NARUTO~雷帝と呼ばれた男(仮題) 作:ミスト
おはこんにちばんわ!
ミストです!
リュウキと大蛇丸との戦闘も佳境に入ってきました。
戦闘シーンの描写は難しいですが、今後とも頑張っていきますので、ヨロシクお願いします
「舐めやがって……」
余裕綽々といった様子の大蛇丸に、リュウキは額に青筋を浮かべ、人を射殺せるのではないかと錯覚させるような目付きで大蛇丸を睨みつける。
そんな視線を気にすることなく、不敵に笑う大蛇丸だったが、首筋に焼き付くような殺気を感じ、振り返りながら、慌てたように印を結び、両手を地につける。
「雷遁・雷神砲!!」
「口寄せ・三重羅生門!!」
振り返った大蛇丸の眼前には、リュウキの分身体が放った、巨大な青白く輝く砲弾が迫ってきており、大蛇丸が咄嗟に口寄せをした巨大な羅生門を軽々と吹き飛ばし、大蛇丸自身もその門に巻き込まれるように吹き飛んでいった。
「まだまだぁッ!! 雷遁・雷震灼球弾!」
リュウキの作り出した無数の雷球が、大蛇丸を包むように襲い、大蛇丸の体内の水分を振動・加熱し、蒸発させていく。
「ぐわぁぁぁぁっ!!」
断末魔の叫び声をあげながら、大蛇丸の皮膚は焼け爛れ、水分が蒸発し、黒く焼け焦げていく。
声すらあげず、倒れ込む大蛇丸を完全に消し去るべく、リュウキは分身体とともに、大蛇を三方から囲み、同時に印を結ぶ。
「「「秘術! 火遁・三昧真火の術!!」」」
三方から、煉獄の焔が大蛇丸を襲い、灰すら残すことなく、その骸を消し去った。
「……ざまぁみやがれ!」
リュウキは小さく毒づくと、直ぐ様カエデのもとに駆け寄り、再び傷口に手を当て、治療を再開する。
「た、倒したの?」
不安そうに見上げてくるカエデに、リュウキは先程までとは別人のように優しく微笑みながら頷くと、幼い子をあやすように、優しく頭を撫でた。
「大丈夫、心配しなくていいよ……
お前たちは俺が絶対守るから」
「--守れないわよぉ、貴方ごときじゃ……」
何処からともなく、大蛇丸の声が聞こえ、リュウキはカエデを抱き抱えて、弾けるようにその場から飛び下がった。
「…………本物の化け物みたいだな、さっきのは確実に仕留めたと思ったんだが」
「フフフフフッ こう見えて私は用心深くてねぇ~」
リュウキは油断なく大蛇丸の挙動を観察しながら、悟られぬように慎重に、腰のポーチからクナイを取り出す。
「ーーくらいやがれッ!! 雷遁・雷飛刀ッ!!」
カエデを右腕で抱き抱えながら、左腕に持ったクナイを雷のチャクラで纏い、大蛇丸に目掛けて放ちながら、自身は後方に大きく下がった。
自身の左手を砲筒に見立て、雷遁の強力な雷で電磁力を発生させることで打ち出した、電磁砲ともいうべき飛びクナイは、目にも止まらぬ速度で大蛇丸の胸部を貫くが、その身体から鮮血が吹き出ることはなく、泥のように崩れ落ちていった。
「ーーまた分身かッ!? いい加減しつこいんだよッ!!」
そう叫び声をあげながら、隙をつくように背後から襲いかかってきていた大蛇丸の顎目掛け、強烈な廻し蹴りを見舞う。
しかし、蹴られた大蛇丸は、軟体動物のように
ーーぐにゃり
と身体が歪み、蹴りの衝撃を殺すと、瞬く間に首が伸び、リュウキの首筋に噛み付いた。
「ーーッ!?」
首筋に、焼けた金属を押し当てられるような、灼熱の痛みがリュウキを襲い、あまりの激痛にリュウキは唇を噛む。
「この蛇野郎がぁぁぁッ!!」
痛みを堪える為に、絶叫しながら自身の首筋を噛んでいる大蛇丸の髪を鷲掴みにすると、その膂力で強引に大蛇丸を首筋から引き離し、そのまま紐を振り回すかのように、回転させながら、大きく投げ飛ばした。
抱えていたカエデを地面に降ろし、大蛇丸に留めを刺そうとしたリュウキだったが、不意に目の前が歪み、身体中に激痛がはしり、その場に倒れ込んだ。
苦しそうに呻くリュウキの首筋には、漆黒の勾玉のような形の印が浮き上がっていた。
いい加減大蛇丸との戦闘も終わらせろとの声が聞こえてきそうですが、もう一話か二話ほどは続くと思います。
私のテンポが悪く、なかなか本編に入りませんが、長い目でお付き合い頂けると幸いです
今後ともヨロシクお願いいたします