転生して主人公の姉になりました。SAO編   作:フリーメア

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どうも、皆さん、ナナシ猫です
今さらですが、お気に入り登録をしていただきありがとうございます!
ちなみにアルゴはキリハとキリトの性別を知っています
あと、今回は有名な海賊漫画の剣士さんが使う技が出てきます


第一層攻略

 あれから宿へ戻り情報屋アルゴが来てキリトとアスカがからかわれたり(口止め料を払った。)キリハとキリトの武器が買収されそうになったりといろいろあったが、無事に朝を迎えた。

 朝十時、広場で最終確認をし、攻略隊はダンジョンへ向かった。(キリハとキリトはフードをかぶっている。)

 キリハ達は列の最後列に居る。

 理由としてはキリハ達のパーティーが三人しかいないのが理由だ。

 それからは何事もなくボス部屋に着いた。

 ディアベルは周りを見渡し

 

「皆、ここまで来たら言うことは一つだけだ

勝とうぜ!!」

 

「「「「おぉーーー!!!」」」」

 

 ボス部屋に入り、そこにはここの階層主『イルファング・ザ・コボルト・ロード』がいた。

 

「攻撃開始!」

 

 ディアベルの合図で戦いが始まった。

 キリハ達はボスの取り巻きの『ルインコボルトセンチネル』を担当していた。

 これに関してはアスカが「これじゃあ、ボスに攻撃出来ないじゃないか」等と愚痴を言っていたが、キリトが黙らした。(決して物理ではない。)

 

「ゲージ一本削ったぞ!

残り三本だ!」

 

 ボスには例外なくHPのゲージが複数存在する。

 今回のイルファング・ザ・コボルトロードは四本のゲージがある。

 

「順調ですね」

 

「あぁ、だけど最初が順調だと後が怖いけどな」

 

 キリハとキリトはセンチネルを葬りながら会話をしていた。

アスカもレイピアで葬っている。

 アスカがセンチネルを倒したとき、キリハとキリトにキバオウが何かを言っていた。

 キバオウが去ったあと、キリトは目に見えて不機嫌、キリハは一見普通に見えるが長い付き合いのアスカはキレてるとすぐに分かった。

 クラインはそんなことが分かるはずもないが

 

「どうした?」

 

と聞いたが(キリトがアスカの恋人なのは分かっているのでアスカに任せた)

 

「別に何でもない。

クライン」

 

と敬語ではないので一瞬キリトと間違えたと思ったがアスカの方にキリトがいるので間違ってはいない。(キリハはキレると敬語が消えるがこの時のクラインは知るよしもない。)

 先ほど何でもないとキリハは言ったが、明らかに先ほどよりもセンチネルに対して殺りすぎなほど切り刻んでいる。

 キリトも同様に苛立ちをぶつけるようにセンチネルを殺っている。

 これを見ていた周りのプレーヤーは引いていた。と

 

「ゲージ残り一本!」

 

 コボルトロードのゲージが残り一本にまで減っていた。

 コボルトロードは自分の持っていた武器と楯を捨てた。

 

「へ、情報通りみたいやな」

 

 ガイドブックには残り一本になると武器を曲刀に変えると書いてあった。

 

「下がれ!俺が出る!」

 

 ディアベルは一人でコボルトロードに突っ込んで行った。

 ディアベルがこちらを見て笑ったが、キリハはそれどころではなかった。

 明らかにコボルトロードの腰にある武器が曲刀より細いのだ。

 普段見慣れていない人からすればただの細い曲刀に見えなくもないが、普段から見慣れているキリハはすぐに分かった。

 

─あれは曲刀ではなく刀だ!─

 

 刹那、コボルトロードはソードスキルのモーションに入った。

 キリハはβテストで刀を使っていたし、キリトはキリハと常に行動していたから分かり、だからこそ叫んだ。

 

「「駄目(です/だ)!後ろに(飛びなさい/飛べ)!!」」

 

が間に合わず、ディアベルは刀ソードスキル《旋車》で吹き飛ばされた。

 

「ディアベルはん!」

 

「キリト!アスカ!クライン!あいつを押さえておいて下さい!」

 

「「「了解/おう!!」」」

 

 キリハはキリト達に指示を出し、ディアベルの方まで走った。

 

「ディアベルさん!どうしてあんな無茶を!」

 

 回復ポーションを飲ませながら理由を聞いた

 

「君も...βテスターなら...わかるだろ...」

 

 その言葉だけでキリハには分かった。

 

「ラストアタックボーナス...貴方もβテスターだったんですか...」

 

 その言葉にディアベルは頷いた。

 

「俺は、βテスターだからこそニューピーの皆を引っ張って行かなければならないと思った。

だが、そのためには力が必要だ...皆を引っ張っていく力が...」

 

 ディアベルは理由を話した。

 だから、同じβテスターだったキリハ達をボスから遠ざけたのだと。

 キリハは呆れてため息をついた。

 

「アホですか。

それで死んだら元も子もないでしょうに...。

そこで見てなさい、あいつを葬ってきます」

 

 キリハはディアベルを床に置き、ボスの方に走っていった。

 

「そこ!どきなさい!」

 

 キリハは走りながらキリト達に叫んだ。

 反射的に全員どき、出来た隙間に向かって更に速度を上げた。

 腰の曲刀に手を合わせ

 

「居合、獅子歌歌!」

 

と思ったときにはすでにキリハはコボルトロードの後ろにいて、コボルトロードは斬られていた。

 それを見ていた者は全員唖然とした。

 なにせコボルトロードに向かったと思ったらすでに後ろにいて斬っていたのだから。

 

(やはり刀じゃないとやりにくいですね)

 

「スタン状態です!今のうちに攻撃を!」

 

 キリハは叫んだ。

 その声で皆ハッとなり攻撃を再開した。

 

「相変わらず凄い居合だ、な!」

 

 キリハは現実でも先ほどの技が出来るのだ。

 コボルトロードの体力が赤になり、全員が油断してしまった。

 その隙をついてコボルトロードがソードスキルのモーションに入った。

 先ほどディアベルが吹き飛ばされたスキルだ。

 よけようとするがソードスキルを放った後は硬直時間があるから、よけられない。

 

「させるか!」

 

 キリトが走り、片手剣、突進系ソードスキル《レイジスパイク》を放った。

 

「とどけーーー!!!」

 

 コボルトロードのソードスキルがキバオウ達に当たる前に間に合い、逆に吹っ飛ばした。

 

「アスカ!キリハ!最後、合わせてくれ!」

 

「「了解!」」

 

 キリハ、キリト、アスカの三人は連携で攻撃していった。

 アスカが細剣ソードスキル《リニアー》を放ち、キリハが居合で斬り、キリトがソードスキルを一発たたき込んだ。が、コボルトロードの体力はあと数ドット残った。

 ニヤリと獰猛な笑みを浮かべた。

 勝った気でいるのだろうが、キリトのソードスキルは終わっていない。

 左上からたたき込んだ剣を今度は右上に向かって切り裂く。

 相手をVの字に斬る片手剣二連続ソードスキル《バーチカルアーク》をくらったコボルトロードは体を硬直させ、次の瞬間爆散しポリゴンになった。




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