バイト戦士なんだが、バイトしてたら初恋の子に会った。   作:入江末吉

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初恋の相手が―――

 高坂穂乃果です、ちょっと前まではスクールアイドルをやっていました。今は実家の和菓子屋と、近所のスーパーのアルバイトを掛け持ちしています。

 実は今、悩み事というか気になることがあります。一緒に頑張っている、先輩であり後輩であり大事なお友達の彼。

 

 彼を誘って海未ちゃんの家に遊びに行ってそろそろ、1週間になる。けど、私が彼を見ている間ミスをしなかった日は無かった。

 私はまだレジ部の見習い研修生なので、彼やいろんな人と2人制を組んでレジに入って最近はお客さんとお金のやり取りをするキャッシャーの仕事をさせてもらっています。それは彼がスキャナーをしてくれるということなんだけど、卵のパックがこの1週間でどれだけダメになったかもう覚えてない。同じ商品を2度通しちゃって、訂正するんだけどその金額が後ですごい額になっていたり。穂むらでは、ボーっとしてお茶を淹れるときに溢れさせて火傷したりもしてたっけ。

 

 とにかく、いつもだったら絶対にしないようなミスを連発していて気になります。

 今、夕方の穂むらで彼と一緒にいるけれど、テーブルを拭くときもどこか上の空でテーブルの上のメニューを次々に落としてそれに気付いてない。

 ひょっとして、風邪なのかな。それとも、彼にも悩み事があるのかな。雪穂は私よりもずっと彼と仲が良いから聞いてみたけど答えてはくれなかった、判断材料が足りないとか……?

 

「あれはー恋煩いじゃない? ……しかも拗らせちゃってるね」

 

 雪穂がひょこっと顔を出しながら、そんなことを言っていた。確かに、ことりちゃんがよく言っていた恋に似ているかもしれない。

 どこかふわふわしていて、熱っぽい顔してる。ニヤニヤしたり、かと思ったら突然真っ青になって泣き出しそうになったり忙しい。なんでことりちゃんが恋について詳しいのかはこの際置いておいて、彼の挙動はその恋煩いそのものだった。

 

「でも、誰に……?」

 

 少し、チクチクと針で刺すような痛みがして胸が苦しくなった。彼が、あの人が他の誰かに気持ちを寄せている。それが寂しかった。

 けど、このままじゃお父さんとお母さんもミスばかりの彼を辞めさせるとか、いつかそういうことになってしまうかもしれない。それだけは、彼との関係が少しでも途切れてしまうのが嫌だった。

 スーパーの仕事が終わったら一緒に歩いて、この家に上がってほしい。夜遅くなったときは、うちでご飯を食べていってほしい。

 

 だから、"穂乃果"はあなたを応援します。

 

 

 

 

 

「辛ぇ……」

 

 誕生日まで3週間を切りました、バイト戦士です。はい、どうでもいいですねすみません……

 見ての通り、結構グロッキーです。原因はだちゃん、彼女の言葉が作った心の大きな穴です。どれほど穂乃果ちゃんが好きでも、そう強く思ってもその穴から流れ落ちていって穂乃果ちゃんのことが見えなくなっていく。

 すげぇな、たった一撃でここまでダメージ食らうなんて、だちゃんはきっと将来何百人っていう男を苦悩させそうだ。

 

「はい、お茶」

「……ごめん」

「はぁ……」

 

 雪穂ちゃんが差し入れてくれたお茶を啜る。熱い、舌の上火傷した。そのままぐびぐびと喉を鳴らして湯飲みをテーブルに置くと口内が訴える痛みにやられて机に額を落とす。

 

「重症だね」

「そう見えるなら優しくして」

 

 主に、夏場に火傷するくらいクソ熱いお茶を与えないで……死んでしまいます、冷房が無かったら死んでたかもな。

 雪穂ちゃんは俺の目の前に座ると、机に伏せっている俺の頭の上にポンポンと手を置いてくれた。あの時も、こうやって元気もらったっけな。

 

「お姉ちゃんと、何かあったの?」

「というか、その親友よ」

「なるほど……」

 

 納得できてしまうほど彼女の愛は深いのだな……そう思うと憂鬱だ、そしてちょっぴりと反抗心が生まれた。

 

「愛してる、なんて口に出して言えるのは……同性だからだ。そんなの甘えだ、俺とは違う」

「今ので、だいたいなんて言われたのかわかったよ」

 

 相変わらず察しがいいな。俺の頭を撫でながら、雪穂ちゃんは溜息を吐く。溜息を吐かれても困るのですが……

 そのとき、むにっと頬を摘まれて顔を持ち上げられた。あの、痛いです。

 

「段階踏めば、いつかは言えるでしょ」

「無理だよ、恥ずかしいもん」

「一線越えちゃえば楽だって、ほら試しに言ってみなって!」

 

 楽しんでやがる、でも俺を励まそうという意思も見えるから文句が口から出て行かない。そして、急かすような目が俺の目を見ていた。

 するとどうだろう、雪穂ちゃんが触れているところから顔がどんどん赤くなっていく。本気じゃない相手にまで、こんな有様だ。

 

「真っ赤だね」

「恥ずかしいんだよ、察して」

 

 しかし雪穂ちゃんはどうしても俺の頬を離そうとしなかった。仕方ない、ここは適当に……

 

「雪穂ちゃん義妹として愛してる」

「まだ私お兄さんの妹じゃないんだけど」

 

 俺のことお兄さんって呼んでるじゃん! じゃあ妹でいいじゃん!! 外堀既成事実でいいじゃん!!

 

「雪穂ちゃん愛してるー」

「もっと感情込めてよ、そんなんじゃお姉ちゃん口説けないよ」

「愛してる」

「……~~っ」

 

 はー赤くなってるぅ~!! 可愛いなぁ、雪穂ちゃん。からかい甲斐があるぞいふひひひ。

 

「ねぇ、お姉ちゃんのどの辺が好きなの? 何度も聞いて悪いんだけど」

「……まぁ理由はいるわな。いつでも隣にいてくれたからだよ、小学生の時の話な? これで俺中学高校も一緒だとか言ってたらただの精神異常者だから」

 

 それ以上は、なんだか踏み込めない。俺ですら理解できていない感情領域。改めて"好き"は理屈じゃないんだなぁ、って思った。むしろ理屈的な好きは恋じゃないのかもな。

 

「もし、お兄さんのことが好きって人が現れてもお兄さんはお姉ちゃんから目を逸らさない?」

「逸らさないよ、ずっと見ていたいもん」

 

 嘘じゃない、これは本当だ。友達だから、友達でも傍にはいられるから、ずっと見ていたい。

 そう言うと、なぜだか雪穂ちゃんは目を伏せた。俺の頬を摘んでいる指に力が込められて頬の肉が悲鳴を上げ―――って痛い痛い痛い痛い痛ぁい!!

 

「何をする!」

「なんでもないよ、なんでも」

 

 待て待て待て! ちぎれるちぎれるぅ!! 俺は雪穂ちゃんの手を引き剥がすべく彼女の腕に触れる、女の子らしい細い手首だった。

 

「なんでもなくて義兄の頬を抓あげる妹がどこにいる!?」

「妹じゃないってば! ……妹じゃ、本当は嫌なの」

 

 最後の方、もごもごしてよく聞こえなかったけど雪穂ちゃんは俺の頬から手を離した。すごい睨まれてる、なぜなの……

 

「なにしてるの?」

「あ……っ」

 

 そのとき、トタトタと音を立てて奥の方から穂乃果ちゃんがやってきた。ちょうど俺たちが睨みあっているときだった。雪穂ちゃんはガタンと立ち上がりざま俺の足を器用に踏んで店の外に飛び出していった。

 

「どうかしたの?」

「ちょっとした、人生相談かな」

「それって、進路とか?」

「そうともいうね」

 

 残された俺はまた、ぐでーっとテーブルに身を投げ出す。脱力すると、今までやってたことの意味不明さが分かってきてなんだか死にたくなってきたぞ。

 片や、年下の女の子に妹を強要し頬を抓られ人生相談に乗ってもらう。片やヘタレで惨めで大馬鹿な年上の男の頬を抓りながら人生相談に乗る。せめて年齢だけでも逆転してれば絵になったものを……

 

「ねぇ、ちょっと歩かない?」

「え、でもお店は?」

「お母さんがいるから、大丈夫だよ」

 

 もうすぐ日が暮れる。仕事は無い、穂乃果ちゃんからの誘いなら断る理由が無い。出て行った雪穂ちゃんも探さなきゃいけないし……

 ガラガラ、と引き戸を開けると目いっぱいにオレンジ色の光が入ってきた。日が落ちる時間もずいぶん早くなったなんて、感慨に浸っていると穂乃果ちゃんが俺の手を取った。

 どぎまぎしながら、俺は先行する穂乃果ちゃんの後姿を見ていた。俺より、かすかに小さいくらいの穂乃果ちゃんは導くように、俺を引っ張っていった。

 

「公園で、お話しよ?」

「家の中じゃ出来ない話?」

「お母さんとかに聞かれたくないんだ」

 

 ドキッと心臓が跳ねる。大事な話だ、内容に検討がつかないけどこれは大事な話だって俺にもわかった。

 やってきた公園はずいぶん小さく感じた。子供の頃は見上げるものすべて大きくて、広いと思っていたのに。経過した時間の残酷さか、それとも……

 

「ここ最近、君の様子が変だから、さ……? お店でもうちでも、失敗が多いし」

「ご、ごめん……迷惑かけてるよね。しかも穂乃果ちゃんのお手本にするにはお粗末だし」

 

 公園の中にある、1つのベンチ。子供の頃はあそこが俺たちのホームだった。穂乃果ちゃんと、2人で真っ暗になるまで駆け回って、クタクタになってそれでも帰らないで疲れて眠ってしまうことすらあった。

 もうベンチを構成する木材は雨風と時間の力で、ボロボロになっていた。俺たち2人が腰掛けると、ミシッと嫌な音を立てた。

 

「ううん、それは良いんだけど……原因が気になっちゃって」

「う…………ん」

 

 歯切れが悪くなる。俺が口を閉ざしていると、穂乃果ちゃんは指を立てて話し始めた。

 

「それでね、最初に雪穂に聞いたんだ。そしたら、君がね、恋してるっていうから」

「うぐっ!?」

 

 ば、バラされた……!? いや、待て落ち着け考えすぎだ。誰に、とは言ってないんだろう。雪穂ちゃんが今になってバラすなんてありえないし。

 

「あなたに、好きな人がいるんだーって思うと結構不思議でさ。誰にでも優しいから、特定の誰かに夢中って姿があんまり想像できなくて……」

 

 そりゃあそうだよ、だって穂乃果ちゃんに嫌われたくなくて誰にでも優しいふりをしてるんだから、なんて口が裂けても言えそうに無かった。

 穂乃果ちゃんはやがて、立てていた指を腕ごと下ろしてぽつぽつと搾り出すように小さな声で呟きだした。

 

「それで、あなたの様子がおかしくなったのって……海未ちゃんと会った日から、だよね」

「それは……そうかもしれないけど」

 

 話がまずい方に進んでいる、そう直感した。そして俺の予想はいつもまずいときだけ、よく当たる。

 

「海未ちゃんのことが、好きなんじゃないかなって。うん、だって考えてみればあの日からおかしかったもん。変にオシャレしたり、穂乃果が呼びかけても気付かなかったり」

「……もし、俺がだちゃんのことが好きだって言ったら、どうする?」

「どうもしない、って言いたいけど……応援するよ」

 

 応援なんか、しなくてもいいのに。むしろされるだけ、辛いのに。

 俺の向ける好意はいつだって気付かれない。当然か、穂乃果ちゃんはアイドルで今まで男から好意なんか散々向けられてきたんだろう。その中には俺以上に熱心なやつだっていたはずだし。

 そんな連中に比べれば、俺の好意なんかそれこそ消しゴム貸してもらって芽生える小学生の抱く勘違いみたいなものだろう。

 

 そう、思っていたのに。

 

 

 

「だって、穂乃果はあなたが好きだから。好きな人に、幸せになってほしいって思うんだ」

 

 

 

「好き……? 俺の、ことが……?」

 

 勘違いの、しようがない。ハッキリと、穂乃果ちゃんは俺を見て、俺を名指して、好きだと言ってくれた。

 嬉しさが溢れてくる。なのに、あの穴からぽろぽろと、どんどん零れていって途端にその言葉が輝きを失う。

 

「うん、だからね? 穂乃果が、あなたと海未ちゃんの接点になってあげる。穂乃果が海未ちゃんと遊ぶ機会を増やして、その度にあなたを呼ぶ。海未ちゃんだって、あなたのことは嫌いじゃないはずだし……"私"がなんとかするよ」

 

 どうかな、なんて残酷なことを聞かないでくれ…………っ!

 

 俺は、俺はそんなの……そんなのは――――

 

 

 

「そんなの……そんなの、いらない…………!!」

 

 

 

 言ってしまった、今俺の口から出て行った言葉は意思より先に身体が動き出して放ったものだった。案の定、穂乃果ちゃんはきょとんとしていた。

 

「どうして? だって、海未ちゃんのこと……好きなんじゃ―――」

「俺が好きなのは……っ!」

 

 誰なんだよ、言ってみろよ。もう脊髄反射で口が動いたりしないぞ、そんな偶然は1回しか起きない。

 言えよ、言ってしまえ。いつも助けてくれる天使も悪魔も出てこなかった。雪穂ちゃんも亜里沙ちゃんも、だちゃんも近くにはいない。

 

 目の前に、穂乃果ちゃんがいるだけだ。

 

 

「穂乃果ちゃんのことが、好きなんだ……俺も君が好きなんだよ。

 

 あの頃からずっと、君以外を好きになったことはない。

 

 あの日再会するまで忘れてても、今はもう君との思い出しか思い出せないんだ。

 

 

 俺は、高坂穂乃果がだい――――」

 

 

 

 ――――いえ、ゆくゆくはあの子に愛してると言えないとダメなんです――――

 

 

 

 

「穂乃果ちゃんを……あ、愛してる……!」

 

 

 

 言い、切った。喉から、呼気が漏れる。穂乃果ちゃんは目を見開いていた。開いた口は塞がらず、何か言わないとと思っているのか唇が震えていた。

 冗談めかさないと、恥ずかしくて死にそうだ……! でも、でもっ! これ以上無いチャンスなんだ……!

 

「あ、あの……あの! その、あのあの……な、なんていうか、すごい恥ずかしい……顔、熱いよぉ……」

 

 穂乃果ちゃんが顔を抑える。指の隙間から見れるところは、首筋まで真っ赤だった。俺も、涼しい夕方が嘘のように汗を噴出していた。冷や汗じゃない、脂汗。

 

「あ、あああ愛してるなんて、言われたことないから……なんて返事したらいいか、わかんないよ……」

「ご、ごめん! も、もっとちゃんとしたときに言えばよかったんだ。今日は、提案を断るだけで……告白するのは後日にって……」

 

 こんな打算的なこと口走ってると嫌われそうだ、やめよう。というか俺も身悶えるくらい恥ずかしい……

 と、そのとき穂乃果ちゃんがくいくいっと俺の服の裾を引っ張った。相変わらず真っ赤な顔をして、上目遣いで俺に向かっていた。

 

 その、綺麗な音が出てくる瑞々しい唇の動きが、俺の網膜に強く焼き付けられた。

 

「勘違いじゃ、ないんだよね……? 私、短い夢を見てたわけじゃないんだよね?」

 

「勘違いなら、俺だってこんなに恥ずかしい思いしてないよ……!」

 

「そっか、そうだよね……良かったぁ」

 

 穂乃果ちゃんが胸をそっと撫で下ろす。その目尻には笑い泣きしたときみたいな涙がたまっていた。俺も、安心してきたら……涙が出てきたぞ。

 袖で涙を拭おうとしたら、半袖だった。手首や指で涙を拭っても、嬉しさがあの穴を埋めてなお溢れ出して来て、涙が止まらない。

 

 その時、穂乃果ちゃんが差し出してくれた。あの日、俺が受け取らなかった可愛らしいハンカチを。

 

「使って?」

「ありがとう……っ」

 

 穂乃果ちゃんは自分が泣いてるのに、ハンカチを俺に差し出した。俺は広げたハンカチに、涙を預けた。

 すると、穂乃果ちゃんは俺に肩に頭を預けてきた。

 

「こういうことしても、いいんだよね? 私たち、相思相愛なんだし……っ」

「そ、そそそそうだね、ラブラブだし……?」

 

 近くに人がいなくてよかった、心からそう思える日だった。

 穂乃果ちゃんの恐る恐る取ると、ぎゅっと強く握り返してくれて。耳元ですんすんと鼻を鳴らす音がした。

 最初は臭いが気になるのかと思ったら、穂乃果ちゃんも絶え間なく涙を流し続けていた。

 

 「穂乃果、ちゃん……」

 

 「なに……?」

 

 言っても、いいのか? 覚悟は、出来たし恥も外聞もかなぐり捨てた。勇気だけは、ずっと持ち続けてきた。

 なら俺には言えるはずだ。

 

「俺と……俺と……! 俺と、結婚を前提にお付き合いしてください……本気だよ。

そりゃ、俺バイト戦士だとかふざけて言ってるけど言っちゃえばフリーターだよ! 1つの仕事を

極めようとか、ぜんぜん出来ないよ。それでも、君が好きなんだ……!」

 

「うん、うん……穂乃果もそうだから、いいよ……こんな私でよかったら、いつか結婚してね」

 

 小指だけじゃない、指を全て絡め合わせて力を込める。

 

 彼女が許す限り、俺は絶対に離れないからな。

 

 今日は恐らく俺の人生ののピークで、俺たちの思いが一方通行をやめた日。

 

 そういう1日。

 

 

 




さぁ湿っぽいのはここまでだ。次からはもうひたすらイチャイチャするからな!!
8月中にここまでこれてよかったなぁ。

性急かもしれないけど、長々とやって焦らすの飽きたんです、サーセン←

こういうイチャイチャ、というのTwitterで募集します。

TwitterID【https://twitter.com/sueyosi_reparu

ハーメルンから来ました、とお声掛けていただければお返事します。無くても返事するかもしれません←

ここまで感想評価お気に入り入れてくれた皆様ありがとうございます。
これでバイトダイアリーは本当の意味で次の章に行けます。

重ねてありがとうございました!

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