■ゲッターロボ
早乙女による対恐竜帝国殲滅プロジェクト『ゲッター計画(プロジェクト)』の産物である最新鋭SMB。
彼が偶然発見した宇宙から降り注ぐ新世代エネルギー『ゲッター線』を動力とし、従来型SMB、メカザウルスを凌駕する性能を持つ。
だが、発見してまだ間もないゲッター線の動力炉である『ゲッター炉心』は、どんなイレギュラーが発生するか分からないため、従来機と同じく安全性を考慮しプラズマ反応炉を搭載、ハイブリッド駆動で動いている。
本作のゲッターロボは石川漫画版やOVA版と違い、能力の並外れた人間が乗らなければならないというわけではなく、操縦訓練を受ければはっきり言って高校生の竜斗、さらにエミリア、愛美のような女子高生でも操縦できるようになっているのが特徴(しかし早乙女が操縦に耐えられない様子を見ると、ある程度の衝撃は抑えられない模様)。
操縦方法も簡単であり早乙女曰わく、車の運転より楽とのこと。だが、使いこなせるかは搭乗者のセンスによる。
各状況に合わせて、空戦、陸戦、海戦型の計三機が開発されており、それに伴いコンセプト、武装、機能が全く違う。
早乙女の開発した専用兵装を換装し、局地的な火力を特化させることが出来る。
一応、ワンオフ機ではあるが、実際は日本製SMB『BEET』の延長上、またはカスタマイズされた機体である。
これは予算的な問題と、汎用性の良さ、そして何よりBEET自体が日本人に合わせて造られているためである。
ただし、三機ともに言えるが一部を除いてゲッター線を使用する武装ばかりなためゲッター炉心が異常を起こしたりして使用不可になると著しく弱体化するのが難点である。
●空戦型ゲッターロボ
全高:23.5m
重量:71.2t
総重量:152.3t(GBL―Avenger装着時)
型式番号:SMB―GR01S
分類:ゲッター炉心搭載型BEET改(Sタイプ)
出力:92万馬力
装甲材:リクシーバ合金
動力:ゲッター炉心、プラズマ反応炉によるハイブリッド駆動エンジン
移動兵装:改良型フライトユニット『ゲッターウイング』
他兵装:対大型プラズマソード、GBL―Avenger
三機の内、空中戦を想定されて開発されたゲッターロボ。パイロットは石川竜斗など。
赤と白を基調したカラーの赤鬼のようなデザインを持ち、フライトユニット『ゲッターウイング』搭載により空中戦を得意とし唯一の機体。高機動性を追求し、装甲は薄い。
BEETタイプの兵装のほとんどをそのまま使用することができ、ライフルとトマホークによる近、中射程攻撃を得意とし、ゲッタービームが撃てる唯一の機体である。三機では一番人型のデザインであり、それゆえ様々な携行兵器を扱うことができる万能型である。
●武装
・ゲッタートマホーク×2
腰の両側面にマウントされた二本の折りたたみ式手斧型斬撃武器。
実体斧のように見えるが刃部がゲッター線によるビーム刃を発振し、メカザウルスにおいて抜群の切断力を持つ。
プラズマ兵器同様エネルギー充填式であるため、エネルギー切れを起こしても再び腰の専用アダプターに取り付ければ充填可能。
・プラズマ・エネルギーライフル(改)
早乙女の改修した規格外のプラズマ兵器で、従来型と比べハイブリット駆動によりプラズマエネルギーを兵器に回せるようになったことによる出力向上により貫通力が強く、結果メカザウルスも撃破可能となった。
・近接近戦用ビーム・シリンダー
右前腕部内に搭載された短射程小型ゲッタービーム砲。
速射性に優れ、間近で発射すればメカザウルスに致命傷を与えられる。
主に不意撃ちか、奥の手として使用する。
・ゲッタービーム
空戦型ゲッターロボの最大の威力を持つ、腹部に搭載された高出力ゲッター線放射兵器。
メカザウルスをも一撃で蒸発させることができるが、炉心共々実験段階であるため、出力を上げすぎるとどんな危険を及ぼすか分からない。
・プラズマ・エネルギーバズーカ
ゲッターロボの専用兵装ではなくBEETの武装バリエーションの流用品。
凄まじい貫通力を持つ高出力プラズマ弾を発射する重兵器。しかも見た目に反してチャージにあまり時間がかからないという優れものであるが重い。
・多連装ミサイルランチャー
これも専用兵装ではなくBEETの武装バリエーションの流用品である。
ランチャーとは名ばかりに携行タイプのミサイルポットとも言うべき兵器で追尾性を持ちメカザウルスにも有効である。
竜斗はライフル二挺、バズーカ、ミサイルランチャーのフル装備して出撃することが多かった。
・ゲッターウイング
空戦型ゲッターロボ最大の機能とも言うべき、背中に取り付けられた赤色の滑空翼ユニット。
BEETの空戦兵装である『フライトユニット』の改良型であり、ブースター推進の他に反重力も使用し、重量、機体のサイズによる空気抵抗に左右されない高機動力を生み出すことが出来る。
・プラズマシールド
プラズマエネルギーで展開するエネルギー防護障壁発生機関。
エネルギーを長く保たせるために部分的に展開する。
●SR(ショート・レンジ)兵装
空戦型ゲッターロボの近接近戦用兵装。名の通り、白兵戦に特化した装備が施されている。
・対大型プラズマソード
折りたたみ式の巨大実体大剣型兵装。背中に掛けるように装備される。
高出力のプラズマエネルギーの刃を発振する。
・ビーム・ソードトマホーク
プラズマソードの第二形態。ゲッタートマホーク二本と合体させることで使用でき、高出力のゲッター線の刃を発振させ、プラズマソード以上の切断力を生み出すことができる。
・増加装甲
近接近戦で被弾する前提で装着する追加装甲。全身鎧のような形状で防御面が格段に良くなるが、重いのが難点。
●LR(ロング・レンジ)兵装
空戦型ゲッターロボの長射程攻撃兵装。武装は一つしか持てなくなる。
・GBL―Avenger(ゲッタービームランチャー・アヴェンジャー)
空戦型ゲッターロボの武装の中でも最大級の火力を持つ狙撃専用の巨大な重兵器。
ゲッターロボ以上の巨大さを誇り、外見はもはや戦艦の主砲をそのまま携行したように見えるほど。
直撃で山をも一撃で粉砕するほどの破壊力と、本州のど真ん中から直線的に北海道の端まで届く長射程を誇るがゲッター線増幅装置が二基必要(外付け用、兵器内部に搭載)で、弊害も多く実験段階すらクリアしていない問題の代物であるため、非常に危険な兵器。
アヴェンジャーとは「復讐者」を意味する。
●陸戦型ゲッターロボ
全高:24m
重量:65.4t
総重量:83.1t(ライジング・サン装着時)
型式番号:SMB―GR02G
分類:ゲッター炉心搭載型SMB
出力:95万馬力
装甲材:リクシーバ合金
動力:ゲッター炉心、プラズマ反応炉によるハイブリッド駆動エンジン
移動兵装:ターボ・ホイールユニット
他兵装:ライジング・サン
三機の内、陸地での運用を想定されて開発されたゲッターロボ。
パイロットはエミリア=シュナイダー。
白を基調としたカラーでスマートなデザインだが『イカ』とも呼ばれる。
右腕のペンチ型アーム、左腕の大型ドリルによる白兵戦を得意とする。
三機では最も直線的な機動性の優れた機体である。
ちなみに分類が三機の中で異なり、BEETではなくSMB扱いなのは武装等がBEETタイプと該当しないためである。
●武装
・有線式ゲッターアーム
右腕のペンチ型金属ワイヤー内蔵アーム。相手の頭を掴みつぶすこともでき、射出して離れた対象物を掴むことも可能。
・アーム内蔵型プラズマビーム砲
アームの中央に内蔵された小型ビーム砲。掴んだ相手に零距離から撃ち込み、焼き切るという芸当が可能。
・大型ドリルアーム
本機の象徴とも言うべき左腕の巨大なドリル。ゲッター線駆動のトルク回転から生み出す破壊力はメカザウルスを一撃でズタズタにすることが出来る。
しかしアームと違い、射出は出来ない。スペアもあり、交換する際はその場で取り外すことが出来る。
・ターボ・ホイールユニット
陸戦型ゲッターロボの特徴である機能。
BEETのG(陸戦)タイプに装備される地上用推進車輪ユニットと同じであるがこちらは固定装備。
両踵部に搭載されたキャタピラーのような車輪と小型ターボブースターにより、地上において地形を選ばず高速移動(ローラーダッシュ)できる。
・プラズマシールド
他のゲッターロボと同じ性能。
●ライジング・サン
陸戦型ゲッターロボ専用の背部装着型多武装ギミック兵装。 英語のXのようなデザイン。
射撃武装が内蔵されており、苦手であった中距離攻撃を可能にしている。
欠点は装備すると、本機のウリである機動力が著しく低下することである。
・プラズマ・アサルトガン×2
ライジング・サン上部に内蔵された射撃武装で左右の肩付近から展開される。威力はないが連射性能が優れており牽制攻撃用として用いる。
・ドリル型攻撃端末システム×1
ライジング・サンの中央に突き出るように搭載されたドリル型自律攻撃機。
ブースター推進による高速飛行で敵となる対象物に襲いかかる。
エネルギーがなくなりかければ充電しに戻る機能も有する。
・小型ゲッターミサイル発射管×2
ライジング・サンの下部に搭載されたゲッターミサイル管。左右腰に展開される。
●海戦型ゲッターロボ
全高:21.5m
重量:95.1t
総重量:201.7t(ドーヴァー砲、専用プラズマジェネレータ装備時)
型式番号:SMB―GR03A
分類:ゲッター炉心搭載型BEET改(Aタイプ)
出力:100万馬力
装甲材:リクシーバ合金
動力:ゲッター炉心、プラズマ反応炉によるハイブリッド駆動エンジン
移動兵装:スクリューユニット、地上用推進車輪ユニット
他兵装:ドーヴァー砲、専用プラズマジェネレータ
三機の内、陸戦及び水中戦を想定されて開発されたゲッターロボ。
パイロットは水樹愛美。
カラーは黄色を基調している。
全身にバルカン、ミサイル、プラズマ兵器を詰め込んだ、まさに『動く武器弾薬庫』とも言うべき機体で、長射程攻撃を得意とし装甲も厚いが、反面機動力は三機の中で最低。
この機体のみ火器管制はトリガー式で行う。
この機体のみ『フルバーストモード』と呼ばれる全弾を一斉発射する機能も持つ。
BEETタイプをそのままベースにしているため、実質にはゲッター炉心搭載型BEET改良型とも言える機体であるが、当初愛美はこの機体のデザインにカッコ悪いと大ブーイングしていた。
●武装
・フィンガーバルカン×10
全指先から発射される実弾型バルカン。腕が蛇腹状で伸縮性を持ち、伸ばしてから近距離で発射も可能。
・小型ゲッターミサイルポット
両脛内に搭載された無数のゲッターミサイル。水中では魚雷としても機能する。
・胸部搭載高出力プラズマビーム砲
胸部に搭載された大出力のプラズマ兵器。
ゲッタービームに迫る威力があるがチャージに時間がかかる。ビームを拡散弾に変更できる『ディヒューズモード』にも変更できる。
・大型ゲッターミサイル発射管×2
両肩に装備された大型ゲッターミサイルの発射管。大型メカザウルスすらも一撃で粉々にする。
こちらも水中において魚雷として使用可能。
・スクリューユニット
海戦型ゲッターロボの機能である海中移動用ユニット。
背中に装着されたスクリューにより海中を自由に移動できる。小回りが利き、海上に出てホバーも可能。
BEETのA(海戦)タイプの流用品である。
・パッシブソナー
海戦型ゲッターロボの機能。
水中における敵反応を感知をする、その有効範囲半径十キロメートル。
最大の特徴は各ミサイルと連動していることにあり、ソナー内の敵反応を全てにロックオンし、ミサイルを追尾させることが可能。
こちらもAタイプの流用品である。
・地上用推進車輪ユニット
地上で動く際に必須なユニット。本機の機動力がかなり低いため、これがないと活動範囲が著しく狭くなってしまう。
・プラズマシールド
他のゲッターロボと同性能。
●ドーヴァー砲
海戦型ゲッターロボの専用兵装で両肩のミサイル発射管の代わりに換装できる。レールガンと似て否なる兵器で、発射した弾頭の威力より通過時の衝撃波が強力で小さな街なら壊滅する。
しかし膨大なエネルギーを注ぎ込むために専用プラズマジェネレータが必須であり、エネルギーチャージ時間、発射衝撃、再装填に難があり、そしてその砲身とエネルギージェネレータの重量が凄まじく殆ど動けなくなるという致命的な欠点を持つ。
しかし『GBL―Avenger』と違って何発でも撃てるのが強みである。
●ベルクラス
全長:560m
全高:212.4m
全幅:120.8m
分類:ハイブリッド駆動式大型高速移動浮遊艦、ゲッターロボ専用運用支援艦
動力:大型ゲッター炉心、プラズマ反応炉によるハイブリッド駆動ジェットエンジン
早乙女の開発したゲッターロボの運用、及び支援を行うプラズマエネルギー、ゲッター線によるハイブリッド駆動の大型高速移動浮遊艦。
飛燕を思わせるそのデザインは高速航行するに適したデザイン。
基本的に艦長は早乙女、マリアがオペレーター及び艦管制を務めるが逆の場合もある。システムはほとんどオートメーション化されているため、一人だけでも制御は可能。
一応武装も施されているがあくまでゲッターロボを運用する支援艦であり、戦闘艦ではない。
住居性も完備されており、各乗組員の自室(シャワールーム完備)、医務室、食堂、座学室などの多目的施設も充実している。
格納庫、カタパルトは艦後部に搭載されている。予備としてBEETも二機積載しており、SMBの最大積載数は五機。高速移動艦という名を持ち、プラズマエネルギーとゲッター線によるハイブリッドジェットエンジンにより凄まじい推進力、速度を持つ。
所有権はゲッターロボ含め早乙女による個人所有。
●武装
・対空機関砲×50
前方各両舷に搭載された機関砲。主に牽制、撹乱用として用いる。
・対地ゲッターミサイル発射管×20
両舷底部に搭載された対地用大型ゲッターミサイル。
追尾機能を持ち、地上のメカザウルスを一掃できる。
・高出力プラズマエネルギー主砲
ベルクラス最大の威力を持つ大型プラズマ兵器。艦首を展開し使用できる。
エネルギーチャージに時間がかかるが、空戦型ゲッターロボのゲッタービームをも遥かに超える威力を持つ。
・大型プラズマシールド
ゲッターロボと違い、常にベルクラス全体を防護する。
非常に強固であるがエネルギー消耗効率に難がある。