タイトルで分かる人には分かる小話。
最早伝説となっている風来人と、同じく伝説となっている導かれて英雄の一員となった武器商人ことダンジョンマスターがオラリオで暮らす一幕。

たぶん続かないので短編。
ガチで短いので5分と掛からずに読めるよ!

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(´・ω・`)
息抜きに1時間で書いてみただけのお話。
アニメはまぁまぁ面白かった。


ダンジョンに風来人と武器商人がいるのは間違っているだろうか

 ――ダンジョン。

 

 

 

 そこでは魔物が湧く。

 

 何故なのかは、一般的にはよく知られていない。

 

 

 

 だが、多くの者達にとって理由など必要ない。

 

 なぜなら――

 

 

 

 ――そこがダンジョンであるからだ。

 

 それが、答えだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、魔物は生まれる。

 

 壁から。天井から。床から。

 

 侵入者である、敵である人間を襲うために。

 恐怖を駆り立てる雄叫びを上げながら。

 

 だが、そうして生み出されたどれもが、碌な行動も取れずに散っていく。

 

 ある者は胴体を貫かれ、ある者は首を刎ね飛ばされ、そしてある者は迸る炎に焼き焦がされて。

 

 黒い塵となって、魔石と呼ばれる物をだけを残して消えていく。

 

 その殺戮劇の中心に居るのは、一人の青年。

 

 三度笠と、青と白の縞合羽を身に纏い、手には一振りのカタナとオオカブトの盾を構えていた。

 

 青年の動きは周囲の魔物の倍近い速度であった。

 一度カタナを横薙ぎに振れば、正面にいた三体の魔物が上半身と下半身を真っ二つに別れさせられる。

 

「……。」

 

 魔物の発生が一段落つき、小休止ができそうだと判断した青年は刀身に纏わり付いていた血肉を振り払う。

 

 そして、あちこちに散乱している魔石を回収する。

 これを売ることによって、ダンジョンに潜る者達は生計を立てているのだ。

 

 回収が済んだ青年は少し出っ張った岩に腰掛け、懐からおにぎりを取り出した。

 そのおにぎりは実に巨大であった。

 

「……。」

 

 素早く手早くおにぎりを食べ終わり、再び魔物を探して歩き出す青年。

 

 幅の狭い通路から、開けた広間に出た。

 

 その部屋には数体の先客がおり、一人の闖入者へと殺意を込めた気配を向ける。

 

「……。」

 

 青年は慌てることもなく、どこからともなく巻物を取り出し、一言だけ呟くようにして唱える。

 

 

 

「■■■■」

 

 

 

 青白い稲妻が部屋にいる全ての敵対者に降り注ぎ、塵へと変える。

 

 『いかずちの巻物』と書かれた巻物はいつの間にか消えており、青年は魔石を集める作業を開始する。

 

 そして、そろそろ帰るべき頃合かと思い、上へと続く階段に向かって歩いていく。

 

 

 

 途中、二足歩行で走る牛のような魔物――ミノタウロスを見つけたので『ドラゴン草』を飲んで焼き尽くし、金髪の少女とすれ違い、真っ赤な血に塗れた少年が奇声を上げながら走っていくのを見た。

 真っ赤ではあったが、ちらりと残る白髪で知った顔だと気付いたので声をかけようと思ったのだが、向こうは青年に気付かずに走り去ってしまっていた。

 

「……。」

 

 まぁ、いいか。

 とでも言いそうな表情で上層と呼ばれるエリアを歩く。

 

 外に出ると、すでに日は暮れていた。

 

「おぉ、シレンさん。お疲れ様です」

 

 換金所で魔石をヴァリス(通貨)にするために並んでいる同業者達の群れから一人の男が出てきた。

 

 シレンと呼ばれた青年の縞合羽と同じ、青と白の縞模様の服を着た恰幅の良い中年の男性。

 防具にはなりそうもない丸くて赤い帽子を被り、膨らんだ腹と釣り合わせる為に背負っているのかと思える程に巨大な荷物が目を惹く。

 中身は当然、武具や食料、薬草の類など、ダンジョンには欠かせない品々だ。

 

「……。」

 

 自分の無事を頷きで表し、相手の様子を尋ねるシレン。

 

「私の方は商売は良かったのですが……こっちはイマイチでしたね」

 

「……。」

 

 そうか。

 大して問題にしていない様子で頷く。

 

「こちらの消耗品はまだ余裕があるはずですから、補充が必要なら今夜、戻ってから申し付けて下さい」

 

「……。」

 

 わかった。

 再び頷きで返すシレンに微笑みかけ、

 

「では、お先に失礼します」

 

 と告げて去っていく。

 

 のっしのっしと重量感溢れる動きではあるが、重心は体の中心にあり、隙がない。

 スリから狙われやすそうな荷物ではあるが、鼻の効く者なら絶対に彼には手を出さない。

 太っているのが脂肪に見えても、その中身までが贅肉であるとは考えられないからだ。

 

「……。」

 

 換金の列に並びながら、今日使った物で補充が必要なリストを脳内に展開していくシレン。

 

 

 

 視線の先には、メガネをかけたエルフの女性に叱られている真っ赤な少年が居た。

 




使用したかもしれない道具たち。なおシリーズや効果は混ざりまくっている模様

・銀のたてごと(モンスター出現率超上昇)
・すばやさ草(一定ターン倍速)
・カタナ(誰しもが最初に愛用する武器。作者はどうたぬきの方が好き)
・オオカブトの盾(印と強さのバランスは良いけど大して使われない盾)
・妖刀かまいたち(カタナに合成済み。一度に前方三方向を攻撃できる)
・巨大なおにぎり(デカカァァァァァいッ説明不要!! 満腹度全回復! 最大満腹度上昇!)
・いかずちの巻物(じゃーん! 同じ部屋にいる敵全てに雷撃。当然使い捨て)
・ドラゴン草(飲むと直進する炎を吐く。めっちゃ強いけど深層では削り程度)


原作読んでないからこれ以上書くのは危険かもしれない……。キャラも展開もアニメ以上はわからんぜよ。

ちなみにコッパは留守番。口調は一人称が「オイラ」だってことくらいしか覚えてない。
シレンは64が一番好き。普通にプレイ時間カンストする。
そういやトルネコさんは名前出てないけどまぁわかるでしょう。本家Ⅳも好き。3ではクリア後ほぼポポロしかやってなくてレベル30台のまま。

トルネコさんは1~18階層の間を行商して稼いでいるらしい。怪我人がいればポーションを売ってあげ(値段は内緒)武具を失った人がいれば売ってあげる(なお値段はry)顔が広い武闘派商人。

魔剣が回数制限の使い切り(使うたびに武器の強さが-1)って設定なら使い捨ての剣に火炎草かドラゴン草合成して使えば強そう。10ダメージ固定? 異種合成は合成の壺じゃできない? し、知らんなぁ(震え声)。



誰かこの二人でダンまち書いてくれないかなぁ……



艦これビグラングの方も書きたいんだけどねぇ……いまちょっとシリアスな方面に感情が向いてて無理なんだわ。

すまんね?


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