デジモンアドベンチャー=9人目の選ばれし子どもと可能性の紋章=   作:黒風

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X第14話X

1999年8月 ビックサイト

 

 

 

side白羽

 

 

 

 

 

「でもなんで・・・?おにちゃんは「ええい!いつまでも俺たちを無視しおって!!」」

 

 

 

死んだはずじゃあ?と僕が聞こうとしたところに、

お兄ちゃんの後ろからバケモンたちが襲いかかってきた。

 

僕がもう遅い、と思った時に聞こえてきたのはお兄ちゃんの悲鳴とかじゃなくて、

 

 

 

「ぐぇぇ!?」

 

 

 

バケモンたちが次々と倒されていく姿と、

 

Pチェスモン、ヒカリ、テイルモンの姿だった。

 

僕を助けるために、ファントモンをだましてここまで来たらしく、

 

向こうのほうでファントモンが伸びていた。

 

 

 

「白ちゃん!」

 

 

 

ヒカリは僕を見つけて安心したのか抱き着いてきた。

 

その体は小さく震えていて、それでも来てくれたと思うととてもうれしかった。

本当に怖い思いをさせてごめん、そう心から思った。

そう思った時、ヴァンデモンが闇の中から現れた。

 

「少し目を離したすきに八人目も来るとは・・・・。

 フッ、都合のいい、束になっても私にはかなうまい、一緒に来てもらおう」

 

いつの間に近くに来ていたのかヴァンデモンのコウモリが

僕、お兄ちゃん、ヒカリ、Pチェスモン、テイルモンが拘束されてしまった。

僕たちは抗うことをする間もなく、ヴァンデモンは子供たちを眠らせると

僕たちをフジテレビの展望台まで連れて行くのだった。

 

 

 

 

 

フジテレビのほうへ向かう道

 

side太一

 

 

俺はビックサイトにいたミミちゃんと合流してフジテレビへ向かっていた。

俺が行った時にはもう遅かったらしくて、

ヒカリ達は連れて行かれてしまったらしい。

 

「なにあれ!?」

 

ミミちゃんがガルルモン達と戦っているデジモンたちを見て叫び声をあげる。

他の皆は先に行ったようだ。

 

「グレイモン!急いでくれ!早く!!」

「わかった!」

 

俺はただただ急ぐだけだった。

 

 

 

 

 

フジテレビ展望台

 

side白羽

 

 

ここに連れてこられてPチェスモンはナイトチェスモンに進化して

テイルモンとともにヴァンデモンに立ち向かったが、

2人とも歯が立たなく苦しそうに膝をつき 、

お兄ちゃんがボクとヒカリを守るように立っている。

 

「お前たち、覚悟はいいだろうな・・・・・・」

 

『デッド、スクリーム』

 

 

『メガブラスター』

『フラワーカノン』

 

太一さんとミミさん以外の子供たち全員がその場に揃い

ヴァンデモンの技を遮るように技を放ったカブテリモンとリリモンだったが、

その技の軌道を変え、屋根に大穴を開けた。

 

「うるさくなったな・・・静かなところへ場所を移そう。」

 

そういうとヴァンデモンは私とヒカリ、テイルモンとPチェスモンを浮かせ、

屋根にできた大穴から上へと飛び上がった。

 

 

ヴァンデモンが展望台の横のところに僕たちをおろし、

その隙に皆が攻撃を仕掛けていたが皆返り討ちにされてしまった。

 

「時間の無駄だ。フッフッフ・・・ぐわぁ・・・・・なに!?」

「ヒカリ!白羽!受け取れ!」

 

気を抜いたヴァンデモンの後ろからウィザーモンが攻撃をし、

その隙にこちらに紋章を投げてきて僕たちはそれを受け取った。

 

「まだ生きていたのか・・・」

「借りは返さないと気が済まないタイプなのでね・・・。」

 

ウィザーモンがヴァンデモンを挑発するように言うと

ヴァンデモンの攻撃で飛ばされてしまった。

そのままこちらえと向き技を出そうとしたヴァンデモンだったが、

 

「まて!俺の妹と幼馴染にてを出したら承知しないぞ!」

 

そういってヒカリのデジヴァイスをこっちに投げるとヒカリが受け取ったが、

ピコデビモンに奪い取られてしまった。

 

グレイモンから進化したメタルグレイモン、ワーガルルモン、ガルダモン、

アトラーカブテリモン、ズドモン達が一斉に攻撃を仕掛けるが、すべてきかず、

 

「よろしいかな?皆さん、これでおしまいかな?『ナイト・・・

 

技を放とうとしたヴァンデモンだったが、エンジェモンの攻撃を受け、

一度は体勢を崩したもののこちらの方へ向き直り、ヒカリに向かって攻撃をしてきた。

 

「このくらいで私を倒せると思うな『ナイトライド!』」

 

ウィザーモンがヒカリをかばいに飛び出そうとしたのを見て、

僕は体が勝手に動いていた。

 

「ウィザーモン!」

 

そういって僕はウィザーモンを押してヴァンデモンの技を食らってしまった。




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