NARUTO~雷帝と呼ばれた男(仮題) 作:ミスト
今後はもう少し早く投稿出来るよう、今度の秋の異動で私が暇な部署になるよう祈ってください(笑)
カエデを凶刃が襲うと思われた瞬間、蒼白く輝く塊が、大蛇丸の眼前に顕れるなり、大蛇丸を勢いよく弾き飛ばした。
辺りの巨木を次々と薙ぎ倒しながら、大蛇丸は吹き飛ばされていく。
「大蛇丸ゥゥゥゥゥッ!! カエデに手を出すとは覚悟できてるんだろうな コラァッ!!」
蒼い稲妻のようなチャクラを纏い、大蛇丸を殴り飛ばした、リュウキはチンピラのように大蛇丸に、怒気の目を向けていた。
自身を救ってくれた、愛しい人に目をやり、カエデは涙を流す。
「リ、リュウキ、ごめんね、やられ、ちゃった」
血塗れで、涙を流しながら謝るカエデにリュウキは、駆け寄り、懐から小さな丸薬を取り出し、優しく口に含ませる。
「増血丸だ、ゆっくり飲むんだ。
…………すまない、俺がアイツを逃がさなければ、お前が傷つくこともなかったのに」
「そ、そんなことないよ、リュウキは、いつ、も助けてくれる」
リュウキは謝罪しながら、カエデの胸元の傷に、温かなチャクラを収束させた右手を当てる。
チャクラを当てられた部分の傷がゆっくりと塞がっていった。
(……傷の治りが遅い! 毒かッ!?)
瞬時にカエデの状態から、何らかの毒に犯されていると判断したリュウキは、右手でカエデの傷の治療を行いながら、左手にチャクラを纏い、カエデの体内からドス黒い毒を抽出する。
ーー掌仙術
使い手を選ぶ、医療忍術を難なくこなすリュウキを、立ち上がった、大蛇丸は興味深そうに見つめていた。
「……余所見とは余裕だなぁッ!!」
不意に背後から声をかけられ、大蛇丸は咄嗟に振り向こうとするが、その前に自身の背中に強烈な衝撃を受け、再び毬のように弾き飛ばされていく。
「まだまだぁッ!! 閃遁・閃光矢弾!!」
大蛇丸を背後から蹴り飛ばしたリュウキの影分身は、追い討ちをかけるよう、右手で大蛇丸の方に向けると、白銀に輝く無数の光の矢を放つ。
光速で放たれた光の矢は、降雨のように大蛇丸に降り注ぎ、あたりの大地にもクレーターのような穴を穿っていく。
「閃遁・斬光ッ!!」
凄まじい弾幕に、あたりに土煙が立ち込めるが、リュウキは気にすることなく、大蛇丸の吹き飛ばされた直上に、巨大な光の刃を作り出し、解き放った。
放たれた光の刃は、大地を豆腐のように容易く斬り裂き、大きな地割れを作り出す。
リュウキの影分身は、自身が作り出した地割れにゆっくりと歩み寄ると、その割れ目に向けて更に印を組んだ。
「隠れてないでさっさと出てこいッ!! 出て来ないならもう一度吹き飛ばすぞ?」
リュウキの言葉を受け、大蛇丸が地面からゆっくりと体を表す。
衣服こそはボロボロに損傷しているものの、その皮膚は爛れ剥げかかっていたが、その皮膚の下には、傷一つついてない体が見えていた。
「……化け物め!」
「……流石ねぇ、今のは少し効いたわぁ、雷遁や風遁よりも更に速いのねぇ……
それが、調和の一族と呼ばれ、謎に包まれた原初の一族、飛鳥井一族の能力とやらかしら?」
(……流石は伝説の三忍とやらだな、こっちは今の状態じゃほぼ全力だってのに、まだ余裕がある)
化け物と呼ばれたことを全く奇にする素振りも見せず、リュウキの術を考察する大蛇丸に、リュウキは内心冷や汗をかいていた。
「まだまだこんなもんじゃないでしょう? 貴方の力を私に見せてちょうだい……」
自身の爛れた皮膚を剥がしながら、舌舐めずりする大蛇丸は、妖艶な雰囲気を漂わせていた。
ちょっと短めですみませんm(。_。)m
まだ本調子ではないものですから( ̄▽ ̄;)
もともと、一話一話が短い傾向にあるので、少しずつ改善できるよう頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたしますm(。_。)m