転生して主人公の姉になりました。SAO編   作:フリーメア

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皆さんお久しぶりです、ナナシ猫です
遅くなってしまい大変申し訳ございません<m(__)m>
おそらくこれからも一ヶ月に1回投稿出来ればいい方となると思います

それではどうぞ


捜査(実験)

 とりあえずヨルコは宿に送り後日また改めて聞くことになった。

 

「厄介なことになったな」

 

「あぁ、圏内でPKが出来ることになってるんだったら街の中まで安心出来なくなる」

 

「...本当にカインズは死んだんでしょうか」

 

「?どういうことだ?和葉。

彼は俺達の目の前で死んだじゃないか」

 

 キリハの言った言葉にアスカは疑問を持ち、先ほど起こったことを言った。

 

「いえ、死んだことは確認していません。

僕達が見たのは目の前でポリゴンになった、ということだけです」

 

「どういうことだ、姉さん」

 

「この世界でも人の動体視力は変わらないように設定しているので、彼がポリゴンになった時に一瞬ですが死んだときとは違うエフェクトがありました」

 

 なるほど、と二人は納得した。

 キリハの動体視力はアホみたいに高い。

 時速二百キロまでなら余裕で目で追えるレベルだ。ちなみに時速百八十キロぐらいまでならキリトも追える。

 先ほどキリトがエフェクトが見えなく、キリハが見えたのはキリハがカインズの目の前にいたからだろう。

 

「明日ヨルコさんから詳しいことを聞きに行くことにして、今日は少し実験をしましょうか」

 

「「実験?」」

 

「ええ」

 

 

 

 

 三人は圏外に来た。

 

「で?和葉、今から何をやろうとしてんだ?」

 

 アスカが何をするかを聞いた。

 

「まずは圏外で武器を刺し、そのまま圏内に入るとどうなるか、と言う実験です」

 

 ...少しばかり恐ろしいことをやるつもりのようだ。

 二人はなるほどと思ったが

 

「誰がやるんだ?まさか姉さんがやるつもりじゃないだろうな?」

 

とキリトが聞くとキリハが、何言ってるだこいつみたいな目で見てきた。

 

「え?何言ってるんですか?僕が言ったのですから僕がやるに決まっているでしょう」

 

 さも当然のように言った。が

 

「アホか!何で姉さんがやるんだよ!俺がやる!」

 

「佳奈こそアホか!そういう危険なのは男の俺がやるに決まってんだろ!」

 

とまぁ、言い合いが始まるわけで。

 これだとらちがあかないのでキリハは自分のピックを腕の甲に突き刺した。

 

「「!!」」

 

「早く入りますよ」

 

 キリハがさっさと圏内に入ったので二人も急いでキリハについて行った。

 圏内に入るとダメージエフェクトが消えた。念のため自身のHPゲージも見てみると減っていなかった。

 

「ふむ、やはりバグってはいませんでしたか」

 

「「(和葉/姉さん)!なんでいきなり刺すんだよ!」」

 

 二人は圏内に入った瞬間抗議をしてきた。

 キリハはため息をつきながら

 

「仕方ないでしょう。二人とも言い合いが長いんですから」

 

 その言葉に二人は「「うっ」」となる。

 

「それに僕としてはこれは実験というより確認ですね」

 

 それに二人は頭に?を浮かべた。

 キリハは呆れたような(実際呆れてる)顔をした。

 

「明日香はともかく佳奈まで忘れたんですか?

この世界を創ったのは僕達でもあるんですよ?」

 

「「あ」」

 

 キリハはまたも呆れてため息をついた。

 アスカはともかくキリトまでも忘れているとは思わなかったのだ。

 

「そういえば、圏内を設定したのって姉さんだったよな」

 

「なるほど、それでバグが起こってないかを確認したのか」

 

 ここでやっと二人は理解できた。

 

「まぁそういうことです。

次はこの武器と道具ですね」

 

 キリハがそう言って出したのはカインズを貫いていた剣とカインズを吊っていたロープだ。

 

「僕は鑑定スキルをとってないのでエギルに頼みましょうか」

 

「なんでエギルなんだ?

他にも鑑定スキルを持っている奴なんているだろ」

 

「「...」」

 

「分かったからそんな表情すんなよ...」

 

 

 

 というわけで三人は五十層のエギルの店に来た。

 

「よぉ、エギル」

 

「その格好で来るなんて珍しいな、二人とも。

アスカもいらっしゃい」

 

 基本的にキリハとキリトは男の格好でエギルの店に来る。

 極たまに女の格好で来ることもあるが。

 

「少しエギルに頼みたいことがありまして」

 

 そう言ってキリハは剣とロープを取り出した。

 

「これらを鑑定すればいいのか?」

 

「えぇ、話が早くて助かります」

 

「俺のとこにも五十九層の事件の情報が入ったからな。

それよりも本当なのか?圏内で人が死んだっていうのは」

 

「はい、少なくともwinner表示を見たのは俺達も含めて誰もいませんでした」

 

「そうか、それよりアスカ、そろそろ敬語外してくれねぇか?どうも仲良いやつに敬語で話されんのは慣れねぇ」

 

「年上に敬語使うのは癖になってるので無理です」

 

「エギル、それより早く鑑定してくださいよ」

 

 キリハに言われエギルはまずロープの鑑定を始めた。SAOの鑑定はアイテムをタップすればスキル値に応じた情報が出てくる。

 

「駄目だな。ただの市販のロープだ」

 

「まぁそうだろうな。カインズのHPが消えるまで持てばいいんだろうからな。本命はこっちだ」

 

 キリトはエギルに剣を差し出した。エギルは剣を鑑定した。すると

 

PC(プレイヤー)メイドだ」

 

「!作った奴の名前は?」

 

「名前はグリムロック、綴りは《Grimlock》。聞いたことねぇな。少なくとも一端の鍛冶屋じゃねえ。まぁ自分用の武器を作る奴もいない訳じゃねぇが...」

 

「分かりました。ありがとうございます。

で、俺達はグリムロックさんを探せばいいわけだな」

 

「そう簡単に見つかればいいですけどねぇ」

 

 キリハは深いため息をついた。

 

「っと、そうだエギル、その武器の名前はなんだ?」

 

「ちょっとまてよ...名前は《ギルティソーン》、罪のいばらって意味だな」

 

「罪のいばら、ですか」

 

 武器の名前はシステムが勝手に決める。だからあまり名前には意味が無いのだが、キリハ達は意味があるように思った。




和葉「皆さん、うちの駄作者のせいで投稿遅れてしまってすいません
皆様の代わりに細切りにしておくので」
∑ちょっとまていっ!!なぜにここにいる!?ダンまちに出てるからってこっちでも出てくんなよ!!
和葉「うるさいですねぇ、とりあえず斬られなさい」
ちょ、ギャァァァァァァア!!

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