勇者さんのD×D   作:ビニール紐

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無双タイム終了のお知らせ。


第8話

 

 

 

決まった、確実に絶対に。

 

勇真が放った雷撃は雷神のソレに劣るとは言え、直撃すれば魔王だろうど蒸発し、神相手でも手傷を負わす、そんな超絶威力の大魔法だった。

 

故に弱っちい人間が耐えるなんて到底不可能な威力だった。

 

 

にも関わらず……。

 

『ーー汝よ、意志を語りて、輝きと化せ 『覇輝』(トウルース・イデア)

 

完全に無効化させられた、それもアッサリと、マグマの牢獄に届く前に。

 

「はぁ!?」

 

勇真が驚愕の声を上げる。しかし、そんな勇真を御構いなしに状況は更に進む。

 

雷光の次に無効化されたのはマグマの牢獄だった。

 

牢獄は一瞬で冷え固まると、真ん中からヒビ割れ粉砕、中から膨大な聖なる光を放つ槍を掲げ、曹操が飛び出してきた。

 

曹操は灼熱地獄などないように障壁も張らずに生身で飛翔、勇真に向かう。

 

いや、灼熱地獄がないわけではない、ただ、曹操が無効化しているのだ。

 

曹操が飛び出て数秒としない内に、灼熱地獄は正常な空間へと、人が生身で生存可能な空間へと戻されてしまう。

 

そんな有り得ない状況に呆然となりそうな勇真、だが。そんな状態になれば致命的だ。彼は必死に冷静さを保つと、強力な魔法を次々と放った。

 

しかし、その魔法を曹操は光の穂先を巨大化させ、たった一振りで無効化してしまう。いや、それどころか、僅かに掠った魔法障壁が音もなく砕け散る……それも触れてない部分を含めて全て。

 

「そんなのアリかよッ!」

 

全ての魔法障壁を砕かれ丸裸同然となった勇真はルミネアと共に冷え固まった地面に転移、神器『無窮の担い手』を発現させ、圧縮空間倉庫から一本の聖剣を取り出す。

 

刃渡40㎝ほどのソレは3本のエクスカリバーから取り出した真のエクスカリバーの破片、それを錬金術にて一つとした、強度のみなら真のエクスカリバーに匹敵する聖短剣だった。

 

勇真は神器の能力で聖短剣の適切な斬りつけ方、内包された聖なるオーラの引き出し方、そして刀身に宿る『天閃』『透明』『夢幻』の使用方法を理解すると、ルミネアを後ろに下がらせ、こちらに突っ込んでくる曹操を迎え撃った。

 

次の瞬間、聖槍と聖剣が火花を散らし噛みあった。

 

連続して起こる剣戟の音がフィールド全土に響き、大気が震え、地が揺れる。

 

音速を遥かに超過した神速の斬り合いは、勇真が押していた。

 

魔法で限界まで引き上げた身体能力を神器の力で二重に強化する。当然、その身体能力は圧倒的。

 

今の勇真は大型トラックを小石のように投げ飛ばし、至近距離から放たれたマシンガンをあくび混じりに回避する。

 

そしてそんな身体能力に『天閃』を加え更なる加速を実現する。

 

それは正に人類最速、今の勇真は速度だけならば神話の英雄だろうと上回り、神にすら土をつける。

 

 

だが、それなのに勇真は押し切れない。否、押され始めていたッ!

 

「もう少し接近戦の訓練をした方がいいな」

斬り合いの最中、曹操がそう言った。

 

彼は大量の汗を流し流しながらも自身の何倍もの速度で動く勇真の攻撃を完全に凌ぎ、あまつさえ勇真に忠告までして来る。

 

「…………」

 

それに答える余裕は勇真にない。

 

三重の身体強化は圧倒的な力を勇真に与えているが、長時間維持できるモノではない、今の勇真は限界を遥かに超えて酷使される肉体に回復魔法をかけ続けて騙し騙しなんとか動いている状態だ。

 

言うなれば決死の特攻、残された時間は既に少ない。

 

どんどんとタイムリミットに近づく中、勇真は必死に打開策を考えていた。

 

『魔法攻撃は可能か?』

 

ダメだ、どういう理屈か知らないが遠距離攻撃魔法全般が無効化させられる。

 

『曹操に対して人質は有効か?』

 

ダメだ、有効か分からない上、逆にルミネアを人質に取られる。

 

『曹操を無視して結界維持者の霧使いを殺す』

 

ダメだ、瞬殺出来るか分からない上、ルミネアを人質に取られる。

 

 

 

 

 

『ルミネアを捨てて霧使いを殺し、この場を逃げる』

 

可能……だが、してたまるかッ!

 

 

「う、おぉぉおおおおッ!!」

 

ヤケになった勇真は絶叫を上げて特攻する。

 

 

 

と見せかけ、『透明』『夢幻』を同時使用、自身は透明となり、12の幻影で注意を逸らした瞬間、ここまで温存していた空間転移で曹操の死角へと移動、そして『天閃』を全開とし最速最短距離で聖短剣を胸の中心に突き放つ。

 

 

ーー鮮血が舞った。

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

勇真の攻撃は確かに通った。

 

「今のは、惜しかった」

 

ただし、狙いを外され、曹操の片腕を肩口から切り離すに留まったが。

 

曹操は英雄的な直感で、勇真が特攻などしないと見切ると、勇真同様ここまで温存していた禁手状態の『黄昏の聖槍』(トゥルー・ロンギヌス)の能力の一つ『馬宝』(アッサラタナ)で自身を転移、直撃を避けたのだ。

 

「…………」

 

そして、勇真の攻撃を受けながらもカウンターで彼の鳩尾に聖槍の石突きを深々の食い込ませた。

 

それが、最後の一刺しとなる。

 

そう、勇真は酷使した肉体に攻撃を叩き込まれ、ついに限界を迎えてしまったのだ。意識を失う直前、明滅する彼の目に映ったのは泣きながら此方に駆け寄るルミネアの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

擦れた鎖の音で勇真は目を覚ました。

 

「…………」

 

寝起きでも意識を失う前の事は鮮明に覚えている、敗北したのだ、曹操に。

 

「…………」

 

勇真は慌てず騒がず、自身の状況を確認する。

 

「(部屋は普通、一般家庭? 手足は鎖で拘束、しかし、強度は並で壊す事は容易い。だけどルミネアが近くにいない……人質か? あと魔法力、身体機能ともに十全、魔法行使能力も問題ない……問題は)」

 

勇真は右手を自分の首元に持っていく、そこに有るのは漆黒の首輪、勇真は戦闘前に曹操が言っていた事を思い出した。

 

「(宣言通りの首輪か)」

 

勇真は内心で独り言ちると、苦笑いを浮かべ、首輪の機能を調べ出した。

 

「(居場所感知に、緊縛効果……うわぁ、本当に爆弾付きだよ、しかもご丁寧に障壁突破構造とか、マジで殺しに来てるよ)」

 

解除出来なくはない。おそらく絶霧で出来たコレはとんでもなく高度で頑丈な首輪だが、時間を掛ければ解除は可能だ。

 

しかし、ルミネアが人質に取られている、そして、ルミネアにも同じ首輪がされていたとしたら……。

 

「(同時進行で解除は無理だな、多分、そういう場合、どちらか一つが外れたらもう片方も爆発するのがスタンダードだし)」

 

まずは情報収集だ。幸い、ジークフリート、ヘラクレス……そして曹操に掛けた呪いがまだ機能している。

 

勇真は音もなく振動魔法で手足の鎖を粉々にすると、一度大きく伸びをして部屋か出て行った。

 

その顔に悪そうな笑みを張り付けて。

 

 

 

「おはようございます、いい朝ですね」

 

自身が掛けた呪いを辿り、勇真はアッサリと曹操達が居る部屋を見つける。そのまま彼はノックもしないで扉を開け、イイ笑顔で挨拶、ズカズカと中に入って行った。

 

「おはよう、宮藤勇真」

 

勇真に挨拶を返したのは曹操だ、彼は椅子にリラックスした様子で座っている。

 

ただし、その左腕は肩口から無く、傷口には包帯と呪いの進行を抑える呪符が多数張り付けられているが。

 

「さて、俺と一緒にいた女の子、ルミネアは何処ですか?」

 

「ハハハ、挨拶の次がそれか、もう少し余裕を持ったらどうだい?」

 

「これは失礼、しかし、そういうそちらの方々はあまり余裕がないようですが?」

 

そう言って勇真が視線を向けるのは包帯と呪符で全身を覆い、今も複数の少女達から治癒の光を受けているヘラクレスとジークフリートだった。

 

「ふざ、けるなよ……クソ野郎ッ!」

 

「本当に、やって、くれたね」

 

勇真の言葉にヘラクレスとジークフリートは毒づくが、心なしかその声に力がない、さもありなん今も勇真が掛けた……正確には炎熱球に付与されていた毒と治癒不全の呪いが彼等を蝕んでいるのだ。

 

むしろ、まだ死んでいないどころか、意識があり口が聞ける事が奇跡である。

 

「いや〜さすが英雄候補、あれを受けて蒸発しないどころか死んですらいないなんて本当に頑丈です、威力だけじゃなく呪いもタップリ込めたのですが」

 

勇真はニコニコと、態と敬語を使って嫌味を言う。

 

「ッ、ゲオルク、この呪い、本当に解けねぇのかよッ」

 

「無茶を言うな、術式は解析出来たが込められた魔法力が桁外れでな、解呪どころか進行を遅らせるのが精一杯だ」

 

「じゃあ、曹操ッ! このクソ野郎をぶっ殺してくれッ!」

 

怒鳴り散らすヘラクレスに曹操は肩を竦めた。

 

「おいおい、落ち着けヘラクレス、彼はこれから仲間となる同士だぞ?」

 

その言葉にヘラクレスとジークフリートが驚愕の目で曹操を睨んだ。

 

「はぁ!? 冗談だろッ!」

 

「僕が推薦しといてなんだけど、危険過ぎないかい?」

 

まあ、ジークフリートが推薦したのは仲間になるか敵対して勇真を倒せば自分の魔剣達が帰ってくると思っていたからなのだが。

 

「曹操の言う通りだ、二人とも落ち着け、それにお前達に掛けられた呪いは術者を害すと効力が増すタイプだ、下手に彼を殺せば、いや、それどころか、彼が少し呪いに力を加えるだけヘラクレス、ジークフリート……お前達二人は確実に死ぬぞ」

 

「…………」

 

「…………」

 

ヘラクレスとジークフリートがふざけた呪い掛けやがってと、言いたげな視線を勇真に送る。

 

「おお! 仲間と認めてくれたんですか、じゃあ、この首輪外して下さい、あとルミネアも無事に返して下さい」

 

しかし、勇真はそんな二人の視線を無視して、誠実さの欠片もない雰囲気でルミネアと首輪の解放を要求していた。

 

「そうだな、良いよ、ただし、俺たちに掛けた呪いを解呪してからね」

 

「もちろん解呪しますよ、でもまずはルミネアに合わせて下さい」

 

「いいだろう、ゲオルク」

 

「了解」

 

曹操の言葉にゲオルクが答えると、次の瞬間には黒い霧を纏ってルミネアが部屋に出現した。

 

「勇真さんッ!」

 

転移させられたルミネアは勇真を見つけると涙目で駆け寄り抱きついて来た。

 

「良かったッ! 無事だったんですね!」

 

「……ああ、俺は大丈夫、ルミネアも無事で本当に良かった」

 

勇真はルミネアを抱き締め返しながら探索魔法を発動、やはり、勇真と同じ構造の首輪がされているが、それ以外には外傷も洗脳魔法を掛けられた形跡もない。

 

嬉しくはあるが若干それを訝しむ勇真だった。

 

「(洗脳魔法くらい掛けられてると思ったけど……まあ、無事に越したことはないか)」

 

「私、私、勇真さんが死んじゃったかと思って、悲しくて、心細くてッ」

 

「ああ、よしよし、俺は大丈夫、この通りピンピンしてるから」

 

勇真は心底愛おしそうにルミネアを抱き締めながら優しく頭を撫でる。

 

「ケッ、ラブコメなんかしてんじゃねぇよ」

 

勇真が指をパチンと鳴らす、するとヘラクレスに掛かった呪いが少し強まって……。

 

「ぐおぉぉッ!?」

 

少しばかり、ヘラクレスの呪いの進行を進めさせた。

 

「ラブコメの途中で口挟んでんじゃねぇよ」

 

勇真はルミネア向ける目とは全く違う、養豚場の豚を見る目でヘラクレスを見つめた。

 

「さて、大事なお姫様は返した訳だか、この呪いを解いてくれるかな」

 

「ああ、分かった」

 

そう言って勇真はルミネアを左腕で守る様に抱き締めながらジークフリートに近付く、彼を治療していた少女達が勇真を睨んだ。

 

随分と大事にされているなと勇真は内心で苦笑してからジークフリートに手をかざす。

 

すると、勇真の掌から暖かな治癒の光が走り、室内を照らしだした。

 

それから僅か数秒し、光が収まるとそこには呪いは勿論、全身に及んでいた火傷と体内の臓器破損まで根刮ぎ治った無傷のジークフリートが。

 

治癒を担当していた少女達が驚愕と恐怖が入り混じった瞳で勇真を見る。

 

同じく治癒魔法が使えるから分かったのだろう、そのあまりのデタラメさが。

 

「ルミネアに危害を加えなかったサービスだ。俺が与えた呪い、火傷は勿論、幾つかの古傷っぽいのも治しといた」

 

ジークフリートは立ち上がると、軽く手足を動かす。

 

「……驚いたな、本当に古傷も治ってる、これはもう、聖母の微笑もフェニックスの涙も要らないレベルだ」

 

「やはり彼の魔法は興味深い、未知の魔法を見ると探求意欲が湧くな」

 

ゲオルクが勇真の魔法を見て目を輝かせる。どうやら彼は術式バカらしい。

 

 

そして勇真は、次は俺の番だな、とか思ってそうなヘラクレスを無視してルミネアと共に元のドアの直ぐ前まで戻る。

 

「さて、この通り呪いは解呪した」

 

「解呪してねぇよッ!」

 

ヘラクレスが叫んだ。

 

「あれ? ああ、ごめんごめん。じゃあ、次はこのルミネアに着けられた首輪を解除してもらいましょうか?」

 

嫌らしい、悪役染みた笑顔を浮かべ勇真は曹操に要求した。

 

「良いだろう、だが、今度はこちらが先だ。ヘラクレスを治してやってくれ」

 

「……分かりました」

 

勇真はその場で指を鳴らす。ヘラクレスの呪いが解呪された。

 

「はい、解呪しましたよ」

 

「怪我も治せよッ!?」

 

「ええ〜、もう、俺、魔法力の使い過ぎて倒れそうなんですけど?」

 

そう言って勇真は態とらしく頭を押さえフラフラする。

 

「勇真さん、大丈夫ですか!?」

 

「うん、大丈夫」

 

心配そうなルミネアに勇真は笑顔で答えた。

 

「コイツ、うぜぇぇぇぇえッ!!」

 

ヘラクレスが叫び、直ぐに全身火傷の痛みで跨った、治癒を担当している少女達が嫌そうにヘラクレスに治療魔法を再開する。

 

「(あ、ジークフリートと態度が違う……イケメンは得ですね)」

 

世界の心理と、彼女がいる優越感から勇真はヘラクレスに憐れみの視線を投げ掛けた。

 

「ゲオルク、ヘラクレスの呪いは解呪されているか?」

 

「ああ、確かに解呪を確認した」

 

「そうか……では “彼” の首輪を解除してくれ」

 

「了解」

 

すると、勇真に着けられた首輪が元から煙だった様に消え去った。

 

しかし、勇真が要求したのは自分のではない。

 

「……俺はルミネアの首輪を解除して下さいと言ったはずですが?」

 

「勇真、取引しないか?」

 

「取引なら今してますが?」

 

「もっと、別の取引さ、勇真、改めて言うが俺たちの仲間になれ、君程の力の持ち主が仲間になってくれれば俺も心強い」

 

「ルミネアの首輪を外してくれれば良いですよ」

 

「それは出来ない、まだ君とは信頼関係が築けていないからね、彼女を解放したら君は俺たちの前からアッサリ消えてしまうだろう?」

 

「……まあ、バレバレだから白状しますが、そうですね。でも、だからと言って俺は貴方達が何をしようと邪魔はしないつもりですよ、まあ、人間を大量虐殺するとかだったら自分に被害が及ばないレベルで妨害しますが」

 

「それもなんとなく分かる。君は面倒くさがりに見えるからな」

 

「その通り、俺は静かに暮らしたい」

 

「彼女と共にかい?」

 

「そうです」

 

「そうか」

 

 

 

 

 

 

「でも、彼女はもうすぐ死ぬだろう?」

 

「…………」

 

「ゲオルクに調べさせた。怪我や病気ではない、既に寿命があと数年しかない、どうやらデタラメな魔法能力を持つ君も寿命を延ばす術は持っていなかったようだね」

 

「だったら、どうだと言うんですか?」

 

殺気を滲ませる勇真に曹操は笑いかけると懐から一個の “果実” を取り出した。

 

それを見て勇真は目を剥く、それは彼が喉から手が出る程欲しいモノだったからだ。

 

「さて、これが何か分かるかな?」

 

曹操は大きな魚を釣った釣り人のような満面の笑みで勇真に語りかける。

 

「……仙桃・『蟠桃』(ばんとう)バカな、天帝の宝物庫に保管されるレベル宝桃……なんでそんな物がある?」

 

「ちょっとばかし、天帝にコネがあってね、出来が悪いのを一個貰ったのさ」

 

「…………」

 

「さて、ゲオルク、例の物を」

 

「了解、はぁ、流石にこのレベルのモノはもう作れんぞ」

 

そう言って、ゲオルクが取り出したのは黒い首輪だ。先程、勇真がしていたのと同じモノ、違うのはその完成度が桁外れな事だけ。

 

「勇真、俺の呪いを解呪し、これを着けて仲間になるなら蟠桃は君にあげよう……どうだい? 仲間になる気になったかな?」

 

「…………」

 

 

 

勇真は無言で歯を噛み締めた。

 

勝ち誇る曹操の笑みに、答えなど言われずとも分かっているだろう? と返し、首輪を受け取る。

 

 

ここに契約はなった。

 

かつて、異世界で勇者と謳われた少年が、英雄達の卵の仲間になる事を決めた瞬間だった。

 

 




勇者陥落! 曹操さんは強かった。

Q.あれ? 曹操さん原作よりエゲツなくない?

A.英雄はね、みんな卑怯でえげつないのさ。

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