デジモンアドベンチャー=9人目の選ばれし子どもと可能性の紋章=   作:黒風

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X第10話X

1999年8月2日

 

side Pチェスモン

 

私は白羽が連れて行かれるのをただ、逃げながら見ていることしかできなかった。

暫くして、退化してしまった私は、

ほかの人間に見つからないように近くの橋の下に隠れていた。

本当なら早く太一やヒカリたちのとこに行って、

白羽のことを知らせないといけないのに。

結局のところ、私は白羽がいないと何もできない。

そんな自分が情けなく思えてきて、私はここから動くことができなかった。

それからまたしばらくして太一とアグモンが来たんだ。

 

 

「えと……お前、もしかして白羽の……?」

「………うん、」

「名前は?」

「Pチェスモン・・・・・」

「白羽は……?」

「……つれてかれちゃった………私が悪かったんだ…」

 

そういって俯く私に太一はただ

 

「そうか…」

 

と悔しそうな顔をしていたんだ、

太一のせいじゃないのに。

そのあとは太一とアグモンと一緒にテイルモンたちと合流し、太一の家に帰った

 

 

 

 

 

1999年8月3日

 

side白羽

 

ナイトチェスモンは大丈夫かな?

起きてからずっとそのことを考えているボクは

さっきからたくさんの子供たち(中には年上も言えるけど…)

と面会させられている。

アニメではテイルモンがやっていたことだけどその代りらしい…

もう何人目だろう…?疲れちゃったや…

何とかしてここを抜けださないといけないな…

さっきからバケモンたちの出入りが激しい…

皆も大丈夫かな…?

この時間なら多分、ほとんどの住人達がここに集められていると思う…

機会ができるまでボクはここでこどもたちをできるだけ安心させよう。

 

 

side太一 アクアシティ

 

俺たちはうちのマンションを出ていた、

それはバケモン達が俺たちを捕まえようと押しかけてきたからだ、

そのせいで母さんたちが捕まってしまった。

 

俺たちはいま、ヤマトたちがいる倉庫のようなところにいた

 

 

 

「なんだって!?」

「嘘じゃない、ヒカリが8人目で、

 白羽が9人目の選ばれし子どもなんだ!…でも」

 

白羽は捕まってしまった、俺が、俺がもっと早くあの現場に行っていれば……

 

「だから…太一は悪くないよ…?

 悪いのはパートナー…白羽のこと守れなかった私だよ…

 だから太一が悔しがることないんだよ…」

「Pチェスモン…」

「だから自分を責めないでよ、太

 一やテイルモンたちが無事なだけでも白羽はきっと…」

 

そういってPチェスモンは黙ってしまった。

こいつだって悔しいはずなのに俺たちの心配まで…

 

 

 

 

 

 

 

「なんだって!?お台場全体が隔離されてる!?」

「あぁ、きっとヴァンデモンのやつらが…」

「間違えない、八人目を捕まえるために、

 お台場ごと封鎖したんだ!」

「子供も大人も見境なしに…」

「くそぅ!!!」

 

俺は落ちていた空き缶を蹴とばした

そのために皆や白羽が捕まったのか!?

 

「私のせいなの・・・?」

「「えっ?」」

「私のために皆が…、

 お母さんが捕まっちゃったの…?」

「違うよヒカリ、お前が悪いんじゃない、

 ヴァンデモンのせいだ!

 いいか、ヒカリ、あとのことはお兄ちゃんに任せて

 ヒカリはここでじっとしているんだ……!

 ヤマト!暫くヒカリを預かってくれないか…?」

「あぁ、わかった」

「ヒカリ、必ず母さんたちを助けてくるからな、」

「お兄ちゃん、白ちゃんもお願い…」

「あぁ!もちろんだ、任せとけ!

 7:30か…2時間たって戻らなかったらヒカリを連れて脱出してくれ!

 行くぞアグモン!Pチェスモン!」

「うん、」

「えっあぁ、」

 

そういって俺たちは東京ビックサイトのほうに向かったんだ…

 

 

 




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