ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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はい!!ペースははやいですが思いついたらすぐ書きたいので
では!第一層ボス戦です!


第五話 一歩-兆し-

朝、俺たちは昨日の広場に再び集まった。

キリトとアスナもよく眠れたようだな。

 

「セツナにアスナもおはよう!昨日はよく眠れたか?」

 

「当然だ…」

 

「これから死ぬかもしれないのに不思議とぐっすりと寝れたわ」

 

 

 

「よし!みんな集まったな!では行こう!」

 

 

それから俺達はボスの部屋の前まで1時間ほど歩き続けた。途中で出現したモンスターと戦ったが、俺たちの相手ではなかった。

 

戦闘中にアスナの剣捌きを見たが中々の腕前だった。使用している武器は細剣だから手数で圧倒する戦闘スタイルだとは思っていたがまさかここまでとは…

 

 

俺はボス部屋の門を見つめる。

ここから先は命をかけた戦い……第1層のボス、イルファング・ザ・コボルト・ロード……情報ではHPが少なくなると武器を斧から曲刀のタルアールに持ち変え、攻撃パターンも変わるということだ…だがそれはβのときの話だ…すでにこのSAOはβとは大きくちがっている……

 

 

俺は右手に装着したGNソードを見ていると

 

「よし、皆!これからボス攻略に挑む!作戦は昨日言った通りに頼む!」

 

作戦はA班、B班、C班に分かれて行動する。俺達B班は取り巻きのルイン・コボルト・センチネルをA班のタンク隊に近づけさせないこと。

俺達が取り巻きの相手をしている間にタンク隊がイルファング・ザ・コボルト・ロードを倒すという作戦だ。C班は俺達が倒し損ねた取り巻きを倒す作業をすることになっている。

 

 

 

「俺から言うことは1つ!……勝とうぜ!」

 

ディアベルのその言葉を聞き、皆はおおーっ!と声を張った。

ボス部屋に入ると情報通り、イルファング・ザ・コボルトロード(以下ロード)とその取り巻きにルインコボルト・センチネル(以下センチネル)がいる

 

 

そしてディアベルは大きく息を吸い

 

「全員突撃!」

 

「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」

 

と叫び、それと同時にプレイヤー達はディアベルの一声でボス部屋に響くくらいの大声を出して突っ込んでいく。

 

「A班はそのまま、B班は取り巻きのルイン・コボルト・センチネルをタンク隊に近づけさせるな!」

 

ディアベルの指示に従い、俺達はB班センチネルに攻撃を開始した。

俺はGNソードをグリップ固定モードで展開して、近づいてきたセンチネルを攻撃した。

キリトのほうも大丈夫そうだな……

キリトはアスナとスイッチを繰り返し行ってテンポよくセンチネルを倒していった。

 

……パーティー3人はやはり止めるべきだったか…ソードスキルも満足に発動出来ない……

 

今更後悔しても始まらない……今はコイツ等を!

 

俺の周りを数体のセンチネルが囲んだ

 

「…俺の道を阻むな!」

 

 

 

 

 

 

 

「おい、アスナ…見てみろよセツナのやつ1人であの数のセンチネルを相手にしてるぞ……」

 

「助けに行かなきゃ!」

 

「やめとけ、巻き込まれるぞ……それに全然引けをとってない…大丈夫だろ、それより俺たちだ!セツナに負けてられないぞ!」

 

「う、うん!」

 

キリトとアスナもセンチネルを次々と倒していく、当然キリトもスゴイがアスナもだ、細剣の特徴である軽さを活かした攻撃、センチネルが次々に切り刻まれていく。

 

 

 

 

俺達が取り巻きセンチネルを全て倒しきった頃、A班はロードのHPを1/4までに減らしていた。

するとロードは武器を変えた。情報通りだとタルワールに変わるはずだ…

だが俺の見たのはまったくの別物、そうあれは……

 

「…………刀か……?」

 

「…あれは……野太刀……」

 

キリト曰くもっと上層に行くと出てくる武器らしい。

やはりβのときと違うか……なら攻撃パターンも……

 

「君たちは下がるんだ!ここからは俺がやる」

 

考えていたうちにディアベルがロードに突っ込んで行く、β時の情報通りなら横への大振りらしいが、やはり野太刀は違った。ジャンプし、その後すぐにディアベルに突進して来たのだ。

 

「「ダメだ!下がるんだ!」」

 

俺とキリトは叫んだがもう手遅れだった、ロードの攻撃が直撃したディアベルを大きく飛ばされた。

ロードの一撃はディアベルのHPを0にするには充分な攻撃だった。

 

 

「「「ディアベル(さん)(はん)!」」」

 

俺とキリトはディアベルに駆け寄った。

 

 

「なぜあんな無茶を……」

 

 

ディアベルはキリトに目線を向け

「君なら………わかるだろ……?」

 

「もしかして……LAボーナス狙いで……」

 

LAボーナス、ラストアタックボーナスというものだ、ボスを倒す時、最後に攻撃した人物にレアなアイテムが手に入るという。

 

「…ディアベル、お前もβテスターか?」

 

「そうなのか!?」

 

 

小さくコクリと頷く

「みんなを………助けて………やって………く……れ……」

そう言い残すと小さなポリゴン状の光の粒になって消えていった………

 

 

 

「こんなの人の死に方じゃない……」

 

「あぁそうだ、こんなの間違ってる、この歪みは俺が正す!」

 

 

アスナも合流して

「サポートは私に任せて、ディアベルさんの敵をとりましょ!」

 

 

 

 

一方周りは指揮官を失ったことで混乱に陥っていた。

 

そんな…ディアベルはん………

 

 

もうダメだ……

 

 

このままみんなやられるんだ………

 

 

無理もない…優秀な指揮官を失ったんだ…

 

「ディアベルの犠牲を無駄にしないためにも絶対に倒すぞ!貴様らも協力しろ!俺が囮になって奴の注意を引く、その隙に一斉に叩け!」

 

俺は皆に向けて叫び走り出す。

 

「アスナ、俺たちも行くぞ!」

 

「うん!」

 

「あのガキぃ……タンク隊行くで!!」

 

 

「「「「おう!!」」」」

 

ロードがキリトたちに気付き攻撃をしようとするが俺がロードの足を数回切りつけ注意をこちらに向ける。

 

「貴様の相手はこの俺だ!」

俺は切りつけては全速力で走る、切りつけては走る、その繰り返しをずっと行っていた。

 

周りの協力もありロードのHPは赤まで減っていた。

 

「後少しだ!踏ん張れ!」

 

キリトが叫んだ瞬間、ロードは標的を俺からキリトに変更した。次の一瞬、ロードの攻撃がキリトに直撃して吹っ飛ばされる、しかも吹っ飛ばされた先にアスナがいてアスナも巻き込まれた。

2人のHPは半分以下まで減っていて、しかもアスナに至っては気を失っている。

 

「キリト!アスナ!」

 

その隙を逃すまいとロードも2人に止めを誘うと野太刀を振り下ろす。

ダメだ!間に合わない……!!

 

「うぉぉぉおおっ!」

 

ロードの一撃を見覚えのある褐色の大男、エギルが防ぐ。

 

「行け!キリト!セツナ!止めをさすんだ!」

 

キリトも起き上がりロードに向かい走り出す、俺はGNソードを固定モードから手持ちモードに切り替えロードに向かい走る。

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁあっ!」」

 

俺とキリトは片手剣ソードスキル《バーチカルアーク》を同時に放つ、するとロードがグォォォオ!雄叫びをあげて消滅した。

 

 

すぐに俺たちの頭上にCongratulationsという文字が浮かびボス戦クリアのBGMが流れる。

 

 

 

「「「「「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」

 

周りからは大きな歓声、俺はGNソードの刀身を折りたたんだ。すると俺の目の前にLAボーナスと記してある画面が浮かんだ、どうやらキリトにも同じものが出てるらしい。

 

「なぜ俺まで………」

 

 

「よくわかんないけど2人で同時攻撃したからじゃないのか?………コートオブミッドナイト…」

 

俺のほうはコートオブアヴァランチ……雪崩…か……

 

 

LAボーナスの確認をしてたら先程のエギルが来た。それと同時にアスナも目を覚ました。

 

「お前らすげぇ剣技じゃねぇか!congratulations!」

 

「キリトくん…セツナくん…勝ったんだね、おめでとう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでや!!」

 

俺たちが談笑をしてるとキバオウの叫び声が聞こえた。

 

「なんでディアベルはんを見殺しにしたんや…!」

 

「見殺し……?」

 

「そうや、あんたら知ってたんやろ!あのボスが使った武器のことを!」

 

キバオウが俺とキリトに向かい、そう言い放った。

俺とキリトが大声で下がるように声を出したことをキバオウは見逃していなかったのだ。そして遂には先程歓声を上げてたやつらもキバオウの言葉に乗っかかって野次を飛ばしてきた。

 

「あいつら多分元βテスターだ!ボスが使ってた武器を知ってて何も言わなかったんだ!ラストアタックボーナスがほしいがために!汚いぞβテスター!他にもいるんだろう、出てこいよ!」

 

 

そんな野次があちこちで飛び交った。

 

 

コイツらは………

俺はコイツらの言葉に怒り、叫びだそうとしたが……

 

 

「……ククク……ハハハハハハハハハ……!」

 

「な、何がおかしいんや!」

 

キリトがいきなり笑いだした。

 

 

「俺が元βテスター?たしかにそうだが俺をあんな素人同然の奴等と一緒にしないでほしいな。それにセツナがβテスターだって?笑わせるな、こんな素人」

 

 

「…………」

 

「な、なんやて!?」

 

「あいつらもコイツもレベリングのやり方もわからない素人だ。今のあんたらの方がまだマシさ、それに俺はβテストの時、誰も到達することのできなかった層まで辿り着いた。だからさっきの野太刀だって知っている。他にも知ってるぜ?情報屋じゃ話にならないくらいの情報をな。」

 

キリト……お前は……

俺にはわかった、キリトは俺や他のβテスターを守るために…βテスター、新規の奴ら…共通の敵に……1人悪役になるつもりなんだな……だがその道は茨の道だ……ただのソロプレイヤーならまだマシだ…だがお前はこの先ずっと悪役のレッテルを貼られたままソロプレイを続けることになるんだぞ…?

 

 

 

「なんなんそら…もはやβテスターどころの話じゃないやんけ…!チートやチーターやろそれ!」

 

「βテスターでチーターだからビーターだ!」

 

「ビーター……いいなそれ、じゃあ今日から俺は……」

 

キリトは先程ドロップしたコートオブミッドナイトを装備し、

 

「ビーターだ…!」

 

 

といい、キリトはそのまま次の層に向かう階段を登ってく途中キリトはこちらを向いて俺達にしか聞こえない声で言った。

 

 

 

「……セツナ、アスナ、いままでありがとな。」

 

キリトはそう言って手慣れた手つきでメニューを開き、パーティーから脱退したのを確認したらそのまま先に進んで行った。

 

 

「…………」

 

 

「キリトくん!!」

 

 

キリトはそのまま一度も振り向かず二層へと行ってしまった。

 




はい、一層終わりました〜


セツナのLAボーナス、コートオブアヴァランチのイメージはキリトのコートオブミッドナイトのデザインが00二期で刹那が着ていたCB制服になったもの、つまり色は青と白です。

なぜセツナもLAボーナスを受け取ってるかはそっとしておいてください………

ここから少しセツナ中心の物語を書いていくのでキリト、アスナの出番はないかもです……
キリトとアスナは登場してないときは原作通り動いてると思ってください。


あぁ………戦闘描写上手くなりたい…


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