ベルセルク~転生?違うTSだ。~   作:ノスフェ

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(ФωФ)<にゃんはろいぶにーんぐ!
約1ヶ月ぶりの投稿ですね。やはりオリジナル回は進め方が難しいです。(痛感)
因みに、ゆっくりがっつ詳細です。↓

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閑話休題・新しい家族

~鷹の団・宿営地~

ーガッツ視点ー

先ず始めに単刀直入に言わせて貰う。

俺に、家族が出来た。

……………何を言ってるかよく分からない?ああ、だろうな。

因みに、出逢いはとある城を落としににかかっている最中だったか?

城内にいたアイツと目線が一瞬合わさったと思った瞬間、どちらも目が離せなくなった。戦闘の最中であったとしても、だ。

これが本当の「衝撃的に訪れる運命の出逢い」ってヤツか、なんて思いながら敵を斬り伏せていく様は、外野から見れば中々に恐ろしい光景だったそうな。知らねえけど。

―――後にキャスカは語る。「余所見しながら敵を斬っていくわ、何時も必要以上に血を被らないくせにその時だけは全身血みどろになっても気にしないでいるわで、ある意味ヤバイ光景だったな………」と。

で、その家族って言ったヤツの見た目なんだが、そうだな、パッと見て言うことが有るならば、「真っ黒 」だ。

ある国の例えで言うなら、「濡れ鴉のような黒」のような毛の色合いでツンツンしている。だが、その中には一部の白く変色している毛が混じっている。コレはコレでいいアクセントだと俺は思っている。

おまけに、まだ少し幼いながらも筋肉がしっかり付いている点もいい。将来的にはかなりいい線まで成長するであろう事が垣間見える。

今は可愛いと言える顔つきだが、これも何れは精悍な顔へと変わっていくだろうな。

………あ?何?しょたこん?……????

 

しょたこんってなんだ?

 

………………ああ、あれかお貴族様共が囲っているっていう、あっちの意味の…………………………

…………んな訳あるかいっっ!!!!

俺があんな趣味持ってるワケは絶対に有り得ない!!!あんなの気持ち悪いし、正直鳥肌が立つぜ!

お貴族様共のこーしょー(笑)な趣味には着いてけねーな!!

自堕落過ぎるぜ、アレは!

あれは一時だけの幸せで、後には何も残らない。愛がどうとか置いといても。

何が楽しいんだよ、あんなの囲われた方は散々遊ばれて、後に新しいのが来たらポイッと軽く棄てられて終わりの立場なんだぜ!!老後を考えてみろよ。何処にも行けないし、しかも子供の頃から囲われたヤツなんか増長してウザイのなんの!

……境遇がどうのこうの言ったらしょうがない?

だが結果的には、噂が出始め、噂に尾ひれが付いて、一生ソイツの人生につき纏ってくる。それは一種の呪いのようなものだ。

何処に行っても噂が届けばつま弾きにされる。「いい暮らしをしてたくせに」だとか言われ、……下品な事をするヤツも出てくる。

ただ「しょうがない」って理由だけじゃあ、生きていく事は出来ないのさ。

まあ、大体はご主人と一蓮托生、つまりご主人が人生に詰んだら連動して人生が詰む、ということさ。

 

…………で、肝心のしょたこん疑惑だが

俺がいつ、人間の家族だと言ったか?

俺の新しい家族は

 

―――子狼のことだぞ。

狼にしては珍しい黒い毛並みを持った、子狼とは言ったもののまだ赤ん坊に近い歳くらいの、何故か理性を感じさせる見た目だ。

その黒い毛並みから、最初は煤か何かで汚れているのかと思い、洗おうとしたら「うううー」なんて唸って威嚇してきたんだ。

普通の子狼が水について知っているなんて、まず有り得ない。

こういうのは親が教えるか、実際に自分で体験しないと分からないもんだ。

確か俺が見つけた時には檻に入れられていなかったから、逃げだそうとしてのか、それとも外から来て偶然隠れていたのか……だな。

何故 子狼に対して、知性が有るような前提で考えているのか?

何故か、目を見れば分かるからだ。

コイツの目をジッと見ると、何でか知らないが理性のようなものを感じる。

まるで長年生き抜いてきた群れの長を相手しているような心地になる。俺が目を合わせてから、ジッと此方を見詰めて、少しも微動だにしない。まだ赤ん坊なのにだ。

……末恐ろしい赤ん坊だな、おい。

まっ、それでも子供は子供。

腹から音が聞こえてきてるぜ、「グー」ってな。

メシでも作ってやろうか。

犬とか狼……は知らんが、実は野菜も食える事は食える。食感がいいかららしい。

だから、今回は野菜を少しふやかしてから潰し、肉片を混ぜた物を作った。

一応言っておくが、牛の乳なんてものは高価で長持ちしないから使わないぞ?

んで、料理を作っている間に腹を空かせた男共が寄ってきたんだが、お前らのじゃあねえよ。

以前料理を自炊した時に寄って来たヤツらにすこーし分けてやったら大好評になって、自分の分を取るのが精一杯位の量にまで減っちまって大変だった。

だから、たまに料理を振る舞うって約束事をした訳だが今じゃねえよ。散れ散れ。

……シスやガンビーノ達の為にもにも作った料理を、此方でも振る舞う事になるとはな。不思議なもんだな。

で、さっさとチビにメシを食わせてやって、寝床を作って寝かした。

大人っぽいと言えど身体は子供だから寝付くのは一瞬だ。

……チビが寝たから、俺も武器を整備してから、寝るとしよう。

―――――――――――――――

 

~朝方~

…………んん?胸の間が温かい。

……チビか。寒かったようだな。早いとこ寝床事情を何とかしてやろう。




子狼と、寝起き風景みたいな物↓

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