真・恋姫✝無双 狐来々   作:teymy

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コンコルゲン、パヤ!(ローカル)

なんとか一週間で書けたぜぇ…。
今回は時間的には全然進んでません。別の意味ではめっちゃ進みましたが。

後書きにて報告があります。どうぞ。


第三十二話 想いを寄せる

「芙陽!久しぶりじゃなぁ!」

 

「ウム、黄蓋も息災なようで何よりじゃな」

 

「息災なものか。反董卓連合からこっち、チマチマと慣れぬ仕事ばかりで体が固まっとるわぃ」

 

「クフフ…その鬱憤と体、此度の戦で解していけば好かろうよ」

 

「当たり前じゃ」

 

芙陽が孫家に参入してから数日。各地で武装蜂起した戦力を取り込みながら袁術の城に向かい、ここで黄蓋と合流した。袁術軍は既に近く、決戦は目の前であった。

 

芙陽と黄蓋が話をしていると、やって来たのは孫策と周瑜である。

 

「祭、お疲れ様」

 

「祭殿、よくここまで戦力を集めて下さいました。これでまた袁術を追い詰めることが出来ましたな」

 

「策殿、冥琳も。黄公覆、ただいま任を終えて馳せ参じましたぞ。やっと暴れられると思えば気合も入るというものじゃ。まぁ…」

 

黄蓋は言いながら芙陽に視線を移した。若干の苦笑いを浮かべながら。

 

「芙陽の参戦を聞きつけた途端、我も我もと立ち上がったとなれば、儂の今までの苦労はなんじゃったのかと思いもしたがの…」

 

それを聞いた周瑜も苦笑いである。

 

「敗走して満足な戦力も用意できない袁術軍、各地で武装蜂起した戦力を取り込んで日に日に大きくなる孫策軍、そこへ『たった一人の過剰戦力』が孫家に味方したとなれば、勝敗は誰の目にも明らかです。ここに来てまだ袁術が勝つと思えるのはよほどの阿呆か寝返った時の芙陽殿くらいのものでしょう」

 

「裏切ろうか?」

 

「やめて頂きたい」

 

「カカカッ、冗談じゃといいな?」

 

「断言して頂きたい」

 

自分が言った冗談で勝てる戦に勝てなかったとなれば、周瑜は首を吊るしかない。背中に冷たい汗が流れた。

 

その後は黄蓋と状況の確認と今後の作戦などを話し合う。

袁術軍の展開は酷く遅いため、決戦は城になるだろうとの認識も共有し、このまま勢いをつけて攻め込むのだ。

 

軍議が終了したところで今日はこの地で野営をすることとし、解散となった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

女姿の芙陽は煙管の煙を吐き出しながら野営地の中を歩いていた。

単騎で戦場を自由に動くことを許可されているため、孫策軍の動きさえ把握してさえいればやることなど無いのだ。

桂花は周瑜達軍師と戦場の動きや袁術軍の予想展開などで話し合っており、葵は影ながらその護衛である。

孫策は酒盛りを始めようとしたところを軍師たちに引っ張られて行き、黄蓋は同じく酒盛りを始めようとしたところで甘寧と周泰に部隊編成のために引っ張られて行った。

 

要するに芙陽唯一人が暇なのである。

 

暫くは当てもなくフラフラと周囲の様子を眺めながら歩いていたのだが、やがて野営地の隅に辿り着いてしまう。

引き返そうとしたところで、天幕の陰に見覚えのある顔があることに気付いた。

 

ようやく暇つぶしの相手を見つけた芙陽は煙管の灰を落とし、新たな草を詰めて火を付けながら近づいていく。

 

「孫家の重要人物がこんなところで護衛もつけず、関心せんな」

 

声を掛けると佇んでいた孫権が長い髪を揺らして振り返った。

その表情は明るいとは言えず、無表情に近い。

 

「芙陽…殿…」

 

「敬称など別に要らぬよ。"天の御使い"などと呼ばれてはいるが、儂自身に立場などあってないような物。呼び捨てにしたところで怒りなどせぬし、とやかく言われる筋合いもない」

 

その言葉を聞き孫権は少しムッとする。

 

孫権は真面目だ。破天荒な母、姉、妹に囲まれて育ち、その歯止め役として立ち回るのは常に孫権であった。

王族としての立場を真剣に受け止めるべく、立ち振る舞いを改めて生まれたのが今の孫権である。現王でありながら奔放に振舞う姉の孫策に思うところはあるが、尊敬もしている。その板挟みな思いを抱えてこうして考え耽るのも今までに何度も経験したことである。

 

だからこそ姉の盟友であり、"天の御使い"という立場をまるで自覚していない芙陽にも反発を覚えた。

 

「要らぬ世話だとは思うが…貴殿ももう少し自分の評価を気にして過ごしたらどうなのだ?」

 

「ハッ、誰かの評価に踊らされるのは性に合わん。まして妖の身であれば人間の評価など、気にしたところで儂がどうなる訳でもあるまい。人の評価は人が気にしていれば良い」

 

「……貴女のそういうところが…姉さまを変えてしまった」

 

孫権の表情は険しい。芙陽に対する呼び方も変わり、それは軽蔑を含んですらいた。

 

「ほう。伯符が変わった、と?」

 

芙陽がニヤリと笑う。それを見た孫権が激高した。

 

「ああ!姉さまは変わってしまった!今までなら"王"として、奔放に振舞いながらも自らの立場は自覚していた!だが、今の姿は…まるで違う!」

 

孫権にはわからなかった。姉は今まで孫家のために戦って来たはずだ。それが芙陽に出会ってから、その本質が変わったように見える。

今の孫策が最終的に行きつく場所は"王"ではないような、そんな気がして不安なのだ。

そして、孫策を変えてしまった元凶が目の前にいる。孫権は我慢の限界であった。

 

「…お主は伯符に何を求めておる?」

 

芙陽はそんな孫権の表情を見て、笑いを消した表情で尋ねる。

煙管の灰を落とし、懐にしまいながら孫権を見た。

 

「姉さまは、孫家の"王"なのだ!いくら奔放に振舞おうとも、それは変わらない!あんな…ただの"少女"のような在り方は許されない!」

 

「……許されない…か」

 

「貴様が…!貴様が現れて、姉さまは揺らいでしまった!これ以上、姉さまを誑かすな!」

 

孫権は芙陽を睨みつけてそう言った。今まで溜め込んでいたものを吐き出したからだろう、興奮で息も上がっている。

 

芙陽はそんな孫権を見て、目を閉じて軽く溜息を吐いた。どこの国にも同じような人間はいるものだ、と。

盲信。

それは恐ろしく厄介な麻薬である。

視野が狭くなり、思考が鈍り、自ら考えることを放棄する。信じているものの為だと、自分が正しいのだからと自身を全肯定してしまう、最大級の自分への甘え。

厄介なのは、その思想を他人にまで強要する点にある。『自分は正しいのだから、他の人間もこうあるべきであり、それ以外は悪である』という傲慢な思考。

そしてそれを成している間、本人は『正しいことをした』自分に酔う。

 

陶酔、尊敬、憧憬。理由は異なれど、その行動は似通っている。芙陽は陶酔で夏候惇、尊敬で愛紗、憧憬で孫権を思い浮かべた。

曹操と対等に語るなど許さないと、夏候惇は激怒した。

桃香の思いを否定するなと、愛紗は激怒した。

そして今、孫権は孫策を変えるなと、憧れの人が王以外になるなど許さないと激怒している。

 

「……ま、前二人に比べればまだ軽い部類かの…」

 

芙陽は小さく呟いた。

程度は違えど、思い浮かべた三人は共通して自らが持ち上げた人物を盲信している。

そしてその人物が変わること、盲信の相手が揺らぐことに怒りを覚える。

怖いのだ。信念の矛先が定まらない事が。自らの正義が揺らぐ事が。

 

「孫権、お主はもっと伯符を理解してやれ」

 

「なんだと?」

 

芙陽の言葉に孫権が再び激高しそうになるが、対して芙陽は半身で力を抜いた。

 

愛紗や夏候惇の場合とは異なり、孫権はまだ軽い。まだ自分から立ち直れる。

愛紗は暫く尾を引き、芙陽に吹き飛ばされ、桃香と良く話し合うことでやっと気づくことが出来た。

夏候惇は芙陽に負け、芙陽の力を見て、曹操に叱責を受けてやっと気づくことが出来た。

しかし、孫権はまだ引き返せる。自分で己を省みることが出来る。

 

「伯符の後を継ぐのは誰じゃ?」

 

「……私だ」

 

孫権は湧き上がる怒りを抑え、素直に答えた。

芙陽が未だに自分に反論する姿勢を見せず、しかし瞳は真直ぐに孫権を捉えている。それが少し、孫権を冷静にさせた。

 

「そう、伯符と周瑜はお主に王を継がせようとしている。何故じゃろうな?」

 

「なに…?」

 

「伯符の身に何かあった時の為とも思えるが、違う。伯符は明確にお主に継がせようと動いている」

 

「それが…」

 

「何故自身の子ではなく、お主に継がせようとしている?」

 

「っ…!」

 

言葉に詰まった。

考えたことも無かったのだ。ただ漠然と、姉の跡を継いで良き王になろうと日々努力していた。

 

「孫権よ、お主は伯符の本質を見ようとしたことはあるか?」

 

「姉さまの、本質?」

 

動揺しつつも、孫権は芙陽の言葉を聞こうと首を傾げた。

気付いたことに目を背けず、疑問を解消しようとする姿勢。それは愛紗とも夏候惇とも違った。

芙陽はその姿勢に微笑み、声色を少し優し気に変えて話を続ける。

 

「確かに伯符は"王"の器を持っている。この乱世で立派に生き残れるだけの器じゃ」

 

「あぁ…」

 

「だが、それは乱世だがら(・・・・・)こその器である。お主はよく見ているのではないかな?」

 

「……」

 

「乱世が終わった時……治政の王としての器は、あるか?」

 

「それは……」

 

「無理じゃろ」

 

「……………確かに…」

 

孫権は手を顎に当てながら、真剣に考えた結果そう答えた。孫策を不憫だと思ってはいけない。自業自得なのだから。

 

「伯符の王の器は争いの中にある。そして孫権、お主は治政の器を持っていると、伯符と周瑜は判断した」

 

「私が…」

 

「まだ言われてはおらんようじゃが、まぁ構わんか」

 

芙陽はチラリと視線を動かすと、再び孫権に目を合わせる。

 

「乱世が終わった後、伯符はお主に王の座を譲るじゃろう」

 

「……」

 

孫権は驚かない。今までの話で充分に理解できていたからだ。

やはり賢い、と芙陽は微笑んだ。

しばし間をあけた後、芙陽は話を続けた。

 

「お主が先程言った通り、確かに儂が現れたことで伯符の振る舞いが変わった。しかしな、その本質は変わらない。言葉は悪いが、"獣"と称されることもある伯符じゃ。"自由"を求めるのも納得じゃろう」

 

孫策は獣だ。袁家という檻に入れられようと、その牙は折られていない。

そして、"王"という檻にも最早入りきらない程、孫策は野を求めている。

 

「それにな…お主がこうして一人で悩むのと同じように、伯符とて一人の少女でもあるのだ」

 

「っ…」

 

「王として見るあまり、あやつを王として縛るようなことはしてやるな」

 

「縛る、か…」

 

「伯符は束縛を嫌う。周瑜と共に天下を求めたのも、少なからずそれが関係していると儂は思う。

 かつて袁術の下で束縛されていたとき、伯符は抑圧された思いを不満に変え、不満は不安に変わり、溜め込んだ不安は焦りに繋がった」

 

芙陽は孫策と共に出かけた草原を思い返しながら語った。

 

「その時に不安を吐き出したのが、旅人であった儂じゃ。母は既に亡く、周瑜達では立場があり、お主に見られまいとひた隠しにした不安。旅人であった儂だからこそ吐き出せたのだろうな。

 お主が"変わった"と言うのはこの時からじゃ」

 

「姉さまが…」

 

「だからこそ、お主の存在が重要になる」

 

「……私が…」

 

「そうじゃ。治政の王の器を持つお主なら…家督を継ぎ、解き放ってくれると伯符は信じている」

 

「私が、姉さまを解き放つ……」

 

孫権は目を閉じ、己の未来を思い描く。

乱世を乗り越え、平和な世で家督を継ぎ、王としての仕事をする自分。民をより幸せに導くために汗を流す自分の傍に、笑って酒を飲む孫策がいる。自分の仕事を支えてくれる周瑜がそんな孫策を叱り、声をあげて笑いながら孫策が逃げていく。

決して嫌な未来ではなかった。

孫権はふっと笑い、真直ぐに芙陽を見て笑った。

 

「あぁ、考えてみればいつもと変わらない。姉さまが面倒を私に押し付けただけの話だ」

 

「カカカッ、"だけ"と言えるのがお主の器じゃ。伊達に伯符の妹をやっておらんのぉ。一人で悩んで儂相手に爆発したのもそっくりじゃ」

 

「煩い。それにお前も性格が悪いな……私も姉さまも"一人の少女"だと言っておきながら、私は王として生きろなど」

 

ジト目になる孫権に、芙陽はいやらしく笑う。

 

「クフフ…気付いたか。しかしお主なら大丈夫じゃろ」

 

「無責任すぎるだろう。片手間に女の幸せを見つけることなど……姉さまは出来ないようだがな」

 

「じっとしているのは苦手じゃからな」

 

そう言って、クスクスと二人は笑う。

孫権はすっきりとした表情で、芙陽に微笑んだ。

 

「一応感謝はしておく、芙陽殿。可笑しなものだな、"王"を背負わせられたが、肩の荷は下りた気分だ」

 

「それが余裕と言うものじゃよ。それにお主は友の妹、そんな他人行儀な敬称はいらぬよ」

 

そういうと孫権は少しだけ頬を赤くする。

 

「で、では芙陽、と。しかし勘違いするなよ!私はまだお前を信用したわけじゃないからなっ」

 

「ほう?」

 

「姉さまが信頼しているから…一応少しは信じてやるだけだ」

 

気まずそうに目を逸らす孫権に、芙陽はニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべた。

なんとなく居心地が悪くなった孫権である。

 

「わ、私は戻る。お前もあまり勝手ばかりするなよ、芙陽!」

 

そう言ってそそくさと去って行く孫権に、煙管に火を付けながらケラケラと笑う芙陽。

 

「お主の妹弄り甲斐あるのぉ」

 

「フフッ、可愛いでしょ?」

 

そう言いながら天幕の陰から現れたのは孫策である。

途中で隠れて聞き耳を立てているのはわかっていた。だからこそ家督の話を続けたのだ。孫策が止めるそぶりを見せなかったことを確認しながら。

因みに周瑜に引き摺られて行った筈の孫策が何故ここに居るかと言えば、勘である。妹が重要な分岐点に立っている場面を見逃すまいと抜け出して来たのだ。

 

「蓮華の女の幸せ、ねぇ?……ま、悩んでるようなら協力はしてあげるけどね」

 

「クフフ、自分はさっさと隠居して好き勝手するつもりの癖に……悪い姉じゃの」

 

煙を吐き出しながら意地悪く笑う芙陽に、孫策は肩をすくめて答えた。

 

「もし蓮華が貴方を選んだらどうしましょうか?」

 

「さあのぉ?儂は一応陣営が異なるのじゃが…」

 

「でもあの様子だと可能性はあるのよねぇ…女姿の貴女にあんな反応して。それにこのまま芙陽に惚れるってことは、一応それなりに近い立場になってる筈だし」

 

私も負けてられないわ、と小さく呟いたが、狐の耳には確りと届いていた。

 

「お主も物好きよなぁ、こんな狐に懸想するなど」

 

「ちょっ、そこは聞き逃しときなさいよ!口に出した私も悪いけど!」

 

暗に桂花の趣味が悪いと言う芙陽。この場にいないにも関わらず弄られるのは愛故である。多分。

そして孫策は顔を真っ赤にして慌てていた。

 

「はぁ…懸想、なのかしら?でも、貴方以外に思い浮かばないのも事実なのよねぇ…」

 

芙陽に近づきながら、諦めたように溜息を吐く孫策。顔の赤みはまだ引いていなかった。

 

「約束……覚えてないとは言わせないわよ」

 

「長い時を生きていても、不思議と記憶力は衰えんでな」

 

 

 

笑う芙陽に、孫策は静かに唇を寄せた。

 

 

 

「……これが煙管の味?美味しいとは思えないわね」

 

更に赤くなった頬はそのままに、孫策は唇を軽く撫でた。

 

「これが意外と癖になる、勧めはせんがな。所詮は身体に悪い嗜好品じゃよ」

 

「っていうかなんで女の姿なのよ。私、冥琳以外には女にはしないつもりだったんだけど?」

 

「自分からしたくせに何を言う」

 

なんでもなかったかのように微笑む芙陽を見て、孫策は少しムッとしながら踵を返した。

 

「取り敢えず、受け取っときなさい。言葉にするのは、全て終わってからにするわ」

 

「待ってるがの、孟徳との約束も控えておる。意地になって"終わってから"と出遅れても知らんよ」

 

「私がいなくなるまで他の女の名前を出さないで。蓮華よりは前進してる。今はそれで満足しておくわ」

 

また後でね、と言って孫策は立ち去った。

芙陽は煙管の灰を落とし、そのまま夜空を見上げている。

 

「…芙陽様」

 

「葵か」

 

ふと声がして、振り返れば葵が立っていた。その表情は硬く、不安に脅えているようだった。

葵の心境を読み取った芙陽が苦笑いで手招くと、葵は静かに芙陽に抱き付いた。

 

「…すみません、覗き見など…」

 

「儂も伯符も気付いておったよ。その上で伯符もしたんじゃろ」

 

芙陽の腰に顔を埋めながら、葵はぽつぽつと語った。

 

「眷属の身でありながら主を疑うなど許されないと分かっております。でも…」

 

「言ってみなさい、葵」

 

「……芙陽様は、私を捨てませんよね…?芙陽様を愛する者が増えても、私は芙陽様の傍に…」

 

目に涙を溜めて葵は芙陽を見上げる。ぎゅっと、芙陽にしがみ付く手に力が入った。

芙陽は優しく葵の髪を撫で、葵の言葉を遮った。

 

「前にも言ったろう、葵。お主は立派に儂の眷属、儂の子じゃ。お主が嫌と言っても、儂がお主を手放すものか」

 

「芙陽さま…」

 

葵は再び芙陽の腰に顔を埋め、そのまま暫くスンスンと泣き続けた。

 

「葵、不安に思ったらいつでも言いなさい。こうしてお主を安心させてやることが出来るほどには、儂にも親心と言うものがある」

 

母の笑みを浮かべ、芙陽はずっと葵の髪を撫でていた。

 

 

 

「はぁ、独占も終わりかしらね…」

 

そんな二人を遠くから見ながら、桂花が溜息を吐いた。

 




ぃよっしゃああああ!!よくやった雪蓮さまああああ!!

いやー、作者の意図を無視して芙陽さんに恋しちゃった雪蓮様ですが、ここで一歩前進しました。
ほんとこの人は芙陽の次に勝手な行動する人なので作者の中では問題児No2ですよ。一位は芙陽ですが。
そして美尻ちゃんもツンデレを残しつつちょっとフラグ建ちかけてます。これは予定通り。ホント良い子です。無印の頃から可愛い。
葵も可愛い。ロリ可愛い。ぶっこんだ意味は特にないけど可愛い。
桂花はオチに使っちゃったけどヤンデレとか三角関係にはしません。だって恋姫だもの。

さて、活動報告でもぶっちゃけてますが、マジ恋の執筆を再開します。
なのでこれからは恋姫と並行作業になります。亀更新が鈍亀更新になります。申し訳ねぇ…。
何故かというと、今でもマジ恋の方に『待ってます』コールが届くんですよ。マジ感動です。こんなふざけた書き方してますけど、本当にありがたいと思いました。
設定集もプロットも書き直しなので、その作業が早く終われば次はマジ恋更新、時間が掛かるようなら次も恋姫更新になります。
活動報告で書き忘れてますが、更新再開にあたって今までの内容を変えたり削除したりはしません。完全に続きを書きます。

では、皆さん次はどちらの更新になるかわかりませんが、よろしくお願いします!


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