ダンジョンで狩人に出会うのは間違ってるだろうか 作:夜明けの戦
そんなに続かないかも?
何時からだろう。
この永い一夜に囚われたのは。
覚えてる限りの最初は診療所で男から血を与えられ、何かの書類にサインをしたところだ。
その後、狩人の夢に誘われ・・・いや、囚われたのだろう、ヤーナムの悪夢だけでなく狩人の夢にも私は囚われたのだ。
後は意味も解らず助言者の言うとおりに獣を狩り、力を求め聖杯を欲し狩りを続けた、何度倒れようと立ち上がり遮二無二に進み続けた、選択を誤った事もあった、共に戦った者と殺し合った事もあった、そして悪夢を狩り取った筈だった・・・
だが、悪夢は終わりでは無かった、一夜が明けたならば次の夜が遣ってくるのだから。
最初は介錯に身を任せた、その後、数回繰り返した後、助言者、ゲールマンに騙されたのではと思い反抗した、だが彼もまた被害者だったのだ、恩師たる彼自身の開放も私の目標の一つとなったが、その後が長い道のりだった。
何故、悪夢を繰り返すのか
何故、獣が生まれるのか
何故、狩人は彼等を狩るのか
何故、この武具やアイテム類はこのような効果があるのか
何故、上位者は此処に集まって居るのか
何故、この世界でこのようなことが起きるのか
それからはこの悪夢から逃げ出す為ありとあらゆる物を調べまわった、知識を求めビルゲンワースや工房、教会、城等に残された資料やメモなどを漁り続け、何か知ってそうな者から話を引き出したり、原因の一つたる聖杯の
その後も暫く研究と狩りを進め続けたが悪夢を断ち切ることは出来なかった、だが繰り返す間に着実に世界についての理解、啓蒙と私の実力は高まっていった、そして私は気付いたのだ上位者達が欲するものを、そして彼等に私の刃を突き立てる方法を・・・。
我々より高次元に棲む彼らは我々に直接触れることは出来ない、だから自分達と特殊な血を持つ者との間の子にこちら側とあちら側を繋げる、もしくは曖昧な場所を作り上げることが目的だと思われる、その為に彼らは眷属を使いまたは自ら語りかけ特殊な血を持つ者を探していたのだろう。
そして、その特殊な血が比較的多く集まる所それがヤーナム、かつて星界に最も近い場所トゥメルイルが在ったであろう場所だ、そんな場所に住む探求心の強い連中は彼らの知識、力を求め彼らと交信や自らの改造、果ては製作さえも行おうとしたが結局は失敗し破滅した。
だがその中でも私の計画にヒントをくれた狂人がいた、ミコラージュ、メンシス学派の頭目、奴の「白痴のロマにそうしたように我らに『瞳』を授けたまえ」と言う言葉で私は『瞳』の存在を知り調査の末、それが上位者になる為に必要不可欠な物だと知った、幸い『瞳』は既に2つ程所在が明らかだったので試してみたが、どうやらこれだけでは足りないらしい、それからは『瞳』を探してまた私は彷徨い始めた、その後は上位者との関わりの深そうな人物や恐らく彼等の求める適正な血統の可能性のある者たちを探し、接触し、観察し『瞳』の使用法について研究した。
そして、足りないピースも見つける事が出来た『カインハーストの女王』彼女には既に接触をはかった事もあったが従僕、彼女の眷属になったことは無かった、いや、まともに話したこともなかったな・・・。
彼女の血、カインハーストに持ち去られた『汚れた血』、それが何故カインハーストに適応したのかそれを考えれば
そして、遂に私は計画を実行に移す、『瞳』も『血』も使用法も手に入れた後は・・・奴を倒すだけだ。
さらば、夜に囚われし町ヤーナムよ
さらば、病に冒されし者たちよ最早夜に怯える必要はなくなるだろう
さらば、友よ、共に戦った異界の者たちよ
さらば、恩師よ貴方の
さらば、狩人たちよ、自らを犠牲に戦い続けた者たちに休息を
さあ、これで最後だお前を狩れば私は・・・・・月の魔物よ、狩人の夜の始まりよ、ここが絶望の終着点だ
~とある狩人の手記より~
さあ、上位者達よ恐るがいい我こそが上位者を狩る上位者也
うちの子まだカンストしてないの・・・・マラソンすっかな( ´_ゝ`)