第1訓 ナルト邸と彼の朝
木の葉隠れの里外れには草木茂り、生き物が多く住む緑豊かな森がある。
しかし里の人間はその森に近づこうとしない…
どうして?
その理由は単純、『化け狐が住む森』だからだ。
その森に住む『化け狐』とは腹に九尾を封印された12才の少年。
彼の名はうずまきナルト。
この森がどんな土地で、彼がどうして此処に住むことになったのかを簡単に説明しよう
まず土地についてだが、此処はその昔、里内で居住区や商店街を拡げる計画があり、その時の第一候補地だった。
しかし九尾襲来により里にかなりの被害が出たため、その復興が優先され、当然計画は先送りになり、いつの間にか計画自体が無くなった。
では彼はどうしてそんな場所に住んでいるのか…
それは今は亡き四代目がナルトに九尾を封印したことにより、ナルトが人柱力として過酷な運命を背負ってしまったからだ。
しかしその残酷過ぎる選択は親として火影として
『九尾から里を守った英雄として生きて欲しい』
『この子ならいつか九尾と分かり合い協力出来る』
という願いと希望を託すものだった。
そんな四代目の想いとは裏腹に里の人間達は、里を崩壊に追い込んだ『化け狐』としてナルトを蔑み、腫れ物か穢れのように扱った。
そして彼が同じ地区に住むのを嫌い、幼い彼を里外れのこの森に追いやったのだ。
当然そんな険悪の対象が住む場所に近づきたいなんて人は居らず、結果この広い土地は彼にとって安全地帯となり、彼が生きるために学ぶには最高の家となった。
side.ナルト
この森に住んで8年になるナルトです!
里の人間は『化け狐が住む森』と言って此処を嫌い、近づいてこないから森にいる間は俺は安全
おかげで修行、観察、育成に集中出来るから俺にとっては最高の場所なのだっ!
それに周りが森のおかげで修業内容や方法、観察と育成、食べ物などには困らないし、毎日は大袈裟かもしれないが新しい発見が尽きないため凄く楽しい!
今日はそんな俺の一日を紹介するってばね!
まず朝の4時位に起きて顔を洗って眠気を飛ばしてジャージに着替えてから軽くストレッチをし、それが終われば日課のランニング。
トレーニングの内容はランニング5Km走ったら、腕立て、腹筋、スクワットなど基礎を各100回
投擲練習は的に50回当たるまで時間無制限チャレンジ
それが終わればチャクラや忍術について本を読み漁り、予習復習を兼ねてチャクラコントロールが重要な木登り、枝渡り、崖登り、印の結び方、術や体へのチャクラ配分の練習をして最後に柔軟トレーニング
コレはじいちゃん達に忍者は『体が第一!』 と教わったメニューで週末以外は毎日してるってばね!
それで朝のトレーニングが終わるのは大体7時を少し過ぎたくらい。
今でこそ3時間弱でこなしてるけど昔は死ぬ程大変だった……ランニングは休み休みやっても1Km弱が限界、筋トレも各10回でヘトヘト、当時投擲は的に1回当てればOKだったが中々当たらず4時間投げっぱ。
木登り、枝渡り、崖登りは生傷絶えず、慣れない印結びは腕や指をつってしまい、術や体へのチャクラ配分はミスして暴発や毎日筋肉痛が絶えなくて大変だった…
しかーし、今日まで諦めず積み重ねてきた努力は少しずつだけどちゃーんと成果を出してた!
昔は信じたくなかったし報われないと決めつけてた努力や頑張りに少し感謝だってばね!
トレーニングが終われば家に戻るんだけど途中で畑によるのも忘れない。
大切に育ててきた野菜の中から食べ頃を選んで収穫、家に帰れば汗を流してから収穫した野菜を使って朝食を作り、食べ終われば教科書や忍具を準備をし、大事な動物や蟲達に挨拶してアカデミーに向かう。
「行ってくるってばね!」
これが俺の朝だ。
第2話登校したナコです!
グダグダで本当すんませんしたっ!
当初はアカデミー内容を書こうと思ったのですが原作作通り始めるか、落第する前のアカデミー時代を書くか迷いまして今回はナルト君の日常の一部的な物を書きました。
次回からアカデミーを始めたいと思いますがアイディアや希望があればアドバイス同様募集しています!
PS.ナルト君が喋りました!