■メカザウルス
恐竜を改造した半生体、半機械の巨大機動兵器で恐竜帝国の現主力機動兵器。
様々な種類の恐竜同士の配合、遺伝子操作、薬物投与などで人工的に生産、強化した恐竜を改造しているのが殆どで、自身の意思を持つ個体が多いがコックピットも搭載している個体、つまり有人機タイプも存在する。
ほとんどが有人機の本家(東映TV版)と違い、無人機もかなり多く、それぞれ個々の意思を持っており指揮官機からの特殊電波を送ることでより高度な命令を出すことができる。
中には恐竜、爬虫類とは言えない外見を持つメカザウルスも少なからず存在する。
装甲材に使われている『ツェディック鋼』はマグマ層よりも下の層にしか採れない地上人類には未知の金属であり、軽量かつ頑丈であり、絶縁体としても機能し、プラズマエネルギーをほぼ完全に防ぐが、瞬間的な高密度の衝撃やエネルギー熱を受けるとガラスのように脆いという弱点がある。
セクメミウスはツェディック鋼をより精製した産物でカテゴリー的に人工レアメタルである。
マグマを動力とする反応システム『マグマリアクター』によって凄まじい出力を持つが冷えるとがた落ちするため長期戦には向いていない。
飛行型は翼竜、怪鳥タイプ、または羽根とブースターを兼ね備えたタイプ、地上型は暴君竜や角竜、剣竜タイプなど、水中型は首長竜に分けられており武装は噛みつき、鋭い爪、蹴りや体当たりなどの凶暴で野蛮な攻撃もあれば、マグマ砲、ミサイル、爆雷、機関砲など兵器色の武装を持ち性能は基本的に差異はない(出力は70万馬力前後)。
各モデルは主に本家に登場したメカザウルス(バド、サキ、ザイ、ズー、ウル)など。
●メカエイビス
メカザウルスから派生した巨大機動兵器でメカザウルスより大型である。
エイビスとは『鳥』を意味し、その名の通り空中戦に特化している。
そのコンセプト上、地上戦は勿論のこと低空飛行、戦闘は出来ないがメカザウルスよりも突出した火力、強固な装甲を持ち敵の本拠地に強襲をかけることができる。
強力な反面、非常に扱いづらく搭乗には規制がかかっており、階級が上級恐竜兵士以上でないと搭乗はできない。
●メカザウルス・ゼクゥシヴ
全高:23.5m
重量:190.8t
型式番号:MZE―125ZC
分類:キャプテン・ラドラ専用試作型メカザウルス
装甲材:ツェディック鋼
出力:90万馬力
動力:アルケオ・ドライヴシステム、ヒュージ・マグマリアクター
移動兵装:翼竜タイプの羽根、ブースター二基
恐竜帝国の兵器総主任者ガレリーによって開発された新型マグマ動力機関『アルケオ・ドライヴシステム』、『ヒュージ・マグマリアクター』を搭載した試作型メカザウルス。
パイロットは若きキャプテンであるラドラ=ドェルフィニ。
これまでのメカザウルスと一線を画する要素、機能、武装を装備した新世代型メカザウルスで『アルケオ・ドライヴシステム』という無限にマグマを生み出す、所謂錬金術のような仕組みを持つ新システムにより、無限のエネルギーを得ることができるようになった。
性能は従来のメカザウルスと比べて極めて凄まじいものを持つが、キャプテンでも特に卓越した操縦技術を持つラドラ以外にはまずポテンシャルを引き出せない機体となっており、実質ラドラ専用機である。
大トカゲを限りなく人型にしたデザインでライフルや長剣を装備し扱うことに長け、凶暴で野蛮な従来型とは異なりかなり知的な行動を取れ、それ故臨機応変な対応を可能にしている。
高機動性を重視しているため防御、耐久面は低い。
ゲッターロボより総合スペックは多少劣るが、ラドラの卓越した操縦技量によって性能差を大きく覆している。
ゼクゥシヴとはシュオノアーダ(爬虫人類語)で「勇猛なる騎士、勇者」という意味を持つ。
この機体はメカザウルスに新たな時代を与えたとされ、後にこれをベースにした『ゼクゥシヴシリーズ』という機体が数々生み出されることになる。
●武装
・ウイングミサイル
翼竜のような翼の骨組みの上から突出した、角型ミサイル兵器。主にミサイルの迎撃に使用する。
・マグマ・ヒートライフル
ゼクゥシヴ専用のライフル型マグマ兵器で高速のマグマ弾を発射する。
従来のメカザウルスには搭載されなかった新兵器でありアルケオ・ドライヴシステムの恩恵を受けて弾切れは有り得ない。
セレクターも搭載しシングルショット、セミオート、火炎放射、マグマ砲モードに変更できる。
・マグマ・ヒートブレード
背中に搭載された実体長剣型斬撃武装。剣内にマグマを循環させてその凄まじいマグマ熱を帯びた超高温の剣刃はいかなる物体を溶断する。
特殊な冷却剤を使用し、真っ赤に熱せられた刃を一瞬で冷却させることができ、ライフルに素早く持ち替えることに一役買っている。
●メカエイビス・タウヴァン
全長:55m
重量:1500t
型式番号:EME―01TV
分類:首長竜型試作メカエイビス
出力:120万馬力
装甲材:ツェディック鋼
動力:大型マグマリアクター
移動兵装:大型ブースター
朝霞での戦闘で初めて投入されたメカエイビスで上級恐竜兵士の他、中隊副司令官のガルマ=イ=エヴライハムが搭乗した。
首長竜と怪鳥を合体した重爆撃機を思わせるフォルムで外装甲を張り巡らして防御力に重点をおいているが、実験要素の多い初期型のメカエイビスであるために『アルケオ・ドライヴシステム』は搭載されていない。
タウヴァンとは「試作機」を意味する。
●武装
・大型マグマ砲
頭部の口から発射する大口径のマグマ砲。
・全方位ミサイル砲
全身に張り巡らせた装甲内に搭載された無数のミサイル。
敵の攻撃による起爆を防ぐため装甲を二段に重ねてある。
●メカザウルス・セクメト
全長:48m
重量:1140.5t
型式名称:MZS―201SCM
分類:試作型無人メカザウルス
出力:150万馬力
装甲材:セクメミウス
動力:アルケオ・ドライヴシステム、ヒュージ・マグマリアクター
ガレリーが対ゲッター線兵器として開発した新型メカザウルス。
だんご虫のようなデザインで、攻撃時には体を丸めてタイヤ形態になり、走り回ることができる。
装甲として使用している特殊金属『セクメミウス』はありとあらゆる攻撃のエネルギーを吸収、装甲の硬度を強める性能を持つ。
ゼクゥシヴ同様、アルケオ・ドライヴシステム搭載機である。
●武装
・全方位マグマ砲
身体中からマグマを撒き散らす広範囲マグマ砲。アルケオ・ドライヴシステムを搭載しているため無尽蔵に吹き出すことが出来る。
・体当たり
タイヤ形態になり、猛スピードで相手にぶつかり潰す単純攻撃。
●メカエイビス・エイルード
全高:98.2m(膨張時)
全幅:121.5m(膨張時)
重量:2455t(膨張時)
型式番号:MEA―03ER
分類:キャプテン・アウロ専用軟体メカエイビス
装甲材:なし(特殊有機皮膜)
出力:260万馬力
動力:大型マグマリアクター
第十三海竜中隊が所有するメカエイビスで海上戦専用。
パイロットは中隊副司令官であるアウロ=ジ=ジルホルゴ。濃い紫色の悪趣味な皮膚に顔まである、まさに化け物に例えるに相応しい外見を持つ。
クラゲ、タコ、イカなどの遺伝子を掛け合わせた軟体生物をベースにしている。
海水を吸い込んで身体を張り詰め、丸みの帯びた柔軟な皮膚は様々な衝撃を抑える役目を持つ。
そして下部の先端がトカゲの頭部を象る計二十本の触手には実は自律回路が搭載されており、個々が敵と判断した対象物に襲いかかる性質を持つ。
海水を溜め込む箇所とは別に、空気を溜め込む箇所があり、マグマ熱によって暖められて浮力を得る、いわゆる熱気球と同じ原理で浮遊する。
エイルードとは「風船のようなもの」を意味する。
モデルは知る人ぞ知る『ドラゴノザウルス』であるが、本家と違い再生能力はない。
●武装
・噛みつき×20
各触手による噛みつき。鋭く硬い牙を持つためBEET程度なら噛み砕き、捕食してしまう。
・マグマ砲×20
触手の先端から発射する放射タイプのマグマ砲。
・溶解液×20
いわゆる胃酸のようなもの。だがBEET程度の装甲なら瞬時に溶けてしまうほどに濃度が高く強力である。
■戦艦
●恐竜母艦
全長:500m
全高:190m
全幅:210m
動力:大型マグマリアクター
分類:小型恐竜戦闘機運用浮遊艦
最大積載数:100機
古代の怪鳥のデザインを持つ、恐竜帝国の所有する巨大浮遊艦。恐竜戦闘機を多数積載している。
武装は全く施されておらず、恐竜戦闘機の母艦として運用するため大体は後方で待機している。
恐竜戦闘機は全て無人機であり、小型機関砲、ミサイル、対地爆弾を装備しており、全長は約3m弱しかなく個々の戦闘力は貧弱だが、数でものを言わせる戦術を行うように設定されているため撹乱、弾幕張りに使え、そして脅威である。
●ジュラ・ノービス
全長:670m
全高:285m
全幅:95m
分類:第十三海竜中隊潜水母艦
装甲材:ツェディック鋼
動力:大型マグマリアクター
移動兵装:超大型スクリュー四基
第十三海竜中隊の潜水母艦。シーラカンスのような出で立ちで装甲には無数の魚雷を仕組んでいる。
艦長はアウネラ=ド=アークェイル。
退役寸前の旧式艦であり所々ガタがきている。
本来は新型艦が受領されるハズだったがその前に地上人類との交戦で大破してしまう。
だが武装は他の部隊にはない独特の兵装で特に『セクペンセル・オーヴェ』の技術は以降の恐竜帝国の兵器に革新を与えることになる。
●武装
・魚雷×500
海水魚の姿をしているがこれは擬態の意味を兼ねている。
・ヒュドゥン砲
口内から展開する大口径フォノンメーザー砲(超音波をレーザー化した兵器)。
それだけでも威力は高いが、セクペンセル・オーヴェを併用することで真価を発揮する。
・セクペンセル・オーヴェ×8
ジュラ・ノービスの牙型の自律支援兵器。
陣形を組み特殊結界を作る。
それによりヒュドゥン砲の威力を結界内全てに伝わせることができ、言わば内部は電子レンジのような状態になる。
どれだけ結界の範囲が広まろうと陣形さえ作れれば有効となる。
体当たりなどの攻撃を命令することも可能。
「鋭い牙を持つ守護者」を意味する。
●ダイ
全長:3500m
全高:1550m
全幅:985m
分類:第十二恐竜中隊移動攻撃要塞、ブロント級地上攻撃戦艦
装甲材:ツェディック鋼、セクメミウスの複合材
動力:アルケオ・ドライヴシステム、ヒュージ・マグマリアクター二基
移動兵装:アパトサウルス型超大型メカザウルス二機
他兵装:リュイルス・オーヴェ、サウビューヌ
第十二恐竜中隊の本拠地兼最終兵器である巨大攻撃戦艦。並列に並ぶアパトサウルス二機の背中に中隊地下基地を乗せた外見。
大雪山の地下基地そのものであり大雪山戦役にて司令官のニオンが起動させる。
その巨体に相応しい火力、装甲とも全く死角のない超性能であり、さらに核爆発すら余裕で耐えうるバリア発生装置『リュイルス・オーヴェ』を四基展開しているため驚異的の耐久力を持つ。
これ一隻で日本全土を焦土にすることができる程の火力を有する。
古代に爬虫人類が遺伝子操作、薬物投与などで長時間馴染ませて造り上げた巨大なメカザウルスを現在の爬虫人類の技術を加えて造られたハイブリッド兵器である。
●武装
・マグマ主砲×2
アパトサウルス型メカザウルス二機の頭部から凄まじい量のマグマを吐き出す。
アルケオ・ドライヴシステムとヒュージ・マグマリアクターを二基搭載しているため、その気になればこれだけで日本全域をマグマで呑み込めるほどである。
・マグマ副砲×8
基地部の四方に搭載した速射性重視のマグマ砲。だがSMB相手なら一撃で溶かす威力を持つ。
・全方位大型ミサイルランチャー×300(計4200発)
基地部全域に搭載した無数の大型ミサイル砲で計三百基、計四千二百発。
ダイを取り巻く周辺全域を焦土にすることができ、ダイの超火力に一役買っている。
・対空砲×100
自動制御型である。基本的にリュイルス・オーヴェが展開している限りは使用されない。
・マグマ・ガンポット×50
マグマ弾を発射する自律浮遊兵器。高機動だが耐久性は低い。
・サヴビューヌ×10
「しもべ」を意味する自律兵装システム。
セクメミウス製の翼竜型メカであり個々の戦闘力は従来型メカザウルスを大きく上回る。
だが頭部がデリケートで衝撃に非常に弱いという致命的な欠点がある。
・リュイルス・オーヴェ×4
ジュラ・ノービスの武装であった「セクペンセル・オーヴェ」をさらに発展させた新型防御機関で特殊電波で制御する。
セクペンセル・オーヴェのように自律しており頑なにダイを守ろうとするバリア発生装置でセクメミウス製で且つ、空戦型ゲッターロボやステルヴァーを上回る高機動力を持ち、全く隙がない。核爆発すら余裕で耐えうるバリアを展開し、攻撃を感知するとすかさずバリアを張る性質を持つ。
たが、その過剰なほどの保守的な自律回路は、自身が攻撃を受け続けると自身の安全を重視してバリアを張る対象物自体を疎かにしてしまうのが最大の弱点である。
意味は「加護をもたらす守護者」。