咲 -saki- 人狼編   作:九尾の狐

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清澄・阿智賀①

 

晴:それじゃあ始めようか。

  まずルールなんだけど、初日役欠け無しの、占い有り。

  人狼(2)、狂人(1)、占い師(1)、霊能(1)、狩人(1)、村人(4)の合計10人だ。

 

 

 

穏「初日役欠け無しっていうのは確か・・・」

 

和「初日に犠牲になった人・・・つまりここでいうと、進行役をしてくださる赤土先生が、なにも役職をもっていないということですね。」

 

憧「正直助かるわね。晴絵が占い師だったりしたら、ほぼノーヒントになる可能性もあったわけだし・・・」

 

 

 

晴:昼は制限時間内で話し合い、時間が来たら投票。もっとも投票数の多かった子は処刑されたということで、犠牲者スペースに移動してちょうだい。

 

 

 

ま「・・・準備してくる言うてたけど、まさか各教室の使用許可まで取ってくるとは思わんかったわ。」

 

咲「それに、モニターやパソコンも用意して・・・」

 

玄「さすが赤土先生なのです!」

 

 

 

晴:ふふん。やるからには徹底的にやらないとね!ちなみに犠牲者スペースに移動した人も、ゲームが終わるまではネタバレ禁止だからね?宿直や用事で来ている先生方が、職員室で様子を見てるからさ!

 

 

 

穏「え・・・見てる人がいるの!?」

 

優「・・・やってくれるじぇ・・・」

 

久「・・・やけに手回しがいいと思ったら、そういうこと・・・!」

 

宥「暖かくない・・・!」

 

 

 

晴:今さら後には引けないからね~?

  各役職は、さっきの抽選のあとの各個室入りで分かってるよね?

  この中にはすでに人狼2匹が存在するから、それを見事当てて勝利してちょうだい!

 

  初日、つまり2日目の制限時間は5分だよ。

  日が経つごとに時間は減っていくから、スピーディに話し合ってね!

 

  それでは、人狼ゲーム!スタート!!

 

 

 

○2日目(昼) 犠牲 晴絵

        処刑 なし

        生存 久・まこ・咲・和・優希・宥・灼・玄・憧・穏

 

 

 

久「それじゃ~よろしくね。さっそく始めましょうか。」

 

ま「怪しい奴を吊るわけじゃが、どうすりゃええかのぅ・・・」

 

玄「早速だけど占いCOなのです!宮永咲ちゃん○!村人なのです!」

 

咲「あ、玄さんが占い師だったんですね。」

 

和「咲さんが村人なのは当然です。ですが、なぜ咲さんを占ったのですか?」

 

玄「考えが読みづらいな~と思ってだよ!咲ちゃんが人狼だった場合、分からないふりしても気づきにくそうだから。」

 

久「なるほど・・・」

 

優「確かに、咲ちゃんの考えは読みづらいじぇ。」

 

ま「本当に分かっとらんのか、それとも誤魔化しとるだけなのか、判別がつきにくいからのぉ。」

 

穏「じゃあ、咲は村人でいいんですね?」

 

宥「玄ちゃんが本当の占い師なら、間違いないけど・・・これが、人狼の騙りだったら・・・」

 

憧「玄が、身内の人狼を囲ったって可能性もあるわね。」

 

灼「・・・宥さんと、憧の考えはちょっと違・・・。」

 

ま「ん?どういうことじゃ?」

 

灼「占い師CO。玄は○。つまり玄は、占い師の騙りをしてる狂人・・・。」

 

穏「えぇ!?」

 

憧「・・・まぁ、当然出てくるわよね。」

 

久「欠けがないわけだし、来ると思ったけど・・・」

 

宥「玄ちゃんが真なら、灼ちゃんが人外で、潜伏2・・・」

 

ま「逆に鷺森さんが真なら、妹さんが狂人の、人狼2匹が潜伏じゃのぅ・・・。」

 

玄「灼ちゃんが人外なのは確定だよ!ここは灼ちゃん吊りだね!」

 

灼「私からすれば、玄が狂人なのは確実。PPを防ぐためにも、玄を吊るべき・・・」

 

咲「ど、どっちを信じたらいいのかな・・・?」

 

和「・・・鷺森さんは、なぜ玄さんを占ったのですか?」

 

灼「・・・悪いけど、メタな理由。この中で、一番仲がいいのが玄だったから、確証が欲しかった・・・」

 

久「・・・占い理由としては、ちょっと信憑性に欠けるわね・・・」

 

ま「どちらが真目かっちゅうたら、どちらかというと妹さんかの・・・?」

 

憧「私もそんな感じするけど、だからって灼が真の可能性を切るわけにもいかないわよ・・・?」

 

優「案外、玄お姉ちゃんが真で、鷺森先輩が狂人だったりしないかだじぇ・・・?」

 

宥「真占いを消そうとしてる、狂人さんってこと・・・?」

 

和「それが正しいなら、今日は鷺森さん吊りで確定ですが・・・」

 

灼「・・・信用されてないのは、残念。でももし私を吊るなら、人狼は潜伏してるってことだけは信じてほし・・・。」

 

憧「・・・確かに、玄が狂人だった場合には、明日から潜伏人外を探すしかないわね・・・」

 

久「・・・占い師の真偽をここでつけるか、それとも無難にグレランでいくかね・・・。」

 

穏「グレランの場合、玄さんと灼さん、あと咲以外に投票ですよね・・・って、私も吊られる対象なの~!?」

 

咲「私が言うのもあれだけど、穏乃ちゃんは結構危ない位置にいるよね・・・?」

 

ま「見事にステルスじゃしのぅ。正直、わし目線じゃと高鴨さんが怪しいわい。」

 

宥「・・・穏乃ちゃんに票を集めようとしてる、人外の声にも聞こえるよ?それ・・・」

 

ま「・・・そう聞こえたんなら謝るわい。じゃが、わし目線は今んとこ変わらん。」

 

久「・・・私としても、穏乃ちゃんが静かなのは正直不思議なのよね。この子、思い切りの良さがいいって思ってたから・・・」

 

咲「・・・人狼の可能性もあるけど、もしかしたら役職持ちなんじゃないですか?初心者で役職に当たっちゃったから、必要以上に緊張してるとか・・・」

 

和「・・・咲さんの言うことにも一理ありますね。人狼に睨まれないようにして、逆にステルスとして目立っているのも、初心者なら頷けます。」

 

優「でも、このままいくと穏乃ちゃん吊りになりそうだじぇ・・・」

 

宥「・・・穏乃ちゃん?もし穏乃ちゃんが霊能だったら、COしてくれないかな?ただ狩人だっていうなら、COしないでそのまま吊られてほしいんだけど・・・」

 

憧「・・・シズを疑いたくないけど、実際それが良さそうだしね。シズ、あんた霊能なの?」

 

穏「うぅ・・・ごめんなさい。私、霊能です・・・。」

 

ま「・・・ほんまか?真がおるなら、出てきてええぞ?」

 

 

 

久「・・・真として見ても良さそうね。」

 

咲「ここで出ないで、後から出てきても・・・」

 

和「穏乃が霊能で真として見ます。今さら出てきても信じられません。」

 

穏「うぅ・・・人狼にばれないように、伏せてようと思ったんですけど・・・!」

 

宥「・・・逆に穏乃ちゃんの場合、それで目立っちゃったね。」

 

憧「でもこれで、シズもグレーからは除外ね。それ以外で決めましょ?」

 

 

 

晴:残り時間1分だよ。

  そろそろ結果をまとめな。

 

 

 

灼「・・・私としては、狂人の玄を吊りた・・・!」

 

玄「人外の灼ちゃん以外ないのです!」

 

ま「はぁ・・・どうするかのぅ・・・」

 

久「・・・安全策だけど、グレランにしましょう。明日の占い結果に期待ってことで。」

 

灼「・・・グレランにするなら、今日一匹吊れなかったら、明日からは占いロラはできな・・・それを、忘れないでほし・・・!」

 

憧「・・・そういうこと言うと、灼が怪しく見えてくるわよ?」

 

優「むぅ・・・難しいところだじぇ・・・!」

 

宥「怪しいのは・・・?」

 

咲「・・・穏乃ちゃんは、真なんですよね・・・?」

 

久「・・・そう信じたいわ。思惑があってまだ伏せてるのかもしれないけど、これで吊られるのだけは勘弁してほしいわね・・・!」

 

 

 

晴:時間だよ!

  みんな、怪しいと思う人物に投票して!

 

 

 

○投票結果

 

 

 久(2)→まこ まこ(3)→久 咲(0)→憧 和(1)→宥 優希(0)→久

 宥(1)→憧 灼(1)→まこ 玄(0)→灼 憧(2)→和 穏乃(0)→まこ

 

 投票の結果、染谷まこは吊られました。

 

 

 

ま「残念じゃのぅ・・・」

 

 

 

○3日目(昼) 犠牲 晴絵・憧

        処刑 まこ

        生存 久・咲・和・優希・宥・灼・玄・穏乃

 

        新子憧の無残な死体が発見されました。

 

 

 

晴:それじゃあ3日目を始めるよ。

  時間は4分。

  スタートだよ!

 

 

 

久「おはよう。やられたのは、新子さんなのね・・・。」

 

穏「憧・・・」

 

和「・・・これで、憧は○確定ですね。穏乃?染谷先輩の結果はどうだったんですか?」

 

穏「・・・染谷さんは○。人狼じゃなかったよ。」

 

宥「・・・穏乃ちゃんを睨んでたのは、人狼の演出じゃなかったんだね・・・」

 

穏「私を睨んできたから、てっきり染谷さんが人狼かと思ったけど・・・染谷さん、ごめんなさい・・・!」

 

咲「・・・昨日の投票だけど、なんで玄さんは灼さんに投票したんですか?グレランの流れだと思ったんですけど・・・?」

 

優「それは私にも気になったじぇ。あれ、狂人の人狼へのアピールに見えたじぇ。」

 

玄「あぅ・・・私はただ、確実に人外を吊りたくて・・・」

 

久「・・・玄ちゃんが狂人目かしらね。ちなみにだけど、玄ちゃんの占いはどうだったの?」

 

玄「あ、そうなのです!私、人狼を見つけたよ!」

 

宥「玄ちゃん、本当・・・?」

 

和「そう言われても、素直には信じがたいのですが・・・」

 

玄「ふふん。和ちゃん、そう言って言い逃れられるのもここまでなのです!」

 

和「は・・・?」

 

玄「占いCO!和ちゃん●なのです!」

 

咲「和ちゃんが・・・!?」

 

和「・・・咲さん、騙されないでください。これで、真の占いが鷺森さんだと分かりました。・・・鷺森さん、占いの結果を教えてください。」

 

宥「灼ちゃん、元気ないけど・・・大丈夫・・・?」

 

灼「・・・ごめん。私の結果は、憧が○・・・」

 

優「!・・・憧ちゃん噛まれてるじぇ・・・!」

 

久「・・・悪いけど、玄ちゃん真として見るわ。私は和に投票するわよ。」

 

和「部長!私を疑うんですか!?・・・咲さん!咲さんなら、信じてくれますよね!?」

 

咲「わ、私は・・・そのぅ・・・」

 

穏「そんな・・・和が人狼・・・!?」

 

宥「・・・灼ちゃんは、どうして憧ちゃんを占ったの・・・?」

 

灼「・・・昨日私が疑われてる中で、憧だけは私を真目として考えてもって言ってくれた。だから、これが逆に人狼の擦り寄りだったらって考えて・・・」

 

玄「決まったのです!噛んだ相手を占ったふりして、誤魔化してるだけなのです!」

 

灼「それは違・・・説得力がないのは自分でも分かってるけど、どうか信じてほし・・・!」

 

優「むむ・・・そう言われても、玄お姉ちゃんのほうが説得力あるじぇ・・・?」

 

咲「・・・ちなみになんですけど、玄さんはどうして和ちゃんを占ったの?」

 

玄「昨日、和ちゃんがお姉ちゃんに投票したからだよ!お姉ちゃんが人狼のわけないのです!」

 

宥「く、玄ちゃん・・・」

 

久「・・・玄ちゃんを真目として見たいんだから、頼むからそういう理由で占うのはやめてちょうだい。和が●だったから良かったものの、そうでなかったら占いロラを提案するところだったわ。」

 

玄「あぅ・・・ご、ごめんなさい・・・」

 

和「信じる必要がありません!ここは人外の玄さん吊りです!」

 

灼「・・・玄は狂人。吊るのは賛成だけど、明日からは一度も外せなくなる・・・。」

 

優「和ちゃんを吊って、色を見てみたいとこだけど・・・」

 

宥「・・・よく考えないとね・・・原村さんを吊って○がでたら、村の勝ちが薄くなるよ・・・」

 

久「・・・その場合には、まず間違いなく鷺森さんは噛まれてるでしょうしね・・・。」

 

咲「玄さんが狂人で、人狼が2匹とも残ってるってことですよね・・・村は、良くて引き分けにしか持ち込めませんね・・・」

 

穏「逆に和が●って出れば、玄さんが危ないですよね・・・?」

 

優「そのときは、玄お姉ちゃんが噛まれるじぇ・・・!」

 

灼「・・・私からしても、原村さんはまだグレー。狂人が本当に人狼に当てた可能性もあるけど、そうでない可能性のほうが大き・・・」

 

玄「私は、和ちゃんを吊ってほしいよ!私はここまでかもしれないけど、それでも1匹吊れば、勝ち目はあるのです!」

 

 

 

晴:残り1分だよ~。

  白熱してるとこ悪いけど、そろそろ決めちゃってね~。

 

 

 

咲「うぅ・・・時間がないよ・・・!?」

 

久「・・・和を吊りましょう。それで色を確認するわ。」

 

和「部長!?」

 

優「・・・和ちゃん。ごめんだじぇ・・・!」

 

宥「・・・○だったら、きつくなるね・・・」

 

穏「占い無しで、人狼2匹を確実に見つけないと・・・!」

 

玄「人狼は残り1匹だよ!咲ちゃんは○だから、それ以外に潜伏してるからね!?」

 

灼「原村さんが人狼かどうかは分からな・・・それよりも、玄が狂人なのは忘れないでほし・・・!」

 

 

 

晴:時間だよ!

  それじゃ~投票を始めてちょうだい!

 

 

 

○投票結果

 

 

 久(0)→和 咲(0)→和 和(6)→玄 優希(0)→和

 宥(0)→和 灼(0)→玄 玄(2)→和 穏乃(0)→和

 

 投票の結果、原村和さんは処刑されました。

 

 

 

和「・・・無念ですね・・・皆さん、どうか騙されないでくださいね・・・!?」

 

 

 

                         4日目に続く・・・





没ネタ

 投票の結果、原村和さんは処刑されました。



和「こんなオカルトありえません!」



 ・・・うん、さすがにないな。

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