魔砲少女リリカルなのは ~踏み台こそ抜け穴だ!~   作:dollmaster

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予告どおり美遊さん無双ですw
もはやこの子が真のオリ主でいい気がします。


第8話

side 美遊

 

夕方になって一緒に遊んでいたみんなが帰途に着いた。

そのあたりからなのはが思いつめた表情をして私を遊びに誘ってきた。

さすがにもう遅いので帰宅を諭したら思いつめた表情で今にも泣きそうです。

私はマスターに言われたこともあるが、なのはのことを気に入っている。

今日は原作に介入するためといってつれてこられたが、私自身原作知識は無いに等しい。

なぜならマスターは

 

「ここはもう私たちにとって現実の世界です。原作知識に頼って振り回されるのはおろかなことです。」

 

と言って何も教えてくれなかった。

確かにそのとおりだ。

私のような存在しなかったものが存在する以上、原作などいつ崩壊してもおかしくないものだ。

ならば知らないほうがいいのだろう。

なので私はなのはの気持ちを察してあげることはできない。

まだであって数時間しかたっていないので当たり前だ。

ならそのことを伝えよう、そして話してもらうのだ。

まずはそこから・・・・

 

 

「なのは、私達は今日あったばかりでお互い何も知らない。

だから察してあげることはできない。

でも、話してももらえれば何かできるかもしれない。

だから話して?

私は初めてできたお友達が泣いていると私も悲しい。」

 

「うっうわぁぁぁっぁぁあぁぁぁっぁあぁぁん!

あのねお父さんがにゅういんしちゃって・・・・」

 

 

幼女説明中・・・

 

 

なのはがなきながら説明してくれたことを要約すると以下のようになる。

 

・お父さんが事故で入院し意識不明

・家でやっている喫茶店がちょうど忙しくなってお母さんがかかりきりになる

・人手が足りないためお姉さんが喫茶店の手伝いとお父さんの看病で手一杯となる

・なぜかお兄さんは剣の修行に打ち込んでしまい声をかけづらい

・なのはは家族に手をかけさせないため極力いい子でいようと考えた

 

結果

一人で家でじっとしていたが寂しくなって公園に来た

 

うん、お母さんとお姉さんは仕方ない部分が多い。

でもお兄さんはだめだ。

なんで事故で入院したお父さんの変わりに喫茶店を手伝うとか、なのはの面倒を見るとかしていないんだろう。

とりあえずお兄さんはダメオに決定だ。

私の魂のコピー元はかなり特殊な環境に捕らわれていたけどシロウ兄さんによって助け出された。

シロウ兄さんに比べてなのはのお兄さんはだめすぎる。

とりあえずなのはは一人になりたくなかったのだと解釈しよう。

 

 

「話はわかった。

一回なのはの家族にもの申したい。

いくら忙しいとはいえ小さい子を一人にするとは何事か!

特にそのお兄さんはマダオだから説教が必要。

あとなのは、私は友達だから明日も明後日もその先だって一緒にいる。」

 

「うん、うんうん!」

 

「今日はもう遅い。

送っていくから帰ろう。」

 

「ありがとう、美遊ちゃん。」

 

ボソ「とりあえずお兄さんはO☆HA☆NA☆SHIする・・・」

 

私は決意を新たになのはの家へと一緒に行くのであった。

 

 

 

幼女二人移動中・・・

 

 

 

ここが高町家か・・・

なのはが扉を開けるとそこには家族3人が勢ぞろいしていた。

 

 

(さすがに子供の帰宅としては遅すぎたか)

 

 

様子を見てみると長い髪のお母さんらしき人と眼鏡をかけているのがお姉さんだろうか?

そしてなぜか不機嫌そうにイライラしているのがダメオだな。

他の二人はなのはを心配していたみたいだがダメオはそこまで気が回っていないみたいだ。

 

 

「ただいま~

お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん。」

 

「お帰りなさい、なのは。

こんな遅くまで心配したのよ?」

 

「そうだよ、なのは。

もうちょっとで探しに行くとこだったんだから。」

 

「あぅごめ「こんな時間までどこに居たんだ!」ひぅっ!」

 

 

このダメオ・・・

本当にどうしてくれようか!!

だめだ、一旦落ち着つく。

 

 

「こんばんは、私は美遊・エーデルフェルト。

なのはのお友達です。」

 

「あら、これはご丁寧に。私は高町桃子、なのはの母親です。で、こっちが」

 

「美由希です。大人びた子だねぇ~」

 

「・・・おれは恭也だ。」

 

「ぅぅぅぅううう、ひっく」

 

「今日はなのはの扱いについてもの申しにきました。」

 

「あら、それはどういうことかしら?」

 

「みッ美遊ちゃん!!」

 

「なのは、こういうことはちゃんと話さないと伝わらないよ。

なのはからこの家の状況は聞いています。

ご主人が入院されて忙しいと効いていますが、なのはをほうっておく理由ではな無いと思いますが?」

 

「それは!そのとおりなのだけど・・・」

 

「まぁ、桃子さんと美由希さんは事情が事情なだけに理解できます。

でも、なのはは今日一人で公園にいました。

そして声を押し殺して泣いていました。

このままではなのはの為になりません。

少しの時間でもいいからなのはと話をするようにしてください。」

 

「わかったわごめんねなのは。なのはのためにもお話しましょう。ね、なのは。」

 

「私も、ごめんね。なのはの事、気づいてあげれなくて。」

 

「うっでも迷惑になるんじゃ・・・」

 

「なのは、我慢する努力をするぐらいならもっと一緒にいられるように努力すべきです。

たとえば早起きして一緒に朝食の準備を手伝うとか、家の手伝いをするとかすればいいのです。」

 

そういって私は桃子さんをじっと見つめる。

桃子さんは気がついたようで、

 

「そうよ、なのは。お母さんも手伝ってくれれば助かるわ。」

 

「そうなのかな?」

 

「そうだよなのは!お片づけとか手伝ってくれればお姉ちゃんも助かるよ!!」

 

(これでなのはは大丈夫です。後はマダオですね。)

 

「あと、なのは。」

 

「なあに、美遊ちゃん?」

 

「護身術を学んだほうがいいです。」

 

「「「え?」」」

 

「ほえ?」

 

「今日のような変態から逃げるためにも体を動かして逃げれるようになったほうがいいです。

今後のことを考えてお兄さんに相談してみればいいでしょう。」

 

「わかった、お兄ちゃんいいよね?」

 

「あっあぁ明日からでも始めよう。」

 

「ところでなのは、私はそこのマダオと話があるので桃子さんに今日あったことを話してあげてください。

そこのマダオちょっと道場まで来い。」

 

そういって私はGを見るような目でお兄さんを見ます。

 

「うっ!

あぁわかった・・・」

 

 

幼女、マダオ移動中・・・

 

 

私たちは高町家にある道場へと移動しました。

さすがに自分の家族がこき下ろされるのなのはに見せるわけには行きません。

マダオの尊厳とかどうでもいいですがなのはが悲しむのは頂けませんから。

さて、少しO☆HA☆NA☆SHIすることにしましょう・・・

 

 

「さてマダオ、そこに正座。」

 

「なっ、何でおれ「黙れ、正座。」・・・・はい。」

 

 

私はマダオに対しては容赦するつもりはありません。

 

 

「さて、マダオ、私がなにをいいたいかわかる?」

 

「いや、わからん。」

 

「そう、お前はお父さんが入院してから何をやっていた?」

 

「俺は家族を守るために強くならなければならないんだ!

そう、父さんの敵をとるためにも!!」

 

「ふぅ~。

お前は家族を守れない。」

 

「何を!!!」

 

「守れるならなぜなのはは一人で寂しさを我慢できなくなって公園にいた?」

 

「そっそれは・・・」

 

「なぜなのはを守っていない?

そのせいでなのはは心が歪みかけていたし、変態に絡まれた。」

 

「なんだと!その変態はどこ「黙れ、マダオ。話は終わってない。」・・・はい、申し訳ありません。」

 

「お前が今しなけれならないのはお父さんの復讐でもなければ力をつける鍛錬でもない。

家族の今を支えること、そして妹を正しく育てることではないのか?」

 

「・・・その通りだな。

確かに俺が強くなるよりまずは家族を支えることだ、俺が間違っていたようだ。

申し訳ない。」

 

「わかればいい。

なのはのこと、よろしくお願いします。」

 

「任せてくれ!俺が立派な御神の剣士に育ててみせる!!」

 

「ああ、それとこの事はなのはのお父さんに会ったらちゃんと報告しておくので覚悟しておいてください。」

 

「うっ!まっまってくれ!!」

 

私は恭也さんを道場に残し、なのはにお別れの挨拶をしに向かったのでした。

 

side end

 

 

どうも最近影が薄くなっている遠坂エリスです。

神社で日向ぼっこをしていたのですがお呼び出しに時間がかかりそうだったので晩御飯の準備をしていました。

実は美遊さんのほうが料理上手なのですが・・・

まぁ保護者としては初お友達記念として赤飯ぐらい炊けないといけないわけで、本日は張り切って料理しましたよ。

で、いまは美遊さんを迎えに行った帰りでお話ししながら帰宅中です。

 

 

「そうですか。高町家にもの申したのですか。」(オリ主恒例の説教イベントですね。)

 

「うん。さすがにあのまま放って置くのは友達としてありえません。

ついでに護身術の習得を進めておきました。

あの変態転生者から逃げれるようにしたほうがよいと思って。」

 

「え?」(何を言ってるんだこの子は?)

 

「え?恭也さんにお願いしたら『俺が立派な御神の剣士に育ててみせる!!』とすごい気合でしたよ?

なにか、まずかったですか?」

 

「いぇ、原作のなのはちゃんは運動神経が切れているといわれてたので大丈夫かなと。」(やっべ!いつの間にか『なのは魔改造フラグゲットだぜ!』・・・どうしてこうなった)

 

「大丈夫でしょう?

シロウ兄さんだって才能が無いといわれても努力であそこまで強くなったんだから、なのはちゃんも護身ぐらいはできるようになります。」

 

「そうですね。なのはちゃんなら大丈夫でしょう。」(不和の血筋が運動神経切れてるわけ無いでしょう・・・)

 

 

こうして私たち二人は帰途についたのでした。

 

 

~~~追伸~~~

お赤飯をだしたらすっごく冷たい目で美遊さんにみられた。げせぬ!

 

 

 

 

 




原作知らない美遊さん、無自覚になのはを魔改造の巻・・・
そりゃ変態に絡まれるとわかっていれば普通に何か対策を考えますよねぇ。

主人公は特に何もするつもりが無くても勝手に原作ブレイクが発生します。
今後はどうなるのかw

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