咲 -saki- 人狼編   作:九尾の狐

76 / 76
ここまで~。


人狼バトル第4回戦 ③

 

 

 

 

 

○6日目(昼) 犠牲 初日犠牲者・渋谷・江崎・滝見・本内・深堀・狩宿

        処刑 メグ・江口・妹尾・上重

        生存 姉帯・原村・龍門渕・松実宥・松実玄・真瀬・二条

 

        本内成香さんが無残な姿で発見されました。

        深堀純代さんが無残な姿で発見されました。

        狩宿巴さんは悲しみのあまり投身自殺しました。

 

 

 

福「みんな、ついにこの時がやってきたぞ~~~!?」

 

小「おはようございます。昨日の犠牲者は、有珠山の本内成香さん。風越女子の深堀純代さん。そして、永水女子の狩宿巴さんでした。」

 

福「そして、あの選手の死因が、まさかのあれだ~~~!?」

 

小「まさかのあれって・・・まぁあまり詳しくは言えないんだけどね・・・?」

 

福「でも、あれってどう見てもきつ・・・」

 

小「司会者が言っちゃ駄目だよ!?とにかく!今日の会話時間は6分です!!」

 

福「アラサーが本気で怒っちゃう前に、勝負を決められるか~~~!?」

 

小「だからアラサーじゃなくって・・・って、合ってるよ!もう!!」

 

 

 

原「・・・開始の合図までおかしなことになってきましたね。・・・あ、おはようございます。上重さんの結果は●。当然ですね。」

 

二「よっしゃ!!これで狐はいなくなりましたわ!!」

 

姉「本当だよ~!バンザ~イ♪」

 

真「狩宿さん、間違いなく背徳者なのよ~。」

 

宥「そうみたいだね。でも、これで全員吊ることができなくなっちゃったね・・・」

 

龍「・・・吊りは残り3回ですわ。GJが出ても、1回では数は変わりませんし・・・」

 

原「2回出れば・・・というのは、さすがに期待薄ですね。」

 

玄「むむむ・・・なら、絶対にお姉ちゃんたちを吊らなくちゃね!!」

 

 

 

龍「ちなみに、狐は本内さんでしたわ。彼女の結果は○。案の定囲われていましたわね。」

 

玄「本内さんを占ったのは私だからね!結果は○だよ!!」

 

 

 

宥「・・・玄ちゃんたちもずるいよね。ここで噛みをずらしてくるなんて・・・!?」

 

原「それはこちらの台詞です!!確認のために、本内さんを噛めばよかったんです!!」

 

龍「私の思考が読まれた、というわけですわね。・・・さすがは原村和、と言うべきかしら・・・!!」

 

玄「違うよ!お姉ちゃんに、考えを読まれちゃったのです!!」

 

二「・・・確かに、ここで深堀さん噛まれてなかったら、GJ1回で吊り増えましたわ・・・!」

 

真「占いが、狐を呪殺するって読みきってるのよ~・・・!?」

 

姉「うぅ、どっちが人狼なのかな~・・・!?」

 

 

 

龍「確認しておきますが、狐はすでに消えましたわ。これで残るは人狼のみ。人狼は江口セーラ、原村和、妹尾佳織、そして対抗の松実玄で間違いありませんわ。」

 

玄「違うよ!人狼はお姉ちゃんと龍門渕さん、それに上重さんだよ!あとは江口さんだと思うんだけど・・・」

 

 

 

原「?玄さん、その認識であってますよ・・・?」

 

真「なにか間違ってるのよ~・・・?」

 

 

 

玄「・・・私の希望を言うのです。今日はお姉ちゃんか龍門渕さんを吊りたいけど、それが駄目なら和ちゃんでお願いしたいのです・・・!」

 

 

 

原「・・・く、玄さんまで私を疑ってるんですか!?」

 

宥「・・・ここで身内切りをするの?玄ちゃん、そんなことしても誰も信じないよ・・・?」

 

姉「な、なんで~!?」

 

 

 

玄「もちろん、和ちゃんのことを信じたいよ!でも私の目線では、まだ江口さんが本当に人狼なのかどうか、分からないのです・・・!!」

 

 

 

二「・・・納得や。つまり妹さんが懸念しとるのは、人狼の内役が龍門渕さん、お姉さん、上重さん、それに江口先輩ではなく、代わりに原村が入る可能性なんやな?」

 

玄「うん・・・!和ちゃんを信じたいけど、昨日は狐を呪殺しに行ったから、まだ確認が取れてないの・・・!」

 

真「・・・納得なのよ~。確かに玄ちゃんの視点だと、その危険性が残ってるのよ~。」

 

原「・・・そういうことですか。どうやら私を疑っているわけではなく、あくまで村勝利のために万全を尽くしたいということですね・・・!」

 

龍「・・・原村和を吊るのには賛成ですわ。ですが、明日か明後日には松実玄さんを吊りますわよ。」

 

二「・・・今日呪殺が出とることから、どちらかが真占いなんは確定ですわ。そうなると、占い2人が人狼っちゅう可能性はありません。となると、確かにここで妹さんを吊るのは悪手ですわ・・・!」

 

宥「・・・村視点からすると、確かにそうなるね。今日吊るのは玄ちゃん以外の3人の中の誰かだよ。」

 

姉「ならなら~、今日は誰に投票すればいいかな~?」

 

二「・・・ここは合わせたほうが良さそうですわ。グレランにすると、万が一の可能性があります・・・!」

 

玄「その通りなのです!グレランにして、万が一和ちゃんが本当に人狼だった場合、私に3票集まる危険性があるのです!!」

 

真「・・・そしたら村負けなのよ~・・・」

 

姉「そ、それだけは駄目だよ~!?」

 

真「・・・そういえば、松実のお姉さんは狩人とは違うのよ~?もしそうなら、COしてもいいのよ~」

 

宥「ないよ?私は村人だよ。」

 

姉「・・・どういうことなの~・・・?」

 

真「・・・松実さんが狩人って言っても、あんまり松実さんの信用度は変わらないのよ~。むしろここで松実さんの対抗が出たら、龍門渕さんが破綻すると思ったのよ~。」

 

宥「・・・私が人狼でも、さすがにそれには気づくよ?もし私が本当に狩人で対抗が出なかったら、GJさえ出せれば無実の証明になっただろうけど・・・」

 

真「変に疑って申し訳なかったのよ~。」

 

姉「そうだったんだ~・・・えっと~、それじゃあ今日は誰を吊ればいいかな~?」

 

 

 

龍「・・・仕方ありませんわね。柱というわけではありませんが、明日明後日で必ず原村和と松実玄を吊ってくださるのでしたら、私が今日吊られてもよろしいですわよ?」

 

 

 

宥「・・・龍門渕さん・・・?」

 

龍「・・・私目線、人狼はその2人だけで決まりですわ。狐を呪殺した今、あと出来ることは松実玄を占って、●であることを伝えるのみ。でもそれ、正直意味がありませんもの。つまり私のお仕事は、狐を呪殺した時点で実質終了ですわ。」

 

二「・・・確かに、私ら3人は村確定ですわ。そうなると、ここで龍門渕さんを吊っても問題はありまへん。」

 

原「決定です。では、今日は龍門渕さんに投票ということで。」

 

龍「・・・私が吊られると言った途端、やけに生き生きとし始めましたわね、原村和・・・!!」

 

原「当然です。・・・貴女の結果を伝えれば、私は明日で仕事終了ですので。」

 

真「・・・●が3つ出れば、確かに霊能のお仕事も終了なのよ~・・・」

 

姉「じゃあ、明日は原村さんなのかな~・・・!?」

 

龍「当然ですわ!今日私を吊っておきながら、明日に松実宥さんを吊るなどという愚行だけは行わないでくださいましね!?」

 

原「・・・私個人としては、最後までそれをおすすめします。」

 

龍「何ですって原村和~!!そんなこと言うなら、今日は貴女が吊られなさいな!?」

 

原「お断りです。私が吊られて、明日に玄さんまで吊られたらたまったものではありませんので。」

 

宥「・・・堂々巡りだね。今日は龍門渕さんでもいいけど、明日には必ず原村さんを吊るよ。それを約束してもらえないなら、私たちは原村さん吊りを押すよ・・・!」

 

二「・・・私は約束してもええと思います。今日は龍門渕さん。明日は原村か妹さん。この順番で吊っていけば、とりあえず最終日までは残れますわ。」

 

姉「そ、そうだね~。なら、約束するよ~♪」

 

真「約束するのよ~。」

 

 

 

福:・・・っと、ここで残り1分です!

 

小:それでは、今日の結果をまとめてください。

 

 

 

原「・・・それでは、今日は龍門渕さんに投票してください。」

 

二「了解や。で、明日は原村やで。」

 

玄「一応、今日は和ちゃんを占うよ。その吊りの順番なら、なにも変わらないんだけどね。」

 

姉「それじゃあ、龍門渕さんに投票するね~。」

 

真「心得たのよ~。」

 

龍「・・・それでは、あとはお任せしますわ。」

 

宥「・・・うん。龍門渕さんの代わりに、私がみんなを説得してみせるね・・・!」

 

 

 

福:しゅ~~~りょ~~~!!

 

小:それでは、投票を始めてください。

 

 

 

 

 

○投票結果

 

  姉帯(0)→龍門渕 原村(1)→龍門渕 龍門渕(6)→原村 松実宥(0)→龍門渕

 松実玄(0)→龍門渕 真瀬(0)→龍門渕  二条(0)→龍門渕

 

 投票の結果、龍門渕透華さんは処刑されました。

 

 

 

龍「・・・ってやってしまいましたわ!?私ではなく、松実宥さんが今日吊られても、全く同じではありませんの!?せっかくの目立てるチャンスが~・・・!?」

 

 

 

 

 

○7日目(昼) 犠牲 初日犠牲者・渋谷・江崎・滝見・本内・深堀・狩宿・真瀬

        処刑 メグ・江口・妹尾・上重・龍門渕

        生存 姉帯・原村・松実宥・松実玄・二条

 

        真瀬由子さんが無残な姿で発見されました。

 

 

 

福「みなさん、おっはようございま~す!!」

 

小「7日目を迎えました。昨日の犠牲者は、姫松の真瀬由子さんでしたね。」

 

福「今日は一体どうなるのか!?会話時間は、5分で~す!!」

 

小「今日で決着をつけるのでしょうか?それとも、安全策をとるのか?」

 

福「難しいところだね!それじゃあさっそく始めるよ~!?人狼バトル、4回戦~~~!!」

 

小「7日目、スタートです。」

 

 

 

原「龍門渕さんの結果は●です。当然ですね。」

 

玄「和ちゃんを占ったけど、結果は○だよ!疑ってごめんね?」

 

原「いえ、分かっていただけたんならいいんです。それでは・・・」

 

 

 

原「今日宥さんを吊って、それで終了ですね。」

 

宥「・・・約束、破る気なんだね・・・?」

 

 

 

二「・・・いや、さすがに約束は守りますよ?」

 

姉「そうだよ~?今日は原村さんに投票するからね~?」

 

宥「・・・良かったよ。これで私吊りになったら、龍門渕さんに怒られるところだったよ・・・」

 

原「むぅ・・・別に、ここで決めてしまってもいいと思うんですが・・・?」

 

玄「・・・私としても、お姉ちゃんを吊りたいよ。お姉ちゃんが嘘ついてるところ、もう見たくないのです!」

 

宥「・・・ねぇ玄ちゃん?それ、お姉ちゃんの台詞だよ・・・?」

 

二「・・・どちらにせよ、今日は原村に投票で決まりですわ。姉帯さんもそれでいいっすよね?」

 

姉「いいよ~。でも、明日はどうすればいいのかな~?」

 

 

 

玄「当然お姉ちゃんに投票なのです!」

 

宥「玄ちゃんによろしくね?」

 

 

 

原「・・・宥さんに投票することをおすすめします。」

 

二「まぁあんたはそう言うやろ・・・」

 

姉「ん~・・・二条さんは、どっちが怪しいと思う~?」

 

二「私ですか?・・・いや、微妙ですわ。確かに原村が霊能っちゅうほうが当然の気もするんやけど、江口先輩と松実のお姉さんが共に人狼っちゅうのがどうにも・・・?」

 

 

 

宥「・・・言い訳じゃないけど、私の証明としてもそれを考えてほしいな。江口さん、初日からいきなり私に票を集めて吊ろうとしてきたんだよ?占いで逆囲いしたっていうんならともかく、話し合いの中でそうやって誘導してくるっていうのは、いくらなんでもありえないよ・・・」

 

原「・・・ありえないと思うからこそ、そうやって誘導したんだと思います。今思い出しても、あの誘導は少々無理があるものでした。実際にあれで宥さんが吊れていたら、おそらく龍門渕さんは江口さんに○を出すつもりだったんです。そして結果的にメグさんが吊れてしまったことで、人狼同士が対立するわけないという考えを植えつけることにしたんです。」

 

玄「その通りだよ!それに、そもそも霊能のCOは和ちゃんだけだったのです!私も疑っちゃったけど、いきなり人狼が霊能を乗っ取ろうとするなんて、さすがにありえないよ!」

 

宥「霊能の乗っ取りは、別に初日から来てもおかしくないよ?自分含めての霊ロラも出来るし、なにより真を噛むチャンスが増えるんだもん。むしろ、早々にCOしてきた初日を思い出すと、真霊能を確認するために出てきたように見えるはずだよ。」

 

原「初日は全員○でした。ならグレランになるのは目に見えています。吊られないように先に名乗っておくのは、決して悪手ではないかと。」

 

玄「和ちゃんの言うとおりだよ!いつものお姉ちゃんなら、別におかしくないって言ってくれるはずなのです!」

 

宥「おかしいとおもってるから言ってるんだよ?・・・それに思い出してほしいんだけど、江崎さんは別に霊能のCOを確認しようとはしてなかったし、するかどうかも口にしてなかったはずだよ。それなのに原村さんがCOしてきたっていうことがどういうことなのか、2人には考えてほしいな・・・?」

 

 

 

二「・・・き、聞けば聞くほど迷いますわ。どっちの言い分もありえそうや・・・!?」

 

姉「ん~・・・私としては~、ちょっとだけ松実宥さんの言ってることのほうが、筋が通ってるように聞こえるよ~。人狼同士で、相手に票を集めようとはしないんじゃないかな~?」

 

宥「・・・二条さんも、私たちを信じてくれないかな?二条さんがその調子だと、今日姉帯さんがやられちゃうだろうし・・・」

 

原「ブラフです!そう言って、逆目線で自分を信用させようとしているんです!」

 

玄「そうだよ!二条さんは、どっちが正しいか分かるはずだよ!?」

 

二「・・・な、なんやこれ。下手すると私が決め手になるんですか・・・!?」

 

姉「もし私が生き残ったら~、玄ちゃんに投票するね~♪」

 

玄「だ、駄目なのです!?姉帯さんも、お姉ちゃんに投票してほしいのです!?」

 

原「・・・本気で心配になってきました。姉帯さん。自分が残されたら、なぜ残されたのかということをよく考えてくださいね・・・?」

 

宥「・・・それこそブラフだよね。姉帯さんを残して、あえて私を疑わせようとしてるんだね・・・?」

 

原「違います!っていうより、そもそも今日宥さんを吊ってしまえば村勝ちになるんです!本当にそうするべきです!!」

 

二「いや、せやからそれは・・・?」

 

姉「ん~・・・私の中で、原村さんの印象がマイナス1ポイントだよ~。」

 

玄「和ちゃん!?」

 

和「・・・・・・・・・し、失言でした。」

 

宥「・・・いいんだよ?もっと失言しても・・・?」

 

和「嫌です!!」

 

姉「それじゃあどうする~?私はもう決まったけど、二条さんはもうちょっと考えたい~?」

 

二「・・・いや、今日はもうええですわ。1人になって考えさせてもらいます・・・!」

 

宥「・・・二条さんも、よく考えてね?お願いだよ・・・?」

 

玄「二条さん、よろしくね!?」

 

原「・・・あとは、よろしくお願いしますね。」

 

 

 

 

 

『スキップ』

 

 

 

 

 

福:あ、もう会話が終了したね。

 

小:全ては明日に決まるっていうことだね。それじゃあ投票を始めてね。

 

 

 

 

 

○投票結果

 

 姉帯(0)→原村 原村(4)→松実宥 松実宥(1)→原村 松実玄(0)→原村

 二条(0)→原村

 

 投票の結果、原村和さんは処刑されました。

 

 

 

原「大丈夫でしょうか・・・本当に、今日で勝負を決めてしまいたかったんですが・・・」

 

 

 

 

 

○8日目(昼) 犠牲 初日犠牲者・渋谷・江崎・滝見・本内・深堀・狩宿・真瀬・姉帯

        処刑 メグ・江口・妹尾・上重・龍門渕・原村

        生存 松実宥・松実玄・二条

 

        姉帯豊音さんが無残な姿で発見されました。

 

 

 

 

 

福「みんなおはよ~~~!ついに、ついに最終日がやってきたぞ~~~!?」

 

小「昨日の犠牲者は、宮守女子の姉帯豊音さんだね。彼女が犠牲になるってことは、いったいどういうことなのかな・・・?」

 

福「とにもかくにも、今日でラストだ~~~!?」

 

小「今日の会話時間は4分だね。はたして、どういう結果が出るんだろうね・・・?」

 

福「それでは人狼バトル、第4回戦の最終日!!」

 

小「スタートです!」

 

 

 

二「・・・私が残されるんですか・・・」

 

宥「・・・私はもう投票ボタンは押してあるよ。二条さんも、玄ちゃんのボタンを押してね・・・?」

 

玄「な、なら私も押しちゃうのです!二条さん、お姉ちゃんに投票しよう!?」

 

宥「・・・今日、姉帯さんがやられた。この意味、二条さんなら分かるよね?玄ちゃん、姉帯さんは怖くて残せなかったんだよ・・・!」

 

玄「違うよ!?噛んだのはお姉ちゃんだよ!確かに姉帯さんが残ってたら怖かったけど、だから逆に姉帯さんを噛んで、自分を村人に見せようとしてるんだよ!!」

 

宥「私が人狼なら、絶対に姉帯さんは残すよ!あれだけはっきり私寄りの言葉を口にしてくれた人、この最終日に噛めるわけないよ!?」

 

玄「そうやって信じてもらおうとしてるんだよ!?それを言うために、あえて姉帯さんを噛んだのです!!」

 

 

 

二「・・・正直、まだ迷っとるっちゅうのが本音です。ただ、あれから考えて少し気になることがあったんですわ・・・」

 

 

 

宥「・・・何?何でも答えるよ!?」

 

玄「私が答えるの!」

 

 

 

二「・・・初日の犠牲者、渋谷さんでしたわ。なんであの人噛まれたんですかね・・・?」

 

 

 

宥「・・・私が思うのは、素直なグレー噛みなんじゃないかな?おそらく狩人探し。・・・もしかしたら、霊能が潜伏している可能性も考えてたのかもしれないけど・・・?」

 

玄「むむむ・・・私も、多分そうだと思うんだけど・・・?」

 

 

 

二「あとは、4日目に江崎さんがやられたことや。あれについてはどう思います・・・?」

 

 

 

宥「・・・おそらく、原村さんが口にしていた通りだと思うよ?ああやって江口さんを村人に見せることで、狩人に江口さんの色を確認させようって思ったんだよ。」

 

玄「そこで、江崎さんに挑戦したんじゃないかな?GJされる覚悟でいったと思うのです!」

 

二「・・・私もそう思いますわ。あれは、狩人に霊能を護衛させようとしとる。それが正解なんやと思います。」

 

宥「じゃあ、何が疑問なの・・・?」

 

玄「・・・??」

 

 

 

二「・・・やとしたら、人狼にも博打うつ奴がおるっちゅうことですわ。少なくとも私が狩人やったら、あの場面はあえて江崎さんでGJを狙います。霊能抜かれて戦犯になる可能性もありますが、それでも共有護衛にいったと思いますわ。つまり今回の狩人は欠けか、もしくは堅実なお人やったっちゅうことやな。」

 

 

 

宥「・・・確かに、二条さんの言うとおりだろうね。私が狩人でも、あそこで原村さんの護衛は外したくないよ。人狼には、それを見抜かれちゃったんだね・・・」

 

玄「むむ・・・私だったら・・・確かに、和ちゃんの護衛にいっちゃうと思うのです・・・」

 

 

 

二「そんで渋谷さんですけど、あの人死ぬ前に誘導みたいなこと口にしてましたわ。『案外、会話の中心にいるんじゃ?』。確かにこう言ってましたわ。・・・せやけどもし私が人狼なら、逆に渋谷さんは残します。投票では自分は0票なのに、そんなことを口にして回りの票操作をした人、グレーのままでも人狼の疑いをかけられますしな。」

 

 

 

宥「・・・そうだね。じゃあ、渋谷さんを噛んだのには、何かしらの意味があるってこと・・・?」

 

玄「・・・??????????」

 

 

 

二「それでも渋谷さんを噛んだんは、つまり残したくなかったっちゅうことです。あの人を人狼に祭り上げられるメリットより、残すデメリットを考えたっちゅうことですわ。そしてあの人の言葉は、『会話の中心にいるんじゃ?』やった。」

 

 

 

宥「・・・」

 

玄「・・・つ、つまり・・・??」

 

 

 

二「あん時会話の中心におったのは、間違いなく江口先輩と松実宥さん。そんで吊られたメグさんやった。もし残したら、そこから疑われるかもしれない。堅実に考える人狼やったら、確かに襲うでしょうな。」

 

 

 

宥「・・・二条さん。もしかして・・・?」

 

玄「・・・二条さん・・・!!」

 

 

 

二「そこで考えるのが、江崎さんを狙ったっちゅうことや。堅実な人狼やったら、当然GJされる可能性を考えます。それでもあえて狙いにいくような人が、今回の人狼候補の中におったのか?・・・おりますわ。1人だけ・・・!」

 

 

 

宥「ねぇ、きっと違うよ?その考え・・・!?」

 

玄「二条さん、その調子なのです!」

 

 

 

二「原村、妹尾さん、松実の妹さん。この3人には渋谷さんを狙いにいく理由がありませんし、原村ならそれこそグレーでも、考察で渋谷さんを狙いにいくと思いますわ。それに、博打打つような面子にも思えません。共通しとる江口先輩は博打打ちそうやけど、逆に堅実なプレイっちゅうのが予想できません。むしろあの言葉に対して、喧嘩上等とばかりに食ってかかりそうや。」

 

 

 

宥「二条さん、考え直して・・・・!?」

 

玄「うんうん!!」

 

 

 

二「逆に龍門渕さん、上重さん、松実のお姉さんはどうや?狙う理由は大有りやな。せっかく対立の構図を作ったんに、それに気づく可能性のある渋谷さんは危険すぎるわ!3人とも堅実なお人らやし、逆に狙わんはずがない!そして上重さんは、GJの可能性を考えて博打なんか打つような人やない。龍門渕さんは目立ちたがり屋みたいやけど、あんな序盤から賭けに出るとは思えんわ。あの人も何だかんだ原村タイプやしな。せやけど松実宥さん、あんたは違うはずや!」

 

 

 

宥「違うよ!?二条さん!!」

 

 

 

二「あんたは堅実なお人やけど、勝利のためなら博打を躊躇うようなお人やない!つまり私が考えたんは・・・!!」

 

 

 

宥「二条さん!?」

 

玄「ありがと~う!!」

 

 

 

二「松実宥さん!あんたが人狼や!!」

 

 

 

福:・・・ここで、投票ボタンが押された~~~!!

 

小:・・・それでは投票の結果ですね。はたして、真相は・・・!?

 

 

 

 

 

二「(・・・これで外れてたら、赤っ恥もええところですわ・・・!?)」

 

 

 

 

 

○投票結果

 

 松実宥(2)→松実玄 松実玄(1)→松実宥 二条(0)→松実宥

 

 投票の結果、松実宥さんが処刑されました。

 

 

 

宥「・・・負けちゃった・・・」

 

二「・・・」

 

玄「・・・」

 

宥「・・・二条さん。なんで信じてくれなかったの?これで・・・」

 

 

 

 

 

 この瞬間、全ての人狼が処刑されました。

 

 おめでとうございます!!

 

 村人の勝利です!!

 

 

 

 

 

宥「・・・私たち人狼の、負けだよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

仁「ほうほう・・・千里山の一年、なかなかやりよると・・・!」

 

妹「二条さん、格好良かったよ~。」

 

玄「和ちゃん!私たちの勝利なのです!!」

 

和「えぇ。二条さんには、感謝しなくてはいけませんね・・・!」

 

深「むぅ・・・護衛先、ばれてた・・・!!」

 

 江崎仁美・妹尾佳織(共有) 松実玄(占い) 原村和(霊能) 深堀純代(狩人)

 

 

 

宥「・・・みんな、ごめんね?負けちゃった・・・」

 

龍「・・・仕方ありませんわ。ああまで見事に当てられては、私でも勝利は難しいですもの。」

 

上「うぇ・・・これは勝てるって思ったんやけどな~・・・!?」

 

セ「・・・泉のやつ、俺らの動きを読みきったわけや。なかなかやるやないか・・・!!」

 

 龍門渕透華・松実宥・上重漫・江口セーラ(人狼)

 

 

 

二「っっっぃよっしゃぁぁぁぁぁぁ!!やったったで~~~!?」

 

メ「泉、パーフェクトでスヨ!!」

 

真「頼りになるのよ~♪」

 

姉「ほ、本当だよ~!さすがだね~!?」

 

姉「(わ、私が残らなくて良かったよ~・・・!?)」←玄ちゃん吊りしか考えてなかった子。

 

渋「・・・何も出来なかったけど、勝利には貢献できた・・・?」

 

 姉帯豊音・渋谷尭深・メガン・ダヴァン・真瀬由子・二条泉(村人) 欠け(村人)

 

 

 

本「ご、ごめんなさい。私、何もできなくて・・・!?」

 

滝「・・・本内さんは悪くない。何もかんも、巴が悪い・・・!」

 

狩「そ、その、ごめんね?あっさり囲っちゃって。4日目の流れで、頭が混乱しちゃって・・・」

 

 本内成香・滝見春(狐) 狩宿巴(背徳者)

 

 

 

 

 

福「ってなわけで、見事に村人の勝利だ~~~!!」

 

小「二条泉さん、見事な推理でした。」

 

福「人狼役の松実宥さんに聞いてみたら、『完敗です』って言ってたよ!?」

 

小「それで二条さんに聞いてみたら、その・・・『これが高1最強の実力ですわ!!』だそうです。言ったすぐ後に、江口さんに調子に乗るなって怒られてたけどね。」

 

福「何にせよ、村人のみんな、おめでと~~~!!」

 

小「引き続き、第5回戦だね。参加選手は、準備のほうをよろしくお願いします。」

 

福「それでは、いったんCMでっす!!」

 

小「CMって何!?」

 

 

 

 スコヤン、CMヲシラナイノ!?

 イヤ、ソウジャナクテ・・・!?

 

 

 

 

 

                         第5回戦に続く・・・




作者は頑張る泉を応援しています。

新道寺のしゃべり方ってこれでいいのかしら?
にわか知識にもほどがある口調だろうけど、どうぞ気にしないでください。

そもそも江崎って政治以外にまともにしゃべっとらんやないか!!



言い訳はともかくとして、次の話を執筆中。

残りの面子を並べてみると、あら不思議みんな各校の代表顔ばかり。
くじで決めたと恒子ちゃんは言っておりますが、こんな偏りがあるか!?と思う人もいるでしょう。
そう思ったあなたに一言。

正解だぞ★



さすがに選びましたで~(ドヤァ)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。