ベルセルク~転生?違うTSだ。~   作:ノスフェ

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(ФωФ)<にゃんはろいぶにーんぐ!
本編始まると思った?残念 、閑話休題でした!
では、どうぞ


閑話休題・ゆっくり出現

~ガッツ入団から少し経った後~

ー鷹の団・宿営地中茂みー

――朝

傭兵達が起き出して身支度を終える頃、ソイツは現れた。

ーーーーーガサッ

ガッツ「ん?……ウサギか?」

↑(以下 「ガ」)

 

一番茂みに近かったガッツが反応したのを切っ掛けに皆集まってくる。ナイフを持って、あるいは弓や罠を抱えて。

そういえば朝食がまだだな。腹へった。一品増やすか。 とばかりに目が爛々と輝いている。

そんな事知ったこっちゃねえ。とガッツは早々に集団から離れる。

だが暇潰しには丁度いい 、と 付近で傍観をしようと近くに陣取る。

 

段々ガサガサという音が大きくなっていく。

団員達の目も段々輝きを増していく。

ガサッ!と一際大きな音がして何かの影が出てきた。と、同時に団員達が飛び掛かる。

 

そこに現れたのは―――――

生首だった。

 

それを見た瞬間、全員の動きがびたっと急停止する。ついでにガッツも固まる。一種のオブジェの完成である。だが、端から見ると飛び掛かろうとした体勢のまま固まっている変な野郎共だ。

キャスカ「どうしたんだ?お前達。そんな所で変な格好し……て……?」

↑(以下「キャ」)

キャスカも生首を発見した。ビシッと身体が固まる。

 

キョロリと生首の目が動いた 。団員達もギョッと我に返り、一目散に距離を取る。生首は見慣れているが、生きている生首なんぞ見慣れるワケがない。

生きている生首が口を開けた。

 

???「おまえたち だれだー?」

 

思いの外、気が抜けるような声が飛び出した。何だか誰かの声に似ている。ガサガサと出てきて、その全貌が明らかになった。

 

ツンツンした黒い髪の頭、ゲジゲジしている眉毛、鋭い?瞳、鼻の頭にある古傷。

【挿絵表示】

 

 

硬直からいち速く立ち直ったガッツがそれに近づいて、持ち上げた。

ガ「……俺に、似ている?」

ガッツが言った通り、あまりにも彼?はガッツに似ていた。多少、丸っこい、本人と比べると緩い顔であるが。

ゆっくりがっつ「……おまえは だれなんだー?」

↑(以下「が」)

また喋った。警戒心露な顔をしている。さっきから返答を返さないでいるから少しイラついているようだ。

ガ「よう、すまねえな。俺はガッツだ。……お前は?」

ソイツが少し驚いた顔になる。

が「!!…………おれと、おなじなまえだ。おれも がっつだぜ。」

 

驚いた。俺と似ているだけで無く、同じ名前でもあるのか。本当に何なんだ、この生物……ついでに何なんだ俺も……

 

ぬ?視界の隅で何か動いた。キャスカか、硬直解除したんだな。

 

キャ「……ガッツ、これは……」

ガ「皆まで言うな、言わないでくれキャスカ……」

こうして慣れてくると無性に恥ずかしい。見比べないでくれ頼む!

 

思わず腕に力が籠ってしまう。

が「いたいから はなせ!なかみがでる!」

キャ「ガッツ、がっつが痛がってるぞ!離してやれ!」

( ´,_ヽ`)

辞めてくれキャスカ面白がるな。

 

んでもって中身?……うわ、手が赤い!血か?!

舐める。血の味もするが、旨い。

血のスープとかいうヤツか?

 

が「……くうなよ?これでも なかまが いるんだ。めしを さがしている さいちゅうなんだ。」

 

自分が食われる側だと理解している辺り知能が高いようだ。しかも、仲間がいるとまで言ってはいるが場所を明かすような素振りも無い。

 

ほんの少しコイツらに興味が出てきた。もしかしたら、他の仲間と似ているヤツがいるのかもしれない。俺だけってのも癪だ。もう少し調べる為に取引を持ち掛けてみる。

ガ「なあ、仲間がいると言ったな。他にもいるんだったら、もし今度来る時に連れて来て欲しいんだが…」

 

が「……べつに もんだいないが、まだ しんようは してない。みかえりをもとめる。」

 

キャ 「似すぎだな、お前ら」

( -。-) =3

 

オイいい加減シバくぞキャスカ。

 

だがしかし、流石俺と似てるだけあるとつくづく思う。抜け目が無い。報酬を求めてきた。……そうだな………

 

ガ「俺が捕ってきた獲物や果物なんかと交換はどうだ?……後、ついでにだが今、ある物をやる。」

 

一度 俺とキャスカが使っているテントに戻る。女一人で寝ているのは何かと危ないからな。先輩のキャスカと違って。

 

ずっと物を置いているスペースの肥やしになっていた物を取り出す。それを持って、テントを出る。

その物をがっつに渡したやった。

 

が「……おれたけん …か?」

 

ガ「だんびら…の柄と、刃だ。お前になら丁度いい大きさだろう。俺と同じであるようなら、お前にも持つ事が出来るだろうぜ。……ダメか?」

 

が「……いや、いい。もてるから、もんだいない。……いいけんだ。…………………………………ありがとう。」

 

……自分で言うのも何だが、素直じゃないなあ………俺も同じだが。

キャ「……いいのか、大事な物じゃあ無いのか?アレ。」

 

ガ「いいんだ。どうせ俺はもう使わない物だ。がっつにやった方が、使ってくれるだろう。」

 

少し 、がっつの目が見開いた。大丈夫だ、今日からお前が使って欲しい。その方が だんびらのためだ。目だけ がっつに合わせる。

 

が「(コクリ)……とりひき、わすれるなよ。じゃあな。おんな(・・・)のガッツ。」ガサガサ

 

ガ・キャ「「!!!」」

 

…………バレてたか。サラシも、ベストも着ていたのにな。鋭いのにも程がある。キャスカもかなり驚いたようだ。

さて、しかしこれで他のヤツらを見れるだろうぜ。楽しみが出来た。次が待ち遠しい。

 

…………あ、団員共がこちらに来た。何が何だか分からないって顔だな。面倒だが順を追って説明してやろう。すまねえがキャスカも手伝ってくれ。

 

 

 




無視されてしまったグリフィス。彼にこの話での出番は有るのだろうか……
次回を待て!!(目を反らしながら)

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