化け狐が住まう森…実はこの森、ナルトが住む前は誰も手入れしておらず、更には不法投棄された様々なゴミの溜まり場だった。
そのせいで森の空気は淀み、水は汚れ、草木は枯れ、動物達は弱り果てていた。
しかし、ナルトが住み始めてから全てが変わった。
森に住み始めた=森が自分の家となったナルトは修行より先に『片付け』を始めた。
『片付け』の手順は至って簡単だ。
まずはゴミの中から領収書や葉書を探しだして不法投棄者を割り出す。
次に割り出した不法投棄者の家にゴミを持っていき、当時試作していた威力が低い起爆札をゴミ袋に張り付けてから思いきり家に投げ込む。
後は中で爆発し、家中がゴミまみれになる。
こんな事が里中で発生し、一時期自棄になった大人たちが更にゴミを捨てに来たが、その度にナルトが『片付け』するため、家は捨てる前より酷い状態になり、1ヶ月経たない内にゴミの不法投棄は無くなった
この『片付け』は後に、ナルト仕返し忍伝・第一章『狐の祟り!?忍法・ゴミの里帰り!』として語り継がれていくかことになる。
余談だが再三の注意・忠告を無視して続く不法投棄に悩んでいた二人の老人がこれでもか!とナルトに協力していたとか、いない無いとか…
その後、修行の合間に荒れた森を手入れし、助けられなかった場所にはバランスが崩れない程度に新しい植物等を植える。
それを何度も何度も繰り返し、いつの間にか森は異種交配や新たな環境への適応と進化を繰り返し、そして今のナルト邸へとなったのだ。
side.ミズキ
気味が悪い…本当に気味が悪い。
森であの馬鹿なクソ餓鬼を待って居た俺は森の雰囲気に飲まれていた。
本来は火の国には生えてないはずの『骸養樹』や『口鋼爆植物』など色々な国の植物が生えている…しかも通常よりかなり大きい。
さっさと巻物頂いてとんずらしねぇーとこっちの身どころか命が危ない…
今は焦ってもしょうがないと思った俺は丸太に座り休むことにし……『ブスッ!』……へっ?
「ギッ、ギャァァァァァ!」
丸太から飛び跳ねて落ちた俺のケツには千本並みに固く鋭い毛に覆われたネズミが刺さっていた……
「ふぅーふぅー、マジいてぇ…ケツがヤバい…どれくらいヤバいかって言うと、マジヤバい…」
必死にケツを擦る俺をネズミはキシシと嘲笑って森奥に姿を消した。
次見つけたらぜってぇー消してやる!そんな覚悟を決めた俺には更なる試練が待っていた。
血の匂いを嗅ぎ付けて『麻蛭』と呼ばれる蛭がモゾモゾと森から大量に這い出てきて俺のケツに群がるのだ…
ヤバい、死んだかも…そう思った俺は持てる力を全て絞り出して叫んだ!
「ナルトォォォ!!早く来てくれぇぇ!!」
その頃ナルトは……
「俺、班替えしたいんだってばね、じいちゃん!」
「いかんと言えばイカン!」
「ケチジジィ!」
「ケチでけっこうじゃ!」
三代目と喧嘩していた…
ミズキ先生との戦いでナルト君が研究し、更なる改良を加えている忍術を紹介します!