ゲッターロボ―A EoD―   作:はならむ

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設定集(各SMB編①)

■SMB(エスエムビー)

『スーパー・メタリック・ボディ』の略であり、他ゲッター作品内におけるスーパーロボットと同じ位置づけで、本作のゲッターロボはこれに分類される。

 

『世界人類連合』の発令によって対恐竜帝国用戦力として各先進国で開発された有人機動兵器の総称である。

ルーツは数十年前、世界各国で宇宙競争が行われていた時代に開発された宇宙開発及び、惑星探査用有人ロボット。

SMBはそれから数えて第三世代ロボットになる(第二世代の時点でSMBの基盤は完成されており、現世代は実戦投入、配備できるレベルにまで辿り着いている)。

 

フレーム、装甲材に使われている『リクシーバ合金』は、アイスランドで偶然発見された非常に柔軟性の高いレアメタルと鉄やチタンを合成した架空の合金で、これで造られたSMBはほとんど人間のような自然な動きができる柔軟性と運動性、アメリカ製SMBの特徴的である可変機構を可能にしたが反面強度、耐久性は高くない。

当然、各ゲッターロボもこの合金製である。

 

全高に規定があり、大体二十五メートル前後で統一される。これは扱い易さを保ちつつ、メカザウルス相手に対等に戦えるサイズの妥当点であるため。

 

動力源は第五世代エネルギー『プラズマエネルギー』で稼働し、主力兵器であるプラズマ兵器のエネルギー源ともなっている。

原子力に変わる反応システム、『プラズマボムス』を実戦用に発展させたシステム、プラズマ反応炉が各国の標準動力炉であるが、日本のゲッターロボ、アメリカ製のみ、ゲッター線、もうひとつの新世代エネルギーであるグラストラ核エネルギーのハイブリッド駆動も確立している。

 

●BEETタイプ

全高:21.5m

重量:75.9t

総重量:99.1t

型式番号:SMB―24BT

分類:日本製汎用型SMB

装甲材:リクシーバ合金

出力:60万馬力

動力:プラズマ反応炉、プラズマ駆動エンジン

移動兵装:地上用推進車輪ユニット、フライトユニット、スクリューユニット

 

「ビート」と呼ぶ。日本製SMBで自衛隊の管轄下に措かれている日本の現主力機。パイロットは黒田悠生、他自衛隊パイロット。

専用オプションと兵装を換装することで、空陸海問わずどんな状況にも対応できる拡張性と汎用性の高さが特徴。ゲッターロボのベース機であるが操縦管制系統は別物であり、こちらの方がかなり複雑である。

デザインとしては『歩兵』をイメージして造られている。

 

●標準武装

・プラズマ・ソリッドナイフ×2

腰部のナイフホルダーに装着されたプラズマエネルギーのビーム刃を発振する近接武装。計二本常備。

ナイフ内のENパックの出力が低いため威力はあまり期待できないがメカザウルスの皮膚や強度の低い物体なら溶断可能であるため、戦闘では主にメカザウルスの眼部などの急所を突く用途として用いられる。

エネルギー充填式であるため、エネルギーがなくなってもホルダーに戻すことで再充填可能。

ゲッタートマホークの原型である。

 

・プラズマ・エネルギーライフル

プラズマエネルギーを圧縮し、弾丸として発射するプラズマ兵器。

各国の機体にも装備されている標準兵器であるが威力はプラズマ反応炉の出力に依存するため、メカザウルスには有効打になり得ない。それでも前時代の実弾兵器と比べれば段違いに強力である。

空戦型ゲッターロボに装備されている物はこれを改造したものである。ナイフ同様、充填式。

 

・対近接機関砲

頭部に装備された二門の機関砲。主に牽制に使用する。

 

●空戦仕様(Sタイプ)

BEETの空戦仕様。空戦兵装であるフライトユニット装着により、空中での運用が可能。航空自衛隊に配備されている。空戦型ゲッターロボのベース機である。

 

●専用兵装

・フライトユニット

背部に装着する専用移動兵装。燃料によるブースターと滑空翼で空中航行できる。

但し燃料の関係で補給を受ける必要がある。

これを無限飛行できるよう改良したのが『ゲッターウイング』である。

 

・空対空ミサイルポット

右足に装着された対空用ミサイルポット。計三発装弾されている。

 

●陸戦仕様(Gタイプ)

BEETタイプの中では最もポピュラーなタイプであり、武装バリエーションが豊富であり、黒田の愛機でもある。

一応、陸戦型ゲッターロボのベースにもなっているが兵装が地上用推進車輪ユニットしか該当せず、実質向こうは早乙女によるオリジナルカスタム機である。

寧ろ空戦型がこちらの流れを受け継いでいる。

 

●各武装

・プラズマ・エネルギーバズーカ

大型ENパックを使用し高出力プラズマ弾を発射できる重兵器。貫通力が強くメカザウルスも容易く撃破可能。見た目に反してチャージにも優れているが重い。空戦型ゲッターロボも装備可能。

 

・多連装ミサイルランチャー

九連発式。ライフルやバズーカ同様、空戦型ゲッターロボも装備可能。

 

・ロングキャノン

肩部に装備する長射程武装。プラズマ兵器ではなくヒート弾である。高射砲を思わせる形である。

 

・ガトリングポット

腰部に装着する実弾兵装。連射性が優れるが装弾数は少なく弾切れになりやすい。

 

・小型ミサイルポット

肩部に装備する。ロングキャノンと併用装備はできない。

 

・対メカザウルス用ハンドグレネード

大型手榴弾。黒田はメカザウルスの口の中に突っ込んで起爆させるという荒技を見せた。

他にも発煙機能を持つタイプ、いわゆるスモークグレネードも存在する。

 

・火炎放射器

熱に強いメカザウルスにはあまり効果はないが細菌や化学物質汚染区域の焼却や密林戦、対人戦で使用される。

 

・地上用推進車輪ユニット

地上においてSMBを素早く移動させる目的で開発された移動兵装で脚部のブースターとキャタピラーで地上を高速滑走(ローラーダッシュ)できる。各国標準装備。

陸戦型ゲッターロボのターボ・ホイールユニットの原型である。

違いはゲッターロボのは内蔵タイプに対し、こちらは換装タイプである。

 

 

●海戦仕様(Aタイプ)

水中戦に特化したタイプ。耐水圧コーティング、気密装備を施すことにより長時間潜水もでき、武装も独特である。海上自衛隊に配備されている。海戦型ゲッターロボのベース機である。

 

●各武装

・魚雷ポット

装弾数六発。パッシブソナーを併用することで追尾性が追加される。

 

・ホーネットガン

水中にて相手を捕縛するネットを射出する銃。高圧電流を流し込む機能も備えている。

 

・ハープーンキャノン

肩に装備する金属ワイヤー付き銛発射器。対象物に射出し捕捉する用途で用いる。

 

・スクリューユニット

海戦型ゲッターロボと同型。

 

・パッシブソナー

同型。海戦型ゲッターロボのは有効範囲が強化されている。

 

 

●ステルヴァー

全高:25m

重量:81.5t

最大重量:155t(フル装備時)

型式番号:SMB―02ST

分類:アメリカ製可変式試作SMB、ブラック・インパルス隊員専用機

装甲材:リクシーバ合金

出力:96万馬力

動力:プラズマ反応炉、グラストラ核反応炉のハイブリッド駆動エンジン

移動兵装:地上用推進車輪ユニット、スラスター六基、ヴァリアブルモード

他兵装:対艦用グラストラ戦術核バズーカ、リチャネイド、オールストロイ

 

 

アメリカ軍、主にニールセンによって開発された最新鋭可変式SMB。

パイロットはジェイド、ジョージ、ジョナサン達戦闘機パイロットのエリートであるブラック・インパルス隊員に限られる。

人型と戦闘機型の二つの形態に可変できる『ヴァリアブルモード』機能を持ち、陸戦及び空戦を得意とする。

動力はプラズマエネルギーとアメリカ側の新エネルギー『グラストラ核エネルギー』の、ゲッターロボ同様に互いに異なるエネルギーによるハイブリッド駆動である。

ゲッターロボと同等かそれ以上の凄まじいスペックを持つがシールド機構は搭載されていない。ちなみにまだロールアウトしたばかりであり制式採用されていない実験機でもある。

 

●基本武装

・ハンドダガー

両手首に内蔵されている実体短剣武装。固定式で刃を高周波振動させることで切断力を高めている。

 

・プラズマ・エネルギーライフル

各国標準装備のプラズマ兵器。

戦闘機形態ではこれが機首となるため、バレル部が短かいなど従来型とは形状が異なる。

 

・小型ミサイル×4

両前腕内に各二発ずつ内蔵されている。発射する際はせり出すように展開する。

 

・対近接機関砲×2

頭部に二門搭載。戦闘機型に変形してもそのまま使用可能。

 

・大型バインダー

両肩の外側に取り付けられた大盾のようなバインダー。

防御兵装として使用するが戦闘機変形時には主翼として機能する。

 

・ステルス機能

特殊な妨害電波を広範囲に拡散し、敵のレーダーから感知されないようになる。

 

●戦闘機形態

人型からヴァリアブルモードで可変した際の形態。人型でも飛行可能だがこちらの方が機動力は遥かに上である。大盾バインダー、及び両脚が変形時にそれぞれ主翼、尾翼に変形する。

 

●武装

・空対地ミサイルポット

両羽翼に搭載されている箱型のミサイルポット。計六連発。

 

・プラズマ・エネルギーライフル

変形時に機首部となり、この状態からでも発射可能。

 

・対空機関砲×2

機首部左右下に搭載してされている。

 

・対地爆弾

腹部付近に搭載されている。

 

●追加兵装

・リチャネイド

レールガンの一種である大型リニアランチャーで専用の大型劣化ウラン弾を使用する。

分解式で砲身が二つに分かれており使用する際は直列に連結させる必要がある。凄まじい射程距離が特徴で敵の射程圏外から攻撃可能。主に後方支援攻撃に使用する。

 

・対艦用グラストラ戦術核バズーカ

戦術核弾頭を発射する。しかしエネルギーの性質上放射能は発生しないクリーンな核兵器だがそれでもあまりに強力なために常にセーフティが掛かっている。

 

「これでいつでもどこでも核攻撃が行える」とは早乙女の弁。

 

・オールストロイ

光学色彩効果を持つ特殊な大型ライフル。自分の姿を周りの風景と同化し相手の視野から消すことができる。

これとステルス機能を併用することができ、本当の意味でステルスとなるが音までは消せず、さらに過剰な運動エネルギーを発すると効果が一時的に消えてしまうという欠点がある。

しかし弾丸はニールセン特注の高速弾で威力は強力。狙撃銃として使用すれば十二分の働きをしてくれる。

 

●マウラータイプ

全高:24m

重量:77.4t

総重量:96.5t

型式番号:SMB―02MU

分類:アメリカ製可変式現主力SMB

装甲材:リクシーバ合金

出力:66万馬力

動力:プラズマ反応炉、プラズマ駆動エンジン

移動兵装:地上用推進車輪ユニット、スラスター六基、ヴァリアブルモード

 

アメリカ軍の現主力SMBであり、人型と戦闘機型に可変できる『ヴァリアブルモード』機能を持ち、ステルヴァーの原型機である。

BEETタイプのような無骨で硬派なデザインで飾り気が全くない。

プラズマエネルギーのみの動力なため、ステルヴァーより遥かにスペックは劣る。

マウラーにしてもステルヴァーにしてもリクシーバ合金の柔軟性が可変機構を可能にしている。

こちらは肩のバインダーがなく、両腕自体が戦闘機へ可変した際に主翼となる。

 

●武装

・プラズマ・エネルギーライフル

ステルヴァーと同じく機首部となるため専用の形状をしている。

 

・対近接機関砲×2

ステルヴァーと同じく頭部に二門装備し、戦闘機型に変形した際にも使用できる。

 

・小型ミサイル×4

こちらも同じく両前腕部内で各二発内蔵している。

 

・ハンドナイフ×2

腰の両側面にマウントされた大型ナイフ。内蔵電池によって高速振動させて切断力を高めている。

 

●戦闘機形態

ステルヴァーと比べると飛行速度と加速力は落ちるが、変形自体が各国と比べて珍しい機構で、窮地に陥った際の戦線離脱も容易いためにパイロットから愛され第一線として張れる。

 

●武装

・プラズマ・エネルギーライフル

ステルヴァー同様機首部として機能する。

 

・対空機関砲×2

ステルヴァー同様、同じ箇所に装備されている。

 

・対空地ミサイルランチャー

こちらはステルヴァーと異なり胸部に内蔵し、戦闘機時には底部からせり出すように展開する。

 

・対地爆弾

ステルヴァー同様、腹部に内蔵されている。

 


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