前書き挨拶が猫に侵食されてゆくーー?! だが可愛いから
問題はない!
ではどうぞどうぞ。
~風が吹く丘~
ーガッツ視点ー
ああ、俺とした事が。しくったぜ。
ある程度名の知れているバズーソを倒したんだから、もっとせびっても良かったぜ。勿体ないな。
俺がいた傭兵団が壊滅し、ガンビーノとシスが殺された 日から、俺は元々の性分が合っていたからガンビーノと同じ傭兵として、日々生きるための生計を経てていた。
………まあ、
縫い物でも稼いだがな。
戦争に参加していた他のヤツらが、縫い直した物と俺を見比べてはギョッとした顔で固まっていやがる。
今、男(・)で通ってるからな。
基本的に俺は男装して、髪も男のように短くザックリと、
ムネはサラシ巻きだ。ムダにデカくなりやがって、ハア…。
隠すのが大変だ。
あと何故か縫い物仕事を貰いに行くたびに女将さんやばあさま方に心配?のようなものをされるぜ。
やれ「若い女なんだから、サラシはしっかり巻いときな。」
やれ「あんまりムリすんじゃないよ?」
フン、言葉だけは受け取ってやるぜ。……アリガトよ。
まあさておき、これまでいた土地離れて、今俺は次の戦争が紛争が勃発しそうな土地へ行くために、小高い丘が幾つも並ぶ地点まで来ていた。いい風が吹いて、気持ちいいぜ。
何も(・・)無ければ尚良かったぜ。面倒臭いことになりやがった。
風上から蹄の音が一つ、二つ…か。まあ馬に乗っていようが何だろうが関係ねえ。どっち(・・・)もたたっ切る。
それだけさ。
あ?、なんか嫌な予感がする。勘がそう伝えてくる。
これから苦労しそうな、なんかそんな類いの。
ーコルカス視点ー
んん?おおう、向こうから丁度良さげなカモが来やがったなあ、ええ? お、アイツは…
前の戦争でバズーソの野郎相手に勝ちやがった小僧じゃねえか!なら、他の野郎共からふんだくるより、多くカネを持ってるに違えねえ!くぅ~、元山賊の血が騒ぐぜ~!
グリフィスのヤツもなんも言わねえし、イイって事だろ。
キャスカがコッチに変な目を向けているが気にするこたあねえな。あ?甘く見て掛かるなってか?問題ねえよ。
ーキャスカ視点ー
あーあ、まあたコルカスの悪癖が出てるよ。
グリフィスが何にも忠告しないから、大丈夫だと思うケドさ。あいつは生粋の馬鹿で、お調子者だからね。
だがまあ、実際にあの男(・)と剣を交えばすぐに気付くだろうさ。馬鹿でも。
にしても、本当あの男は何なんだろうね。身の丈に合わない
デカイだんびら、鍛え抜かれた細い(・・)腕、鋭く冷たい
瞳…………あれ、今自分でヤツを考察したら、何か違和感を感じたな。何だろうな。
……ああっ、一人殺られたっ!どんな相手でも油断するなといったのに!馬上の敵相手にたった一撃で片付ける芸当が
出来るとは思わなかった!
もう、グリフィス!グリフィスってば!……ああもう!
私行ってくるからな?!あんな馬鹿でも鷹の団の一員だし!
私は急いで馬を駆らせた。
ーグリフィス視点ー
正にみんな予想通りに動いてくれたな…。此処に待ち伏せておいて良かったよ。
さあ、彼を鷹の団に迎え入れようか。(黒笑)
第二話でした~。コルカス視点ちょっと難しかったです。
原作でも彼は考えるより、言葉が先に出るタイプだったなと思いましたもので。(。・ω・。)ゞ
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