IS学園の中心で「ロマン」を叫んだ男   作:葉川柚介

89 / 95
番外編 その十「ちょっとえっちな自撮り送って」

「……一応聞いておきますね、刀奈さん。いきなり人を椅子に縛り付けてなにしようってんですか」

 

 真宏が目覚めたとき、状況は極めて分かりやすかった。

 なんか寝づらいな、という違和感が覚醒を促し、あくびを一つ。眠目を擦り……たいのに擦れず、一体なんだと目を開ければかすむ視界に映ったのは椅子のひじ掛けに縛り付けられた自分の手。それもご丁寧に左右両方。

 挙句、両足もまた椅子の足に縛り付けられて、完全に身動きが取れない有様になっている自分をこの時初めて理解した。

 

 さて、拉致られ拘束されるような間抜けをしたっけか、と周囲を見渡せば、そこはあまりにも見慣れたIS学園一年生寮における自分の部屋で、拝領しているのは珍しい1人部屋のはずなのに、なぜか室内には……刀奈がいた。

 

 世間的には更識楯無。

 更識家当主としての名前「楯無」を名乗る、IS学園生徒会長であり、真宏にとっては彼女の姉でもある美人でスタイルが良くていたずら好きでちょっと面倒なシスコンの入った年上の女の人。

 

 なんかまたぞろろくでもないことでも企んでるのだろうと、その真剣な表情から察しがついた。刀奈のシリアス顔など、後に来るボケの前振りとしか思えない。

 

「まずは、強硬手段に出たことを謝罪するわ。ちょっと更識家秘伝のお薬を使って眠ってもらってる間に、真宏くんのことを拘束したのはもちろん私よ」

「でしょうねえ」

「そして、こんなことをしたのは他でもない。……あなたが、簪ちゃんと健全なお付き合いをしているかを調査するためなの」

「割と非合法な手段をしれっと使う刀奈さんの言う健全とは一体」

 

 ほらきた、とばかりに真宏がツッコミを入れるが、刀奈は気にしない。もとよりその程度の覚悟ではないのだ。今日ここに、刀奈は不退転の決意を以て望んでいる。

 

 

 そう、何を置いても知るべきは真宏と簪の関係。

 仲睦まじいカップルであることは認めよう。二人ともそれなりに分別がついていることも確かだ。

 しかし、二人は若い。なんかこう、青春のリビドーがなんやかんやする可能性は決して否定できない。ふしだらだ!

 

「というわけで、真宏くんの携帯をお借りします」

「中身を確認するんですか? プライバシーの侵害はオススメできないですけど」

 

 その辺の不安を、是非とも取り除いていただきたい。

 これは更識家当主として必要な一族の管理監督の一環なのだ。と、刀奈的には完璧な理論武装と共に、真宏のスマホを手に取った。

 ロックがかかっている? そんなものは更識忍法の前には障子同然、あっさりと解除する。

 

「そこは大丈夫。届いたメールやメッセージを覗き見したりはしないから安心して。私が今日するのは……この携帯から、簪ちゃんに『ちょっとえっちな自撮りを送って』ってメッセージを送るだけだから」

「……うおおおおおおお! 離せええええええ! ってーかやめてください刀奈さん! 何考えてるんですか!?」

「黙らっしゃい! 真宏くんと簪ちゃんがいちゃいちゃしてるのはいいとして、その度が過ぎていないかをこれで調べるのよ! 簪ちゃんがしっかり節度を守った返事をしてくればセーフ! かわいい自撮りくらいなら及第点! でも、もし普段からそういうことをしているような素振りがあれば……!」

 

 ジャキン、と瞬時に展開されて首筋に突き付けられる蛇腹剣。やべえこのシスコン本気だ、と真宏は冷や汗をたらす。まあ大体いつものことなのだが、今回のはマズい。どっちに転んでもダメージを受けるのは真宏の方だ。

 あとでどうやって説明しよう、と考えるだけで既に頭が痛くなって来る。

 というか、真宏と同じく刀奈もまたどう転んでも簪に拗ねられると思うのだが、その辺の正常な判断は既にできない状態らしい。

 いささか興奮気味に真宏のスマホをスイスイと操作し、高々と掲げ。

 

「いざ、簪ちゃんにメッセージ……送信!!」

「あ、あああーーーーー!?」

 

 

 運命の扉が、開かれた。

 

 

◇◆◇

 

 

――ピロン

 

「来た! 簪ちゃんからの返事よ!」

「うぅ、内容を知るのが怖い……!」

 

 数分後、椅子にがっちり拘束された男とその周りを熊のようにうろうろ歩き回る美女、という妙な部屋に着信音が響いた。

 メッセージの送り主は当然簪。先ほど、ちょっと頭のおかしいメッセージを送りつけられ、割とすぐに既読がつき、しかしその後何の音沙汰もないという地獄の不安を真宏が味わったあとのこと。

 

『メッセージ、見ました』

『……真宏も、男の子だもんね』

『引いてないよ』

『気持ちは、わかるから』

『だから、特別』

『……他の人に見せちゃ、ダメだからね』

 

「……」

「…………」

 

 連なるいくつかのメッセージ。

 その意図するところははっきりと肯定である。

 最後のメッセージからしばらく。おそらく自撮りをしているだろうその間、刀奈はスマホの画面が真宏にも見えるように回り込み、顔を寄せて凝視していた真宏と刀奈が息を呑む数秒の後。

 

 

――ピロン

『召し上がれ♡』

 

 角度の都合だろうか。映っているのは、簪の口元から下だけ。羞恥にうっすらと染まる紅の頬。少しだけむずりと緩んだ唇は笑みの形で、あとは簪の全身が映し出されている。

 

 おそらく、寮の自室のベッドに腰かけて。

 IS学園の制服姿で。

 

 しかし、いつも身に着けているストッキングはなく、スカートの裾はなんかもう限界ギリギリまでめくり上げられて眩しい太ももを晒し。

 インナーも着ていない。制服の胸元のボタンを少し外し、指で広げて。白い喉を、まろやかな曲線を描く鎖骨を、そして膨らみの裾野をほんのわずか、しかしはっきりとわかるほどに見せつける写真が、送られてきていた。

 

 

「……」

「……ごくり」

 

 あれ、もしかして押しちゃいけないスイッチ押しちゃった?

 この瞬間、紛れもなく真宏と刀奈の心は一つになった。

 

 

「ちょっとー!? 刀奈さんなにしてるんですか! 簪がこんな写真送りつけてきましたよ!?」

「な、なに言ってるのよ! 真宏くんの名前を使って送ったメッセージなんだから、これは実質真宏くんのせいよ!」

 

 ぎゃーぎゃー、と醜く言い争う二人。揃って顔が赤くなっているのは言うまでもなく簪の思わぬ色気に充てられたからで、その辺誤魔化すために必死である。

 

 

「えぇい、こうなったら次よ! こうして簪ちゃんがえっちな自撮りを送ってきてしまった以上、真宏くんの頼みでどこまで行ってしまうのかを見極めないと!」

「これ以上傷口広げるのやめません!?」

「次はこれよ! 『お尻も見たい』!!」

「刀奈さんの変態!」

 

 刀奈のことをこうして罵っているが、多分簪から変態と思われてるのは自分なんだろうな、と考えると死にたくなる真宏であった。

 

 

◇◆◇

 

 

――ピロン

「き、来たー!」

「刀奈さん、ちょっと楽しみになってきてません?」

 

 簪からのおかわり到着を知らせる着信音が鳴る。

 真宏のベッドの上でごろごろと落ち着きなく待ちわびていた刀奈は、まるで猫じゃらしに飛びつく猫のようにスマホへダイビング。そのメッセージを展開する。

 

『……』

『えっち』

 

 メッセージは一言。写真は1枚。

 真宏からの、と簪は思っているだろうが実際は刀奈からの要望に基づき、簪が送った次の写真。

 

 被写体との距離は少し遠い。それは自撮りテクニックでよくある鏡を使っているからで、女の子の部屋なら必須の大きな姿見に簪の姿が映っている。

 

 床に膝をつき、ベッドに上半身を預け、鏡に向かってスカートに包まれた尻を突き出す、なんかもう完全にアウトなポーズの簪が、映っている。

 

 

 簪の姿は先ほどよりも小さい。

 スカート越しで、直接見えるわけではない。

 だがそこに、確かに尻がある。あそこには確かに、柔らかく丸くすべすべの尻が、ある。

 そう確信できる美が、あるのだ。

 

 

「……『何か、脱いでみて』」

「刀奈さん!? 一線越えてませんか刀奈さん!?」

「えぇい、止めないで真宏くん! 今なら行ける! 今の簪ちゃんならイケるわきっと!」

「手段と目的入れ替わってますよねそれ!?」

 

 そして、人の心にはなんかもうどうしようもない欲望もまた、あるのだった。

 

 

◇◆◇

 

 

――ピロン

 

「お、おぉ……来ちゃったわ」

「……来ちゃいましたね」

 

 もはやおなじみ、簪からの自撮り着信。

 刀奈は先ほど、『脱いで』とは頼んだがあえて『何を』とは指定しなかった。

 なんかえっちな自撮りにノリノリな気配が漂う簪が、この指示に対してどんなリアクションを返すのか、それが楽しみなような怖いような、複雑な心境がスマホを持つ手を震わせる。

 さあ、簪の判断やいかに。

 

 

『ちゃんと、脱いでるよ♡』

「……あら? 割と普通ね。何も脱いでないみたいだけど」

 

 今度も鏡を使った、簪の全身像が送られてきていた。

 口元を隠すような位置のスマホ。鏡の前にまっすぐ立った制服姿の簪。自撮りらしい点といえば、スカートの裾をつまんで淑女の礼のように持ち上げていることだろうか。

 刀奈の感想も当然のもの。メッセージの割りに、何も脱いでいない……ように見えるが。

 

 だがなぜだろう。

 鏡に映る簪の目には、蕩けんばかりの艶が宿り。

 

「……刀奈さん、違います。その……ス、スカートの辺りを良く見てください」

「スカート?」

 

 真宏は気付いた。

 代償に、キツく目をつぶって顔を逸らすことになったが。

 その顔は耳まで赤い。

 

 真宏がこうまでなるとは一体何が。刀奈は改めて写真をよく見る。

 1枚目の写真のように、スカートが極端にまくり上げられているということはない。太ももだって適度に隠れているし、つまみ上げた部分こそ大きく沿っているがそれでおかしなところが見えるようなことは……と、見て気付く。

 

「……あ、あらー? 私の目の錯覚かしら。これ、簪ちゃんの腰のあたりまで、肌しかないように見えるんだけど……」

「……奇遇ですね。俺にもそう見えます」

 

 ソックスから伸びるふくらはぎ、膝、太もも。そしてそこから腰骨の辺りまで、それこそスカートの上端近くまで大胆にめくりあげられている。

 が、そこまで簪の肌しか見えないということは、「脱いだもの」がなんなのか。

 

 それは、とても問いただせるものではないだろう。

 

 

「こんなテクニカルな手を使うなんて……簪ちゃん、恐ろしい子っ!」

「そッスね」

 

 真宏、しゅうしゅうと頭から湯気が立っている。

 が、ここで終わるのはそこらの凡人。

 更識刀奈は決意した。

 真宏のため、これほどのことをしてのける簪が、どこまで行くのか。これはもう、最後まで確かめる以外に術はない……!

 

 

「これが、最後のメッセージよ。……『ぜんぶ、脱いで』!!!」

「もうどうにでもしてください……!」

 

 真宏、あきらめの境地であった。

 

 

◇◆◇

 

 

――ピロン

 

「……来ちゃったわね」

「来ちゃいましたね」

 

 簪からの返信が、よもやいまさらになって怖気づいた拒否だとは刀奈も真宏も思っていなかった。

 逡巡があったのだろう。準備も必要だったのかもしれない。

 それまでと比較しても長い待ち時間をじりじりと耐え、ついに来た、最後の自撮り写真。

 簪はどんな表情で、どんな姿を見せてくれるのか。それを見届けるため、覚悟を決めて。

 

 

『どきどき、する♡』

 

 

 画面は、白かった。

 それは雲でも湯気でも光でもない。布だ。布地の白が画面を多く埋めていた。

 正体がなんなのかは一目でわかる。この部屋にもあるベッドであり、掛布団だ。

 簪は布団の中に潜り込み、腕だけを出して自分の姿を取っている。

 

 だから当然、簪自身の姿はほとんど見えない。

 顔と、首と。

 腕と、肩と。

 

 そこから胸元に至るまで、見える範囲は一糸まとわぬ裸体であり。

 

 

 掛布団の上にはさっきまで簪が着ていた制服が乗っていて。

 折り重なる上着とスカートの隙間にちらほらと見えるパステルカラーのそれが簪の下着であることなど、火を見るより明らかだった。

 

 

 

 

「刀奈さん、どうしてくれるんですか。俺、明日簪の顔まともに見れないですよ……!」

「大丈夫、私もよ」

「なんのフォローにもなりません!」

 

 やり遂げた。

 なんかよくわからないが、そんな感じの達成感が刀奈からは溢れていた。

 妹の彼氏になりすまし、言葉巧みに誘導して全裸自撮りまでさせるという鬼畜の所業を為したとは到底思えないほどに、その顔はすっきり爽やかに澄み渡っているのだから救いようがない。

 真宏としては、なんとしても簪の誤解を解かなければならない。そのためにもこの人にはきっちりと説明してもらいたいところなのだが、なにせ相手は学園最強。

 口車でも実力でも無理矢理言うことを聞かせることなどできるはずはなく、なんかもうどうしようもない詰みの気配に絶望すら覚え。

 

 

――ガンッ!

 

「ヒッ!?」

「な、なに!?」

 

 そんな真宏を救えるのはただ一人。

 

「…………………………………………………………お姉ちゃん?」

「か、簪ちゃん!? なぜここに!?」

 

 恋人であり刀奈の妹である、簪本人しかいないのでしたとさ。

 

 

◇◆◇

 

 

「……ふうん。それで、真宏になりすましてメッセージを送ってきてたんだ」

「あ、あうぅぅぅ……!」

 

 世にも珍しい、更識家当主の土下座、此処に降臨。

 しかも土下座ってる相手は自身の妹、更識簪である。

 

 きっちり制服を身に着け、真宏のベッドに足を組んで腰かける簪の前に、ガタガタ震えながら縮こまっている刀奈がいた。

 

「……おかしいとは、思ったの。真宏が急にこんなメッセージを送って来るなんて。それで、真宏とお姉ちゃんのスマホの位置情報を確認してみたら同じ場所にいるって、変だよね?」

「アッハイ」

 

 さりげなくハッキング的なことをしたと言っているが、今の刀奈にそれを咎める資格などあろうはずもなく、簪が向ける絶対零度の視線で心の底まで凍り付く。

 

「……お姉ちゃん」

「はいぃ!」

 

 沙汰が下される。

 一声でそう確信させるのは、簪もまた日本を陰から支えてきた更識の家の女だからか。

 肉親に向けるものとは思えない威を纏い、簪が告げる判決はたった一言。

 

 

「しばらく、口きかないから」

「うぼあああああああああ!?」

 

 シスコンには致命の、一撃だった。

 

 

◇◆◇

 

 

「……恥ずかしかった」

「うん、ごめん簪。俺が悪かった。なんかいつの間にか強羅を取り上げられてた上に白鐵までどっか引き離されてたみたいだけど、どうにかして抜け出して止めるべきだった。本当にごめん」

 

 刀奈が呆然自失のレイプ目でふらふらと部屋を出て行ったあと、残った真宏は簪を全力で慰めていた。

 悪は滅びたとはいえ、簪はといえば口車に乗ってちょっとスゴイことをしてしまったわけで。状況が状況なら一生ものの恥である。

 

 ベッドに並んで腰かけ、袖を小さく摘んでくる簪の手を握りしめる。これ以上やるとなんかもうお互い大変なことになりそうなので、限度一杯だ。

 

「真宏に見られるだけならともかく、お姉ちゃんにまで……!」

「そうだな、俺だけなら……って、え?」

 

 そう、思っていた。

 真宏だけは。

 

「……ねえ、真宏」

「ハイ、簪さん」

 

 真宏、思わずさん付け。

 自分の腕の中にある簪の体が熱い。

 見上げてくる瞳が熱に蕩けて宝石よりも怪しく輝く。

 透き通るその目の奥に、真宏は見た。

 

 簪の体を内から炙るハート型の炎と。

 そのさらに中心できらめく、黄金立方体を。

 

 

 その目を見て、真宏は確信せざるを得ない。

 

 真宏の手に、簪のスマホが握らされる。

 簪の手で、スカートの裾がめくり上げられ、制服のボタンがぷち、ぷちと外されていく。

 

「もう一回、しよ? 今度は、真宏に撮って欲しいな♡」

 

 可愛い可愛い彼女が、なんかちょっとハマってしまったということを。

 

 

 

◇◆◇

 

 

後日。

 

「あれ、刀奈さんからメッセージだ」

 

 簪にお説教され無視され、心身ともにやつれていた刀奈がなんやかんやで許してもらってさらに数日後、真宏の下に刀奈からのメッセージが届いた。

 文面は簡単。「簪ちゃんから、こうやってお詫びするよう言われました。ごめんなさい」。

 最近は珍しかったとはいえ、あの一件以前は普通にあったこと。なんの気なしにそのメッセージを開いて。

 

 

「……刀奈さんと簪、姉妹だなあ」

 

 メッセージについて来ていた写真。

 姿見に映る、刀奈の自撮り。

 ただし見えているのは刀奈の背中だけで、しかし服はない。

 

 身に着けているのはスカートとストッキングだけ。

 上半身裸で振り向きながら撮られた自撮りだ。

 腰からのくびれ、しなやかな背筋、背中越しにも存在がわかる、シルエットをはみ出す豊かな下乳の丸みさえもが見放題で。

 

 あの姉妹って実はこういうの好きなのかなあと思いつつ、真宏は最近作った画像フォルダ「簪」を「更識姉妹」に変更し、刀奈から送られた写真をそこに収めるのだった。

 

 

◇◆◇

 

 

「……自撮り、かあ。勉強してみようかな」

「朝起きるなり何言ってるの更識さん」

 

 ある日の朝、寝ぼけているのか寝言なのか区別のつかないことを言ってルームメイトに心配される簪がいたり。

 

 

「ぁ、う……!」

「お嬢様? 鏡がどうかしましたか?」

「な、なんでもない! なんでもないわ虚ちゃん!」

 

 しばらくの間、鏡を見るだけで赤くなる生徒会長がいたらしいが、周囲は誰一人としてその理由に気付かなかったのでしたとさ。

 

 

◇◆◇

 

 

「……よし、今度いっくんのスマホをハッキングして箒ちゃんにこういうメッセージを送ろう!」

「とても良いお考えです。……事実がバレた後どうなるかは、保証いたしかねますが」

 

 その辺知ってる黒幕母娘はまたぞろロクでもないことを企んでいたが、これまた誰も知ることはなく、全ては闇の中である。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。