NARUTO~雷帝と呼ばれた男(仮題)   作:ミスト

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プライベートが忙しく、なかなか更新できないorz

NARUTOみたいに影分身がしたい……


序章ー2

 幼子を抱えた銀髪の美女は、唇を強く噛みしめ、全力で林の中の闇夜を疾走していた。

 

(……この子を隠したら、すぐに応援に行くから、それまで無事でいて)

 

 しばらく林の中を疾走した銀髪の美女は、切立った崖にある小さな洞窟を見つけると、その中に入り、抱えていた幼子を愛おしそうに、地面に置いた。

 

「かーさま?」

 

 不意に、地面に下ろされた幼子は、不安そうに銀髪の美女を見上げる。

 

「大丈夫よリュウガ、あなたは、お父様と私が命に代えても守るから……

 あんな変態蛇野郎に渡すもんですか!! あなたのお父様も私もとっても強いんだから、しばらくここで一人で待っているのよ」

 

 銀髪の美女は、リュウガと呼んだ幼子に対し、微笑みかけながら、自身の親指を噛み切り、その指から流れる血で、地面に紋様を書き始めた。

 

「かーさま」

 

 幼子は、指から地を流す母親を心配そうに見上げながら、四つんばいで母親に近寄ろうとする。

 

「……大丈夫よ、心配してくれてありがとう」

 

 自身に近寄ってくる幼子の頭を愛おしそうに撫で、紋様を書き終えた銀髪の美女は、両手で素早く印を結ぶ。

 

「結界術・八卦天絶陣」

 

 幼子を中心に、青白く輝く結界壁が展開される。

 

「リュウガ、私は、あなたのお父様を手伝いに行ってくるから、ここで少し待っていてね。

 ……寂しくないように、あなたの好きな白夜を置いていくから、いい子に待っててね、あなたは、リュウキに似て優しくて強い子だから大丈夫よね」

 

 銀髪の美女は、リュウガに微笑みかけながら、印を組み、地面に手をつく

 

「口寄せの術」

 

 白煙とともに、白銀に輝く毛を持つ、巨大な狼が口寄せされる。

 

「……久しぶりね白夜、突然で悪いんだけど、リュウガをお願い」

 

「何があった? リュウキは?」

 

 白夜と呼ばれた白狼は、あたりを油断なく見回しながら、自身を口寄せた銀髪の美女を問いただす。

 

「大蛇丸が襲ってきたの、今はリュウキが足止めしているわ。

 狙いは、飛鳥井一族特有の莫大なチャクラと、私の遠い先祖である大筒木一族の血を引くリュウガ

 大蛇丸が大筒木一族のことを知っているかはわからないから、もしかしたら私の白眼を見て、日向一族のはぐれものとでも考えている可能性はあるけど……」

 

「……なるほどな、だがカエデとリュウキ二人で、あいつに勝てるのか?

 あいつは『伝説の三忍』とまで言われ、四代目火影の候補にもなったと聞いている。

 いくら、お前らが強いとはいえ、そう簡単に勝てる相手とは思えないが……」

 

 カエデと呼ばれた銀髪の美女は、心配そうに見上げる白夜を撫でると、強い決意を感じさせる表情で、白夜に向き直る。

 

「たしかに厳しい相手だけど大丈夫、昔から、母は強しって言うのよ!!

 ……それじゃリュウガはお願い、もし私たちが戻らなかったら、木の葉のヒルゼン様を頼って」

 

 そういい残すと、カエデは瞬身の術で、音もなく消え去った。

 

「……無事に戻れ、この子を一人にするなよ」

 

 白夜のつぶやきは、空しく掻き消えた。

 もう届かないことはわかっていたが、それでも長年連れ添った口寄せ主の無事を祈らずにはいられなかった。

 

 




難産でした、オリキャラの名前と術名考えるのが、予想よりだいぶ難しい。

自身のネーミングセンスのなさと文才の低さに涙目です。

というわけで、いい感じの名前や術名があれば教えてくださいwww

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