NARUTO~複写眼を持ちし者~   作:サムナ

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何々Sideって、こういう風に使うということを学んだ。
今までは間違った使用法をしていた。反省します。

それではどうぞ。


仮面の二人とあやしい二人

 

 

カカシはすぐさまザブザに近づき脈を確認した。

 

「ありがとうございました。ぼくたちはずっとザブザを確実に

 殺す機会をうかがっていた者です」

 

「まあ、写輪眼のカカシなら

 わざわざ説明しなくても何者かわかるでしょうけど」

 

「確か・・その面は霧隠れの暗部・・追い忍部隊か・・・」

 

「さすがお詳しいですね」

 

「(背丈や声からして二人ともナルトたちと大して変わらないってのに、

  追い忍か・・・それだけの実力を持ってるってことか・・)」

 

「(あれが他里の暗部か・・・後ろを取られたのに全く気がつかなかった)」

 

ナルトが一歩前に出ると、ザブザと追い忍たちを何回も見比べ始めた。

 

「なんなんだってばよー!!」

 

追い忍たちを指差しながら叫び始めた。

 

「安心しろナルト敵じゃないよ」

 

カカシはナルトを止める様に近づいていき、追い忍とナルトの間に移動した。

 

「そうじゃないってばよ。あのザブザがおれたちと大して変わらないガキに

 簡単に・・・オレ達バカみてえじゃん」

 

「まあ、お前はバカだと思うぞ。オレは」

 

一人だけ全く空気を読まずに発言している少年を無視して、カカシはさとし始めた。

 

「信じられない気持ちもわかるが、これが事実。

 世の中上には上がいる。お前より年下で、俺より強いガキもいる。

 それが忍びの世界だ」

 

カカシのその言葉にどこか納得できず、だまりこんで顔をそむけた。

すると、ふたりの追い忍は枝から消えるとザブザの近くにしゃがみ込んでいた。

そして、二人でザブザの両脇を抱える様に背負うと

 

「あなた方の闘いもひとまずこれで終わりでしょう。

 ぼくたちはこの死体の処理をするので」

 

「それじゃあね」

 

片方の追い忍が片手を振り、二人とも消えていった。

 

「さてと、俺たちもタズナさんの家に向かうか」

 

すると、カカシが額当てをずらし、再び眼を隠す状態に戻した。

 

「ハッハハハ、超すまんのう。わしの家で超ゆっくりしていけ」

 

タズナが豪快に笑っていると、カカシが急に倒れた。

 

「カカシ先生ーー!!」

 

「どうしたの!?」

 

「まさか、遅効性の毒とか?」

 

「バカな!?そんなそぶりはすこしも」

 

各々が好き勝手に発言を始めたが、カカシは写輪眼の影響により

チャクラを使いすぎてしまい体が動かなくなっていた。

 

 

 

 

???Side

 

追い忍たちは木々の間をザブザを背負いながら飛んでいた。

 

「あー、重いなもう。ハクそろそろいいでしょ」

 

追い忍の一人がもう一人に話しかけた。

 

「パク・・・仕方ないですね。もう少し離れたかったのですが・・・」

 

二人の追い忍は抱えていたザブザを地面に降ろした。

片方の追い忍がふところから、布を取りだしたそれは医療道具が複数くるまれていた。

 

「まずは口布を切ってから」

 

ハクがザブザの口元に手を伸ばすと、その腕を掴まれた。

 

「いい・・・自分で・・や・・る・・」

 

ザブザが鈍い動きでハクの腕をつかみながら、口布を自分で外し口内のたまった血を吐き捨てた。

 

「なんだぁ・・・もう生き返っちゃったんですかあ?

 ハクやっぱり、もっとずっぷりやるべきだったんだよ」

 

パクは残念そうな顔をしながら、ハクに悪態をついた。

 

「いや、ちょっとでもずれてたら、ザブザさん本当に死んじゃうんだけど・・・」

 

苦笑いを浮かべたハクだった。

 

「ったく、わざわざ首を狙わなくたっていいだろうに・・」

 

ザブザが首に突き刺さっている千本を乱暴に引きぬき、投げ捨てていた。

 

「乱暴に抜くと本当に死にますよ」

 

「うるせぇー、いつまでも胡散臭い仮面をつけてないではずせ」

 

「これなかったら、ザブザさん死んでますよ?」

 

二人の追い忍は仮面を外すと、その仮面の下には分身のような同じ顔がついていた。

 

「ぷぷっぷ、ものの見事に負けましたね。あのままなら、確実にお陀仏でしたよ」

 

パクは笑いをこらえながらつげた。

 

「そうですよ。僕たちが助けに入らなかったら、確実に殺されてましたよ」

 

「仮死状態にするなら別に首の秘孔じゃなく、もっと安全なツボを狙えば良かっただろうが」

 

「ザブザさんの綺麗な体に傷をつけたくなかったもので・・・・」

 

「ハク・・・・」

 

ハクとザブザはお互いを見つめあっていた。

 

「助けてください。私の双子の兄が衆道の道に・・・・」

 

両手を合わせながら信じてもいない神様にパクは祈っていた。

 

「ばっばか、そんなんじゃねーえし」

 

「そ、そうですよ」

 

二人は慌てる様に否定していた。

 

「本当かなぁ~?」

 

パクの顔にはニヤニヤとした笑いが張り付いていた。

 

「そ、そんなことより、あと一週間程度はしびれで動けませんよ。

 まあ、ザブザさんならじき動けるようになりますかね」

 

「まったく、お前は純粋で賢く汚れがない。そういうところが気に入ってる」

 

「ふふ、僕はまだ子供ですから・・・」

 

またふたりは見つめあっていた。

 

「『ふふ、僕はまだ子供ですから・・』『ハクー』

 

 抱きつくザブザ。

 

 『ザブザさんだめです。僕たちは』『そんなものは関係ない』

 

 ・・・・ていう状況になりそうでなんですが、せめてそういうのは、

 わたしのいない所でやってくれます。ザブザさんハクを幸せにしてやってください。

 そして、二人ともわたしの半径3メートル以内に入らないでください」

 

「「・・・・・・」」

 

二人はその発言を聞かなかったことにして、再び会話を続けた。

 

「次は大丈夫ですか?」

 

「次なら写輪眼を見切れる・・」

 

「ああ、わたしも写輪眼のカカシとやり合いたいなあー」

 

パクは不満たらたらの顔をしながら、ザブザに文句を言った。

 

「あいつはオレの獲物だ。お前はあの小僧どもで我慢しろ」

 

「まあ確かに手裏剣投げてきた子とか見込みはありそうだけど、まだちょっと足りないかな?」

 

ニコニコと笑いながらパクは軽口をたたいていたが、次の瞬間辺りの温度が下がった気がした。

 

「・・殺しの経験がね」

 

残虐な笑みを浮かべた少女は冷たく言い放った。

 

「かわいそうにあの小僧終わったな。ハクなら苦しまずに死ねただろうに」

 

「そうですね。パクに眼をつけられたら、悲惨な結末しか待ってないですよ。

 追い忍の時なんて、生きたまま・・・いえ、これ以上はいえないです」

 

 

ザブザとハクが名は知らぬ少年の悲惨な未来を想像していた。

 

 




衆道・・・BLのことだよ。

ネタとして使っただけなので、BLはないです。
というか、そんなもの書く気もないですし、僕にはかけないです。

漫画を読み直したら、天津飯とチャオズを思い出した。
あれもそんな感じだったな。
昔はそんなこと考えもしなかったのに・・・
大人になったのか汚れちゃったのかどっちだろうか?

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