ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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今回はセツナのユニークスキルが出ます!


あぁ戦闘描写上手くなりたい………


第八話 雪崩-アヴァランチ-

俺は今、53層の広場で攻略会議が行われるそうなのでそこに来ている。

 

「おーい!セツナー!」

 

「キリトか…」

 

俺のほうに走ってきた真っ黒なやつはキリト、攻略組でもトップの実力者だ。

 

「それにしてもお前しばらく見なかったけど何かあったのか?」

 

「知り合いが48層のリンダースに武具店を開くというからそれの資金集めなどを手伝っていた。」

 

「ふ〜ん……」

 

キリトは俺の顔をジロジロ見ている。

 

「なんだ…?俺の顔に何かついているのか?」

 

「いや、なんかセツナの表情が豊かになったなーって」

 

「そんなに変わったか?」

 

「うん、変わったよ……それよりお前、随分とゴテゴテした装備になってるな〜そんな装備じゃシステムエラーでソードスキル発動出来ないんじゃないのか?」

 

「あぁ、俺もそうだと思っていたんだが実は………」

 

俺が言いかけたときに広場の中心にある人物が現れた。その人物は緑の髪に紫の目とこの集団の中でもかなり目立っていた。

 

「では今から攻略会議を始めよう、今回の指揮は血盟騎士団団長リボンズが務めさせて貰うよ。」

 

血盟騎士団、正式名称はKnights of the Blood、通称〈KoB〉

SAO最強の男である『聖騎士ヒースクリフ』が作り、育て上げたSAO最強ギルド。構成メンバーは50人程度と中規模であるが、全てが攻略組のハイレベル剣士である。

ユニフォームは白と赤で染められた騎士服とマントだ。

 

だが現在の規模まで大きくなったのはもう一人の立役者がいる。そう、リボンズだ。彼の参加によって血盟騎士団は現在の規模まで拡大した。

 

リボンズはどちらかというと参謀型だ、あまり前線に出てこない。だがリボンズの実力は本物だ、以前の攻略にリボンズがきたときは片手剣一本でボスのゲージを一人で3本ぶん減らしたという噂もある……それに彼の参加した攻略では死者は絶対に出ない…つまりリボンズはヒースクリフに引けをとらない実力と頭脳、名声を手に入れてるということだ。

 

 

 

「今回のボスの名前はメガトロン、今まで戦ってきた人型ボスの中では最強クラスといっても過言ではない。先遣隊の情報では左手に巨大な槍、右手は恐竜の頭になっていて強力なブレス攻撃をしてくるらしい。」

 

攻略会議は続いた。

 

 

 

 

「ではみんな、明日の攻略頑張ろう。」

 

 

おぉーーーー!

 

攻略会議が終わるとキリトが

 

「どうだ?このあと飯でも食いに行かないか?43層にうまいところ見つけたんだよ」

 

「あぁ、行くか」

 

「ちょっと待ってくれないか?君たちはセツナとキリトだよね?」

 

「はい、そうですが?」

 

「あぁ、俺がセツナだ。」

 

「明日の攻略、お互いに頑張ろうね」

 

「あ、はい…頑張ります!」

 

「………キリト、行くなら行くぞ。」

 

「あ!待てよ!!」

 

 

 

 

 

「本当に期待してるよ、セツナ…それに晶彦のお気に入りのキリトくん………」

 

 

 

 

 

 

43層

 

「なんでリボンズさんのこと邪険にしてるんだ?いい人じゃないか」

 

「……なんとなくだが気に食わない……」

 

「なんだそりゃ……」

 

「俺にもよくわからない、もしかして前世で敵同士だったのかもな。」

 

「はっははは、セツナも冗談言えるようになったんだな」

 

「……どういう意味だ……」

 

その後俺たちは43層で食事をとり、各々の拠点としてる層に戻って明日の攻略に備えた。

ちなみに俺の拠点は48層だ。

俺はリズベットの店の資金集めを手伝い、それでも多少足りない分は俺が払った。

そのお礼ということで二階に俺の部屋も作って貰った。

半強制的に住まされることになったのだが助かる面もあった。今までは最前線の層に宿を借りていたのだが、ここに住むことになり無駄な宿題を払わなくてすむ。

 

「戻ったぞ。」

 

「あ、お帰り〜。」

 

「あら、セツナくん」

 

「アスナ、また来てたのか…」

 

「別にいいじゃない、セツナくんの家じゃないんだから……」

 

「俺の家でもある。」

 

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて!それより攻略会議のほうはどうだったの?」

 

「問題ない、予定通り明日決行だ。」

 

「今回の指揮はリボンズ団長だっけ?」

 

「あぁ……ところでお前はなぜ今回の攻略に参加しない?」

 

「団長が今回のはリボンズに任せとけって言ってたから」

 

「そうか……」

 

俺は装備を全て外しリズベットに渡す。

 

「明日の朝までに頼む、俺は他の準備をしてそのあと寝る。」

 

そう言い残し俺は店の二階に行く

 

「あ、ちょっと!」

 

「リズあんな無愛想なやつのどこがいいのよ……」

 

「アンタには一生わかんないわよ。」

 

 

 

俺は自室でアイテムの整理をし終わりベッドに横になり眠る。

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝

 

「セツナ〜朝よ、剣のほうも終わってるわよ」

 

「……わかった…今起きる………」

 

「朝ごはんも出来てるからはやく来てね〜」

 

 

 

 

 

その後リズベットと一緒に朝食を取り剣を受け取り出かけようとする。

 

「…じゃあ行ってくる。」

 

「セツナ、気をつけてね。」

 

「……あぁ、必ず生きて帰ってくるよ。」

 

そう言って俺は攻略に向かった。

 

 

 

 

 

 

そして場所は変わってボス部屋の前

「じゃあ今回も死者を出さずクリアするよ。」

 

おぉぉぉーーーーー!!!

 

リボンズがボス部屋の扉を開けるとボスの姿が見えてくる。

 

「情報通りか……キリト行くぞ!」

 

「でもお前、その装備じゃソードスキルは………」

 

「大丈夫だ、問題ない!」

 

俺はロングブレイドとショートブレイドを抜きボスに向かって突っ込む。

作戦は俺とキリト、リボンズが敵の動きを攪乱し、そのあいだに他のプレイヤーがボスを叩く、それにチャンスがあれば俺たちも攻撃に参加する。シンプルな作戦だが一体のボスに対して最も有効な作戦だろう。

 

ソードスキルを発動させていては攪乱にならない……手数で圧倒させてもらう!

 

俺はボスの足元まで走り込み2本の片手剣で数回切りつけ離脱する。するとボスの注意が俺に向く。

 

「今だ!みんな頼む!」

 

「「「「「「「うぉぉぉーー!!」」」」」」」

 

数十人のプレイヤーが一斉に攻撃する。

メガトロンの注意が俺からプレイヤーたちに戻る。

 

「キリト!」

 

「任せろ!うおぉぉぉぉー!」

キリトがソードスキル〈ホリゾンスクエア〉を放つ

硬直で動けないところにメガトロンが槍で攻撃してくる。

 

「リボンズさん!」

 

「ふん!」

 

リボンズがキリトの前に出て槍を弾き左腕に数回攻撃を加えてキリトと共に離れる。

 

「この僕に命令するなんて君もなかなかやるね」

 

「血盟騎士団の団長さんにお褒めいただき光栄ですよ」

 

キリトは皮肉気味に言う。

 

俺たちは切りつけては逃げそのあいだに他のプレイヤーが攻撃するという動きを何十回も繰り返していると順調にメガトロンのHPをあとゲージ一本まで減らすことが出来た。

 

「気をつけろ、ここから先どう動くのかわからなくなる!ここからは僕たちも参戦だ!他のプレイヤーは今までより防御を意識して攻撃に参加すること!」

 

 

その合図と同時に俺たち3人はボスに向かって走り出す。

 

するとボスは今まで使わなかった右手の恐竜の顔を俺に向けブレスを放ってきた。

 

「くっ…!」

 

俺は咄嗟にガードしたがそれでもHPの1/3は削られてしまった。

 

「セツナ!回復を!」

 

「問題ない!このまま続ける。」

 

ボスを見るとHPはあと一撃大きなソードスキルを喰らわせれば勝てるというとこまで減った。するとボスの見た目に変化が起きた。全身が金属のようなものに覆われたのだ。

 

「リボンズ団長!我々の攻撃が効きません!」

 

「一点に集中して攻撃をしろ!装甲を貫くんだ!」

 

プレイヤーたちはみんな同じ場所に向かいソードスキルを使って攻撃をしている。だがメガトロンは槍でプレイヤーたちに攻撃をしてくる、当然プレイヤーたちは避けることも出来ず大ダメージを負って気絶してしまう。メガトロンが止めをさそうともう一度槍で攻撃してくるが、間一髪のところでキリトが槍を破壊する。

 

「リボンズさん、このままでは死者が出ます!一旦体制を整えて」

 

「くっ!ここまで来て!」

 

「いや、体制を整える必要はない……負傷者を下げ残ったものは俺の援護にまわしてくれ……」

 

「セツナ、お前…何を言って……」

 

「俺ならあの装甲を破れる。リボンズ、いいな?」

 

「仕方ない……。全プレイヤーにつぐ!負傷したものは後方にて治療を残ったものは全力でセツナの援護だ!」

 

「「「「「「「はい!!」」」」」」」

 

「行くぞ………!」

 

 

俺はメガトロンのもとまで走っていき、片手剣の最高スキル〈ノヴァ・アセンション〉を右手のロングブレイドで放ち、最後、装甲にロングブレイドを突き刺す。

突き刺したすぐあとに左のショートブレイドでも〈ノヴァ・アセンション〉を放つと最後に同じように装甲に突き刺す。

合計20連撃、装甲にヒビが入る。

空いた左手で肩の短剣を取り短剣上位スキル〈アクセル・レイド〉を放つと装甲が砕けメガトロンの表面が現れる。

俺はGNソードをグリップ固定モードで展開する。

「これが俺の〈セブンソード〉………これが俺の!力だぁぁぁぁああああ!」

 

GNソードで片手剣突進系スキル〈ヴォーパル・ストライク〉を放つ、メガトロンの表面に直撃するとメガトロンは呻き声をあげポリゴン状になり消失する。

 

 

Congratulations!と表示されボス戦クリアのBGMが流れる

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

「セツナ、お前すごいな!なんだよあれ、スキル硬直無しで発動してたんじゃないのか?そもそもその装備でなんで発動出来るんだ?」

 

「…………ユニークスキルかい?」

 

「はぁ…はぁ……あぁ、そうだ…」

 

「ユニークスキルってあれだよな…ヒースクリフさんとかと同じ」

 

「俺のユニークスキルの名前は〈セブンソード〉、刀、短剣、片手剣のソードスキルを組み合わせて使うことが出来るセツナのユニークスキルだ。本来、刀は片手で持つとソードスキルが発動出来ないが俺なら可能だ。例えば両手に片手剣を持つと右と左、両方とも片手剣のソードスキルが発動可能であるということだ。ただし連続発動出来る回数は4回、それをすぎると通常よりも長いスキル硬直が訪れるがな。」

 

「なんか……すごいな……」

 

「俺も気付いたのは数ヶ月前だ……」

 

ロングブレイドとショートブレイドを拾い腰のベルトにかける。

 

「キリト、リボンズ、あとは頼んだ。俺は疲れたので先に帰らせて貰う。」

 

「お疲れ。また会おうな」

 

俺は転移結晶で帰った。

 

 

 

「〈セブンソード〉………やはり君は面白いな、刹那………」

 

 

 

その後俺は《雪崩》と呼称されるようになった。




セツナのユニークスキル、セブンソード
簡単に言っちゃえばスキルコネクションの簡易版ですね、7本の剣を自在に操る、セブンソード!

あとセツナには00特有のあの奥義もいずれ………


雪崩という二つ名がつけられた理由は雪崩のように一瞬で相手を消し去るという意味でつけられたそうです。
過大評価な気もしますがね………



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