魔砲少女リリカルなのは ~踏み台こそ抜け穴だ!~ 作:dollmaster
文才が無い自分恨めしい。
どうも、現在絡まれ中の獅子王 光牙こと遠坂エリスです。
生粋の踏み台転生者ぽい男の子に絡まれて現在バトル中です。
さすがに天然物は違いますねぇ、その痛々しさが!!
そして分っていたとはいえ自分も周りからそう見られていると思うと若干へこみます・・・
さて、真の踏み台さんですがぶっちゃけ弱いですねぇ。
容姿が英霊エミヤなのでエミヤ(仮)と呼びますが、身体能力はまさに人外です。
でも、まったく修行していないですね、これは。
はぁ~、典型的な踏み台転生者の様です。
とりあえずニコポ・ナデポを封印しましょうかね・・・
「おい!てめぇ転生者だな!!」
「うるせぇ!!モブがおれのなのはに手を出してんじゃねぇ!!」
「何言ってやがる!なのははこの俺、獅子王 光牙の嫁だ!!てぇめこそ引っ込んでろ!!!」(さて、暗示をかけますか・・・)
この言い合いの間にも彼は蹴りやパンチを繰り出してきます、まぁ避けてもいいんですけど互角レベルに見せないとだめなのであえて防御します。
『ルビー、起きてください。
お仕事の時間ですよ?』
『はいは~い!
マスターお呼びですか~?』
『ええ、ちょっとこのエミヤ(仮)にニコポ・ナデポ封じの暗示をお願いします。』
『ムムッ!
美少女の敵は私の敵!!
ついでにEDにしておきましょう。』
『ちょっ!そこまではいいですって!!』(男的にそれは勘弁してあげて!)
『え~、こんな種馬は世に必要ないですよ。
いるのは男の娘と美少女のみです。
だから去勢しましょう!!』
『あ~、もうそういうのは無しでよろしくお願いします・・・』
『しかたないですね~
じゃあきついの一発お見舞いして意識を飛ばしてくださいね~』
『はいよ~』
この間、延々と罵詈雑言をはきながらお互い殴る蹴るの応酬していましたがそろそろ決着をつけましょう。
「チィッ!!
いい加減くたばれや!!!」
「うるせぇ!
そっちこそくたばりやがれ!!」
「こうなったらこれでも受けやがれ!」『ルビーお願いします』
『はいはい~
では~
美少女の敵に正義の鉄槌を!!《ヒュプノシス》』
※説明しよう!!ニコポナデポ封じとは催眠術により邪な心で微笑んだり頭をなでることを阻害する催眠をかけることなのだ!!
「必殺!内臓殺し!!」
ボボボボボボボボボグォッッッ!!
「ぐべらっ!」
『マスターもひどいことしますねぇ。
あれだけボディに攻撃されたら1週間は食べれませんw』
『いや~、これも彼のことを考えてですよ。
これを機に修行でもしてくれればいいんですけどね。』
エミヤ(仮)は現在白目を剥きながら前のめりに倒れていく最中です。
あ、モンジャストームが発生しました!
これは汚い!
お食事中の方には大変申し訳ありませんでした。
しかし、このまま放っておくのもだめな気がしますね。
モンジャで窒息死とか笑えない・・・
『しかたない、とりあえずベンチに放り投げて水をぶっ掛けておきますか。』
『マスターはやさしいですね~
私ならさらに追い討ちかけてますよ~?
たとえば再起不能になるまで恥辱をあたえるとか~
でも~、男じゃ私が楽しくないですね~
やっぱりもぎりとっておきますか?』
『何をだよ!
あっ言わなくていいから!
こえぇぇよ!
まったく、ルビーは男に対しては容赦がないな。』
『あたりまえです~
私は美少女の味方ですから~!』
私はハァとため息をつきつつエミヤ(仮)をベンチに放り投げ、せめてもの温情としてお湯をぶっ掛けてその場を去ることにしました。
ふと公園の中央に目を向けるとなのはちゃんと美遊さんが他の子達と一緒に遊んでいるのが見えます。
(ふむ、無事お友達になれたようですね。美遊さんにはこれまで苦労をかけましたからこれを機にのびのびとしてほしいものです。)
『美遊さん、この後はなのはちゃんを高町家へ送ってあげてくださいね。』
『わかっている。あんな変態が他にもいたら困るからちゃんと送っていく。』
『また変態が絡んできたら私が対応するので連絡を、帰りには迎えに行くのでその時も連絡をお願いしますね。』
『わかった。』
こうして原作介入はスタートを切ったのであった。
しかし真のオリ主が来なかったのは痛いなぁ。
オリ主さえ来てくれればいろいろ手間が省けたんだが・・・
side 美遊
私は美遊・エーデルフェルト、マスターである遠坂エリスのユニゾンデバイスだ。
今日はマスターの指示により高町なのはのフォローをするために来ていた。
マスターからは次のように言われていた。
『美遊さん、私はなのはちゃんを泣かすことになると思います。
さすがに寂しがりで追い詰められた子にそんなことしたままではいけません。
なので私に嫌悪感とか抱いたタイミングで連れ出してくれませんか?
できたらそのままお友達になって一緒に遊んでくるといいですよ。』
『わかった。マスターの言うとおりに行動する。』
『う~ん、できたら自発的に友達になってほしいんですが・・・
とりあえずこれから当分の間は自由にしててもいいですよ。』
『??
わかった。』
マスターからの命令を思い出していると、ちょうど動きがあったようだ。
『美遊さん美遊さん。予定通り嫌われたみたいですがやっぱりなのはちゃんが泣きそうです。
なのでお友達になって慰めてあげてください。』
『わかった。マスターは予定通りに芝居をお願い。』
『了解、ってちょっと待った!
なんか転生者ぽいのがこっちに走ってきた!!
真のオリ主ならいいなぁ・・・
美遊さんちょっと待機していてください。』
『わたった。待機する。』
こっそり覗いてみると白髪に色黒の肌をした少年がこちらに走ってきたところだった。
しかしなんかだめな雰囲気が漂っている少年だ。
とりあえずマスターの言うとおり待機しよう。
そして耳をそばだてているとなにやら喧々囂々と言い合っている様子。
「うるせぇ!お前こそ俺の嫁に近づくんじゃねぇ!!」『美遊さん、念のためぽぽぽぽ~んプロテクション展開しておいてください。』
『そのネーミングセンスどうにかならなかったのですか?《ぽぽぽぽ~んプロテクション展開、対象は高町なのは》展開終了しました。』
マスターのネーミングセンスはどこかおかしいと思う。
いくら私がずれていてもこれは無いと言うしかない。
「なのは俺の嫁だ!!なっなのは。」(ニコ)《ぽぽぽぽ~んプロテクションに反応あり、正常に遮断中》
あの屑、やはりニコポナデポ持ちでしたか・・・
まったくマスターと同じ転生者とは思えない屑ッぷり。
とりあえず高町なのはの方は無事精神汚染から免れたようなので一安心。
『美遊さん、私はこのバカのニコポ・ナデポ能力を封印してきますので予定通りなのはちゃんをお願いします。』
『わかった、マスターもきをつけて。』
さぁ、ここからが本番。
マスターのご意思でもあるし私もやはり友達がほしい。
せっかくのマスターのご好意だしがんばって声をかけてみよう。
そして私は高町なのはのみえる位置に移動し手招きを開始した。
あっこちらに気づいたみたいだ。
「早くこっちへ!」
「ありがとうなの!」
あれ、マスターに聞いたのと違ってすっごくきびきびとこちらに走ってきた。
それほどあれに関わるのがイヤだったのか?
「いぇもっと早くに助けたかったが、その、あれとはあまり係わり合いになりたくなかった。」
「その気持ちは、わかるの・・・
そうだ、私の名前はなのは、高町なのはなの!」
「私は美遊・エーデルフェルト、最近この町に引っ越してきた。
とりあえずここから離れる。」
「わかったの。」
私は高町なのはの手をつないで一緒に移動した。
そしてあの二人から見えない位置まで来て、
「ふう、何とか気づかれずに移動ができた。
では改めて自己紹介。私は美遊・エーデルフェルト、5歳。」
「なのはは高町なのは、同じ5歳だよ。
美遊ちゃんって呼んでいい?」
「かまわない。私もなのはと呼ぶ。」
(ふむ、あれらと離れたから安心したのか泣かなくてよかった。)
「自己紹介もおわった。むぅ、この後はどうする?」
「う~ん、そうだ!一緒に遊ぼうよ!」
「わかった。何して遊ぶ?」
困った。私はそんなに遊ぶ内容を知らない。
なのはも同じようでウンウンうなっている。
(そうだ、わからないなら回りで遊んでいるものに混ざればいい)
そう私は結論を下すとなのはに声をかける。
「なのは、悩んでいても仕方ない。
周りで遊んでいる子達に混ぜてもらう。」
「大丈夫かな?
断られたいないかな?」
「その時は二人で遊べばいい。」
「うん!」
そして私たちは公園で遊んでいる子供たちと一緒に遊んだ。
私は遊びながらマスターの様子を時折観察していると、やっと決着がついたようだ。
エミヤ(仮)は腹部にすごい数のボディーブローを貰って崩れ落ちた模様・・・
屑にはお似合いの末路だ。
マスターから念話がきた。
『美遊さん、この後はなのはちゃんを高町家へ送ってあげてくださいね。』
『わかっている。あんな変態が他にもいたら困るからちゃんと送っていく。』
『また変態が絡んできたら私が対応するので連絡を、また帰りには迎えに行くのでその時も連絡をお願いしますね。』
『わかった。』
私は勿論送っていくつもりだ。
初めての友達にあんな屑が群がってくるのだと思うとゾッとする。
とりあえず今はこの平穏な時間を満喫しよう・・・
side end
ちなみに主人公は20代で死亡しています。
しかも転生特典『神の楽園』で修行研究開発を行っており、この時点ですでに精神年齢はかなりあがっています。
なので美遊さんは自分の娘同然扱いとなっています。
お父さん的に娘に友達を作ってほしいのですよ~