無限なる世界   作:在り来たりな〝ネームレス〟

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三年後

 (ごう)が、異世界に転生して三年が経ったいた。その間(ごう)は、状況把握を終えていた。

 分かった事は、(ごう)の初孝通り異世界に転生した事だった。この時、普通なら絶望に打ちしがれたり異世界転生を体験して狂喜乱舞するだろうが、(ごう)は冷静だった。

 

 冷静な(ごう)の行動は速かった。この世界を少しでも有利に始める為に様々な事を開始した。

この世界で『最強の王』に成るために。

 

 

 (ごう)がこの三年間で、調べた情報は以下の事だ。

 

・この世界の名は『デフロアンド』

 

所謂(いわゆる)ファンタジーの世界

 

・無論、魔法・亜人・魔物等が存在する

 

・デフロアンドは、五つの大陸と海で構築されている

 

・デフロアンドは、『神』と呼ばれる存在が存在する(只し、地球の神とは少し違う。デフロアンドの『神』は、人間達にとって超次元的存在。つまり、上位種の様な存在。人間が、『神』に成れる(既存の『神』の殆んどが人間からの成り上がり)為この様な認識に成った)

蛇足だが、『神之加護』を受けた『勇者(ブレイバー)』や『英雄(フェーゼ)』等が存在する

 

・この世界での強さは、ステータス(ゲームと殆んど同一の物)の高さで7割、ステータスやスキルの応用等の戦術で3割決まる

 

・ステータスの項目は、以下の通り

 名前/個体名

 種族/種族名

 職業(ジョブ)/人間のみが就ける物

 LV/個体の強さ(目安)

 常時発動型能力(パッシブスキル)/特定の条件を満たす事で獲られる技術(スキル)・常時発動型のスキル

 任意発動型能力(アクティブスキル)/特定の条件を満たす事で獲られる技術(スキル)・任意発動型のスキル

 特殊固有能力|(スペシャル・ユニークスキル)常時発動型能力(パッシブスキル)任意発動型(アクティブスキル)より難しい条件を満たす事で獲られる技術(スキル)常時発動型能力(パッシブスキル)任意発動型能力(アクティブスキル)の2つの特性を持っている(種族固有能力(セペパリウ・スキル)等)

 固有能力(スキル)/個体の持つ技術(スキル)・様々な要因で獲られるスキル。

 その他、器用さ等のステータスに無い項目が在り、基礎ステータスと呼ばれる

 

・ゴウの調査の結果、魔力とは、ある種の万能原動力(エネルギー)と判明した

 

・この世界の人間は、大まかに、平民・貴族・王皇族の身分に別れる

 

・名前の形式は、平民/個人名、王皇貴族/個人名・分家名(旧家)・本家名の形。例外とし、一定以上の実力・権力を持つ者の多くは、個人名・名字となる(つまり、2つの名を持つ事は、強者の証)

 

・今(ごう)が居る場所は、南西のヤニー大陸のユーラザ王国とアーレッド王国の境目

この他にも様々な事が有るが、追々説明しよう。

 

 

 

(ふむ、やはり異常か。まぁ、良い。異常なら、いや、異常な程強者に成りやすいんだからな。)

 

 (ごう)は、ある物を見詰めながら思考を進める。

 (ごう)が見ているある物とは、ステータスだ。

 

名前:ゴウ・レスタント 種族:(ヒューマ)亜種(バリアント)魔鬼(トゥーガ)) 職業(ジョブ): LV:4

常時発動型能力(パッシブスキル)

空間感知(エリア・センス) 索敵(スカウス)LV1 調合(コスプ)LV1

任意発動型能力(アクティブスキル)

原初魔法(ジャード・マジック)LV2 黒魔法(ブラック・マジック)LV2 白魔法(ホワイト・マジック)LV1 精霊魔法(アーダ・マジック)LV2 妖精魔法(フェアリー・マジック)LV1 開錠(アンロック)LV1 罠作成(ウェズ)LV1 罠解除(アンウェズ)LV1 隠密(ブランデン)LV1 錬金術(アルケミス)LV1

特殊固有能力(スペシャル・ユニークスキル)

武神(ウェーアー・ゴッド)LV1 鬼神之加護(ヴォーズ・ゴッド・プロテクション) ***** 異界之神々之寵愛(アルーズ・ディーフ・ファブロー) 森羅万象之加護(クレイフズ・プロテクション) 神之知識(ゴッド・ノリッジ) 狂愛者(ヤンデレ・バーズ) 超隠蔽(ロック・ファクト)

固有能力(ユニークスキル)

魔眼王(イーベエント・キング)LV3 超直感(スペル・インチュ) 鬼神之後継者(ヴォーズ・ゴッド・サクセサー) 最後之夜叉(エンド・ヤシャ) 最上之不幸者(ミスト・ミセリア) 修羅を進む者(シャーム・アバンツ) 魔を喰らう者(トゥードゥ・グラトニー) 眷属支配(マーベウェイ・コンマート)

・眷属:リン・レスタント

 

(スキルの数が多いが、スキルLVが低い。これからは、質を重視するべきだな。後は――)

 

「ゴウ~。」

 

 ゴウは、名前を呼ばれると同時に後頭部に柔らかい感触を感じて、思考を止める。

 

「何やってるの~?」

 

「・・・母さん。何時も言ってるだろう?いきなり、抱き付くなと。」

 

「別に良いじゃない。減るもんじゃ無いし。・・それとも~、お母さんのお胸で興奮しちゃたのかな?」

 

「ハァ~、3歳のガキが興奮するか。・・で?何の用だ?」

 

「あっ!そうだった。ミーセちゃんとアンリーちゃんが、遊びに来てるわよ。」

 

「・・・。はぁ、追い返してくれ。」

 

「折角来てくれたのに、追い返すの?・・あの子達ゴウの事が好きなのよ?」

 

「知ってる。俺は、あんなくっ付かれて気付かない様な、鈍感野郎じゃねぇよ。」

 

「だったら、どうして?」

 

「あんな奴等(やつや)に興味無い。つうか、母さんが許さんだろう?」

 

「ふふふ、そうね。確かに、ゴウは、私の物よ。・・・だけど、ちょっとくらい貸してあげても良いかな~って。」

 

「貸すって、俺は、物じゃ無いぞ。・・・ハァ~、良いから――」

 

「駄目、行きなさい。」

 

「なっ!」

 

 一瞬、魔法を使い、本気で抵抗しようとしたゴウだったが、自分を抱えている女のステータスを思い出し、諦める。

 それもそのはずだった。この女のステータスは、少なくとも、ゴウが死ぬ気で戦っても勝てる相手では無かった。

 

名前:リン・レスタント 種族:狂愛なる淫魔(マッドラブ・サキュバス) LV:59

常時発動型能力(パッシブスキル)

誘惑(テンプテイション)LV6 魔眼(イーベエント)LV6 消費魔力激減(トゥードゥ・アンチ・バースト)LV1 魔法力激化(トゥーラ・バースト)LV1 身体能力強化(フェジカル・ブースト)LV8 魔法耐性激化(トゥーゼト・リステンス・バースト)LV1 状態異常耐性激化(アバノミー・リステンス・バースト)LV1 知力強化(インティー・ブースト)LV9 属性耐性激化(エストレント・リステンス・バースト)LV1 生命力回復速度強化(ライフ・セースプ・ブースト)LV7 魔力回復速度激化(マナ・セースプ・バースト)LV1

任意発動型能力(アクティブスキル)

魅了(ファスシーナン)LV8 原初魔法(ジャード・マジック)LV9 黒魔法(ブラック・マジック)LV8 白魔法(ホワイト・マジック)LV7 結界(バッリス)LV8 暗黒魔法(ダークネス・マジック)LV8 時空間魔法(ペンパラール・マジック)LV5 付与魔法(ビスト・マジック)LV4

特殊固有能力(スペシャル・ユニークスキル)

吸精(ザーポット) 狂愛者(ヤンデレ・バーズ) 狂愛神之祝福(ヤンデレ・ゴッド・ブレェシィング) 威圧(コワース)LV7 咆哮(ロア)LV6

固有能力(スキル)

直感(インチュイッション) 魅了(ファスシーナン) 誘惑(テンプテイッション)

・主:ゴウ・レスタント

 

 

 

 

 

 

「あっ!ゴウ!遅いよっ!」

 

「・・・随分待った。」

 

「チッ・・・帰れば良かったのに。」

 

「そんな事言わないで、速く遊ぼう!」

 

「ふふ、元気ね、二人共。・・今日は、何して遊ぶの?」

 

「えっとね。今日は、勇者の旅をするの!」

 

「へ~。どんな事するの?」

 

「私が、人間1番の戦士だよ!」

 

「・・・私は、大賢者。」

 

「「それで、ゴウが勇者(だよ)。」」

 

「あらあら、ゴウは人気ね。」

 

「じゃ、行こっか!」

 

「三人共、気を付けるのよ。分かってると思うけど、ちゃんと二人を守るのよ、ゴウ。」

 

「解ってる。・・ハァ、どうせ【小鬼(ゴブリン)】か【一角兎(ホーンラビット)】ぐらいしか居ねぇよ。」

 

 

 

「おっ。三人組、今日も一緒だね。」

 

「うふふ、一緒だよ~!」

 

「・・・私達は、ゴウのお嫁さんだから。」

 

「ハハッ。色男だね~、ゴウ。」

 

「ハァ。何度も言うが、違う。」

 

「ふふっ、解ってるよ。・・まっ、取り敢えず、気を付けてね。なんたって、この村には、男は、ゴウしか居ないんだから。」

 

 この村人が言う通り、この村には男がゴウしか居なかった。それは、この村が出来た理由からだった。この村人の殆んどが元奴隷で、前の持ち主が、魔物に殺された時逃げたして来たのだ(奴隷には幾つか種類が在り、村人達は持ち主が死亡したら開放される奴隷だった)。

 その時、偶々出会ったリンの気紛れで、保護され、この村を造ったのだ。

 蛇足だが、前の持ち主は男嫌いの女で奴隷の殆んどが女だった。

 

「解ってる。」

 

「そうしてくれよ。」

 

 

 

「で、何するんだ?」

 

「大きな()で暴れて、人間に迷惑を掛ける【水竜(アクアドラゴン)】を退治するんだよっ!!」

 

()の【水竜(アクア・ドラゴン)】を殺す設定で、川の魚を殺すんだな。」

 

「・・・違う。」

 

「違わないだろ。」

 

三人は、談話をしながら歩いていく。


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