「俺的にはもう殺りたくてしかたねぇんだけどよぉ!」
文句を言わないの。今回は契約的な奴だから。
「ザック・・・・我慢する。」
ほら、レイちゃんも言ってるでしょ?さて、では皆さん!「契約と代償」始めます!
「・・・・・いや待て、代償って言わなかったか!?」
「・・・・・で、レイがいる理由は何だ?」
前回は二人の辿った道の話をして、今はどういう経緯でこうなってるのかの確認中です。
「レイちゃんがいる理由?ん~~~。正直言って私も解んないの。」
「あぁ?・・・・どういう事だ?」
「そもそもここは私が死した魂の選別をして、転生させるのに適してるか適してないかの分別、断罪人に適してる人の捜索、そして罪を認めないでいる人や転生して世界を狂わせた人を裁くかどうかを決める場所なの。」
説明すると長くなるかは分かりませんが、この断罪の霹靂は死んだ者達の罪の値と思考を見て、優しき者には転生を、悪しき者には裁きを、という悪を断罪する為に存在する場所なのである。因みに、極稀に断罪人として適している者が見つかったり、霹靂から逃げようとした者もいたのである。まぁ、後者の者達は二度と生まれ変わる事が出来ない様に終焉の悪魔の餌になってしまうのである。
「でも、レイちゃんだけは違うの。彼女の純粋さが原因なのかどうかは分からないけど・・・・
彼女が君によって殺されてから数分後、ここに来たの。」
「・・・・・?どういう事だ?」
「さっきも説明したけど、この管理局長の部屋には、私が気に入った子しか入れないようにしてるの。でもレイちゃんは私の許可が無くても入ってこれた。」
「・・・・・これまでに無い奴って事か?」
「いや、魂だけで私の所に来て脅しをしてきた奴はいたけどね。まぁ、そういう奴は真っ先に終焉行きね。でもレイちゃんは、肉体を保ったままなの。死んだ者は全員例外もなく魂になるんだけど・・・・・不思議な子だねぇ・・・・。」
管理者である女性は、レイの事を不思議そうに見つめる。
「まぁ、そこまで不思議と考えてても仕方ないね。」
「そうかい。・・・・・でよぉ、ここは具体的には何をするんだ?」
ザックは何をするのか分からないのでそう聞いてみた。
「希望へのパスポートと言う名の絶望への切符・・・・・まぁ簡単に言うと、罪を犯して反省しない人達に希望を与えて満ちた顔にして、絶望の顔に染め上げるって事。君の様な満ちた顔から絶望に変えるやり方と同じ。」
管理者がそう言うと、ザックはニヤリと笑った。
「へぇ・・・・俺に適した場所って言いたいのか?」
「まぁ、君が一番それに合ってるからね。・・・・・・さて、契約をしようか。」
「あぁ?・・・・契約?」
「君は、一人で断罪の道を歩むのか。それとも・・・・・・・・。」
「・・・・・へ。元から一つしかないの何言ってんだよてめぇはよ。
俺様が選ぶのは・・・・・。」
こうして、管理者と殺人鬼の間で行った契約は、少女が見守ってる前で決まった。
「あぁそれと、それなりの契約に対する代償があるから気を付けてね♪」
「そういうのは先に言え!?」
取り敢えず、此処までいい感じに書けたかな?
「なぁ、代償ってのは何だ?」
まぁ、そこまで大した代償じゃないから安心していいよ。・・・・・タブンネ
「おぃ。今小さな声で多分て言わなかったか!?」
ダイジョウブダヨ~~ソコマデヒドクナイカラ~~。では次回、また会いましょう!