ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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今回はセツナの戦闘!


戦闘描写……うまくなりてぇーー!


第十九話 戦闘-セツナ-

俺たちはルグルーから走って外に出た、現在は飛んでいる途中である。

 

「まったく、寿命が縮むかと思ったわよ!」

 

「ははは、時間短縮ってな」

 

「もう………んっ?」

 

俺たちの目線の先には大きくそびえ立つ木があった。そう、世界樹の木だ。俺たちはその雄大さに見とれてしまったのだ。

 

「……………!そうだ、領主会談の場所って」

 

「北西のあの山の向こうよ」

 

「時間は?」

 

「あと20分」

 

「間に合うか…」

 

俺たちは更にスピードをあげる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「パパ、お兄ちゃん、リーファさん、プレイヤー反応です。前方に68人の大集団、おそらくこれがサラマンダーの強襲部隊だと思われます。」

 

俺は目標を視認する。

 

「さらに先には14人、そこがおそらくケットシー、シルフの会談場です。」

 

「………間に合わなかったね…ありがとう2人とも、ここまででいいよ。君たちは世界樹に行って、私はサクヤを助けに行くから短い間だったけど楽しかった、また会えるといいね。」

 

「ここで逃げ出すのは性分じゃないんだ。キリト、ここからの戦闘は俺ひとりでやる。手を出すな。」

 

俺は更に加速して会談場に向かう

 

「お、おい!セツナ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

会談場ではすでにサラマンダーとシルフ、ケットシー側が一触即発の事態になっていた。

 

俺は両者の間に入るように着陸した。

……少々荒っぽい着陸だがな…

 

「双方、剣をひけ!」

 

「だ、誰だあいつ…」

 

「ケットシー側の護衛か?」

 

サラマンダーどもがざわつく

 

「サクヤ。」

 

「リーファ、なぜここに?」

 

「簡単には説明出来ないんだけど……ここから先はあの人次第ってことよ」

 

「なにがなにやら……」

 

 

 

「指揮官に話がある、出てこい。」

 

すると群集の中から1人の男が出てくる。

 

「ケットシーの護衛は6人ではなかったのか?俺たちの索敵スキルに引っかからないとはどこに隠れていた。…………まぁどちらにせよ殺すには変わらないが、その度胸を買って話だけは聞いてやろう。」

 

「俺の名はセツナ、ケットシー、シルフ両者の代表としてスプリガン、ウンディーネ、インプとの同盟を結んで来た。その証拠にあそこにもスプリガンがいる。この場を襲うとは俺たち5種族と戦争をするということでいいんだな?」

 

俺はキリトのいるほうを指さすと、キリトは「え、おれ?」みたいな顔をしていた。

サクヤたちにリーファも何か聞かれていたが首を横に振っていた。

 

「シルフだけではなくスプリガン、ウンディーネ、インプともだと………?ふっ、護衛の1人もいない貴様が代表?笑わせる。」

 

「俺は同盟を結んだということを我々の領主に伝えるために来ただけだからな、それに俺は1人でも強いからな。」

 

「たった1人、まともな装備も持たない貴様を信じるわけにはいかないな…」

 

男は剣を抜き

 

「俺の攻撃を30秒耐えたら信じてやろう。」

 

「気前がいいんだな。その条件なら簡単だ。」

 

俺はユージーンの前まで行き腰に装備していた短剣を構える

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まずいな……」

 

「え?」

 

「あのサラマンダーの武器、魔剣グラムだ。両手剣スキルが950ないと装備できないときくが…」

 

「950!?」

 

「それだけじゃないわよ!」

 

上から1人サラマンダーの少女が降りてくる。

 

「貴様!」

 

周りの兵士たちが警戒して剣を構える

 

「あ、いいのいいの!この人は!もう、なんで今降りてくるんですか、先輩!」

 

「いや〜可愛いすぐ……リーファとこっちでもお喋りしたくてね〜」

 

「リーファ、そのサラマンダーと知り合いなのか…?」

 

「うん、リアルでね。」

 

「話戻すわよ、あの人はユージーン将軍っていってね、私たちサラマンダーの領主モーティマーさんの弟よ、リアルでもそうらしいけど。知の兄、武の弟。純粋な戦闘力じゃALO内じゃ最強かも、私が勝てなかった唯一の人よ……いつか絶対寝首を掻くけどね♪」

 

「は、はぁ………セツナくん…大丈夫かな……」

 

「ふ〜ん、そのセツナって人がリーファの言ってた強い人なんだ…ん?セツナ…?セツナせつな刹那…?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふん!」

 

ユージーンが急接近してきてグラムを振り下ろす。

 

「遅いっ!」

 

俺は短剣でガードした。

………がグラムは俺の短剣を通り抜け、俺を吹き飛ばし岩に叩きつける。

 

 

 

「何今の!?」

 

「魔剣グラムには剣や盾でガードしてもすり抜けてくるエセリアルシフトっていうエクストラ効果があるんだヨ。」

 

「そんな無茶苦茶な!」

 

 

 

「ぬぁぁぁぁあああ!」

 

俺はユージーンに向かって飛んだ、そして剣同士の鍔迫り合いになった。

 

「ほぅ…よく生きていたな」

 

「さっきの攻撃はなんだ!」

 

俺は短剣で攻撃をするがかわらせる。

 

「ふん!」

 

ユージーンも攻撃してくるが俺はそれをかわす。

 

「くっ……もう30秒たったのではないのか…?」

 

「悪いな、斬りたくなった。首を取るまでに変更だ。」

 

「貴様……貴様は歪んでいる!!」

 

俺は再びユージーンに突進し、短剣で攻撃をする。

 

俺の剣はユージーンのグラムに防がれるが逆にこちらはユージーンの攻撃を防ぐ術がない。

 

「このままでは拉致があかない……」

 

俺はユージーンから距離を取る

 

するとユージーンが追いかけてくる。

 

「くっ……!」

 

俺は追いかけてくるユージーンに向かい煙幕魔法を使う

 

「ぐっ……目くらましか……こんなものでぇぇ!」

 

ユージーンはグラムを横振りし、煙幕を払いのける

 

だがどこを見ても俺の姿はなかった。

 

「いないヨ?」

 

「セツナ…?」

 

「セツナくん………」

 

「もしかして逃げちゃったのかな?」

 

「セツナはそんなやつじゃない!」

 

「だっていないじゃん、ユージーン将軍に敵わないから逃げ出したんでしょ、どーせ」

 

 

 

 

「うぉぉぉぉおおおお!」

 

俺は左手に片手剣、右手に短剣という装備でユージーンの上空から襲いかかる。

 

「貴様!」

 

グラムで迎撃してくる、俺はそれをかわす。

 

「俺の攻撃をよけただと!?」

 

「なんのためにこの恥ずかしい格好にしたと思ってるんだ!お前の攻撃は全て見切った!」

 

「何を!!」

 

ユージーンはグラムで攻撃してくるが俺は全てかわす。

 

「見切ったと言ったはずだ!」

 

俺はユージーンの頭を左腕で掴む。

 

「はぁぁぁああああ!」

 

右腕の短剣でメッタ刺しにする。

 

「ぐああああああ!」

 

「貴様は歪んでいる!その歪み!俺が正す!」

 

「ぐっ!離せ!」

 

「あぁ、離してやる…そしてこれで終わりだああああああああ!」

 

短剣をユージーンの首元に刺し、手を離す。

そして左腕の片手剣でユージーンをまっぷたつに切る。

 

 

ユージーンはリメインライトとなる。

 

「よし!」

 

「ナイスだセツナ!」

 

「見事!見事だ!」

 

「すご〜い、ナイスファイトだヨ〜!」

 

うおおおおおおお!

 

いいぞーーー!

 

ナイスファイトだ!

 

周りから歓声を浴びる。サラマンダー側からもだ。

 

「す、すごい…あのユージーン将軍に勝っちゃった……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ユージーンのリメインライトにサクヤが回復魔法かけている。

 

「ん………」

 

ユージーンは肩を回したりして調子を確かめてる。

 

「見事な腕だった、俺の知る限り貴様は最強のプレイヤーだ。」

 

「俺なんてまだまだだ、あそこにいるスプリガンのやつのほうが強いとおもうぞ」

 

「そうか、ケットシーにもこんな男がいたとはな……世界は広いということか……」

 

「俺の話、信じてくれたのか?」

 

「…………………」

 

「将軍、ちょっといいかしら」

 

ネーナという少女がユージーンに話しかける

 

「ネーナか…」

 

「昨日私のパーティーが壊滅したのは知ってるわよね?」

 

「あぁ」

 

「壊滅させたのはこの人たちなんだけど、確かにその時はインプとウンディーネがいたわ」

 

「そうか……そういうことにしておこう……現状でスプリガン、ウンディーネ、インプとことを構えるつもりは俺にも領主にもない。この場は引こう。だが貴様やそこのスプリガンとはまた戦いたいな……」

 

「あぁ」

 

「俺もアンタとは戦ってみたかったぜ」

 

俺たちは握手をしてユージーンたちサラマンダーは去った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ありがとな、口裏合わせてくれて」

 

「いいのよ別に、それよりセツナって言ったっけ?君」

 

「なんだ?」

 

ネーナという少女がいきなり抱きついてくる。

 

「んなっ!?」

 

「ああやって敵に容赦しないところとかすっごく好みかも!」

 

「なにっ!?離れろ!麗奈!」

 

「っ!?」

 

ネーナの動きが止まる。

 

「すまない、つい妹の名前を……感じが似てたんだ。悪気はない…」

 

「セツナ……刹那…!?聖永 刹那?」

 

「なぜ俺の名を!?まさかお前!麗奈なのか?」

 

「なんで刹那がここにいんのよ!?」

 

「それはこっちのセリフだ!」

 

 

 

 

「セツナのやつ妹いるって言ってたけどまさかあれがねぇ………」

 

「あははは、先輩……」

 

「すまんが状況の説明を頼む」

 

サクヤがそう言うと俺はキリトに連れてこられた。

麗奈……ネーナはリーファにだ。

 

………まったく…こっちが説明してほしいくらいだな…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リーファはこの一件がシグルドによるものだと伝え、それを聞いたサクヤはシグルドをレネゲイドとしてシルフから追放した。

 

「リーファ、礼を言うよ。君が助けに来てくれなかったら今頃…」

 

「私は何もしてないよ、お礼ならセツナくんに言って」

 

「そう言えば……」

 

みんなの視線が俺に集まる…

 

「ねぇ、君…私は君にインプとウンディーネとスプリガンに同盟とってこいなんて言ってないし、君のこと知らないんだけどナ〜?」

 

「………すまない、あの時はつい口からでまかせを…反省してる。」

 

「まさかあんなところで堂々とそんな大嘘を付けるとはな…」

 

「……嘘は苦手だからあの時は緊張した。」

 

「君、嘘つきくんにしては随分強いネ。もしよかったら私の下で働かない?三食昼寝おやつつきだヨ?」

 

俺の左腕にアリシャが抱きついてきた。

 

「セツナくんだったかな?個人的興味もあるし、この後スイルベーンで一杯…?」

 

右腕にはサクヤが

 

「あー!ズルいヨー!サクヤちゃん!色じかけ反対〜、それに彼はケットシーなんだからサ!」

 

「お前こそ密着しすぎだ。それに彼は今見たところフリーじゃないか?」

 

 

「あーもう!あんまりくっつきすぎるな!セツナは私のお兄ちゃんなんだからっ!」

 

ネーナが強引に俺を2人から引きはがす。

 

「俺は誰のものでもないんだが………それに、俺はキリトやリーファと一緒に世界樹に行く約束をしてるんだ。2人の誘いは嬉しいが今はこっちが最優先だ。」

 

「ほぅ……それは残念。リーファ、アルンに行くのか?物見遊山か?………それとも…」

 

「領地を出る……つもりだったんだけどね。いつになるかわからないけど必ずスイルベーンに戻るから」

 

「そうか、ほっとしたよ。必ず領地に戻ってきてくれよ、みんなと一緒にな。」

 

「途中でウチにもよってネ、大歓迎するヨ!」

 

「うん」

 

「わかった。」

 

「了解した。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「今日はホントにありがとう、リーファ、キリトくん、セツナくん、私たちが討たれていたらサラマンダーとの格差は取り返しのつかないものになっていただろう。何か礼をしたいのだが……?」

 

「俺は戦いたいから戦っただけだ。」

 

「俺も特には」

 

「ねぇ、サクヤ、アリシャさん…この同盟って世界樹攻略のためなんだよね?」

 

「究極的にはな」

 

「その攻略に私達も参加させて欲しいの……できるだけはやく」

 

「同行は構わない、むしろこちらから頼みたいくらいだ…だがなぜそんなに急いでいる?」

 

するとキリトが

 

「俺がこの世界に来たのは、世界樹の上に行きたいからなんだ。そこにいるある人に会うために……」

 

「それって妖精王のこと〜?」

 

「違う、お前は少し黙ってろ」

 

「むぅ……」

 

ネーナには少し黙っててもらおう…うん…それがいい……

 

「リアルで連絡が取れないんだけど…必ず会わなきゃならないんだ…」

 

「でもメンバー全員の装備を整えるのに時間がかかるんだヨ〜、とても1日や2日じゃ」

 

「……そうか、そうだよな…俺もとりあえずは木の根本まで行くのが目的だから、なんとかするよ……あ!そうだ、良かったらこれ資金の足しにしてくれ」

 

キリトは袋いっぱいの金を出し、アリシャに渡す。

 

「うわっ!……サ、サクヤちゃん、見て!」

 

「ん?」

 

「10万ユルドミスリル貨がこんなに!?一等地にちょっとした城が建つぞ?」

 

「俺のも使ってくれ。」

 

キリトに続いて渡す。

 

「2人とも助かる。」

 

「これで目標金額にだいぶ近づいたヨ〜!」

 

「準備が出来たら連絡するな」

 

「あぁ、助かる。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ありがとー!また会おうネー!」

 

サクヤ、アリシャを筆頭に帰ってゆく。

 

「なんだかさっきの出来事が嘘みたいだな…」

 

「あぁ……」

 

「先輩はなんで帰らなかったんですか?」

 

「うるさい!いいじゃないの別に!」

 

「いや〜セツナくん…領主さんたちにくっつかれてる時いい顔してたね〜ユイも見てたよな?」

 

「はい!ばっちりです!」

 

「これはリズに報告だな」

 

「キリト!ユイ!お前ら〜!」

 

「さっきの仕返しだ!」

 

「まったく…キリトくんもセツナくんも……」

 

「セツナにぃ……」

 

 

「リーファ、セツナ行こうぜ、遅くなっちまうよ」

 

「あ!キリトくん待って!」

 

「……ネーナ、お前も来るか?」

 

「え?」

 

「お前のこと頼りにしている、来るか?」

 

「しょ、しょうがないわね、セツナがそこまで頼むなら行ってあげるわよ!」

 

「ふっ…」

 

こうして世界樹に向かう俺たちに仲間が1人増えたのであった。

 




フェアリィダンス編、次から後半戦だ!

…………難しいなぁ



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