NARUTO~複写眼を持ちし者~   作:サムナ

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ちょっとまとめすぎたかな?


作戦の狙いと決着

 

「お前らなんで戻ってきた!?そのままひけばいいものを」

 

カカシが叫んだ。

 

「ルールや命令を守れない奴はクズだけど、仲間を見捨てるのは

 それ以上のクズだっていったのはカカシ先生だってばよ」

 

「ハハッハ・・・まだ実力の違いもわからねえバカどもが部下とは、

 カカシ・・お前も大変だなあ」

 

ザブザは笑いながら、カカシに問いかけた。

 

「いくってばよ」

 

ナルトの声と同時にユーリとサスケもクナイを構え、

三人とも、水分身のザブザに向かっていった。

 

その瞬間、ザブザの本体の両脇から巨大な火の塊が現れた。

 

【火遁・豪火球の術】×2

 

ザブザはすぐさま片手印を組み術を発動した。

 

【水遁・水陣壁】

 

ザブザと水牢の中のカカシを囲む様に水の壁が円状に出現し、火の塊は

水の壁に阻まれ、消えていくのであった。

 

「惜しかったな」

 

ニヤリとザブザが笑った。

ユーリとサスケは悔しそうな表情を浮かべていた。

 

「下手な演技だな。次は上・・・だろ」

 

ザブザは上空を指差しながら、顔を上に向けた。

その視線の先には、ヒラヒラしたものがついているクナイが降ってきていた。

おそらくは起爆札がついたクナイであることにザブザは気づいていた。

 

「残念だが、耳はすでに回復してるんだよ」

 

ザブザはクナイを迎撃しようと、片手で手裏剣を投げようとした時、

突如、足元の水中から何かが飛び出してきて、ザブザは水牢に突っ込んでいる腕を引きぬいた。

その瞬間、水牢は解除され、カカシは晴れて自由の身となった。

ザブザは迫っていた複数の起爆札付きのクナイをそのまま掴み、飛び出した何かに投げつけた。

水から飛び出したのは、ユーリだった。

起爆札付きのクナイはユーリに迫っていたが、

カカシがユーリの目の前に現れ、起爆札のみを全て握りつぶした。

 

「ここまでが全て作戦か・・・・。

 お前らよくやった。ここから先はオレに任せろ」

 

カカシは握りつぶした起爆札をポイ捨てしながら、つぶやいた。

いつのまにか、ザブザの水分身が消え、それと相対しているナルトが三人いた。

 

ユーリの作戦とは、霧隠れの術で姿を隠すために、一時ザブザの耳を潰す。

その後、ナルトが陽動として、水分身に立ち向かう。ばれない様に影分身がユーリとサスケに変化して。

ユーリの影分身とサスケが豪火球の術でザブザの本体を狙う。ザブザならば、

防ぐであろうことは予測できたので、術を使う前に起爆札付きのクナイを

山なりに投げておき、本命のユーリが水中から近づく。さすがに水中の音は拾いきれないであろうと。

ユーリは水から飛び出した瞬間、ザブザの腕をねらい、チャクラ刀で斬りつけた。

惜しくも避けられてしまったが、結果的にはカカシを救い出す事には成功した。

 

「「了解」」

 

返事を返した後にユーリとサスケはナルトがいる所まで下がった。

ちょうど物陰に隠れて、様子を窺っていたタズナとサクラも戻ってきていた。

 

ザブザとカカシが互いに距離を取り、間合いをはかった後、印を組み始めた。

二人とも高速で印を結び術が発動した。

 

【水遁・水龍弾の術】×2

 

カカシはまるで鏡映しの様にザブザと同じ印を組み、ほぼ同時に同じ術を発動させた。

水が龍の形をとり、ザブザとカカシの中間地点でぶつかり合い相殺された。

水面は荒れ狂い、まるで波の様にユーリ達のいる所まで水が飛んできていた。

ザブザとカカシはほぼ同時に駆け出し、中央で切り結びつばぜり合いになっていた。

互いを押し飛ばす様に間合いを取ると、円状に左回りで移動し始めた。

ザブザが止まると同時にカカシも止まり、ザブザが印を組みながら、ポーズを取ると

カカシも同じ印とポーズを取っていた。

 

ザブザが違和感を感じはじめた様な表情を浮かべると同時にカカシが喋り始めた。

 

「・・・読み取ってやがる」

 

ザブザは表情に焦りが浮かび始めた。

ザブザが印を組み始めると、カカシはまた同じ印を組み始めた。

すると、驚愕の表情を浮かべたザブザの印を組んでいた手が止まり、カカシは

印を組み続け先に印を組み終わり術が発動した。

 

【水遁・大瀑布の術】

 

水の竜巻の様な物がザブザに襲いかかり、その水にザブザは飲み込まれた。

やがて、ザブザが木にぶつかり止まると同時にクナイが四肢に突き刺さった。

 

「ぐっ・・!!」

 

「終わりだ」

 

ザブザがもたれかかっている木の上にいつの間にかカカシがいた。

そのカカシを見上げながら、ザブザは呟いた。

 

「なぜだ・・・、お前には・・・未来が・・・見えるのか?」

 

ザブザの問いかけにカカシは素早く印を組み、右手に雷を纏わせながら答えた。

 

「ああ・・、お前は死ぬ」

 

カカシが答えた瞬間、何かが素早くザブザに向かいとんできていた。

それを迎撃しようとユーリは手裏剣を投げた。

しかし、その迎撃しようとした手裏剣がユーリ達の後方から飛んできた何かに迎撃され、

地面に手裏剣とクナイが落ちていた。

ユーリとサスケは自身の後方から飛んできた方向を見ると、仮面をかぶった忍者が

立っていた。

その後、ザブザの方を見ると首に数本の千本のようなものが突き刺さり、

ザブザが倒れ伏していた。

 

「フフ・・、本当だ。死んじゃった」

 

カカシの近くの木には、ユーリ達の後ろにいる忍者とは、別の仮面を被った忍者いた。

 

「そうね。やっと、これで任務も終わりね」

 

後方にいた仮面の忍者はいつのまにか、その忍者の隣に並んでいた。

 

 

 

 




対主人公用にキャラを足します。

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