魔法科高校の転生者、あるいは一般人、しかし不良、もしくは問題児、または異端者、のちにチート   作:tomato

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この話は、森崎が泣きながら崩れ落ちて産まれてきたことを後悔する話です。

嘘です。半分くらい。




今回は、捏造設定、独自設定のオンパレードです。
そして、アンチ色もかなり強いです。ハイパーアンチです
森崎だけじゃなく、ほのかも達也も真由美も摩利もアンチされてます。
ほのかにいたっては、森崎とそんなに扱い変わらないです。
あと、かなり長いです。一万四千文字あるので平均文字数の二倍以上あります。

上記のことをふまえて、覚悟してから読んでください。


第八話

昼食を食べ終えた義飾達は教室に戻ることなく、そのまま『射撃場』と呼ばれる遠隔魔法実習室に向かった。

なんでも、遠隔精密魔法の分野で十年に一人の英才と呼ばれている生徒会長が所属するクラスが、これからそこで実習を行うらしい。

義飾は興味が無いので、生徒会長がそう呼ばれていることも、生徒会長が所属するクラスも、今から実習を行うことも知らなかったのだが、新入生にとっては進路に関わらず外せないイベントらしく、達也達に着いて行く形で見学することになった。

昼食を食べ始める段階から早めに行動し、昼食を食べ終わればすぐに射撃場に向かったおかげか、義飾達が着いた時にはまだ見学者は集まっておらず、特に苦労することなく最前列を確保出来た。

開始時間が近づくにつれ見学スペースに人が殺到し、先に着いていた二科生は後から来た一科生に遠慮するように脇へどいたが、義飾達は構うことなくその場を動かなかった。

そのせいでかなり刺々しい視線を送られていたが、悪意に慣れている義飾は勿論、美月達もこれから始まる実習に意識を向けていたため、気にはならなかった。

 

 

 

 

 

「イマイチ、何が凄いのかよくわからねぇな」

 

実習が滞り無く進み、本日の目玉である生徒会長の魔法を見ていた義飾が小さく感想をこぼす。

感嘆の声がそこらから上がり、些か騒がしい見学スペースでは溶け消えるような声量だったが、隣にいる人物に届くには十分だったらしく、聞きとがめたエリカが即座に反応した。

 

「何が凄いのかって・・・。見ればわかるじゃない。全弾命中なんて中々出来ることじゃないわよ。生徒会長以外に出来てる人いないし」

 

「それはそうなんだがな・・・」

 

エリカの呆れたような物言いに義飾が頭を掻いて言葉を濁す。顔を歪めて口を閉じたまま、何かを言う気配はない。その義飾の反応にエリカが訝しげな視線を送っていると、義飾を挟んで反対側に立っている美月が義飾をフォローするために話に入ってきた。

 

「化生くんの言ってることはなんとなくわかります。あれだけ技術差があれば、もう何をどうしてるのかわからないですよね」

 

「あーー・・・うん、そうだな。そういうことだ」

 

美月のフォローに、義飾は自分を無理やり納得させるような、或いは説明を面倒くさがったような言葉を吐く。

その返答に思う所が無いわけではないが、再び生徒会長の番が回ってきたので、エリカ達は義飾から視線を外し前を向く。

それに続く形で義飾も前方に意識を向ける。視線の先には生徒会長がさっきと同じように的を全て破壊する姿がある。

その技術は確かに凄いのだろう。全弾命中出来た者はこの実習中、生徒会長以外にいないし、見学スペースのみならず生徒会長と同じクラスの者からも感嘆の声が上がっているので、それは疑いようもない。

義飾も、同じことをしろと言われても当然無理だ。

 

しかし、やはり何度見ても、きょうい的なモノ(・・・・・・・)は感じなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、いい加減終わってくれねぇかな」

 

「同感だ。だが、止めたところで意味はないだろうな。逆に激しさが増す可能性もある」

 

「お兄様・・・」

 

「謝ったりするなよ、深雪。一厘一毛たりとも、お前の所為じゃ無いんだから」

 

「はい・・・、ありがとうございます」

 

「イチャついてんじゃねぇよ」

 

どんな状況でも平常運転の兄妹から視線を外し、義飾は逃避させていた意識を戻す。

現在の時刻は、本日の終業を示すチャイムが鳴って少し経った頃だ。終業のチャイムを聞いて、学校に長居する理由はないので足早に帰ろうとした義飾だったが、その足はエリカに止められた。今日知り合ったメンツで駅まで一緒に帰ろうと誘われたからだ。

学校に長居する理由はないが、急ぎの用事があるわけでもないので義飾は二つ返事でその提案を了承した。

美月とレオも同じように了承するなか、達也だけが首を横に振った。

妹を待つから一緒に帰れないとのことだったのだが、それならみんなで待てばいいという風に意見が纏まった。

深雪は唯一、クラスどころか科も違うが、一科生と二科生で終業時間に違いがある訳でもなく、校門で待っていたらほどなくして深雪はやってきた。・・・大勢の一科生を引き連れて。

 

「いい加減諦めたらどうなんですか?深雪さんはお兄さんと一緒に帰ると言っているんです。他人が口を挿むことじゃないでしょう」

 

現在の状況を端的に言い表すならば、深雪と一緒に帰りたいがそうすればもれなく付いてくる達也が邪魔な一科生と、それに対して二科生が啖呵を切っている、という状況だ。

なんというか頭が悪い、もとい頭が痛くなる光景だ。

義飾は騒動には混じらず傍観に徹しているので、事態の推移は頭に血の上った当人達よりよく見える。

はっきり言って正しいのは、というより二科生達は先程から正論しか言ってない。一科生連中は図星を突かれて喚き散らしてるだけだ。まぁ事態の発端が、深雪と一緒に帰ろうとした達也に難癖を付けてきたのが始まりなので、元から一科生に道理などないのだが。

同じクラスということを抜きにしても、二科生の側に意見が傾いてる義飾だが、一科生の言い分も賛成するつもりはないが、理解は出来る。

 

(出来る奴は出来る奴同士でツルんだ方が、そりゃ良いよな。クラス分けからしてそういう風に出来てんだし。入学して二日目なんだ、クラスメイトと交友を深めることに注力するのが普通だ。兄貴とは家に帰れば会えるんだしよ。・・・まぁそんなのは本人が、司波妹が決めることだ。俺がグダグダ考えることじゃないし、同じクラスだからって一科生の連中がでしゃばって良いことでもない。だったら司波妹がガツンと言えばそれで済むんだが、今日会ったクラスメイトに強く言うわけにはいかねぇよな。ハブられる事は無いだろうけど、すごしにくくなるわな)

 

義飾は両者が納得出来る着地点を探して思考を巡らすが、良い案は見つからないし、考えている間にも事態は段々激しさを増していく。

 

「何の権利があって二人の仲を引き裂こうとするんですか!」

 

 

 

「引き裂くとかいわれてもなぁ・・・」

 

「み、美月は、な、何を勘違いしているのでしょうね?」

 

「深雪・・・何故お前が焦る?」

 

「えっ?いえ、焦ってなどおりませんよ?」

 

「そして何故に疑問形?」

 

「だから、イチャつくんじゃねぇ」

 

事態はもう、後戻りが難しい段階まできていた。というより、最初と今とでは致命的なズレがあるように見える。一応渦中の人物である司波兄妹も、騒動の空気に当てられて変な感じに混乱している。

こうなってしまえば半端な仲裁は意味が無いだろう。下手をすれば火に薪をくべるような事になりかねない。

行き着く所まで見守って、そこからは臨機応変に対処するしかないようだ。

 

(結局、何が悪いのかねぇ。一科生の頭と諦めが悪いのは確かだが、達也の成績が良くて一科生になってたら丸く収まってただろうし、そもそも司波妹がブラコンじゃなかったらこんな問題は起きなかった。司波妹が目を引く容姿だってのも原因だな。まぁ後ろ三つはどうすることも出来ねぇけど。そうなりゃやっぱり一科生集団が悪いな。二科生の側にも非がないとも言えないが・・・、正論を叩きつけずに諭すなんていう高度な技術を求める方が酷だな)

 

とりあえずの行動指針を決め、出来れば事態が自然に、かつ平和的に収束することを願いながら傍観を続ける。

義飾とて、この願いがかなり淡いものだというのはわかっている。だが、願うだけなら自由にしていいだろう。たとえ、願って数秒で打ち崩されるモノであっても。

 

「うるさい!他のクラス、ましてや雑草(ウィード)ごときが僕たち花冠(ブルーム)に口出しするな!」

 

(うわぁ~~自分で花冠(ブルーム)とか言っちゃうんだ。ってか一人称が僕とか似合わねぇ)

 

既に冷静さを失っている一科生の発言に空気が軋む音がした。

ブルームとウィードはセットで使われることが多いが、ブルームはともかくウィードという単語は差別的なニュアンスがあるとして、校則で使用を禁止されている。

この校則が守られている事はほとんどないが、一応人目を憚って陰口に使用される程度だ。

こんな衆目を集める場所で大声で叫ばれることはない。いや、叫んでいい言葉ではない。

事態が悪い方に傾き、続いた美月の言葉で決定的に動いてしまった。

 

「同じ新入生じゃないですか。あなたたちブルームが、今の時点で一体どれだけ優れているというんですかっ?」

 

美月の言葉に一科生の、とりわけ先頭に立っている男子生徒の撃鉄が起こるのが義飾にはわかった。

 

「・・・・・・どれだけ優れているか、知りたいなら教えてやるぞ」

 

感情を押し殺しているというよりは、激情を溜め込んでいるような口調で絞りだすように、威嚇とも最後通牒ともとれるセリフ吐き出す男子生徒。

 

「ハッおもしれぇ!是非とも教えてもらおうじゃねえか」

 

男子生徒の雰囲気の変化に気づかなかった訳では無いだろうが、レオもいい感じに頭に血が上っているので好戦的に応じる。

もう事態は爆発寸前、いや起爆スイッチに指がかかった状態だ。当人の意思次第で何時でも爆発する。

レオの挑発を受けて、元より我慢をする気もなかっただろうが、男子生徒の憤りは限界を突破した。

 

「だったら教えてやる!!」

 

言うやいなや、腰に手を伸ばす男子生徒。服に隠れているが、そこにはホルスターが巻かれており、拳銃が収めれれている。勿論、本物の拳銃ではない。前世とは一世紀近く開きのあるこの世界だが、基本的な所は変わらない。銃刀法もしっかり残っている。

男子生徒の腰に収められているのは拳銃型の術式補助演算機(C A D)だ。

銃と違ってCADの所持と所有には何の制限も掛けられていない。理由は幾つかあるが、制限を掛けても意味がないのが一番の理由だ。

CADは魔法師の必須ツールだが、必要不可欠ではない。CADがなくても魔法は使える。なので、CADの所持に制限を掛けるよりも、魔法の行使に規制を掛けたほうが確実なのだ。

魔法の行使は細かく規制が掛けられている。人に使っていい場面は当然かなり限られる。たとえ医療目的の魔法であっても、正当性が認められなければ罰せられる事もある。

 

 

そして、今まさにCADをレオに向けて魔法を使おうとしている男子生徒に、正当性などあるはずがなかった。

 

明確な法律違反に、場の空気が凍り付くのを錯覚する。見物人も悲鳴を上げ、事態は更に混沌としてきた。

慣れた手際で抜き出されたCADの標準がレオに定められる。魔法に詳しく無い者が見ても、銃を模したそれが人に向けられている今の状況を非常事態だと判断するだろう。

 

「お兄様!」

 

切羽詰まった声が深雪から上がる。その声が終わるより早く達也が右手を突き出す。今の状況を収めるには意味のない動作に思えるが、

 

(何をするつもり・・・いや、何とか出来るのか(・・・・・・・・)?何とか出来るなら司波に任せたいが・・・・・・っ!)

 

達也の行動を横で見ていた義飾が、事態を収めるために動かそうとしていた足の力を抜こうとする。しかし、その考えはすぐに切り捨てる。

たとえ、この後大きな問題が起こらないとわかっていても、確実性のない可能性に賭ける訳にはいかないし、信憑性の低い手段を頼る訳にはいかない。

自分に確実な手段があるなら、自分が動いた方がいい。

再び足に力を込める義飾だったが、その足が踏み出されることはなかった。

 

「ヒッ!」

 

上擦った悲鳴が上がる。義飾が行動を開始するより早く魔法が発動された、のではない。

悲鳴を上げたのは、銃口を突きつけていた一科生の方だ。

その一科生の手には銃を模したCADはなく、その眼前にはどこから出したのか特殊警棒を振り抜いた姿勢で、エリカが立っている。

ここまで見れば何が起こったのか明白だ。エリカが特殊警棒で一科生のCADを弾き飛ばしたのだ。

エリカの表情に動揺や焦りの色は一切なく、ただ、余裕を感じさせる笑顔が浮かんでいた。しかし、気は張り詰めたままだ。仮に一科生が次の手を打った所で、エリカは容易くそれを切り捨てるだろう。

 

「この間合いなら身体を動かした方が速いのよね」

 

肩の力を抜いて残心を解いたエリカがいつもの軽い雰囲気に戻って得意気に説く。それに応えたのはCADを掴もうと伸ばしていた手を、危うく一緒に叩かれそうになったレオだ。

そこからはいつものパターン・・・と言うにはまだ日数が足りないと思うのだが、まぁ、義飾達二科生の面々には今日で随分見慣れた光景が始まった。

周りをほったらかしてギャアギャア漫才をしだす二人。誰もが呆気にとられ、場に白けた空気が流れる。

このまま事態がうやむやになればいいと思った義飾だったが、その願いはまたもや儚いまま叶わなかった。

 

CADを弾き飛ばされた男子生徒の後ろにいる女子生徒が腕輪型のCADに指を走らせる。

術者からCADにサイオンが送り込まれ起動式が展開。そつ無く無駄なく行われ、レオとエリカの漫才のせいで呆気に取られていた面々では妨害は間に合いそうになかった。

しかし、結果的に魔法は発動しなかった。騒動の外、第三者から文字通り妨害が飛んできて、女子生徒が展開していた起動式を破壊した。

 

「止めなさい!自衛目的以外の魔法による対人攻撃は校則違反である以前に、犯罪行為ですよ!」

 

飛んできたのはサイオンの塊だ。それは女子生徒が展開していた起動式を破壊するだけでなく、興奮していた面々に冷静さを取り戻させた。しかし、続いた制止の言葉にそちらを振り返って声の主を確認したら、彼らの頭は鎮静を通り越して底辺まで落ちきる。特に、起動式を展開していた女子生徒の変化は顕著で、一瞬で顔面を蒼白にした後、よろめいて他の生徒に支えられた。

騒動を鎮圧しにきたのは生徒会長の七草 真由美だ。前日に入学式で紹介され、本日も実習を見学した時にその姿を見たので間違えようがない。

生徒会長であっても、二つ上とは思えないくらい身長が低く、女性の彼女では今の事態を収めるには少し頼りなく思うが、活性化したサイオン光を背負うその姿からは事実以上の威厳が滲み出ていた。

 

「君たちは1―Aと1―Eの生徒だな。事情を聞きます。ついて来なさい」

 

真由美の言葉に続くように、隣に立っている女性が命令する。あいにく、義飾はその顔に見覚えはないが、状況的に考えて生徒役員だろう。

その女性は既に起動式を展開しており、抵抗のそぶりを見せれば即座に魔法が発動されるだろう。といっても、彼女らの空気に呑まれている面々には、反抗の意思は無い。

 

一科生と二科生関係なく、今回の事態に関わった全ての者が萎縮し、押し黙る中、達也が事態を大きくしないために動こうとするが、それより先に義飾が一歩踏み出した。

義飾は萎縮するでもなく、虚勢を張るでもなく、左手をポケットに入れたまま、薄く笑みを浮かべて真由美達に近づいて行く。

機先を制された達也は、一先ず義飾に任せようと動かしかけた足を元に戻す。義飾の顔に浮かんだ軽薄な笑顔に一抹の不安がよぎるが、それはあえて無視した。

一科生と二科生、対立する両者の間を切り裂くように通り抜ける義飾。その際、顔を一科生の方に向け、僅かに笑みを濃くしたのを達也は見逃さなかった。やはり任せたのは間違いだったかと思ったが後悔は先に立たず、義飾は真由美の元、正しく言えば命令をした女性の前まで到着した。

 

「それには及ばねぇよ。わざわざ来てもらって悪いが、こっちで処理する。あんた達が手を煩わせる必要はない」

 

真由美達の前に立った義飾は、軽薄な笑顔をそのままに命令を突っぱねる。義飾の身長が高い都合上、自然と義飾は二人を見下す形になっているのだが、意図が全く無いわけでもないらしく、口調にそれが現れている。

義飾の傲慢不遜な態度と言葉遣いに、場の温度が再び下がる。真由美達の眉は顰められ、その怒気を感じ取った一科生はさらに顔を青くする。

 

「・・・気を使ってくれて嬉しいが、そういう訳にもいかない。風紀委員長として魔法の不正使用は見過ごせない。もう一度言うが、詳しい事情を聞くために生徒指導室まで―――」

「断る」

 

怒りを抑えて再度、風紀委員長と名乗った女性が命令しようとするが、最後まで言い切らぬ内に義飾が切り捨てる。短い言葉には先程よりも強い拒絶の意思が見える。

言葉を遮られた風紀委員長は不快感に眉を更に歪め、展開している起動式に意識を向ける。

未だ直接的な抵抗はしていないが、反抗心を見せている以上油断は出来ない。何時でも実力行使に移れるように体勢を整える。真由美も、その意図を汲み取って自分のCADに手をかざす。

二人が殺気立つのを間近で見ていた義飾は、それでも軽薄な笑顔を崩さない。それどころか呆れたように息を吐き、言葉を続けた。

 

「・・・って、この言い方は正しくないな。そもそも俺たちに、あんたらの命令を聞く義務はない。たかが生徒役員ごときが、今の状況に出しゃばれる権限を持ってると思ってるのか?」

 

もはや、敬う感情が一切乗っていないどころか完璧に相手を侮る言葉に、義飾の後ろにいる騒動を起こした者達は戦々恐々としている。しかし、その語られた内容には疑問符が頭の上に浮かぶ。

魔法科高校において、風紀委員の仕事は一般の高校とは大きく違っている。

一般高校では校則違反者の取り締まり、或いは乱れた風紀を正すのが主な仕事だが、魔法科高校では服装の乱れや遅刻などの些事であれば別の委員会の仕事だ。

第一高校の風紀委員会の主な仕事は、魔法使用に関する校則違反者の摘発と、魔法を使用した騒乱の鎮圧、と一般高校と比べてかなり物騒なものになっている。

なので、今回の事態に風紀委員長が出張るのはおかしい事ではない。それどころか、見て見ぬふりをすれば職務を放棄したことになる。

 

だから、おかしいと言い切る義飾の言葉に疑問が沸くのは当然だ。義飾の前にいる風紀委員長も、侮った言葉遣いをされた怒りと一緒に、訝しさが沸いてきた。

 

「・・・どういう意味だ?」

 

沸いてきた感情をそのまま口にする。二つの感情によって歪められた顔は気の弱い者が見れば卒倒してしまうような迫力がある。起動式も展開されたままなので、否が応でも人を萎縮させる。

 

「どういう意味って、それは最初にお前らが言ったんじゃねぇか。“自衛目的以外の魔法による対人攻撃は校則違反である以前に、犯罪行為です”ってな」

 

しかし、間近でその顔を見ても義飾に変化はない。相変わらずの軽薄な笑顔、いや、最初と比べて明らかに濃くなった笑顔を顔に浮かべて、風紀委員長を見つめ返す。

 

 

 

 

 

 

 

「校則違反以前に犯罪行為。つまり、こいつらがやったのは法律違反だ。だったらよぉ―――――

 

 

学校に預ける(・・・・・・)んじゃなく、警察に届ける(・・・・・・)のが正しい対応だと思うんだが、何か間違っているか?」

 

「なっ・・・!」

 

義飾の口から出た言葉に、風紀委員長が驚愕に目を見開き絶句する。いや、驚愕というより戦慄と言った方が正しいか。

社会で魔法師の風当たりは強い、というわけではないが、一部の人間が差別意識を持っているのは事実だ。もし、今回の事態が警察沙汰にまで発展してしまったら、その一部の人間が声を大にして加害者達を糾弾するだろう。そうなってしまえばもう、加害者だけの問題ではない。

加害者の親族、被害者、在籍している高校、在籍していた中学、中学時代に通っていた公立の魔法塾にまで飛び火する可能性がある。

言ってしまえば風紀委員会は、そうなる前に出来るだけ内々で問題を処理するのが仕事なのだが、その職務を真っ向から反対する義飾の発言に驚くのは無理はない。

そして、義飾の発言に戦慄したのは当然、風紀委員長だけではない。義飾の後ろ、騒動の当事者である者達は義飾の発言に息を呑んで大きく身を震わせた。

特に、魔法を発動しようとしていた男子生徒と女子生徒の変化は顕著で、顔面は蒼白を通り越して、生きているのか疑わしいくらい土気色になっている。

 

誰もが義飾の発言に戦慄し、混乱する中、いち早く混乱から脱した達也が義飾を止めるために一歩踏み出す。

 

「待て、化生。お前の言い分はわかるが、そこまで問題を大きくする必要はない。結果的に魔法は発動しなかったし、怪我人も出なかった。それに・・・・・・彼女が発動しようとしていたのは攻撃性の無い閃光魔法だ。視力障碍を起こさないように威力も調整していた」

 

達也の言葉に、ついさっき義飾がもたらした絶句とは別の意味で、一同が息を呑む。

魔法師は、魔法式を直感的かつ、曖昧に理解することは可能だ。

しかし、それ単体ではただの膨大なデータの塊にすぎない起動式を、意識的に細部まで理解することは不可能だ。

達也の言葉はその不可能をやってのけたと言っているので、周りが息を呑むのは当たり前の反応だ。

自分の異能がバレる危険を冒してまで口を挟んだ達也だったが、

 

「へぇ・・・お前は展開された起動式を読むことができるのか。で、それがなんだ。何か関係があるのか?」

 

「っ!」

 

その覚悟を伴った言葉は、容易く義飾に切り捨てられた。

 

「生徒会長が対人攻撃って言ったから勘違いしちまったか?魔法は、そもそも人に向けた時点で法律違反だ。例えば、治癒魔法は特殊な治療方法だが、基本的には医療侵襲行為に分類される。手術やX線を照射するのと一緒だな。こうなりゃ魔法云々の以前に医師法が適用される。医療侵襲行為は医師でなければ行ってはいけない。勿論、魔法を使えて医師関係の資格を持っている奴は稀だから抜け道が用意されてる。治療魔法を行使する際は患者の同意と医療関係者の監督が絶対必要だ。もし、緊急性が高く、止むを得ず同意と監督無しに治療魔法を使った場合、術後の経過次第では罪に問われることがある。・・・って関係ない話をしちまったな。つまり何が言いたいかというと、魔法の種類は関係ない。正当性がなければどんな魔法でも“罪”だ」

 

身体ごと振り返って達也と相対する義飾。喋りながら歩き、騒動が起こった場所にへと戻る。そして、あと数歩で騒動の中心という所で足を止めた。反対側には達也がいる。

一科生と二科生を挟んで、達也と義飾がいるので四者で正方形を作るような位置関係だ。そんな位置関係で立っているが、義飾と達也以外は空気に呑まれ萎縮しているので発言する気配はない。

 

「それに、攻撃性の無い魔法を使った(イコール)攻撃の意思がなかったとはならないだろ。閃光魔法を使おうとしていたって言ったよな。だったら、まずはそれで俺たちに目を眩ませてから、本命の魔法で攻撃する。なるほど、さすが一科生、上手い手だ」

 

向い合って改めて非難の意見を言われると、擁護の言葉は思い付かない。というより、別に達也は一科生を擁護する立場にいない。ただ、問題を起こした一科生と同じクラスにいる深雪に飛び火することを恐れて、事態が大きくならないように努めているのだが、一科生が悪いのは確かなのでかなり分が悪い。

達也が言葉に迷っていると、今まで黙って聞いていた、いや、萎縮して黙らざるを得なかった、起動式を破壊された女子生徒が声を張り上げた。

 

「そ、そんな、私はそんなつもりなかったんです。ただ、みんなに落ち着いて貰おうと――――」

「あいにく、加害者の意見は聞いてない。主張したいことがあるなら弁護士を間に立てて、警察に言ってくれ。まぁ、攻撃の意思なんていう抽象的なモノが、警察に認められるのは難しいがな。お前が使ってるのは汎用型のCADだな。だったらそれにインストールされてる最大九十九種類の起動式の中に、攻撃性のあるモノが無ければ、攻撃の意思はなかったって簡単に認められるが・・・、それをこの場で確かめるのは無理だ。おとなしく、警察の到着を待ってろ」

 

断定する口調、無理難題、そして加害者という嫌でも罪を意識させる言葉に、女子生徒の勢いは無くなり口を閉じる。

横から口を出されたので、義飾はそちらに身体を向けて達也と向かい合う体制を崩す。視線の先には口を閉じて下を向いてしまった女子生徒がいるが、既に興味は無いので視線を横にズラす。

ズラした先にはもう一人の当事者である、特化型のCADを抜いた男子生徒がいる。義飾の鋭い視線に射止められ、男子生徒は乾いた声を上げた。その反応に笑みを濃くし、義飾は足を踏み出してゆっくりと男子生徒に近付いた。

 

「それはお前も一緒・・・いや、少し違うな。お前の場合は、起動式が展開される前に妨害されたから、達也でも何の魔法を使おうとしていたのかわからない。それに、お前のCADは特化型。起動式は九種類しか登録出来ず、その性質上、攻撃性の高い魔法が登録される事が多い。そして、起動式は展開していないが、CADの照準補助システムが働いたのは確認できた。つまり、お前に攻撃の意思があったのは明白だ。彼女との違いはそこだ。お前の場合は、インストールされている起動式によって罪の重さが違ってくる。殺傷性ランクB以上の魔法があれば―――殺人未遂だ」

 

「ヒィァ・・・」

 

まるで子供に説明するように、わかりやすく順序立てて話す義飾。当然だが、男子生徒を気遣ってではない。自分の仕出かした事を強く認識させるためだ。

その効果は絶大で、男子生徒の喉から意味のない喘ぎが漏れる。

義飾は限界まで男子生徒に近付き見下ろす、いや、見下す。自然と男子生徒は義飾の顔を見上げる事になり、義飾の顔には影が差され、さらに不安を煽るような威圧感を醸し出していた。

 

「お前は一科生と二科生の才能の差を教えてくれたからな。俺は、社会の最低限のルールを守らなかった場合、どうなるかを教えてやるよ。まぁ、ここまでくれば俺がやることは少ない。せいぜい、警察に電話を掛ける程度だ。そして、お前に出来ることもない。いや、隅っこにいってガタガタ震えるくらいは出来るか?一応、逃げるって手段も残ってるな。でも、そうした場合―――――たとえ便所に隠れようが、徹底的に追い詰めて、息の根を止めてやるよ」

 

「あ・・・、あぁ・・・・・・」

 

顔を近付けて、囁くように告げられた内容に男子生徒はついに耐え切れず、後ろに崩れ落ちて尻餅をつく。その顔は恐怖がキャパオーバーを起こして放心し、目からは涙が流れた。

 

 

 

それを見て義飾の口角は限界まで、上げられた。言葉にしなくても義飾の内情はよく分かる。大・満・足と表情が語っている。

義飾の糾弾が終わり、場には刺すような沈黙が流れる。糾弾された一科生は勿論、一応庇われた二科生も、途中から完璧に蚊帳の外に置かれた生徒会長達も、声を出す事ができないでいた。

しかし、沈黙を作ったのが義飾なら、破るのもまた義飾だ。

笑顔をそのままに義飾は華麗にターンして男子生徒に背を向ける。笑顔はそのままだが、そこから受け取る印象はさっきとは大きく違う。さっきまでは嗜虐心が多分に表れた顔だったが、今は人好きするような、親しみが込められた笑顔だ。

 

「と、まぁ・・・ここまで言っていてなんだが、さすがに俺もこれから事情聴取やら何やらで、時間を取られるのは好ましくない。当事者も反省してるみたいだし、あとは誠意のこもった謝罪があれば、今回の事は目を瞑ろう。・・・お前たちもそれでいいか?」

 

「へ?え、あ、うん・・・」

 

今までほったらかしにされて、突然話を振られたエリカ達は流れに任せて首を縦に振る。勢いで頷いだが、それ自体に異論は無い。あんな姿を見てしまえば、さすがにこれ以上一科生たちを責めることは出来なかった。

 

「それは重畳。寛大な判断に感謝する・・・なんてな。さて・・・」

 

エリカの返答に、満足そうにおちゃらけた口調で頷いた義飾は再度振り返って、一科生の方に身体を向ける。そこには、へたりこんだままの男子生徒と俯いた女子生徒、そしてバツが悪そうに肩身を狭くしている一科生がいる。

 

「話は聞こえたか?いつまで座り込んでるつもりだ。頭下げれば許してやるって言ってるんだ。・・・さっさと立て」

 

ドスの利いた声に促されて男子生徒が慌てて立ち上がる。そして、制服の裾で顔を乱暴に拭った。

しかし、完璧には拭いきれず、頬には乾いた涙が残っている。

義飾の言葉に従って立ち上がった男子生徒だが、それと同時に本来の性格も立ち直った。一科生贔屓の、この騒動の原因になった性格だ。

全く懲りてないと思うかもしれないが、それは違う。ここで引いてしまえば、これ以上の無様を晒してしまえば、彼のアイデンティティの崩壊に繋がる。

しかし、だからといって義飾の要求を呑まない訳にはいかない。顔を大きく歪め、男子生徒は覚悟を決めた。

 

その様子を黙って見ていた義飾の顔に、嗜虐の色がまた浮かぶ。存外、まだ楽しめそうだと。

 

「・・まなかった」

「あぁん?なんだって?聞こえねぇな」

 

消え入りそうな男子生徒の謝罪をかき消すように、声を張り上げて言葉をかぶせる義飾。実際に聞こえなかった訳ではないが、声が小さかったし頭も軽くしか下げられてないので誠意は伝わらなかった。

義飾の言葉に男子生徒の顔がさらに苦々しく歪み、心の奥から黒い感情が湧き上がってくる。それを深呼吸をして抑えようとするが、再度の謝罪に滲み出ていた。

 

「すまなかった!!」

「言葉遣いがなってねぇな。もう一回」

「っ!・・・・・・すいませんでしたっ!」

「なんだその態度は?謝る気があるのか?」

「・・・すいませんでした」

「誠意が見えない。もう一度」

「・・・・・・申し訳ありませんでした」

「そもそも謝る相手が違う。実際に被害を被りそうになったのはエリカとレオだ。だったら、二人の前に行って頭を下げるのが筋だと思うが」

「っぁ・・・・・・!くっ・・・・・・!」

 

怒りを我慢しなければならない人間の、限界の表情というのを初めて見たかもしれない。遠い目をしながら、エリカ達はそう思った。

最初の騒動のこともあって一科生にあまり良い心象を持っていないエリカ達だが、泣くほど追い詰められた彼を笑うほど歪んだ性格はしていない。

況してや、さらに彼を煽って楽しんでいる義飾のように、悪魔じみた性質もしていない。

騒動の時はあれほど頭に血が上っていたのに、今はそれがもう嘘のように白けてしまっている。いや、もう白けるどころか、一科生に同情の念を抱いている。特にあの男子生徒。

義飾の糾弾で十分溜飲は下がった。・・・余分に飲み込んだので少し胃はもたれるが。

終わるなら早く終わって欲しい・・・いや、終わらせて上げてほしい、というのがエリカ達の正直な心情だ。

エリカ達の思いが伝わったのか、義飾が半身になって一科生と二科生の間からどく。再び、敵対する両者が向かいあったのだが、最初とは心持ちが大分違う。

一科生は今にも倒れそうなほど消沈しているが、二科生は、一科生のその様子を見て奇妙な罪悪感に襲われた。

 

「「申し訳ありませんでした」」

 

今度は男子生徒だけでなく、声を揃えて一科生全員で頭を下げた。首からでなく、腰から下げられているので、十分誠意と反省は伝わってくる。勿論、拒否するつもりはないので受け入れようとするが、

 

「おいおい、一科生ってのは校則や法律どころか、頭の下げ方も知らねぇのか?仕方ねぇから俺が教えてやるよ。まず、両膝を地面に着けてだな―――」

「あんたはもう黙ってなさい!!」

 

義飾が口を挟んできて事態は収束どころか、さらに混沌へ落ちようとする。

そうなってしまっては堪らないので、エリカが慌てて遮り、義飾の身体を押しのける。

義飾は不満そうに僅かに眉をしかめたが、自分でもこれ以上は蛇足だとわかっているので何も言わず肩を竦めた。

 

少し横槍が入ったが、一科生の謝罪は終わり、二科生もそれを快く受け入れた。

正確なことはわからないが、かなり長い時間が経ったような気がする。特に、義飾がしゃべり出してからはもう半日は経ってしまったんじゃないかと思う。もちろんそんなはずは無いのだが、両肩に伸し掛かる疲労感は10分そこらで作られたとは到底思えない。

何にしても事態は収束。この場に留まる理由はもう無い。疲労感に急かされるように、達也達は帰途についた。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと待った!!」

 

「「「あ・・・」」」

 

校門に背を向けた達也達に焦った制止の声が投げられる。その声を聞いた一科生と二科生は意図せず声が揃った。

声をかけてきたのは、まぁ当然といっていいのか、真由美達だ。義飾に“関係ない”と断言され、そこからは視界にも入れてもらえず、せっかく介入しに来たのに事態の外に追いやられた彼女たちは、ようやく自らの存在を主張出来た。

意を決して彼らを呼び止めた真由美達だったが、いかにも今思い出しましたみたいな反応をされて挫けそうになる。

しかし、生徒役員の威厳のためにもここで引くわけにはいかない。

 

「まだこちらの話は終わってない。再度通達します。生徒指導室まで――――」

「あぁん!!」

 

風紀委員長が懲りずにもう一度命令しようとするが、案の定、義飾に遮られた。ドスの利いた、というより見た目通りのガラの悪い声だ。

 

「空気の読めねぇ奴らだな。丸く収まったのが見えねぇのか?終わったこと蒸し返そうとしてんじゃねぇよ。警察が介入しないなら、お前たちがでしゃばって良いと思ったか?はっきり言ってまだ示談で済んだだけだから、俺の気持ち次第で何時でも警察は呼べる。そうなりゃ、せっかく一科生が頭を下げたのに無駄になっちまうなぁ」

 

「くっ・・・・・・!」

 

勢いよく捲し立てる義飾に対して、風紀委員長は二の句が継げない。反論が思い浮かばないのもそうだが、義飾に圧倒されたのが一番大きな理由だ。

 

「・・・・・・君の名前は?」

 

「ハァ?」

 

「君の名前はなんというんだ?」

 

苦し紛れに話題を移し替える。鼬の最後っ屁というわけではないが、ここまでいいように言われて、相手の名前を知らないのは癪だと思ったからだ。

急な話題転換に義飾な眉が訝しげに歪む。別に名前ぐらいなら教えてもいいのだが、ここで素直に教えるほど義飾はかわいい性格をしていない。

 

「相手の名前を聞くときは、自分から名乗るのが常識だと思うんだが」

 

「風紀委員長の渡辺 摩利だ」

 

「そりゃご丁寧にどうも。まぁ俺は、名乗られたら名乗り返せなんて教わったこと無いけどな」

 

「っ・・・・・・!」

 

最後っ屁も不発に終わり、加えて、しっぺ返しをされて摩利の顔が大きく歪む。

その反応に頓着せず義飾は、隣に立っている真由美に視線を送る。

 

「お前は何か言いたい事があるか?」

 

目が合った真由美は、今更だが義飾の言葉遣いに眉を顰め、そして、義飾の後ろに視線を送る。

義飾の後ろには一科生と二科生が所在なさ気に立っている。特に一科生は目が合ったわけでも無いのに、真由美に視線を送られただけで肩を大きく震わせた。

その反応は確かめて、真由美はもう一度義飾と目を合わせた。

 

「いえ・・・、本来であれば生徒指導室まで連行するところですが、もう十分反省してるみたいですので、今回はこの場で終わらせます。・・・・・・魔法の行使には、起動するだけでも細かな制限があります。これは一学期で教わるので、それまで問題を起こさない自信のない人は、CADの持ち込みを自粛することをお勧めします。・・・・・・以上です。それでは」

 

なんというか取って付けたような注意だが、そんな言葉でも問題を起こした一科生にとっては無視出来ないのか、義飾の後ろで頭を下げる気配がする。

一科生が頭を下げたのを確認して真由美は踵を返す。そしてその後を、不満がありありと残っている顔で、摩利が続いた。

役員が去ったことで、ようやく事態は終着した。




よっしゃ!!森崎泣かした!!第一部完!!
なんかほのかも煽り食らってるけど、どうでもええわ!!



・・・はい、なんかすいません。
筆がノリにノリまくって気付いたらこんなんなってました。
いや、達也と真由美と摩利は悪ノリが過ぎたんですけど、ほのかは仕方ないかなと思ってます。
スピンオフの『魔法科高校の優等生』で、ほのかはみんなを止めるために魔法を使ったって書いてるんですけど・・・

みんなを止めなきゃ!→よしっ閃光魔法だ!!
・・・なんでやねん、大声出すとかあるやろ。引き出し少なすぎやろって思ったんで、最初からほのかのアンチは決まってました。まぁ今回だけですけどね。
このせいで夏休みのプライベートビーチフラグが折れた気がするけどなんとかします。

ってかこの話で色々なフラグが折れた気がする。達也が摩利に名前を言ってないんで、昼食フラグも折れた。
オリジナルストーリーとか書けないんで何とか修正していきます。

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