ナルト達が下忍になり2ヶ月が経った。
解決した依頼は15件ほどで、そのほとんどがFランクまたはEランク。
内容としては草むしり、猫探し、子守りなどのお手伝いがほとんどで、たまに空き巣退治や獣退治があるくらいのものだった。
しかしこれらの低ランク任務はナルトにとっては天国そのものだった。
早く任務が終われば残りの時間は自由だし、体を動かす依頼の場合それ自体が修行前の軽いウォーミングアップになるからだ。
そして何時ものように午前中で任務を終わらせ、自由時間となった午後をナルトはダンゾウから言われた『チャクラ質変化』の修行に費やしていた。
誤解の無いよう付け加えると決して『チャクラの性質変化』ではない。
「えーっと何々……『チャクラの変化と言うと誰もが火、水、土、雷、風の五大性質変化を思い浮かべる。しかし、性質変化を会得し使いこなすのは並大抵の事ではなく、仮に会得したとしても己の適性に合わなければその威力は著しく下がる。』……ふむふむ」
現在ナルトが読んでるのはヒルゼンが修行の参考にくれた古いレポート『チャクラ基礎及び応用』である。
ちなみに作者は大蛇丸だったりする。
「『ただでさえ会得が難しい五大性質変化を果たして中忍や下忍が会得できるだろうか……答えは否である。
仮に会得出来たとしても経験や鍛練が未熟な体には大きな負担が生じる。そこで私が提案するのは『性質変化』ではなく『形態変化』である。』…流石はじいちゃんの元弟子!抜け忍でも良いから一度会ってみたいってばね!」
大蛇丸が書いたレポート、研究資料、文献等は全て古いものばかりで著者の写真が色褪せて見えない。
抜け忍ということもあり容姿確認可能な写真のほとんどはブラックリスト作成の資料として回収され、今の下忍達は物語で活躍や悪行は知っていてもその容姿までは知らないのだ。
故にナルトはまだ知らない……大蛇丸が度を越した変態であることを…
ナルトの中で大きく膨らんだ理想や憧れが後の本人登場により完膚なきまでに、木っ端微塵に、塵一つ残さないくらい砕け散るのはもう少し先の話である。
「『チャクラの形態変化の例として一番分かりやすいのは砂隠れの里の傀儡使いだ。彼等はチャクラを糸状に変化させ、それを傀儡人形に繋いで操る。
チャクラには決まった形がなく、訓練次第で最も応用が聞く武器に成るモノである。
どんな術でもそうだが当然会得期間や技術には個人差がある……が、チャクラを体内に持つ者であれば比較的簡単に覚えることが可能である。
会得するには二つの段階を踏まねばならない。
第一段階はチャクラを意識し感じること
第二段階は変化させたい形の想像と観察
この二つは質変化会得の大事な行程である。』
この続きは焼失したってじいちゃん言ってたけど此処まで分かれば十分だってばね!
うずまきナルトは勝手ながら貴方を師匠と呼ばせて頂きます【大蛇丸】大先生!!」
こうして大蛇丸が全く知らないところでナルトは勝手に弟子宣言をし修行を始めるのだった。
ちなみにナルトがチャクラの変化対象に選んだのは【糸】だった。
1ヶ月ぶりでしょうか?
脳内に話の内容は浮かぶのですが中々文に出来ず苦戦してました……
基本話を考えずその場で浮かんだ物を投稿してるのでいつも以上にしんどかった…
話の内容や文自体は単純で大したこと無いのに何故だろうか?
というわけで訳のわからないスランプ擬きはゴミ箱にポイして、今回のナルト君の新術はチャクラの質変化でしたぁー!
当方のナルト君の主体忍術は
【口寄せの応用】
【悪戯忍具・罠】
【影分身・変化】
【糸・????】
です!