九尾との初接触?に成功したナルト。
今まで30分だった対話の時間を1時間に変更したこと以外はいつも通りの毎日を送っている。
何時ものように朝のトレーニングをし、里を化かして色々貰い、イルカとの修行?でアカデミーが始まり、家に帰れば夜の修行をする。
そんな毎日を延々と繰り返し、迎えた土曜日。
究極の修業馬鹿と言っても過言ではないナルトだが、毎週土曜と日曜は修行を休む。
何故らなら週末のナルト邸は来客で賑やかになるからだ。
いつものように野菜を収穫し、畑を手入れしていたナルトの前に濃い緑の影が現れた。
「久しぶりですね、ナルト君!」
「リーさん!!」
影の正体は1年前にアカデミーを卒業し、見事下忍になったロック・リー…彼は頼れる先輩で有り、ナルトの過去を知りながらも受け入れてくれた数少ない友達の一人だ。
「特に大きな怪我もしてなさそうだし、ナルト君が元気そうでなによりです!」
「元気とヤル気は誰にも負けないってばね!」
見た目大きな怪我してないナルトに安心したのかニカッと笑うリーにつられてナルトも笑う。
1時間ほど二人は互いの事を話し合っていた。
「このあとガイ先生と修行の約束があるので僕はそろそろ帰ります。」
「分かったってばね!でもあんまり無理しちゃ駄目だよ?」
「それはナルト君もですよ!それじゃナルト君、僕はこれで!」
「ばいばーい!」
師匠の熱血をしっかりと受けついだ少年が去った畑は何時も以上に静かに感じた。
しかし、ナルトには寂しがっている暇はない…それは次の友人が訪ねてくるからだ。
「おーい、ナルト居るー?」
「あっ、チョウジー!久しぶりだってばね!」
次に訪れたのは木の葉の里で有名な忍三人衆『猪鹿蝶』の1人、秋道チョウザの息子・チョウジだった。
「最近シカマル、いの、僕の三人でコンビネーションの練習とか修行内容増えたから中々来れなくて…」
「気にしなくて良いってばね!ところで今日は何いる?」
「人参、大根、玉ねぎ、ジャガイモお願いできる?」
「分かった!」
チョウジは母親が書いたメモを読み上げ、ナルトは言われた野菜をダンボールに詰めて渡した。
「はい、これ!」
「ありがとナルト!後、お母さんがナルトに渡しなさいって…中は生姜焼きと漬物と肉じゃがだよ!」
「チョウジのお母さんの料理は美味しいから嬉しいってばね!」
ナルトとチョウジの出会いは後々語るとして、その時遊んでくれたお礼にナルトは庭で取れた野菜をチョウジに渡した。
それを使った料理を食べて以来、秋道一家はナルト野菜のファンなのだ。
「そうだ!前にチョウジと考えた『ニンニク焼肉だれガルビ』味の兵糧丸が完成したってばね!」
「それ本当!?嘘じゃないよね!?」
「おう!作るの楽しくて色々チャレンジしてたらガルビシリーズ全部完成したってばね!」
「凄いよナルト!!」
それから二人は兵糧丸の試食会を始め、味の改良点や栄養バランス等を真剣に話し合った。
美味しくて栄養ある兵糧丸を求めて彼等は2時間話し合い続けていた。
三構成にするか二構成にするかは分かりませんが、この休日の話で現段階でのナルトか信じる人達を紹介しようと思います!