NARUTO~複写眼を持ちし者~   作:サムナ

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今まで、最長かもしれないです。
その分、誤字または、文章がおかしい所があるかもしれません。
一応、読み直しはしましたが。


かまぼことウメとサスケベ

 

「ふあっーあ、やっぱ遅刻かよ」

 

ユーリは大きな欠伸をしながら、言った。

今、ユーリはナルトたちと演習場にいた。

 

「オレ寝るから、先生来たら起こしてくれ」

 

「ちょっと!!なに寝ようとしてんのよ!」

 

「うるさいぞ。ウメ、昨日寝るの遅かったんだよ」

 

「好きにすれば!!」

 

「zzz・・・」

 

「もう寝てるってばよ」

 

それから、1時間後、

 

「やー、諸君おはよう」

 

手を上げながら、カカシがやってきた。

「よしっ、12時に時間セット完了」

 

カカシは目覚まし時計を切り株の上に置いた。

 

「ここに鈴が二つある・・・、これを昼までに

 オレから奪い取ることが課題だ。

 もし、昼までに鈴を奪えなかった場合は飯抜きの上に

 あの丸太に縛り付けて目の前で弁当を食う所を見せてやる」

 

「「「(朝飯抜いてこいって、そう意味だったのか)」」」

 

「(朝飯抜いて来いって言ってたな。忘れてた・・・・まあいいか)」

 

カカシは鈴を二つ取り出し、見せた。

 

「鈴は一人一つでいい。2つしかないから、二人は丸太行きだ。

 つまりこの班は四人編成なので最低でも二人はアカデミーに戻ってもらう。

 手裏剣を使ってもいいぞ。俺を殺すつもりで来ないと、鈴はとれないからな」

 

「それじゃあ、本当に殺しちまうってばよ」

 

ナルトが軽口を叩いた。

 

「いや、大丈夫だろ。上忍だし

 (バカかこいつ?仮にも上忍が俺たち下忍クラスに簡単に殺されるかよ。

  そんなことできるのは、よっぽど特殊な下忍くらいだよ)」

 

ユーリが否定していた。

 

「世間じゃあ、実力のないやつほど、よく吠えたがる・・・、

 まあ、ドべはほっといて始めるか?よーい、スタートの合図で・・」

 

カカシが話している途中でナルトはクナイを構え、カカシに跳びかかろうとしていた。

 

(あっ!バカっ!挑発にのりやがった)

 

と同時に構えたナルトの背後にカカシが現れ、、クナイを構えたナルトの腕を掴み

ナルトの後頭部で止めていた。

 

(速いな。さすがという所か)

 

(これが、上忍か!)

 

(うそ・・・、まるで見えなかった)

 

「でも、まっ、俺を殺るつもりで来る気になったか?

 なんだか、お前らをすきになれそうだよ」

 

カカシは告げた。

 

「んじゃ、始めるぞ。よーい、スタート!」

 

その合図と同時に一斉にユーリ達は姿を隠した・・・・・一人を除いて。

 

「いざっ!尋常に勝負!」

 

ナルトだった。隠れもせず、腕を組みながら言った。

 

(バカだ!バカがいる!とりあえず、あいつは後回しで、

 ウメとサスケベに協力を取り付けるか・・・、出来ればウメよりかまぼこの方が

 良かったんだが贅沢は言ってられんか、えーと多分、移動した方向がちらっと見えたから

 こっちかな?)

 

ユーリが移動を始めると同時にカカシは本を取りだし、読み始めた。

どうやら、読みながらナルトの相手をするつもりの様だ。

 

 

ナルトがカカシに仕掛けていった・・・その頃、ユーリは

サクラを見つけた。

 

「おーい、ウメ。おーい、あれ、聞こえてねえのかな?」

 

ユーリはサクラに背後から話しかけたが、無視されていた。

プルプルと震えていることから、怒っているようだ・・・が、ユーリは

そんなことは気づかなかった。

ついに耐えきれなくなったのか、サクラは振り向いた。

 

「聞こえてるわよ!あたしは、サクラよ。サクラ。ウメじゃないの!

 そんなダサい名前じゃないわ!というか?なんのようよ」

 

「叫ぶなよ。気付かれるだろ。とりあえず、単刀直入で行こう。

 協力して鈴を狙う「イヤっ!」ぞ・・・」

 

「なんで、あたしがあんたと組まないといけないわけ?

 組むんならサスケ君と組むわ」

 

そう告げるとサクラはサスケを探しに移動し始めた。

 

「言いたいことだけ、言って、行きやがった。

 女じゃなければ、ぶっとばしてるな!」

 

「つーか、この班、協調性ないやつばっかだな。予定通りサスケベに一応聞いてみるか?

 まあ、あいつの場合『ふっ、そんなものエリートである俺様には必要ない』

 とかいいそうだな」

 

たしかにこの班は協調性のないやつらばかりだろう・・・ユーリも含め。

ユーリはあまりサスケとの交流がなかったため、正直サスケのキャラクター性を掴めていなかった。

サスケを少しでも知っている者なら、おそらくそんなセリフは出てこないだろうことはすぐ気付くのだが、

おそらくだれかとまざって覚えているのだろうユーリには、わからなかった。

その後、サクラより先にサスケを見つけ誘ったのだが、

 

「俺は一人でやる。組みたいのなら、勝手に組め」

 

とのことだった。

しかし、弱冠のニュアンスの違いはあったが、内容は

ユーリの予想とほぼ同じだった。

 

その後、サクラの叫び声が聞こえ、サスケがトラップからの体術そして、忍術で

襲いかかったが、結果としては、サクラは幻術を掛けられ、サスケは

土遁で首から上を出した状態で埋められた。

 

 

カカシは石碑の方に向かって歩いていた。

 

「さて、もう一つの出る杭はどうくるかな?」

 

 

その時、カカシの体が地面に沈みこみ、地面から人影が飛び出してきて、

埋まっていたカカシの首がはねられた瞬間にカカシの体が消えた。

 

「なるほど、これが土遁・心中斬首の術の本来の使い方か」

 

さきほどまでカカシが埋まっていた場所のそばに

チャクラ刀を持ったユーリが立っていた。

 

「おいおい、影分身じゃなければ、死んでたぞ」

 

ユーリの背後から、声が聞こえてきた。

そこには、本を片手に持っているカカシがいた。

 

「ああ、それなら、大丈夫です。

 この眼で影分身と本体の違いがわかりますから。

 大体、あのコピー忍者カカシがこんな簡単に死ぬわけないじゃないですか」

 

そういったユーリの眼には五芒星が浮かんでいた。

 

「ほうっ、昨日はオレの情報を知らないと言ってたが、嘘だったんだな」

 

「いえ、昨日のあの時点では本当に知らなかったですよ。

 ちょーっと、火影様の所にいって、孫の木ノ葉丸くんとかくれんぼした時に、

 火影様の机の上に落ちてた紙をたまたま見てしまっただけです」

 

ユーリは二ヤッと笑っていた。

 

「たまたまって、しらじらしい奴だな。

 それにしても、この前のナルトの件といい、三代目の所はセキュリティに問題ありだな」

 

カカシは頭を押さえながら、つぶやいた。

 

「情報収集は忍びの基本だって、だれかがいってましたから。

 まあ、だめだったら、親父に聞いて、ある程度情報は貰うつもりでしたけど、

 なんか予想だしない情報も手に入っちゃいました。

 おかげで、なんでこの班が無理矢理、下忍を四人にしたのか納得出来ましたよ。

 まあ、一人、特に理由がないのがいますが・・」

 

「お前。その口ぶりだと、ナルトのこともどういうことか知ってそうだね」

 

「ナルトの中に何がいるかくらいなら知ってますけど、なんかの書物で読みましたけど、

 他のメジャーな里にも、一人はほぼ絶対いる存在らしいじゃないですか?」

 

「そうだ。知ってしまったことは仕方ない。特に言いふらしたりしなければ、問題はないが、

 ナルトのことをどう思う?」

 

「どうって、ただあほなことをするやつぐらいには思ってますが、

 それにしても本人はそのことを知ってるんですか?」

 

「ああ、先日ある事件が起きた時に、知ってしまったらしい」

 

「そうですか。まあ、どっちでもいいですけど」

 

「ところでそれはチャクラ刀か?」

 

「うちの倉庫から、取ってきたチャクラ刀です。」

 

「そうか。オレの異名も流戸一族に着いてた方が自然なんだがな」

 

「忍術・幻術のコピーに関してはうちですけど、体術までそっちはコピー出来るじゃないですか?

 プラス色々便利な機能がついてますし、まあ、うちの一族の眼は移植しても、

 血継限界の眼としての機能が使えないって、話ですからね。

 多分ですけど、その辺の皮肉もあって、世間的に劣化写輪眼って、

 いわれているんだと思いますよ」

 

「やりあう前に一つ聞きたいんだが、

 お前は世間から劣化写輪眼といわれて、うちはに恨みを持ったりしてないのか?」

 

「ないですね。第一、あっちは滅びる寸前ですよ。

 それに実際、どっちが有用かと言われれば、写輪眼でしょうし、

 基本的にうちが勝ってる所はコピーだけですしね。

(この眼の本質はコピーじゃないですけどね)

 まあ、もっとも眼の性能の差が、戦闘力の決定的違いでない所を見せますよ」

 

「流戸の悪魔の再来と騒がれるだけの力を見してくれるのかな?」

 

「ひいひいじいちゃんと顔も似ってるってのは良く言われます。

 それにサスケはリアルにハーレム作らないと夢の一族復興できないですよ。

 大変ですね。ちょっとうらやましいと思わない事もないって感じですかね?

 あと、その本、後で貸してくださいっと!!」

 

最後の言葉を言い切る前にユーリはカカシに手裏剣を投げつけた。

 

「おいおい、喋ってる途中で攻撃してくるとはね」

 

カカシは喋りながら手裏剣をクナイで弾き返してきた。

 

「上忍と下忍予定なんだから、これぐらいハンデですよ。というか、もっと欲しいぐらいです。

 下忍予定が一人で挑んでも普通、鈴は取れないですよ?」

 

ユーリはそれをしゃがんで避けた。

 

「そこまでわかって、なぜ一人で来た?」

 

「いや、一応聞いたんですよ。ですが、

 ナルトは話す前に飛び出してきましたし、サクラはサスケ探すっていってましたし、

 サスケに至っては、協力するなんて論外らしいですよ。

 だとしたら、一度、痛い目に合わせなければ、協力するって発想は、

 出てこないんですよ。それに勝てない相手に殺されないで、

 こっちが殺すつもりで戦える機会はそうそうないですよ」

 

と喋りながら、地面がえぐれるほど、強く地面を蹴り、

カカシに近接戦闘を仕掛けた。

 

まず、上段に裏蹴りを放ち、その足を掴まれたと同時に右拳を繰り出し、

逆の手で受け止めさせ、残った足をオーバヘッドキックの様に打ちおろしたが

それもカカシには防御されたが、それが狙いだった。両腕を上段に上げ防御しているカカシの

ガラ空きの腹にクナイを投げつけた。

 

「ナッ!」

 

カカシは投げられたほぼ同時に距離を取りながら体をずらし交わしたが、ギリギリだったため、

服をかすり、ベストが切り裂かれていた。

 

「おいおい、体術のコピーはできないんじゃなかったのか?」

 

カカシは驚いていた。それはさきほどサスケがカカシに繰り出した体術とほぼ同じであった。

違う所言えば、最後、サスケは鈴を狙ってきたが、ユーリは命を狙ってきたところだった。

 

「これはただ見た動きを似せただけですよ。

 できるレベルなら、特殊な体術じゃなければ、真似っこぐらい出来ますよ」

 

「ここからが違うってことか?」

 

「まあ、複写したから豪火球も使えない事はないですけど、それじゃ、つまらないでしょ」

 

と言いながら、背中から先ほど使用したチャクラ刀を取りだした。

 

「今度は自分の体術でってことかな?」

 

「まあ、そんなところです」

 

 




油断大敵ということで、どうか一つ。

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