それは、やがて伝説に繋がる物語   作:豚汁

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0章キャラ紹介兼まとめ回

 

 

 0章の終了を記念して、オリキャラなどのキャラを忘れないように読者(そして私)の為に、0章時点でのキャラ紹介をメモ書き程度のレベルではありますが、記載させて頂きます。

 

 また、このキャラ紹介は第0章の話の総括も兼ねています。

なので0章の話のネタバレを回避したい方は、この話を読むのは注意してください。

 

 

 

 以下、キャラ紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【メインキャラ】

 

 

織部(おりべ) 正也(しょうや) 

 

 0章の主人公兼ヒロイン。

 近所の音ノ木坂小学校に通う小学二年生の男の子。

 大好きなものはお母さんとお父さんと、幼稚園からの友達である穂乃果と海未とことりの三人。

 まるで『主人公』のようにすごい女の子である穂乃果の友達に相応しい、『カッコいい男』になりたいという決意を胸に抱える。

 しかし、引っ込み思案な性格と、何かあったらすぐに緩む涙腺のせいで、なかなか思うような存在になれない自分にもどかしさを感じている。

 いつもクラスで他の男子にからかわれ続け、泣いている所を穂乃果によく助けてもらっていた。

 そういった経緯もあり、正也にとって穂乃果は最早英雄(ヒーロー)に近い存在となっていて、穂乃果の言う事なら何だって間違いは無い、穂乃果の言う事に従えば何とかなるという、穂乃果ありきな思考回路をもっている。

 

 ――つまり俗にいう所の『ホノキチ』ショタ男主。

 

 しかし、そんな穂乃果ちゃん中心の考え方をしている彼であったが、木の上から落ちかかるという危機を前にし、まるで普通の女の子のように泣く穂乃果の姿を見て、穂乃果を過度に英雄視していた自分にようやく気づいて後悔した。

 そんな彼は、穂乃果を普通の女の子として――大切な友達として救いたいという一念で全力を振り絞った。

 そしてその結果、木の上から落ちかかった穂乃果を救う事に成功する。

 その後正也は、特別に凄い女の子である穂乃果に見合う存在になる為に『カッコいい男』になるという目標を修正し、今度は言葉に出して穂乃果とことりと海未の三人の前で宣言する。

 

「そして今は泣き虫な僕だけど……きっとこれから強くなって……みんなの友達でいて恥ずかしくないような『カッコいい男』になるんだ!」

 

 穂乃果は特別な存在であるという、最初の大前提から間違っていた目標を正し、それでも大切な友達である穂乃果や海未やことりの為に――胸を張って三人の友達だって言える為に努力する事を誓ったのだった。

 

 ――彼は人の為に何かを頑張ろうと決心できる、心の優しい男の子。

 

 

 

 

 

 ・高坂(こうさか)穂乃果(ほのか) 

 

 正也の幼稚園の頃からの友達で、正也と同じ小学校に通う二年生。

 

 第0章のヒーロー兼ヒロインという二役をこなす優秀な子。流石原作主人公、貫禄の大活躍。

 

 幼稚園の頃から仲が良い正也のことは、“男の子の幼馴染”というよりむしろ“手のかかる弟”として見ていて、よく泣いてしまう正也の事を守らなくてはという使命感に燃えていた。

 しかし、泣いてる正也を励ますために木の上からの綺麗な夕日を見せようとした結果、無茶して木の上から落ちかかってしまった時に怖くて泣いてしまった自分を、必死で助けてくれた正也のことを、まるで『王子様』のようにカッコいい存在に感じてしまう。

 その後、正也の事を“弟”としては見れなくなった彼女は、毎日正也にドキドキさせられる日々を送る事になってしまうのだった。

 

 正也に対する印象が変わってから迎えたバレンタインデーの前日。

 思い切って手作りのチョコレートを正也に手渡して、告白しようと考えてはみたものの――どうしても恥ずかしくて断念することに。

 それでも、去年正也に手作りのチョコレートを渡していたことりと、手作りチョコが出来なさそうな海未を巻き込んで、三人一緒にチョコを作って正也に渡すことにしたのだった。

 これが、エピローグ(下)の中でバレンタインに正也が三人から手作りチョコを貰うことになった事の真相である。

 

 

 

 

 

園田(そのだ)海未(うみ) 

 

 穂乃果と同じく、幼稚園の頃からの正也の友達で同じ小学校に通う二年生。

 引っ込み思案で気弱で、どこか正也と似ている所が多い子

 でも正也とは違って自分は泣いたりしないと、自分はマシだと安心していた。

 しかし、自分以上に頑張り穂乃果を助けた正也を見て、自分も正也のように強くなりたいと決意。

 エピローグ(上)にて正也にライバル宣言を果たす。

 明確な目標が出来たことで、毎朝の父親との武道の鍛錬を熱心に取り組むように――

 ――あれ?これもしかして正也君より強くなっちゃうんじゃない?

頑張れ正也君……。

 

 

 

 

 

 ・(みなみ)ことり 

 

 穂乃果と同じく、幼稚園の頃からの正也の友達で同じ小学校に通う二年生。

 ほわほわと優しくて、周りを気遣える気質はこの頃から既にその片鱗を見せる。

 唯一、0章のメインキャラの中では正也との過去の思い出がある子である。

 

 小学一年生の頃、穂乃果の思い付きで隣町にまで探検に行った時に見事迷子になる。

 その時に、泣いてしまった自分の事を、同じように泣きながらでも励ましてくれた正也の心の優しさを感じて、正也に初恋をする。

 それから一年、恥ずかしくて告白できずに周りに誰も居ないチャンスを窺っていた。

 しかし、優しい彼女は穂乃果達も自分と同じ想いになってしまった事に気付く。

 気持ちを抑え込んで二人の応援をする決心を固めたのだった。

 もう、不憫なぐらいに優しい子。

 その優しさが報われるのは、それより五年以上の歳月をかけた模様。《第1章個人話にて》

 

 

 

 

 

 

〇 サブキャラ

 

 

 

 

 

・織部響也(きょうや)

 

 正也の父親であり、また正也が一番憧れている存在である。

 黒髪黒瞳、小学2年生の子をもつ一児の父ではあるが、大学生だと言えばそのまま通ってしまうぐらいに若々しい外見年齢を保っている。

 

 若い頃は立派なギタリストを目指し日本各地を点々としていた。

 その後彼の人生は紆余曲折あり、今は秋葉原の小さな通りで“織部楽器”という名の楽器店のオーナーを営んでいる。

 破天荒(はてんこう)な気質で、純粋な少年である正也のその後の人格形成に多大な“悪影響”を及ぼしかねない危険な人物。

 でも正也君はお父さんに本気で憧れているため、悪影響を受けるのは避けられない模様。

 

 ちなみに穂乃果の父親と海未の父親とは中学生の頃から仲が良く、高校からは別の道を歩んだものの、今でも仲の良い飲み仲間であるらしい。

 ことりの母親とも同じく仲が良く、恐らく正也達は公園で出会わなくてもいずれ親達の手によって引き合わされる運命であっただろう。

 

 ――また、この物語の本編には関係のない話ではあるが、彼がまだ赤ん坊の頃、親に駅のコインロッカーの中に捨てられるという壮絶な体験をしており、親の顔を知らずに孤児院で育ったという過去がある。

 肉親との“絆”を知らずに育ったからこそ、彼自身、人との“絆”に関しては特別な感情を持っており、自分の何よりも仲間や親友を優先させてしまうお人好しな所がある。

 彼の今の妻である“織部ひかり”とは、その孤児院で出会い共に育った仲である。

 

 人の常識を越えた“お人よし”――それが彼である。

 

 

 

 

 

・織部ひかり

 

 正也の母親であり、西木野総合病院の患者の為に一日中頑張る白衣の天使。

 (ふじ)色の髪のストレートヘアに、アメジスト色の瞳をした女性。

 普段は明るくて優しい性格をしているが、怒るといつも勉強の為に手に持っている医学書を使って様々な暴力手段に出る困った人。そしてその被害者は大体響也。

 

 普段看護士として働いている西木野総合病院で、いつも1人で寂しそうにピアノを弾いている真姫を見て、ついつい可哀そうに思って構い続けていたら、気がつけば“親友”と思ってしまう程に大切な存在になった。

 同僚の一部から『院長に対する媚び売り』と陰口を叩かれ続けても、変わらず笑顔で真姫と接した、優しさと強さを併せ持った女性である。

 しかし、病院内の人事異動の際、忙しい科の方に移されて真姫の相手が出来なくなってしまう。

 その為、エピローグ(下)の話の中で、正也を自分の代わりに派遣する事に。

 彼女は敢えて二人が仲良くなるかどうかは自然の流れに任せて、“真姫と友達になってあげて欲しい”と言葉に出しては言わなかったが、何とか気が合ったみたいでホッと胸を撫で下ろした。

 

 ちなみに、これまた本編とは関係のない話ではあるが――

 遺伝子の染色体の異常の所為で、変わった髪色と瞳の色に生まれた彼女を気味悪がった両親の手によって、雪が降るクリスマスの夜――赤ん坊の頃に孤児院の前に捨てられた過去を持つ。

 そのまま親の顔を知らずに育った彼女は、肉親との“繋がり”を知らないからこそ――人との“繋がり”に対してとても強い想いを抱いている。

 

 人の常識を超えた“友達思い”―――それが彼女である。

 

 

 

 

 

(ひいらぎ)武司(たけし)

 

 正也の小学校のクラスの“ガキ大将”的な存在。

 乱暴者、すぐキレる、気に入らない奴は鉄拳制裁。

 恐怖政治でクラスの男子をまとめ上げていた。

 自分の太った体型を馬鹿にする奴はすぐさま殴る

 殴って殴って殴って

 そして周りには誰も居なくなった

 

 いつも穂乃果達と仲良くしている関係で、女の子とばかり遊んでいる正也を“男らしくない”と思いずっと敵視していた。

 エピローグ(上)で正也と決闘し、和解。

 彼にとって正也は初めての友達であり、そして親友である。

 正也と仲良くし始めた最初は、穂乃果の間とは少しばかりの軋轢があったようだが、何とか分かり合えたようで、“親友の親友”としての関係で仲良くしているらしい。

 

 

 

 

西木野(にしきの)真姫(まき)

 

 西木野総合病院の院長の一人娘。

 0章時では小学一年生。

 大病院の一人娘という“お嬢さま”としてのイメージと、彼女自身の大人びた性格も手伝って周囲に同世代の子供を寄せ付けず、1人も友達が居ない。

 幼い頃に習い事で始めたピアノに魅了され、熱心に毎日ピアノを弾いている。

 父親から“将来の為”という名目で、病院に週一で必ず連れてこられていた。

 子供である彼女にとって面白い所ではなく、病院の子供たちの為に用意された待合室に 設置されたピアノを弾いて暇を潰していた。

 そんな時、ひかりと知り合って仲良くなった。今ではひかりとは親友関係である。

 その後、同じような出会いをした正也とも何だかんだで気が合って仲良くなり、毎週の土曜日は病院で会って遊ぶようになったのだった。

 

 

 

 

〇 名前は無いものの紹介しておくキャラ

 

 

 

・正也の小学校の担任の先生

 

 怒ると怖い

 でも生徒の事をよく考えているいい先生

 体育の時間で飛び箱を飛べない正也に的確なアドバイスが出来る有能な人

 ちなみに現在29歳、三十路に突入する前に何とか結婚しようとお見合いを片っ端から受けて撃沈を続けているらしい―――頑張れ

 

 

 

・音ノ木坂学院のお姉さん《エピローグ(下)登場》

 

 胸に付けたリボンの色から二年生という事がわかる。

 話し方からも人が良い性格がうかがい知ることができ、近所の幼稚園の子供たちに愛される女の子である。

 

 

 

 

 

 




 
以上で、キャラ紹介を終わります。
では、次話から始まる1章――正也君がどんな成長を遂げたが……それを是非見て頂ければ嬉しいです!

また、この0章のリメイク前の前作
『泣き虫な僕が大切な友達のためにできること』の非公開設定を解除しましたので、もし興味がある方が居られたら是非どうぞです――

 

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