真・恋姫✝無双 狐来々   作:teymy

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仕事終わって速攻で投稿してます。勢いだけで書いたようなものですね。
前回真面目に戦ってたんで、今回ネタ挟んでます。
芙陽さんの過剰戦力っぷりをご堪能ください。


第五話 the KO-KIN war

「公孫賛、そろそろここを離れようと思うの」

 

「え、もう?」

 

荀彧が公孫賛にそう切り出すと、書簡を相手に悪戦苦闘していた彼女は顔を上げた。

 

「早くない?ってゆーか唐突すぎて困惑してるんだが私」

 

「あと芙陽も誘うわ」

 

「追撃やめて!あーもうこれで今日は仕事やる気なくなっちゃったなー私」

 

持っていた筆を投げて万歳する公孫賛を横目に書簡を進める荀彧。

芙陽たちが幽州の公孫賛の客将となって二月が過ぎた。最初の賊討伐以来、芙陽と星は近隣の賊を悉く討伐し、荀彧も軍師や文官として多大な戦果を挙げていた。

三人の活躍により幽州の治安は回復し、民からの印象もかなり良くなっている。公孫賛はこれに気を良くして三人への報酬を少し奮発したりしていたのだが、それが仇となってしまった。荀彧の目的である路銀が予想よりも早く溜まってしまったのだ。なるべく早くに目的を達成したかった荀彧が、さりげなく報酬を仕事ごとに細かく貰えるよう調整した結果でもある。

 

「失礼しますぞー。おや荀彧、ここを発つのか?」

 

「えぇ、芙陽も誘うわ。貴女も来る?」

 

「やめて!お願いだから私を一人にしないで!!」

 

「いや、この伯珪殿を一人にするのは忍びないのでな。それにここでは酒が自由に飲めるし」

 

「え、自由じゃないんだけど…最近私への酒代の請求が上がってるんだが…もしかしてお前か星!!」

 

「あ、伯珪殿。これ新しい請求です」

 

「うがああああああ!!!」

 

公孫賛と星は何度も二人で酒を酌み交わしたらしく、星は真名も許していた。

その後は公孫賛がなんとか荀彧を説得しようと何度も試みたが、結局芙陽と荀彧は曹操を目指して旅立つことになった。

 

「本当に馬は一頭で良いのか、芙陽?」

 

「良い良い。儂は歩きのほうが好きなのでな」

 

三日後、芙陽と荀彧は旅支度を終えて街の出入り口に来ていた。見送りには星と公孫賛がいる。

荷物は殆ど馬に乗せ、荀彧が手綱を引いている。芙陽が持っているのは刀と水筒くらいのものだった。

 

「では伯珪、世話になった」

 

「いや、こちらこそ芙陽たちのお蔭で街に活気が出た。有難う」

 

「芙陽殿、荀彧。いずれまた」

 

「えぇ。アンタも頑張んなさい」

 

「星よ、お主は強くなる。精進しなさい」

 

「はっ。芙陽殿との鍛錬、無駄にはしませぬ」

 

深く頭を下げた星と、手を振る公孫賛に別れを告げ、芙陽たちは旅立った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

急ぐ旅でもないので、のんびりと歩きながら陳留へ向かう。

その日は林道で日が暮れたので、開けた場所の大岩の麓で夜を過ごすことになった。

 

「なんで男の姿になってるのよ?というかいつの間に変身したの?」

 

「林道に入る前にの。気付かんかい。それと男の姿のほうが賊に狙われにくいからの」

 

軽い夕食を終えて寝る支度を整えた荀彧と芙陽が座り、暇つぶしに雑談をする。

今夜は少し冷えるので、焚き木を囲んで暖を取っていた。

 

「幽州の賊は殆ど討伐したけど、どれだけ持つかしらね」

 

「この時勢じゃ。すぐに他から賊が雪崩れ込んでくる。賊など今や大陸中で増え続けているからの。じきにそ奴らを吸収して大きなことをしでかす輩も出てくるぞ」

 

「大きなこと?」

 

荀彧と出会って二月程。最初は芙陽に警戒心を露わにしていた彼女も、次第に向こうから話しかけてくるようになっていた。それだけでなく、夜になると芙陽の下へ来るようになった。と言っても芙陽が部屋にいるかどうかは気まぐれによるところが大きく、半分ほどは留守にしていたが。

それでも芙陽のいた日には将来の見通しや軍略、人の動かし方、心の在り方など、荀彧にとって為になる話を多く聞くことができたため、今では雑談程度でも意見を仰ぐまでになっていた。

 

「これだけ賊が多くなっているということは、それだけ民の不満が溜まっているという事じゃ。漢王朝も正常に機能しておらん。民の不満に蓋をするだけで現状が回復するとでも思っとるんじゃろ。

 民の不満など溢れる湧き水のようなものじゃ。それに蓋をしたってすぐに零れ出る。

 この零れ出た水が賊じゃ。多すぎる湧き水で溢れておるこの大陸で、その溢れた水を利用する輩は必ず出てくる。

 賊を纏めて大勢力が侵攻してくるぞ」

 

「…大陸の現状はわかったけど、賊なんかがそんな大層なことできるとは思えないわ」

 

「お主も聞いておらんか?"黄巾賊"の話」

 

「あの黄色い布を身に着けた盗賊団のこと?そんなに大きくなってるの?」

 

「出立する前に入れ違いで街に入った商人に聞いたんじゃが、荊州では南陽で蜂起した黄巾賊が苑城を占拠したらしい」

 

「はあ!?太守は何をしてたのよ!?」

 

たかが賊が正規軍に打ち勝ったと聞いて驚愕する荀彧だったが、彼女の驚愕はこれで終わらなかった。

 

「攻め滅ぼされたよ。豫洲での話は知っておるか?」

 

「それは知ってるわよ。曹操様が黄巾賊を打ち破ったって話でしょ?」

 

曹操フリークである荀彧がこの話を知らないわけがなかった。

 

「その前に官軍が劣勢だったことは?」

 

「……官軍…なにしてんのよ」

 

「あとは……」

 

「まだあるの!?」

 

「お主もう少し情報収集に力を入れんか。情報を制す者は戦を制すぞ?」

 

「うぐっ……斥候を放つのは得意なんだけど、自分で歩いて商人たちに話しかけるのは…」

 

「男嫌いが祟ったの」

 

「返す言葉もないわね…」

 

軍師としてあるまじき失態を犯した荀彧は、その後素直に黄巾賊の話を聞き続けた。

 

「ねぇ、アンタも曹操様の噂くらいは知ってるでしょ?」

 

「うむ。商人たちも色々言っておったしの」

 

黄巾賊の講義を終え、一息ついたところで荀彧が再び芙陽に問う。

 

「アンタは曹操様をどう見てるの?」

 

「そうじゃの。噂を聞くにその政治手腕、兵の扱い、智謀。どれをとっても"覇王"を自称するに相応しい。覇王としての器は十分あると言える」

 

「当然よ。私の憧れた曹操様だもの」

 

荀彧が自分の事のように胸を張って答える。芙陽はそれを苦笑いで返した。

 

芙陽が商人たちに聞いた話では、曹操と言う人物は誇りを自他に求め、優秀な人材を身分に貴賤なく欲しているらしい。明らかにこれから来るであろう戦乱に備えた行動だ。

これだけでも優秀であることが伺える。芙陽の興味を引くには十分だった。

 

「じゃが、人の器はどうかの?」

 

「どういうこと?その器が"覇王"足り得るんじゃないの?」

 

「人の器と覇王の器は異なるものじゃよ。覇王の器はその生き様に表れる。人の器はその時々の行動に表れる。そして、人の器は伝聞では伝わらないものじゃ」

 

「成程ね…でも曹操様なら人の器だって素晴らしいに決まっているわね!」

 

「クフフ…その曹操、打ち取った敵の頭蓋で酒を飲むような奴かも知れぬぞ?」

 

「う、なによそれ。どっから出てきたのよその例え」

 

「儂の国の武将の話じゃ。天下統一にあと一歩まで近づいた魔王と呼ばれた男よ」

 

「趣味が悪いどころの話じゃないわね。それと曹操様は女性よ!そんな男と一緒にしないで!」

 

憤慨した荀彧は『もう寝る!』と言って外套に身を包んでその場に寝転ぶ。

苦笑いしながら芙陽は煙管を口に咥えた。

 

暫くは静かに時が流れ、燃える木の弾ける音と、芙陽が煙を吐き出す音しか聞こえない。

そんな中、一つくしゃみの声が鳴る。静寂の中でその音は嫌でも大きく聞こえてしまった。

荀彧が不機嫌そうに起き上がる。

 

「寒いわね。なんでこんなに冷えるのかしら」

 

「今日はずっと雲が出ておったからの。雨が降らなかっただけマシじゃが、日中に暖められなかった空気が夜になって更に冷えたんじゃろ」

 

「そういうものなの?…いずれにせよ、もう少し暖を取ってから寝るしかないわね」

 

「フム……どれ」

 

芙陽は優しく微笑むと、突如大狐の姿に変わる。それに驚いた荀彧は身を強張らせるが、芙陽と言う存在に随分となれたためかそれ以上恐れたりはしなかった。

 

「急にどうしたのよ?」

 

「このまま風邪を引かせるのも忍びないのでな」

 

そう言いながら守るように、荀彧を取り巻きながら伏せる芙陽。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

「小娘が遠慮などするな。そのまま眠れば良い」

 

器用に尻尾で荀彧の体を押し、自分の横腹に寄りかからせた。最初は若干の抵抗をしていた荀彧も、諦めて素直に体を預ける。

 

「温かいわ……案外獣臭くもないし」

 

「そこいらの獣と一緒にするでない」

 

「でもアンタの煙管の匂いがうっすらと残ってるわよ」

 

「気にするほどでもないじゃろ」

 

暫くは軽口の応酬をしていた一人と一匹だったが、やがて荀彧は静かに寝息を立て始めた。

やはり小さな体では疲れが出るのだろう、安心したように眠る荀彧に、芙陽も静かに目を閉じる。

大きくフサフサな尻尾は、荀彧に優しく添えられた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ねぇ、明らかに街が襲われてるんだけど?」

 

「そうじゃの。しかも黄巾賊じゃの」

 

芙陽と荀彧は曹操の下まであと少しという距離にいた。

一先ずこの先の街で体を休めようとした途端、目に入って来たのは黄巾賊による侵攻だった。

 

「北と東で責められてるみたいだけど、東のほうが劣勢ね」

 

「このままじゃと今日の宿は取れぬなぁ」

 

「どうする?迂回して野宿?」

 

このまま戦場に飛び込むのは無謀として荀彧が提案するが、芙陽はケラケラと笑って答えた。

 

「ちと戦場を荒らしてくる。お主はここで待っとれ。

 戦闘が終わったら迂回しながら街に来い」

 

「は?あ、ちょっと!」

 

荀彧が唖然としている隙に、芙陽は目にも留まらぬ速さで駆け出した。

人間でも馬でも出せない速さに、荀彧はあっという間に芙陽を見失う。

 

芙陽の方は既に戦場に接近していた。黄巾賊が気付く前に速度を緩め、愛刀『常』を抜く。

 

「後ろじゃ馬鹿ども!!」

 

大きく吠えた芙陽に黄巾賊の男たちが気付いた。

 

「なんだ?女!?」

 

「こっちに来てるぞ!武器を持ってる!」

 

「止まれえぇ!女ぁ!」

 

なんとなく女の姿でいた芙陽だったが、それが男たちの油断を招いた。

 

「押し通る!!」

 

油断していた男たちの間を縫うように駆ける芙陽。すれ違いざまの一瞬で、男たちの胴や腕を切り付けていく。

 

「がぁ!?」

 

「ぎゃああぁ!!」

 

「っ!?この女は敵だ!!殺せ!!」

 

賊にいても多少は戦慣れしている者は存在する。すぐに周囲へ警戒を促し、芙陽を囲むよう指示を出した。

その間にも芙陽は次々と敵を切っており、接敵して間もないうちに死体の山が出来上がっていた。

 

「囲め!!数で押すんだ!!」

 

「殺せ!!」

 

「喚くな馬鹿どもが!!」

 

既に囲まれていた芙陽だが、そんなことは関係ないと前へ進む。後ろ左右から来る斬撃を躱し、急接近に怯えた男の首を突く。そのまま刀を横へ振れば、男の首から血を撒き散らしながらすぐ横にいたもう一人の腹を一文字に捌いた。

死に体となりかけの男を蹴り飛ばし、後ろにいた敵を下敷きにすると、死体ごと貫いて更なる死体へと変貌させる。

圧倒的な速さと力で死体を増やしていく芙陽に、街を攻めていた仲間たちも何事かと集まりだした。

 

しかし戦場でそのような隙を見せれば待っている結果は"死"。街を防衛していた軍が攻め立てる。

結果的に挟撃を受ける形となった黄巾賊は、後ろで自分たちを攻めている『何か』に恐怖し、混乱が広がった。

 

「ふむ。良い感じで混乱してきたの。これで防衛側は盛り返す。

 儂の目的はここまでじゃが、もう少し運動させてもらおうかの」

 

四方からくる斬撃を避けながらケラケラと笑う芙陽。男たちはそんな芙陽の様子に腹を立て、更に勢いよく攻め立てた。

 

「この野郎!!」

 

「どこが野郎か!よく見ろ、儂は"女"じゃろ!」ザシュ

 

「ぎゃあ!!目が!目がああ!!」

 

「テメェ!よく見ろって言いながらなんてことしやがる!!」

 

「うっさいわ!」ザンッ

 

「ぐああああ!!」

 

どことなくふざけた様子の芙陽に戦場は更に混乱する。

敵を切りながら進んでいた芙陽だが、通った後には死体の山が一直線に伸びていた。

 

「な、なんて女だよ!バケモンじゃねぇか…!」

 

「む、お主の眼も腐っておるのか?」

 

「ひ、ひぃいいいぃ!!」

 

「待たんかこら!」ザシュッ

 

「ぎゃああ!!」

 

「逃げろ!勝てない!逃げろ――!!」

 

「待てと言うとるんじゃ!!」ザシュザシュ

 

「があああ!」「うぎゃぁああ!!」

 

戦場の混乱は続く……

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

黄巾賊討伐のために許緒を伴って街へ赴いていた魏の将軍、夏侯淵は運悪く大軍を相手取ることになってしまった。

野戦となると勝てないと判断した夏侯淵は、早急に曹操へ援軍を要請し、籠城戦で持ちこたえる作戦に出た。

義勇軍を結成し率いていた楽進、李典、于禁と共に防衛に当たるも、二手に分かれた黄巾賊に苦戦していた。

 

李典の作った防衛柵の薄い東側を三人に任せ、自分は許緒と共に北側の敵を担当する。

あと少しでやられると覚悟した夏侯淵だが、そこへ現れたのは自らの主君、曹孟徳の軍勢だった。

曹操の本体との連携を指示し、自分たちは東側への援軍として急ぎ向かったものの、そこで見たのは自分の想像とは真逆の状況であった。

 

「楽進!」

 

「っ、夏侯淵様、許緒様!?」

 

夏侯淵が呼んだのは、大声で周囲に指示を出す楽進と言う少女。

楽進は夏侯淵の姿を見て驚きつつ、指示を出し終えたのか夏侯淵のもとへ走ってくる。

 

「夏侯淵様!北側は…!?」

 

「ああ。華琳様…曹操様の援軍が到着し、時期に撃破できるだろう。我らはこちらの援軍へ」

 

「そうですか…!間に合ってよかった!」

 

「だが楽進…こちらは相当苦戦すると思っていたが、敵はかなり混乱しているようだ。なにがあった?」

 

「そうだね~。なんか敵さんたち後ろを気にしてるみたいだけど」

 

許緒も敵の混乱を読み取ったのだろう、的確な観察結果を述べる。

 

「それが、我々にもわからないのです。我らはかなり苦戦していたのですが、急に敵が混乱し始めて…。

 許緒様の言う通り後方で何かあったようなのですが、我等も追いつめられていたので確認することはできず、ようやく盛り返していたところです」

 

「そうか…李典と于禁は?」

 

「はい、混乱の隙を突くために前線に出ています。今なら士気を上げる好機ですから」

 

「うむ、では我等も前に出よう。一気に街から追い出すぞ!」

 

「はっ!」「は~い!」

 

夏侯淵、許緒、楽進は戦場を駆け抜け、敵を次々に駆逐していく。

 

夏侯淵は卓越した弓術で敵を確実に仕留めていく。

許緒はその巨大な鉄球で敵を押し潰す。

楽進は拳に気を込め、敵を一気に吹き飛ばす。

 

三人の加勢で戦況は瞬く間に覆り、味方の兵たちも勢いを増した。

途中で李典、于禁も合流し、更に勢いを付けた曹操軍と義勇軍は遂に東門まで敵を追いつめることができた。

 

徐々に撤退していく黄巾賊を追い、門の外を見た夏侯淵たちは、そこで信じがたい光景を目にする。

 

「そんな…」

 

「嘘やろ…」

 

「死体の山なの…」

 

街の外に広がる光景は、一面に敷き詰められたような死体で埋め尽くされていた。

所々で山になっている場所もあり、何人分の死体なのか数えることもできない。

 

その死体の先、門から少し離れたところで一人の女が逃げ惑う男たちを追い回していた。

 

「待たんか!」

 

「助けてくれ!」

 

「命だけは…命だけは見逃してくれぇ!!」

 

白い着物に桃色の羽織、金色の髪を靡かせて刀を振り回す女。

夏侯淵たちが異様に思ったのは、美しい女が黄巾賊を追い回していることだけではない。

 

その女以外に黄巾賊と戦っている者が見当たらないのだ。

 

「馬鹿な…これをあの女一人でやったというのか…!?」

 

「すごい…」

 

夏侯淵と許緒が驚愕する。唖然としている彼女らを他所に、白い着物の女、芙陽は未だに黄巾賊を追い回していた。

 

「最後まで根性見せんか!男の子じゃろ!?」

 

「こっちに来るなああ!!」

 

「おまっ、こっち来んじゃねぇよ!俺まで狙われるだろ!!」

 

「せいっ」

 

「「ぎゃあああ!!」」

 

圧倒的なその姿に、、楽進、于禁、李典、許緒は身震いしていた。

 

「容赦ない攻撃…すべて殺しつくすつもりか?」

 

「なんて人なの!?あの人が戦況をひっくり返したの!」

 

「奴は化け物かいな!?」

 

「悪魔みたいだよ…」

 

「ああいうのはな……『鬼神』って言うんだ…」

 

思わずと言った様子で呟く四人に、夏侯淵は静かに答えた。

 




『生き残れ』―――それが乱世の交戦規定です。大好きです。はい。
哀れ黄巾賊。キミたちの花火の中に"剣(常)を抜いた奴"が突っ込んでるぞ。
『黄巾党』と『黄巾賊』という名前で迷いましたが、演義では『賊』だし一応盗賊の集まりで主人公は討伐する側なので『黄巾賊』で表現してます。

さて、ついに魏軍と接触しました。正確には次回ですけど。
芙陽と曹操はどういう会話するのかなぁ…違和感ないようにしないと。
色々考えながら書いてます。次回もお楽しみに~!

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