魔砲少女リリカルなのは ~踏み台こそ抜け穴だ!~   作:dollmaster

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お久しぶりです。
社会復帰してから暇が無く更新が滞っておりました。
ということで久々の更新です。

なるべく軽く明るくなるように勤めたつもりです・・・


第14話

リニスの保護騒動から時は経ち、今は小学二年生夏ごろです。

今日も今日とて三人娘に言い寄る獅子王光牙の中の人、遠坂エリスです。

もはや何もしなくてもいいんじゃね?と思うほど順調に嫌われています。

もちろん江宮君も踏み台転生者として避けられているのですが、こちらはグイグイと近寄っていってますね。

まぁいつも逃げられてるのに都合のよい解釈をして納得する姿は真の踏み台転生者の風格が漂っています。

戦闘力は最近まじめに修行をしているみたいで力をつけてきていますがまだまだですね。

オリ主こと神上君はやはり3人娘とは関わる気が無い模様、でも押しかけ使い魔のリニスさんは受け入れてるので悪いやつではないのがわかりました。

現在はリニスさんの指導の下、メキメキと魔法と格闘技の力をつけています。

美遊さんは3人娘と親友となって楽しそうに学校へ通っています。

最近ではアリサさんと私と一緒にネタ道具の発明もやっていて天然チートに磨きがかかってきています。

美遊さんはいったいどこにむかって成長しているのだろうか・・・

一年生の頃はそこそこのんびり発明や修行しまくっていたのですが、そろそろ原作が始まります・・・『とらいあんぐるハート3』の!

そう、今年は恭也さんがリア充になる年です。

私としてはそんなことはどうでもいい・・・チッリア充は爆ぜろ!

おっと、いかんいかん。

高町士郎さんが生きている以上まったく同じとは行かないまでも、何かしらの事件は発生するでしょう。

というか久遠を助けるため私もできる限りのことはしなくてわ!

恭也さんがすでに忍さんルートと決まっている以上、那美さんルートに関わっている久遠が助かるかこの世界ではわかりません。

最悪の場合退治されて終了となる可能性も捨てきれないため何とか介入しようとここ最近は久遠に会うため頻繁に神社に足を運んでいるのです。

あとは月村邸の監視ですかね。

確か月村安二郎の襲撃があるのでそっちもほおっておけません。

ぶっちゃけバタフライ効果というかあのクソジジィが変な干渉をしてこないか不安な事もありますがちょっと手に入れたい物があるんです。

これが手に入ればちょっとした実験ができるので是非とも入手しておきたいのです。

全てはよりよい終わりを迎えるために今日も久遠と戯れるため神社に行きましょうかね!

 

 

さて、今私の目の前にデバイスが2つあります。

ひとつは召喚魔法に特化したもの、もうひとつは凡庸戦闘に特化したものです。

なぜこれらを開発したか、それは戦力強化のためです。

ぶっちゃけ神上君はほぼ間違いなくフェイトちゃん陣営につくでしょうからそうなると、リニスさんがフェイトに協力することになります。

となるとなのはちゃんとユーノ君は勝てなくなるでしょう。

私が参戦するとしても勝ち続けるわけにはいきませんからバランス的に別途何か策を講じなければならないでしょう。

江宮?あれはハーレム狙ってるみたいですからフェイト陣営につくと見ています。

理由としては3人娘はすでに攻略済みと思い込んでるようなのでフェイトちゃん攻略の為にフェイトちゃん陣営につくでしょうね。

戦力的になのはちゃん陣営はなのちゃん私の二人のみ、ユーノ君?魔力が回復していない間は戦力外ですね。

というわけで作ったのがこの2機なわけですがどうしたものか・・・とりあえずルビーの中にしまっておきましょう。

やっぱり一般人を巻き込むのは気が引けますし私が頑張れば何とかなると信じたい・・・

 

 

「ルビー、このデバイス達を保管して置いてください。」

 

「マスタ~、使わないのですか?」

 

「一般人を巻き込むと後味が悪いですからね。まぁこの子達を作ってあれの理論が検証できたのですからいいとしましょう。」

 

 

そう言って私は2機のデバイスをルビーの中に押し込むのでした。

 

 

「あぁぁぁあぁあぁ!私の中にマスタ~の子供が!」

 

「ちょっ!!何人聞きの悪いこと言ってんの!!」

 

「いえ~、この子達はインテイジェントデバイスなのでマスタ~にとっては子供に値するものですしw」

 

 

まぁ、このデバイスたちは私の子供のようなものといっても過言ではないですが・・・

 

 

「後はせっかく魔法少女が増えて眼福だと思っていたのを台無しなされた腹いせです!」

 

「おまっそれが本心か!!」

 

とまぁ掛け合いをやっている間に待機状態の鈴と宝玉はルビーの方へ飛んで行き格納されたのだった。

 

 

時は過ぎ夏も終わり9月となり、残暑厳しいそんな道を遠坂エリスは歩いていた。

今日も今日とて獅子王光牙の役目をこなし、放課後になって久遠と遊ぶために移動中にそれは起こった。

久遠にお土産をコンビニで調達し人気の無い道を曲がった瞬間見えたのは誘拐現場です。

丁度連れ去られるところらしく黒いワゴン車に乗せられかけて顔が見えませんがうちの小学校の制服を着た子暴れているのが見えます。

私はとっさに姿を隠し状況を見ます。

何せ以前突っ込んでミスしましたからねぇ・・・

情報収集、これ大事です。

 

 

「マスタ~、前にもこんなことありましたね~」

 

「あ~、ありましたね・・・

 はっなんか赤い悪魔が微笑んでる気がする!」

 

と、ルビーと話しつつ黒いワゴン車と黒服を着た誘拐犯たちを観察していると聞き覚えのある声が聞こえてきました。

 

 

「こらー!!放しなさいよ!!」

 

「アリサちゃんにひどいことしないで!」

 

《ブッフゥ!この声って・・・》

 

《あ~、マスタ~。これってあれですよねぇ?》

 

《あぁ、今度こそ本当に誘拐イベントだ・・・どうしたものか?》

 

しかしまたフラグが埋まっていたとは、これあのクソジジィが絶対干渉してるぞ・・・

とりあえず神上君に出張ってきてもらうのがいいんだけど、

 

《ルビー、我らがオリ主様は今どうしてる?》

 

そう、神上君には特性のサーチャーで監視しているためどこに居るかはルビー常に把握しているのです。

ルビーは男の監視は嫌だとごねていましたが・・・

 

《ん~、いまは別の世界でリニスさんにボコられてますね~》

 

《あ~、何でいつもこういうときに居ないんだよ・・・

オリ主のはずなんだけどなぁ、彼は・・・》

 

私はため息をつきながら監視を続行しています。

 

《寧ろ、マスタ~の方がオリ主なのでは?ほら、よくフラグ拾ってるじゃないですか!あっ車が走り出しましたよ。》

 

《全力で拒否する!ふぅ、しかたない追いますからルビーは認識阻害をお願いします。後バニングス家と月村家をサーチャーで監視してください。》

 

《任されました~。で、どうされるんです?》

 

私は認識阻害を掛けつつ車をみうしわないようにビルの上をかけていきます。

 

《どうもこうも、流れに任せますよ・・・

 できたら穏便に月村家かバニングス家に救出されるのが望ましいですね。》

 

《まさかマスタ~、あのときのことを繰り返すつもりですか?》

 

私は以前アリサさんと経験し失敗した事実を思い浮かべます。

あの時、私が全ての力を出していればアリサさんは男性恐怖症に陥ることは無かったはず・・・

あれは私エゴが引き起こした私の罪です。

私はそれをあえて繰り返せるほどできた人間では有りません。

 

《あれを繰り返すなんてそれだけはありません!

 必要であるなら私の正体を見せてでも救い出します!!》

 

《それでこそ私のマスタ~に相応しいです!さぁっ美少女を救いに行きましょう!!》

 

そうこう話しながら私は屋根を渡りつつ車を追いかけます。

30分ほど走った車は郊外にある廃工場へと入り動きを止めました。

 

《ルビー中の様子と各家の様子を教えてください。》

 

《わかりました~。あ~なかなかの戦力ですね~》

 

珍しくルビーが言いよどんでいます。

 

《どうしました?》

 

《戦力は人間が50人と自動人形のレプリカが30体ですね~》

 

《ブッ!これは月村家関係の誘拐ですか・・・》

 

《そうなりますね~

 しかもご丁寧に大部屋に人質ともども居ますのでかなり厳しいのでは?》

 

そう、護りながら戦うにはかなりまずい状況です。

ただでさえこっちの物量は劣っているのにその人数で囲まれれば私はともかくすずかちゃんとアリサちゃんの安全は確保ししづらいのが目に浮かびます。

まぁなんでもありであれば楽勝なんですが、魔法や派手な技を使うと一般人にいろいろばれてしまいますので使うことができません。

しかたない、此処は時間稼ぎに回って月村家の援軍待つ方向で行きましょう。

 

《ルビー、時間稼ぎに徹しますよ。月村家の方に連絡は入ってますか?》

 

《ん~まだみたいです。》

 

《分かりました。しばらく様子を見ましょうか・・・》

 

私はこそこそと自分に認識阻害を掛けつつ監禁場所近くへと侵入します。

で、中をサーチャーで確認するとプライドの高そうなおっさんがすずかちゃんへ話しかけています。

 

『ふんっ!月村の小娘が手間を掛けさせよって。』

 

『なっ!安次郎叔父さん・・・

 どうしてこんなことをするの?!』

 

『決まっているではないか。下賎な人間と交わろうとするお前の姉に警告するためと財産を貰い受けるためだ。』

 

『そんな・・・』

 

『あぁ、お前も夜の一族の癖に人間に傾倒していたな・・・』

 

『・・・夜の一族?なによそれ!』

 

『?!』

 

『ふん、下賎な輩に教えるのも高貴な者の勤めだな。よかろう、小娘に教えてやろう。『やめて!』黙っていろ!』

 

安次郎が手に持った杖をすずかちゃんへ振り下ろします。

くそっ!

 

《ルビー、月村家とバニングス家の状況は?!》

 

《バニングス家には動きがありませんが月村家の方では恭也さんが到着、こちらに向かうようです~》

 

《まだもう少し時間がかかりますか・・・》

 

『すずか!!』

 

『下賎な小娘よ、私達夜の一族はね誇り高き吸血鬼なのですよ!貴方達とは違い長い寿命、強靭な体に加え知能すら勝っている!!貴方達下賎な人間という種族を束なるに相応しい種族、それが夜の一族なのです!!ほら、そこにはいつくばっては居ますがその娘も夜の一族、下賎なお前とは違う尊き乙女ですよ。』

 

『違う!私は・・・そんな化け物なんかじゃ・・・』

 

『何を言うのです?貴方が夜の一族であることは変わりようの無い事実です。それに我々は化け物なんかじゃありませんよ。そう、尊き吸血鬼です。』

 

『お前なんかとすずかを一緒にするな!すずかはお前とは違う!たとえ吸血鬼であろうと私と一緒に歩んできた親友よ!!』

 

『アリサちゃん・・・うぅぅありがとう・・・』

 

『フンッ、小娘風情がいきがりおって。おいお前らこいつは好きにしていいぞ。』

 

マズイ!このままではあのときの二の舞です。

 

《ルビー!突っ込みますよ!デバイスモードはアーチャーで、バリアジャケットは要りません!!》

 

《了解マスタ~!美少女の敵は私たちの敵です!!》

 

私は傍らにおいてあったそれをかぶり彼女達を護るべく走り出します。

いえ一応素顔を隠すことはしますよ?

このまま行くとお友達認定とかされても困りますし・・・

そして天井付近にあった窓を破りアリサちゃんの前に降り立ち英霊エミヤの干将・莫耶を模した二刀を構え私は宣言します!

 

「我が名はロー○ン仮面!お前達ペドから美少女を護るものだ!!」

 

そこに降り立ったのは紫色の上着に白いスカートを履きローソ○の袋を頭にかぶった紳士が美少女の前に降臨していた・・・

そしてその場に居るものは例外なく動きを凍りつかせたのである。




ふぃ~
またしても誘拐イベント。
わかる人には今後の展開なんて普通に読めてると思います。
本当はこの一話で誘拐イベントを書ききるつもりでしたがきりがいいので此処で投稿することにしました。

気がついたら2ヶ月たっていた・・・
更新を待っていた方がいらっしゃいましたら申し訳有りませんでした
今後は社会生活の合間にちまちま書いていくつもりですので気長によろしくお願いいたします。

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