案の定私服姿の鈴が立っていた。
英字の入った白いTシャツの上にオレンジのパーカー。
下はデニムのショートパンツ。
活発な鈴らしい格好だ。
でも、どことなく元気がない。
「鈴、どうかした?」
「入っていい?」
「うん、どうぞ」
鈴が僕のベットに腰掛ける。
僕は机の椅子に。
「お茶でもいれようか?」
「ありがと。でも、それより」
「うん?」
「勝負、つかなかったわね」
「そうだね。でも二人とも無事で良かったよ」
俯いていて表情の見えない鈴。
どうしたんだろうと思っていると、
「デート、どうしよっか」
ポツリと呟いた。
それを聞いて、鈴の態度に合点がいった。
鈴は賭けが有耶無耶になった事で、楽しみにしてたデートに行けなくなってしまったと思って凹んでいるのか。
うわ、可愛い過ぎるだろう。
自然と口元がにやけてくる。
「良かったら、鈴がどういうデートプラン考えてたか教えてよ」
「えっ? あぁ、うん、1時くらいに待ち合わせして、映画見て、お茶して、買い物して、お夕飯は外食、みたいな。初めてだし、ド定番ってくらいのデートにしようかなって」
「そっか」
変に凝ってない分、身の丈に合った無理しないで楽しめそうなプランだ。
「一夏のも教えなさいよ」
「僕も定番なんだけど、ディ○○ーシーに行こうかと思ってた」
ランドじゃない所にちょっとだけ大人っぽさを演出してみた。
「何かちょっと意外ね」
「ダメかな?」
「いいんじゃない? 楽しそう」
鈴は元気がないながらも微笑みを浮かべてくれる。
でも、僕は元気な鈴の方が好きだ。
だから、
「じゃあ、行こうよ」
「えっ?」
鈴の目が点になる。
「勝負がつかなかったから両方行こう。まずは鈴のプラン。それでディ○○ーシーに着て行く服とか見てさ。どうかな?」
「いい、の?」
鈴はまだ戸惑ってるようだ。
「もちろんだよ。むしろ、」
視線を合わせるために鈴の前にひざまずいて手を取る。
「鈴、僕とデートしてくれる?」
鈴は一瞬息を飲んだ後、
「喜んで」
目にうっすらと涙を浮かべながらも、向日葵の様な笑顔を見せてくれた。
その後、夕飯までの時間、部屋で鈴とデートの予定を組んだ。
鈴のプランは5月最初の日曜日に、僕のプランはその次の土曜日に決まった。
ただしピクニックの約束が先にあるから、それによっては1週ズラす事も入れて。
鈴は入ってきた時とは打って変わって、ハイテンション。
恥ずかしさがあるのか顔は少し赤いままだけど、ああしたい、こうしたいとしゃべりまくっていた。
そのまま一緒に食堂へ行き夕食を取っていると、後からセシリアと箒ちゃんも加わった。
4人で顔を合わせると、無人機の事を話したくなるが、機密なので話せない。
そのジレンマがあるからなのか、会話はいまいち盛り上がらなかった。
食べ終わって少しすると食堂も混んできて、そうすると事件の話を聞きたいと野次馬が集まってきてしまい、早々に退散する事に。
部屋に帰る途中、
「箒ちゃんちょっといいかな?」
「なんだ?」
ここでは話せないと暗に示し、外に促す。
「あら、お二人で内緒話ですの?」
目つきが険しくなるセシリアと鈴。
「家の事でちょっとね」
でも、そう言われると弱いのか、
「それなら仕方ないですわね」
「一夏、変な事するんじゃないわよ」
とりあえず、引き下がってくれた。
外へ移動。
「それで、どうしたんだ?」
「うん。良かったらなんだけど、次の土曜日、うちで4人で夕飯食べない?」
「4人?」
「僕と姉さんと箒ちゃんと」
「姉さんか……」
箒ちゃんが渋い顔をする。
「箒ちゃんが束さんに色々思う所があるのは知ってるけど、僕は出来たら昔みたいに4人でテーブルを囲みたいんだ」
そして沈黙。
考え込んでしまったようだ。
しばらく待っても反応がないので、
「今、返事が欲しいわけじゃないんだ。当日までに決めてもらえばいいから」
「分かった。すまない」
沈んだ様子のまま踵を返して行ってしまった。
せっかくだから仲良く出来たらと思うんだけど、こればっかりは当人たちの問題だからな。
そして5月最初の土曜日。
現在、時刻は13時過ぎ。
僕は中学からの悪友である五反田(ごたんだ)弾(だん)の部屋で対戦格闘ゲームをしている。
こうして遊ぶのは一月以来だから四か月振りだ。
先月は新しい生活でいっぱいいっぱいだったし、それより前は僕がISに乗れる事が判明したあれやこれやで忙殺されてたし、と言うか、マスコミと黒服さんたちの警護が凄くて外出なんてとても出来なかった。
「それにしても、おまえ以外全員女子か、いい思いしてるんだろうなぁ」
「誘惑が多いのも考えもんだよ?」
「嘘をつくな、嘘を。おまえのメール見てるだけでも楽園じゃねぇか」
「いや、姉さんが担任で、しかも寮長やってる所で間違いは起こせないし」
「相変わらずシスコンだな」
「まぁ」
「認めやがったっ!?」
「姉さんが大事なのは本当だしね。弾だって蘭(らん)ちゃん大事でしょ?」
「まぁなぁ。でもおまえ程じゃないぞ?」
「そうかな?」
「俺は蘭にときめいたりしないが、おまえはするだろ?」
「うん」
「即答かよっ!?」
「いや、だって、姉さんは美人だし、スタイルもいいし、教師してる時の姉さんなんて凛々しくてそりゃあ格好良いんだから」
「はい、はい、シスコン、シスコン」
「弾だって、蘭ちゃんが世界一可愛いと思ってるじゃん」
「当り前だ」
「そこのシスコン共。同類なんだから少しは自重しなさいよね」
後ろのベットから声がかかる。
「なんだよ、鈴。嫉妬か?」
「ち、違うわよ。バカッ!!」
枕が弾の顔面に命中。
そう、今日は鈴と一緒にお邪魔してるのだ。
それを考えると、こうやって遊ぶのは約1年振りになる。
「痛ってぇなぁ。それにしても鈴までISに乗ってるとはな」
「うん、僕も転入を知った時は驚いたよ」
「なんつんだっけ? 代表候補生? すげぇよな」
「ホント、ホント。一国を担う候補生だもんね」
「ふん、そんな大したもんじゃないわよ」
「しかもIS学園で感動の再会か。んで、おまえらもう付き合ってんのか?」
「なっ!?」
焦る鈴。
「ううん、まだ。でも今度デートするんだ」
「ちょっ、一夏っ!?」
さらに焦る鈴。
「マジかっ!! そりゃあ、目出度いな。一夏もついに観念したってことか」
「そういうわけじゃないんだけど、でも鈴の事はやっぱり好きだしさ」
「あっ……」
今度は赤くなった。
「熱いなぁ熱い。なんだ、ここ俺の部屋なのに俺お邪魔虫か?」
「そんなことないって。前みたいに3人で遊べて嬉しいよ?」
「うわぁ、おまえ学園でもそんな感じなんだろ?」
「なにが?」
「はぁぁぁぁ。おい、鈴」
「な、なによ」
「苦労するな」
「分かってくれる?」
「おぅ。こいつから送られてきたメールを見る限り、他にも仲良い子いるんだろ?」
「そうなのよ。アタシ以外の幼馴染とか、貴族のお嬢様とか、同室の着ぐるみとか。何であんたの周りは女ばっかりなのよっ!!」
「そんなこと言われても、男は僕1人だし」
「そういうこと言ってんじゃないわよっ!!」
「どうしろと」
「しかも巨乳だしな」
「わ、ちょ、弾っ」
鈴の顔が般若に変わって行く。
「写真見せてもらったが、かなりのもんだよな」
「い~~ち~~か~~」
「鈴、落ち着いてっ!? 僕は何にも言ってないからっ」
「てか、副担任のなんとかって先生がさらに凄いんだろ?」
やめてっ!! 火にダイナマイト投げ入れないないでっ!!
「やっぱり、巨乳がいいのかーーーーっ!!」
「弾のバカーーーー!!」
飛び蹴りの一つでも覚悟した所で、捨てる弾あれば拾う蘭あり。
鈴が僕に飛びかかった所で、突然部屋の扉が勢いよく開き盛大に音をたてた。
「おにぃ、お昼できたよ。さっさと食べにきなさ………い、一夏さんっ!?」
今、扉を蹴り開けたらしい驚き顔の彼女は五反田 蘭(らん)。
中学3年生になる弾の妹さんだ。
容姿を上から見ていくと、紫色の柔らかそうな生地のバンダナでアップにされたボリュームのある赤い髪。
美人揃いのIS学園でも十分通用する整った可愛らしい顔立ち。
上は胸元の膨らみが窺えるラフなピンクのキャミソール。
そして下は前ボタンが開けられているデニムのホットパンツで、ピンクの下着が覗いている。
うん、目のやり場に困る。
と思っていると、蘭ちゃんが僕に飛びかかったまま停止している鈴に気付いて急接近、
「ちょっと、鈴さん。何してるんですかっ!!」
「わ、ちょ、何すんのよっ」
立ち直りが遅れた鈴は、蘭ちゃんによって強制排除された。
そのままにらみ合う二人。
このやり取りも久しぶりだな。
「蘭ちゃん?」
「は、はい。何ですか、一夏さん♪」
体をクルっと反転させて、笑顔を向けてくれる。
その変わり身の早さにちょっと驚くが、
「久しぶりだね。元気にしてた?」
「はい、もちろんですよ。一夏さんは慣れない環境で体調崩したりしていませんか?」
「うん、おかげさまで。でも注目されるのは慣れないね」
「一夏さんの立場じゃ仕方ないですよ」
「でも蘭ちゃんだって生徒会長で注目集めてるんじゃない?」
「わ、私はそんなでもないですよ」
「謙遜しちゃって。こんなに可愛い生徒会長さんならファンクラブとかありそうじゃない?」
男子が放っておかないよね。
「か、可愛い……」
蘭ちゃんが口元に手を持っていき、嬉しそうに顔を赤らめ――――――
「蘭っ!! そうなのかっ!? ファンクラブなんてあるのかっ!? くっ許せん……蘭を愛でていいのは俺だけだーーーーっ!!」
たのも束の間、弾が壊れた。
「ちょ、ちょっと、おにぃ」
「蘭っ!! 犯人はどいつだっ!! 俺が成敗してやるっ!!」
吠える弾に宥める蘭。
ここの兄妹は本当に仲がいいな。
「ちょっと、一夏」
「なに、鈴?」
「和んでないで、どうにかしなさいよ」
「いいんじゃないかな? 先に下行ってようよ」
「はぁぁぁぁ、あんたって……。まぁ、いいわ」
二人を部屋に残し、鈴と階下に降りていった。
おじさんの料理も久しぶりだな。
弾の家は五反田食堂という大衆食堂だ。
味良し、量良し、値段良しの3拍子揃った地元民に愛されるお店だ。
僕も中学校の頃はよくお世話になった。
鈴と先に食事を始めていると、半分くらい進んだ所でようやく弾と、さっきとは服装の変わった蘭ちゃんが降りてきた。
「蘭ちゃん、着替えたんだ。さっきのもいいけど、そういう清楚なのもいいね」
蘭ちゃんは、アップにしていた髪を下ろし、半そで、膝上、襟元にフリルをあしらった水色のワンピースを着ていた。
「そ、そうですか? ありがとうございます♪」
褒められたのが嬉しいのかニコニコしている。
「一夏さんは、ど、どっちの方が好みですか?」
「好みは……置いといて、元気いっぱいな蘭ちゃんなら、さっきの方が似合ってる気がするな」
「まぁ、ピンクの下着も見えてたしね」
「り、鈴っ」
そこはスルーしてあげて。
「え、あ、あ、」
蘭ちゃんの顔が羞恥に染められていき、
「い、一夏さんも、その、見ました?」
「あぁ~~、その、うん、ごめん」
「わ」
「わ?」
「私のバカーーーーっ!!」
逃げてしまった。
やっぱり年頃の女の子が下着見られたら恥ずかしいよね。
「鈴、俺の妹をいじめるな」
「ふん、敵は倒すものよ」
よく分からない受け答えをする二人。
蘭ちゃんが僕を慕ってくれてるのは知ってるけど、それは背伸びしたい女の子が年上の男性に惹かれる憧れみたいなもので、鈴とは比べるべくもないのに。
「まぁ、いい。飯食ったらゲーセンでも行くか」
「そうね」
「うん」
こうやってまた昔みたいに遊べて嬉しいな。
そういう意味でも鈴が帰って来てくれて本当に良かった。
お食事回は次回に持ち越しです。
束さん、天才過ぎて思考が想像つかず正直使いづらいキャラですが、その破天荒な所が好きなんですよね。
束さんの考える「一夏のため」と「自分の夢」がどの辺りに落ち着くかが、本作のキーポイントになりそうな予感。