NARUTO~複写眼を持ちし者~   作:サムナ

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第2部あたりのやつが書きたい。
結局前のサイトでも中忍試験までしかいけなかったし、
まあ内容がこことは、大分違う気もしますが・・大筋は一緒かな
もしかしたら、章ごとに分けて、疾風伝と同時進行で書くかもしれない。
そうすると、前の章には投稿できないのかな?

まだ調べてないので、出来ないなら、別小説でやろうかと思ってます。

いつになるかはわかりませんが。



作戦と無音殺人術封じ

 

「くくく・・・ハマったな。脱出不可能の特製牢獄に!」

 

ザブザはその水球に片手を突っ込みながら、つぶやいた。

 

「お前はそこで見てるんだな。部下が死んでいく様を。【水分身の術】」

 

残った片手で印を組み、術を発動させた。

ナルトたちのいる岸のすぐ近くの水面から、水分身のザブザが現れた。

 

「水分身か・・・」

 

ユーリの眼には、五芒星が浮かんでいた。

 

「偉そーに額当てまでして、忍者気取りか。

 だがな、忍者ってのは、いくつも視線を超えた者のことをいうんだよ。

 ようは、オレ様の手配帳にのる程度になって、初めて・・」

 

そう呟きつつ、水分身の姿が周囲に溶けこむ様に消えた。

 

「忍者と呼べる・・お前ら見たいのは、忍者とは呼ばねえ・・・」

 

辺りには、声だけが響いていた。

 

「!!。ナルト、前だ!」

 

ユーリは気づいた瞬間、叫んだが、その瞬間、ナルトが蹴り飛ばされた。

 

「ナルトォ!」

 

ナルトの額当てが外れ、水分身の足元に落ちたと同時に額当てが踏みつけられた。

 

「お前らぁ!タズナさんを連れて逃げるんだ。コイツとやっても勝ち目はない。

 オレをこの水牢に閉じ込めている限り、本体はココから動けない」

 

カカシは叫んだ。

ナルトが立ちあがり、水分身に突っ込んでいった。

 

「あのバカ!サスケェ、援護だ!」

 

「命令すんな!」

 

ユーリが叫んだと同時に手裏剣を投げた。

サスケもユーリの言葉に反応し、手裏剣を投げた。

 

「オレに手裏剣なんか、通用すると思ってんのか?」

 

その言葉通り、背負った大剣を振るい、手裏剣を弾き、

近くまで来ていたナルトを再び蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされたナルトの手元には、額当てが握られていた。

ナルトは立ち上がりながら、

 

「おい!眉なし!お前の手配帳に乗せとけ!

 いずれ、火影になる男。木ノ葉流忍者うずまきナルトってな」

 

額当てを頭に結んだ。

 

「やる気満々か・・・、ナルト、サスケ、ちょっと来い。いい作戦がある」

 

「聞くだけ聞いてやるよ」

 

「オレ達のチームワークを見せてやるってばよ」

 

ユーリの提案に乗っかろうとしていた。

 

「お前ら、なにやっている。逃げろといったろ!

 オレ達の任務はタズナさんを守ることだ。それを忘れたのか!」

 

カカシがやる気になっている三人に向かい、叫んだ。

 

「おっちゃん・・・」

 

ナルトはタズナに振り返っていた。

 

「なあに、もとはといえば、ワシが依頼で嘘をついていたのが原因だ。

 今さら超命がおしいとは言わん。好きにやってくれ」

 

「だそうですよ」

 

「ククック・・」

 

ザブザが笑い始め、ぽつぽつと語り始めた。

ユーリがナルトとサスケに近づき、小声で話し始めた。

 

「よし。今のうち、作戦を説明するぞ」

 

「ええっ!話聞かなくていいってばよ?」

 

「なんで、俺たちがわざわざあいつの話を聞く必要がある?

 そんな無駄なことより、今の内に作戦を説明する。

 いいか・・・・」

 

ユーリはザブザとカカシ、それにサクラが話しているのを

無視しながら、ナルトとサスケに作戦の説明を終えた。

 

「了解だってばよ」

 

「乗ってやるよ。その作戦」

 

二人は頷きながら、返事をした。

 

「あれは楽しかったなあ・・・」

 

ザブザがいやらしい笑みを浮かべながら、ユーリ達を見た。

 

「「「!!」」」

 

殺気を感じたその瞬間、ユーリとサスケが殴り飛ばされていた。

接近したいきおいのまま、ひじ打ちをユーリの顔面に打ち込み、

裏拳をサスケの腹に喰らわせたのだった。

 

「ユーリ、サスケェ!!」

 

ナルトは印を組みながら叫んだ。

 

【影分身の術】

 

ザブザを囲む様に多数の分身ナルトが現れた。

 

「ほー、影分身か。かなりの数だな」

 

周りを見渡しながら、つぶやいた。

分身ナルト達はクナイを握り、ザブザに次々と跳びかかった。

 

「イテテッ・・・、サスケいけるよな?」

 

「ふんっ!当り前だ、お前こそ失敗するなよ」

 

ユーリとサスケは立ち上がった。

ザブザが分身ナルト達を引きはがす様に大刀を振るった。

 

「ナルト、いくぞ!」

 

ユーリは声をかけながら、印を組んだ。

 

【霧隠れの術】

 

辺りに霧が濃くなると同時にサスケがザブザに向かい何かを投げつけた。

ザブザが切り飛ばしている分身ナルトに当たり、大きな音が鳴り響いた。

 

「クッ!?あのガキ共・・・」

 

ザブザは耳を押さえながらつぶやいた。

 

投げた物は、音爆弾だった。

 

「自慢の無音殺人術も耳を潰されたらつかえないだろ?」

 

ユーリの声が響いていた。

さきほど、ザブザが霧の中でも相手の位置が分かっていたのは、

視力ではなく、聴力による所が大きい。

そのため、ザブザの自由な動きを封じるために一時的に耳を利かなくさせることを狙ったのだった。

さきほどの様に自由に動けない水分身のザブザは、仕掛けてくるであろうユーリ達に

対応するために動かず、カウンターで迎え撃つつもりだったのだが、

いつまでたっても動きがなかった。

やがて、霧が若干薄まり、少し先が見える状態になるとユーリ達の姿はどこにもなかった。

 

「クククッ・・・・、まさかこのタイミングで逃げ・・・!!」

 

水分身のザブザに風魔手裏剣が飛んできたが、なんなくそれをつかんだ。

 

「やっぱり、逃げるのはしょうにあわないってばよ!」

 

「結局、こうなるんだよな。まあ、オッサンは逃がせたからよしとするか」

 

「ふんっ、つきあってやるよ。このウスラトンカチが」

 

三人の少年は再びザブザの前に立つのであった。

 

 

 




波の国編長くなりそうです。

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