ソードアート・オンライン00-A wakening of the Trailblazer-   作:〜レオス〜

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今回はあのキャラが出てきます!


第十六話 大空-飛翔-

俺たちはユイに空の飛び方を教えてもらっていた。

 

「左手で何かを握るような形を作ってください。」

 

俺とキリトは言われたとおりにした。すると左手にコントローラーのようなものが現れた。

 

「コントローラーのレバーを下で上昇、上で下降、左右で旋回、押し込みで加速です。」

 

俺はユイの言ったようにレバーを下に傾けてみた。するとみるみる上昇する。

 

キリトも同じようにして飛んでいる。

 

「これは……なかなか……楽しいな……」

 

「あぁ……まったくだ……」

 

俺たちはそれからしばらく慣れるのに時間がかかった。

 

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「いやっほーーーー!」

 

キリトはやっと慣れて自由に飛び回れるようになった。それで嬉しいのかはしゃいでいるんだ。

ちなみに俺は羽の休憩時間中だ。

 

「ん?おいセツナ!ユイ!あっちで戦闘やってるから見に行こうぜ!」

 

キリトは飛んでる時に戦闘をみたそうだ。

 

「おいキリト、お前そろそろ羽の「先に行って見てるからな〜」お、おい!」

 

まったくあいつは……もう1分も残ってないぞ……

 

「ユイ、俺の肩に乗れ。」

 

「はい!」

 

俺もキリトを追いかけて飛んでいく。

 

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1人のシルフが1人のサラマンダーと戦闘中、もうひとりのシルフが3人のサラマンダーを相手にしている。

 

「ごめん!リーファちゃ〜ん!」

 

1人のシルフが1人のサラマンダーと共に炎のようになって消えた。

 

「レコン!くっ!」

 

リーファと呼ばれたシルフは森の中に降りた。

 

「あっはははは!逃げようとしてる〜♪」

 

サラマンダーの少女がシルフの少女、リーファを追いかけると残りのサラマンダーも続いて追いかける。

 

だが多勢に無勢、リーファが追い詰められるのも時間の問題だ。

 

「よっと!」

 

サラマンダーの少女がリーファに切りかかる。

 

「くっ!」

 

リーファは剣で受け止める。

 

「無謀だよね、たったひとりでネーナたちに挑むなんてさ!」

 

リーファとネーナという少女の打合いが激しすぎて周りのサラマンダーもうかつに近づけない。

 

「あはははは!弱い弱い♪」

 

「太刀筋が見えない……」

 

ネーナの怒涛の剣激でリーファが押し負けてくる。

 

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「あの子すごいな……」

 

キリトは上空でネーナとリーファの打合いを見ていた。

 

「あそこまでの剣技のやつはSAO時代でもそうそういないぞ………受けてるほうも相当の実力者だな。………いや〜レベル高いな〜……正直舐めてた…」

 

キリトの羽が光だし、もうそろそろ限界時間ということにキリトは気付いていない。

 

「お、セツナも来たな。」

 

キリトは俺を見つける。

 

「おーいセツナ〜!ってうわぁぁぁぁあ!」

 

俺に手を振った瞬間羽の限界時間が来て、地上に落下する。

 

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リーファは木まで追い詰められていた。

リーファのHPは半分以下まで削られていた。

 

「あー、私汗かいちゃった。先に領地に帰ってるからあとはよろしくね〜♪」

 

「「はいっ!」」

 

そう言ってネーナは飛んでいってしまった。

 

「待て!勝負はまだ……!」

 

「おいおい、お嬢ちゃん。ネーナ様にボロボロにやられてたじゃねぇか?殺されなかっただけでもありがたいと思えや。」

 

「どっちにしろ俺たちが殺すんだけどな!?」

 

「……っ!……どっちかだけでも道連れにしてやる!」

 

リーファが剣を構えるとバキバキバキバキっと枝が折れて何かが落ちてきた。

 

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「うぉぉぉぉおおお!?」

 

バキバキバキバキっと枝を折って下に落下して行った。

 

「パパ!?」

 

「キリトのバカ……」

 

「お兄ちゃん追いかけましょう!」

 

「あぁ、当然だ。」

 

俺もキリトを追いかけ下に降りる。

 

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「…………?」

 

リーファは落ちてきた人物を見る。

 

「羽の限界時間を忘れてたぜ……イテテ」

 

「あれだけはしゃいでいるからだ。」

 

俺もキリトを追いかけ下に降りてくる。

 

「このコントローラーってやっぱり使いづらくないか?」

 

「確かにな、飛んでいる状態での戦闘には向かなそうだな。」

 

 

 

「ちょっとあなたたち!初心者がこんなところ来るんじゃないわよ!死にたいの!?逃げて!」

 

リーファが俺たちに叫ぶ。

 

「アイツら素人だぜ、先に狩っちまうか?」

 

「雑魚狩りなんてダサいだろ?」

 

俺はそれを聞いて

 

「手負いの女を大の男が囲むのもダサいと思うがな。」

 

「ねぇ、アレって敵?切っちゃっても大丈夫だよね?」

 

「え…?まぁ……」

 

するとサラマンダーの男が

 

「素人がうるせぇんだよ!」

 

そういい槍を構え俺に突っ込んで来た。

 

俺は'いつものように'GNソードを展開するように腕を振ったが……

 

「しまった!武器が!?」

 

GNソードは当然あるわけなく空振りに終わる。しかも今の俺は手元に何の武器があるかも把握し忘れていた。

 

「へっ!武器も持ってねぇのかよ、やっぱり素人だな!」

 

槍を俺にさしてこようとするが

 

「武器がないなら殴ればいいのか。」

 

槍を掴み、サラマンダーの男の顔に数発パンチをお見舞いし、もうひとりのサラマンダーの男に向けて投げた。

 

「キリト!」

 

「はいよ!」

 

サラマンダーの男たちがぶつかって身動きが取れない一瞬のうちに俺の合図でキリトが切りかかった。

 

「「ぐぁぁぁっ!」」

 

サラマンダーの男たちは消滅し炎のようになった。

 

「よくやった。」

 

「セツナもな!」

 

俺たちはハイタッチをした。

 

「パパ!お兄ちゃん!ナイスコンビネーションです!」

 

「つ、強い……なんなの…初心者じゃないの……?」

 

キリトはリーファのところに行く。

俺は自分の今使える武器を確認する。

 

「怪我はなかったか?」

 

「………大丈夫」

 

「初期装備は短剣のみか……街に言ったら片手剣と刀と短剣買わなきゃな……」

 

「お兄ちゃんここでも7本揃えるつもりなんですか………?」

 

「…!?ダメなのか!?」

 

「よくわかりませんが多分……資金面で…」

 

「そうか……買えて片手剣一本か……」

 

 

 

 

「それで?これから私はどうすればいいの?お礼を言えばいいの?それとも戦う?」

 

リーファはキリトに向かって剣を向ける。

 

「うーん…俺的には正義の騎士がお姫様を助けたシーンなんだけど…涙ながらに抱きついてくるとか……?」

 

「バッカじゃないの!?」

 

「冗談冗談!はははははは」

 

「…………」

 

「そうですよ!パパにくっついていいのはママと私だけです!」

 

「おい、セツナ!しっかり見とけよ!」

 

「すまない。でもいずれバレることだ。」

 

「パパぁ…?」

 

リーファが俺たちに近づいてくる。

 

「い、いやぁこれは……」

 

「ねぇ、それってプライベートピクシーってやつ?」

 

「……プライベートピクシー…?」

 

キリトが俺に助けてくれと目線で訴えてくる

 

「……俺に聞くな…」

 

「ま、まぁそんなとこだ」

 

「あとなんであなたはケットシー選んだの?男の人でケットシーなんて変態のイメージしかないんだけど……それにあんまり見たことないし…」

 

「…!そうなのか!?」

 

「やっぱり男の猫耳は誰も特しないってことだよ。」

 

「………今からでも変えられないのか…?」

 

「大丈夫ですよ!お兄ちゃん似合ってます!」

 

「似合ってるか似合ってないかで言ったら……まぁ似合ってるんじゃない?」

 

リーファとユイに励まされて余計泣きたくなってきたな………

 

「…あとなんでスプリガンとケットシーが一緒に行動してて、しかもこんなところにいるわけ?領地はもっと遠いとこでしょ?」

 

「道に迷って……」

 

「同じく」

 

「ぷっはははは、あなたたち方向音痴すぎでしょ、流石にそれはおかしいって」

 

リーファは笑って言う。

 

「ともかく助けてくれありがとう。私はリーファ」

 

「俺はキリト、こっちはユイ」

 

「俺はセツナだ」

 

俺たちは自己紹介をする。

 

「ねぇ…キリト…くん、セツナくん…このあと一杯どう?お礼したいんだけど?」

 

「俺は構わない。」

 

「俺も、実はいろいろ教えてくれる人探してたんだ。」

 

「いろいろ?」

 

「この世界のこと、特にあの世界樹についてとかね。」

 

「いいよ、私こう見えても結構古参なのよ?じゃあ結構遠いけど北に中立の村があるからそこまで飛びましょ。」

 

「スイルベーンという街のほうが近いのではなかったか?」

 

「はぁ……ホントに何も知らないのね、あそこはシルフ領だよ?」

 

「それがなにか問題でもあるのか?」

 

「あぁ、街は街だろ?」

 

「………シルフ領ではあなたたちはシルフを攻撃出来ないけど逆はアリってこと」

 

集団リンチってやつになりかねないってことか……

 

「だが領地に入り次第攻撃されるということはないはずだ。」

 

「そうだよ、それにリーファさんもいるしな。」

 

「リーファでいいわよ、そこまでいうなら私は構わないけど命の保証は出来ないわよ。じゃあ飛んでいきましょ」

 

そう言うとリーファの背中から緑色の羽が生えてくる。

 

「あれ?リーファは補助コントローラー使わないのか?」

 

「まぁね、君は?」

 

「ちょっと前にこいつの使い方を覚えたくらいだ。」

 

「俺も同じく。」

 

「随意飛行はコツがあるからね、コントローラーを出さずに後ろを向いてみて」

 

「お、おう…」

 

リーファはキリトの後ろまで行きキリトの背中を触る

 

「今触ってるのわかる?」

 

「うん」

 

「ここから仮想の骨と筋肉が伸びてると想定して、それを動かすの」

 

「仮想の骨と筋肉……」

 

キリトの羽がカサカサ動き始める。

 

俺も試してみる……仮想の骨と筋肉……こうか…?

 

「リーファ、出来たぞ」

 

俺は多少ぎこちないが飛ぶことは出来た。でも飛べればすぐ慣れた。

 

「セツナくんはやいね〜、あとはキリトくんもその動きをもっと強く」

 

「くっ……」

 

キリトが頑張っているとリーファが後ろからキリトを押す。

 

「あぁぁぁぁぁああ!」

 

キリトはほぼ垂直に登ってってしまった……

 

「やば!キリトくん!」

 

「パパ!」

 

「うぁぁぁあ!」

 

キリトはまだ制御が出来てないみたいで右往左往している。

 

……あいつが慣れるまで俺も練習しとくか

 

俺はキリトが落ち着くまで色んな飛び方を試してみた。

 

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「おぉー!これはいいな!コントローラー使ってた時よりも自分で飛んでいる感がする!」

 

「でしょ、きみもなかなか筋がいいよ!」

 

「あれ?お兄ちゃんはどこ行ったゃったんでしょう?」

 

「セツナくん?そういやさっきから見ないわね……」

 

 

 

「俺ならここだ……」

 

服のところどころに木の枝などが刺さっていた。

 

「うわっ!」

 

「お兄ちゃんどうしたんですか?」

 

「どのくらいの速度で急降下から急上昇できるか試してたら急上昇の際に木に引っかかったんだ…」

 

「そうなんだ……じゃあセツナくんも来たし、行こっか。最初はゆっくりでいいよ」

 

「もっとスピード出していいぜ」

 

「俺も限界速度をまだ試してないからな、もっと速くても構わない。」

 

「ほほぅ……」

 

リーファは速度をあげる。

 

「これが最速?」

 

だが俺とキリトは余裕でついていく。

 

「……どうなっても知らないからね」

 

リーファはさらに速度をあげる

だがそれにもついていく。

 

「………くっ!」

 

 

「どうしたキリト、もう限界なのか?」

 

「うるせぇ!お前は《TRANS-AM》で高速に慣れてるかもしれないけど俺は慣れてないんだよ!」

 

「ふぁ〜……パパもう私は限界です……」

 

ユイはキリトの胸ポケットに入る。

 

「だが俺も今のところはこれが限界だな。」

 

リーファが俺たちのところに来る。

 

「このスピードに耐えられたのは君たちが初めてかも。」

 

すると目の前にシルフ領、スイルベーンが見えてきた

 

「ここがスイルベーン…」

 

「おー、ついたな。」

 

「真ん中の塔の根本に着陸するわよ。」

 

「了解した。」

 

「………え?」

 

「……キリトくん…ランディングの仕方わかる…?」

 

「………わかりません…」

 

「えぇ〜と………幸運を祈るよ!」

 

「頑張れ、キリト」

 

「おい、お前ら!嘘だろぉぉぉぉおおお!」

 

 

 

 

 

 

俺とリーファは無事着陸出来たのだがキリトはもう墜落というレベルの着陸をした。

 

「お前ら……ひどいよ……」

 

「まぁまぁ、ヒールしてあげるから。〜〜〜〜〜〜………」

 

そう言うとリーファは何かを唱え始めた。

唱え終わるとキリトのHPは回復していく

 

「これが魔法か……」

 

「高位の回復魔法はウンディーネじゃないと使えないけど、必須スペルだから君たちも覚えたほうがいいよ。」

 

「種族によって補正があるのか、俺たちのはどんなのが得意なんだ?」

 

「スプリガンはトレージャーハントと幻惑魔法かな、どっちも戦闘には不向きだね、ケットシーは俊敏性に長けて、モンスターの<テイミング>に長けた種族だし9種族で最も視力が良いから使いようによってはすごく強いと思うよ。」

 

「知ってる、それだけで選んだためにこんな醜態を晒すはめになったんだ。」

 

他種族ということもあると思うがやはり男のケットシーは珍しいのか周りの視線が集まってるのがわかる。

 

「それにしてもここがシルフの街か、綺麗なところだな。」

 

「でしょ?」

 

「リーファちゃーーーーん!無事だったんだね!」

 

シルフの少年が走ってくる。

 

「あぁ、レコン」

 

名はレコンというらしい。

 

「よかったリーファちゃん…ってスプリガンにケットシー!?」

 

レコンは数歩下がり剣を取る動作をする。

 

「別にいいのよ、この人たちが私を助けてくれたんだ。こいつはレコン、私のフレなんだ。」

 

「よろしく、俺はキリトだ。」

 

「セツナだ。よろしく頼む。」

 

「どうもどうも…………っていやいやいや!そうじゃなくて大丈夫なの!?スパイとかじゃないの!?」

 

「大丈夫大丈夫、スパイにしては2人ともお馬鹿だし」

 

「あぁ、ひっでぇ」

 

「キリトは知らんが俺は違う。」

 

「……シグルドたちはいつもの酒場で席取ってるよ…?」

 

「あ、そっか………私、今日はいいや!ごめん!」

 

「えぇっ!?来ないの!?」

 

「うん、お礼にキリトくんたちに一杯奢る約束してるんだ。行こ。」

 

リーファはキリトの手を引く。

 

「リーファちゃ〜ん……」

 

「レコン、先に約束していたのにすまない。」

 

「え、いや……その……」

 

俺はレコンにわびを入れてからキリトたちを追いかけた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺たちは人気の少ない酒場に入って注文をした。

 

品物が運ばれてくるとキリトが

 

「さっきのはリーファの彼氏?」

 

「恋人さんなんですか?」

 

「はぁぁ!?違うわよ!単なるパーティーメンバーよ!」

 

リーファは顔を赤くする。

 

「それにしては仲良さそうだったな。」

 

「リアルでも知り合いっていうか…学校の同級生なの、それだけよ……んん!じゃあ改めて、助けてくれてありがとう!」

 

リーファと俺たちは乾杯をする。

 

キリトは数口飲んでから

 

「えらい好戦的な連中だったな。ああいう集団PKってよくあるのか?」

 

「もともとシルフとサラマンダーは仲が悪かったんだけどああいう集団PKが起きたのは最近よ、近いうちに世界樹攻略でも狙ってるんじゃないかな……?」

 

集団PK……やはりこの世界にも歪みは……

 

「世界樹攻略……そうだ、世界樹について教えて欲しいんだ。」

 

「そういやそんなこと言ってたね、でもなんで?」

 

「世界樹の上に行きたいんだよ…」

 

「それは全プレイヤーがそう思ってるよ…というかそれがこのゲームのグランドクエストだもん。」

 

「それはどういうことだ?」

 

「滞空制限は知ってるでしょ?どんな種族でも連続して飛べるのはせいぜい10分が限界なの…でも世界樹の上にある神殿に言ってオベイロンを最初に謁見した種族は全員アルフっていう種族に変わっていつまでも自由に空を飛べるようになる。」

 

「なるほど、確かに魅力的な話だな。」

 

「ではどうやって上に行くんだ?」

 

「根本が大きなドームになっていてそこから上に行けるんだけどドームを守っているNPCガーディアン軍団がおっそろしいほど強いのよ。オープンして1年経つのにクリア出来ないクエストってありだと思う?」

 

「キークエを見逃しているか単一の種族だけじゃクリア出来ないようになっている……とか」

 

「いい感してるのね、クエストのほうは今の躍起になって探してるけど後者だとすると絶対無理ね。」

 

「無理?なんで?」

 

「だって矛盾してるもの、最初に謁見した種族だけが変えてもらえるのに、他の種族が手伝うと思う?」

 

「じゃあ事実上攻略は不可能ってことなのか…」

 

「私はそう思う、でも諦めきれないよね、一度飛ぶ楽しさを知っちゃうと…例え何年かかっても「それじゃ遅すぎるんだ!」え?」

 

「キリト、落ち着け…気持ちはわかるが今は落ち着け…」

 

「パパ…」

 

「……ごめん…俺たちはどうしても世界樹の上に行かなきゃならないんだ……」

 

「なんで…そこまで…?」

 

「人を探してるんだ。」

 

「どういうこと……?」

 

「簡単には説明出来ない……」

 

キリトはうつむく

リーファはそれを見て何かに気付いたようだ。

 

「ありがとリーファ、色々教えてもらって助かったよ。」

 

「………」

 

リーファの反応がなかったためキリトは席を立ち、去ろうとする。

がリーファはキリトの手を掴み

 

「待ってよ、世界樹に行くつもりなの?」

 

「あぁ…この目で確かめないと」

 

キリトが立ち去るため、俺もついていく

 

「無茶だよそんな…すごく遠いし、強いモンスターもいっぱい出るし…そりゃ君たちも強いけど」

 

「…………」

 

「いいのか?」

 

「あぁ……」

 

キリトと俺は店を出ようとする

 

「じゃあ!私が連れてってあげる!」

 

「会ったばかりのやつにそこまで頼んでは……」

 

「世界樹までの道のりは?」

 

「うっ……」

 

「ガーディアンはどうするのよ!?」

 

「……俺たちでなんとか…するからだから君は…」

 

「いいの!もう決めたの!」

 

リーファはそっぽを向いてしまう。

一瞬リーファの顔が赤かったような気もするが………

 

「あの……明日もイン出来る?」

 

「あぁ……うん…」

 

「じゃあ明日の3時にここでね、私はもう落ちるから、ログアウトには上の宿屋を使ってね。じゃあまた明日…」

 

リーファはログアウトボタンを押そうとする

 

「待って!…………ありがとう……」

 

「うん……」

 

リーファはログアウトした。

 

「じゃあ俺もそろそろ落ちるわ、セツナはどうする?」

 

「俺もそろそろおしまいにする。」

 

「じゃあまた明日」

 

「あぁ、また明日」

 

 

俺たちはログアウトした。




ネーナ出てきましたね。

00では死に方が印象深かったです、ここでは死なせませんが!(ゲーム内では死ぬかも)


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