――二時間後、精算し店から出る二人の腹は凄く張っていた。
「うぷっ……くそ、負けた……調子に乗って食べ過ぎた……」
「勝ったのはいいけど……さすがにもう入らないわ……リュウトも結構食べてたよね」
「つかお前一人で十皿以上も平らげてからそのあとにデザートとか……」
「デザートだけは別腹なのっ!」
さすがに今は満腹で歩けず、、二人は店の外にあるベンチに腰掛ける。
「次、どこ行こっか?」
「う~ん、どうしようか……」
そもそも急に遊んでこいといわれても、この周辺に何の娯楽施設があるかさっぱりだ。
二人は出る前に早乙女にこの周辺について聞くべきだったと今思い知るのであった。
「――とりあえずこの周辺を探索しようか。それも観光の醍醐味ということで」
「……そうね」
少し休んで再び歩き出す。駐屯地周辺と比べたら、早乙女の言うとおりメカザウルスの被害がなく自道路には自動車が走り、様々なビルや店があちこちに立ち並ぶ。
ほとんど建物が取り壊された向こうとは雲泥の差である。
二人は街の中心部へ。二人はキョロキョロ探索していると。
「リュウト、カラオケに行かない?」
ちょうど比較的大きいカラオケ店前に差し掛かった彼ら。
エミリアはそう提案する。
「……カラオケね。俺歌うまくないしな……っ」
「アタシそんなの気にしないよ。スゴくストレス発散になるよ、いっぱい歌ってすっきりしようよ」
……彼女に促された竜斗は少し考え、
「わかったよ、エミリアがそういうなら俺も歌うか」
「ワァオ、ありがとう!」
エミリアはスゴく歌いたくてウズウズしてたんだなと彼はそう感じた。
考えたら彼女も学校でよく女友達とカラオケにいったと聞かされたものである。
二人は受付を受けて、ドリンクサーバーでコップにジュースを入れて、指定された番号の個室へ向かう。
その途中の周りの個室から結構な数の張り上げる歌声が聞こえる、邦楽、有線曲、洋楽、アニソン、これはネタだとしか思えない曲も聞こえてくる。
やっぱりみんな、ここでストレス発散しているんだなとしみじみと思う竜斗だった。
そして二人は個室に入るとソファーに座り、エミリアは中央のカラオケ画面下に取り付けられた入力機器を取り出した。
「暑くなるからエアコン入れるけどいい?」
「いいよ」
そして彼女が先行して、入力機器に歌いたい曲を探す。
「フフ、久し振りだなカラオケ♪けどリュウトと来るのは初めてじゃない?」
「そうだっけ?」「うん。だから実はアタシね、いつかリュウトとカラオケ行きたかったんだ♪」
自分にそう言ってくれる女性もエミリアくらいだろうと、スゴく嬉しい気分だ。しかし彼は疑問なこともある、それは。
「……なあ、エミリア」
「どうしたの?」「お前ってさ、他に好きな人いないの?」
「…………えっ?なによいきなり……」
「だって、いっつも俺にばかり気をかけるからさ」
「そ、それは……っ、さあて歌、うたっと……」
なぜか言い渋り、話をぎこちなくそらすエミリア。
愛美にはブスなどと言われてたが実際には外国人特有の鼻がツンと高くてそばかす美人であり、内面的でも家庭的でそして献身的と女性にとってはこの上ない要素を持つ彼女は、確か中学、高校時でも結構な人数の男子から告白されていたのを知っている。
彼らは彼女が嫌いになる要素など持たない好印象を持つ男子だったのにことごとく、丁重に断っていたのだった。
そして竜斗自身も、彼女は男では誰よりも自分を好いているのは知っている。
しかし、それが疑問だ。
なんでこんな地味で弱気の、そして運動も大して出来ずに読書やゲームやパソコン好き、そして女性と一度も付き合ったことのないいわゆる草食系男子の自分なのか……他にも自分より遥かに優れるいい男がいるだろう、なのに――。
「さあて、いくわよ。歌っている間に決めておいてねリュウト」
彼女が歌うのは名前の聞いたことのないアーティストの曲。
しかし表示されたその不思議なタイトル名と、その後の画面上のPV映像を見ると、どうやら日本のロック、それもいわゆるヴィジュアル系ロックバンドの曲であるようだ。
……そういえばエミリアってこういう趣味があったことを思い出す。
彼女の部屋にそういう系統のCDやライブDVDなど沢山あった。
画面には、不思議な世界観を映し出されたパート、バンド本人が歌うパートの映像が流れる。
まるで女か男か分からない程に盛った長髪、ガチメイクを施した細身の男性バンドメンバーの演奏、歌唱姿は、まるで漫画やアニメに出てきそうなキャラクターみたいだ。
けどそれでファンがいるのだから好きな人には好きなんだろう。
「うるぁああああっ!!」
盛り上げるためか、はたまたネタか、ハードロック調の曲に合わせてソファー上に立ち上がり、テーブルに片足を乗せてシャウトしながら派手にヘドバンをかますエミリアに彼は腹を抱えて笑った。歌が終わり、息を乱す彼女に彼は喝采を送る。
「エミリア、最高だったよーー!!」
「あ、ありがとう……次はリュウトの番よ!」
「あ、いれてなかった……待ってて!」
……しかし彼は、実際何を歌おうか決めてなかった。とりあえず履歴、つまり前の人が入れた曲のリストを見て、自分でも歌えそうな曲を探す。
(これ歌おうかな……)
入れたのはとりあえず無難な、ミリオンヒットした誰でも知っている有名アーティストの曲だった。
「…………」
カラオケという場に全く慣れていない彼は、とにかく音程を外すまいと慎重に歌おうと必死だ。マイクを持つ手がブルブル震えている。
対しエミリアは終始無言である。
「はあ、はあ……っ」
歌い疲れて息を乱す竜斗にエミリアは眉間にしわを寄せたムッとした顔となり、
「ダメダメ、すごく堅い堅い!」
「へっ?」
「リュウト、もう少し気を楽にして歌っていいのよ。
これじゃあ聞いてるほうも疲れるよ。
カラオケってのは上手い下手はどうだっていい、はっちゃけてナンボなモンよ!」
エミリアに突然の指摘に目が点になる。
「アタシがなんで初っぱなからあんなパフォーマンスしながら歌ったか分からない?それはね、リュウトの緊張をほぐすためにやったのよ、オンナのアタシでも恥を考えずに」
「…………」
「アタシは……リュウトのありのままを聴きたい」
「ありのまま…………」
「怖がらないで。アタシはリュウトをしっかり受け止めてあげるから――なんて思われるか、なんて気にしちゃダメ!」
……エミリアが彼を半ば強引的にカラオケを誘ったのは、これまでの過重なストレスを発散し、そして愛美から受けた心の傷を少しでも和らげたらという彼女なりの気遣いである。
外出した時からどうしたらいいかと考えていたら、偶然カラオケ店があったのでこれならと――彼女らしい発案である。
「リュウト、いっぱい叫んで歌って盛り上がろう。アタシも死なない程度ではっちゃけるから!」
彼女の激励に竜斗は徐々に、彼女に対する嬉しさと感情が高ぶった。
「――うん!」
――それから竜斗とエミリアはまさに歌合戦状態となった。
アニソンや、ヴィジュアル系ロック曲、ちょこっと有線曲、デュエットしたりと……まさに自分達の趣味曲を下手上手関係なく、そして感情のままに歌い出す彼らは笑顔と凄まじい熱気に溢れていた――。
そして四時間後、バテバテになって店から出た二人はもはや全てを出し切った表情だった。
「ノドカラカラ…………」
「エミリア、声がかすんでるよ……っ」
「そういうリュウトもじゃない……」
そう言い合い、互いに見つめてクスクス笑う二人だった。
夕方になり、時間も時間で竜斗達はとりあえず駐屯地の方へ向かう。
途中でタクシーを見つけたので、お金もあるし乗ろうとも考えたが、せっかく探索できるチャンスでもあったので二人は疲れるが歩いて帰る選択をした。
落ちていく太陽に見とれる二人は、共通で、今日のような素晴らしい休日を作ってくれた早乙女とマリアに感謝するのであった。
――帰り道、二人は落ちていく夕日をよく見ようとちょうど通りかかった、丘のような高い場所に立ち寄る。
頂上までの階段を転ばないようにゆっくり登る。
そして一番上についた二人を待っていたのは、見晴らしのよく、そして夕日の光をモロに受ける絶好の場所だった。
ベンチなどもあるが、誰もこないのか砂と枯れ葉だらけで汚れている。
「いい景色……アタシ気に入った。またリュウトとここに来たいな……」
嬉しそうにそう言う彼女の後ろで聞いていた竜斗は……。
「エミリア」
「ん?」
彼女は振り向くと、どこかやりきれない顔をした竜斗がいた。
「なんで『俺』ばかりなんだ?」
「リュウト…………?」
「……カラオケでも言ったよな。他に好きな人はいないのかって……俺は知ってるよ。お前、中学から結構告白されてたの」
エミリアの顔から笑顔が消えた――。
「告白したのは全員、俺より遥かに頼りがいがあるいい男だったと思う……お前は全部断った。なんでだ?」
「…………」
「……こんなこと、恥ずかしくて言いにくいけど俺も大体は気づいていた……俺が好きなんだろ?」
ついに彼は彼女に秘められた想いの核心に迫った――。
「それは凄く嬉しいよ……エミリアとはずっと小学校前からの付き合いで常に俺と一緒だったからお前の気持ちは分かる……俺のこと思ってくれる女性(ひと)なんてお前だけだから。けど――」
「リュウト……っ」
「なんで俺なんだ。水樹みたいな女にイジメられてたひ弱な男の俺が好きなんだ?」
その言葉が彼女の心に針のようにグサッと深く突き刺さる。
「……ずっと俺にくっついてると、これからもお前にばかり迷惑がかかる。
俺は、お前にこれ以上傷ついてほしくないんだ……それなら、いっそのこと俺より頼りがいのある人を選んだほうがいいと思う……」
彼は震える声で彼女の思いを引き裂くようなことを伝える――これも彼なりに考えたことである。
自分にばかりくっつき、助けようと庇うから愛美のような悪い人間と喧嘩し、傷ついてしまう。
そうなるくらいなら他の頼りになる男にくっ付いたほうが、きっと守ってもらえるから――。
「…………」
「お前だってホントはツラいんだろ?俺を助けるためにこんな――」
――だがその時、
「リュウトって……全然アタシの気持ちわかってない……っ」
「エミリア……?」
「大好きだよ。この際だから言うけど……好きで好きでたまらないの。
もう、周りが白黒になるくらいに――だって日本に来てから友達がいなくて寂しい思いをしてたアタシと友達になってくれて、日本好きになるきっかけも作ってくれたし。
アタシに告白してきた人には凄く申し訳ないことをしたと思う。だってアタシ、リュウトしか考えられないから。
それにリュウトと一緒にいられるなら痛い目にあってもツラいなんて少しも思わなかったっ」
ついに彼女も彼に本心を伝えるのだった。
「……小学二年生の時、リュウトがクラスの七夕会で短冊に何を書いたか覚えてる?」
「七夕……?」
「『おとなになったらエミリアとけっこんすること』って書いてくれたの、アタシは今でも覚えてる。
何を書こうか迷ってたアタシは、それを見たらホント死ぬほど嬉しくて……アタシも汚い字の日本語で『おとなになったらリュウトのおヨメさんになる』って書いたんだよ……」
「あ……っ!」
彼は今、思い出した。確かにそんなことを書いた覚えがあると。まさかエミリアは……。
「あの時クラスのみんなからヒューヒューってからかわれたけどね。
確かリュウトは四年生くらいから願いを変えちゃったけどアタシはずっと『リュウトのお嫁さんになる』って変えなかったし、今でもその願いを変えようとしたことは一度もなかったよ……」
「エミリア…………っ!」
「……確かにアタシも悪いところはいっぱいあるよ。不器用で要領悪いから……最初は今までリュウトをただ助けたり庇ってた。
それはリュウトが好きだからこそだよ……けど、それがリュウトに対して逆効果だったって……サオトメ司令やミズキ、そしてクロダ一尉に言われてやっと気づいたの。
あたしのやってたことはただの自己満で思い上がりだったってこと。
それからアタシ、どうリュウトと接すればいいかスゴく悩んでた……っ。それにリュウトがアタシに対してどう想っているか。もしかしたら、自分をただの幼なじみだとしか思ってなかったら……そう考えると恐くて、今まで素直に『好き』なんて伝えれなかった……っ」
……顔が真っ赤なエミリアの目から涙が溢れかえる。
「けど……もし迷惑だったんならゴメンね……こんな、アタシの一方的な想いだけで今まで振り回して……困らせてゴメンね……アタシはただ、夢ばかり見ていただけだったんだ……っ」
「お前…………っ」
「けど……これだけは言わせて……アタシは……リュウトに何があっても最後まで味方になるから……それが、不器用なアタシの出来る、大好きな人への精一杯の優しさだから……!」
……これまでエミリアが自分ばかり寄り添い、助け、そして庇ってきたその真意を今やっと、理解できた。
だが彼女は悲しさのあまり、彼に背を向けて泣きながら駆け出した――が。
「ば、バカ!!それ以上行くなあ!」
「!?」
彼女の行く先にあったのは手すりと鎖が張られ、その先には地面などない崖が。
(ウソ……っ)
泣くあまり、崖の存在を忘れていた彼女の足は鎖に引っかかり、勢いで一回転してまさかの崖の下へ転落……はしてなかった。
「エミリア!!」
「リュウト……!!」
間一髪、すぐさま追いかけた彼の差し伸べた手がギリギリで彼女の手を掴み、崖から落ちるのを防いでいた。
「絶対に下を見るなよ!」
彼女の下は夕時もあって闇で広がっていた。どのくらい高いのか分からない、恐怖のあまり身震いした。
崖の土に滑って上がれそうにもない。
杭に足に引っ掛けて鎖を全力で掴んでいる彼の力に限界が来てるのか、ズリズリと崖へ引きずられていく。
「りゅ、リュウトまで落ちちゃう、手を放して!」
「死んでも放すもんか!」
その時、エミリアは見上げて彼の顔を見て感じた。
今までの柔かった顔が消えて、まさに本来の男らしさを感じさせる力強さが。
「エミリア……俺はお前の本心を聞けてもう迷いは吹っ切れたよ。
これからは……俺がエミリアを守っていくんだからっ!!」
(リュウト……っ!!)その言葉は彼女の心を溢れさせるくらいな嬉しさに満たされた。
しかし、鎖に掴んでいた手の汗により、滑って離れてしまい、彼と共にそのまま崖から落ちていった……。
「……あれ、生きてる」
とっさに彼女は起きた。どうやら崖の下のようで偶然にも地面の土が柔らかい。少し痛みが走るがどうやらそのおかげで自分は助かったようだが、
「リュウト、大丈夫!?」
そばで倒れている彼を必死で揺さぶる。すると、
「う…………ん、エミリア、大丈夫か……」
彼の様子を見るとどうやら大丈夫なようだ。ゆっくり体を起こして彼は、彼女と対面する。
「ハハッ……俺、お前を絶対に守るって言ったのに……カッコ悪いよな……」
「ううん、そんなことない。今までの中で一番カッコよかった」
二人は暗い中であるが顔を合わせ見つめ合う。
「ねえリュウト、これからアタシを守るって……ホント?」
「ああ。俺も実は二日前のあれから、もうエミリアを守っていく、強くなるって決めてた。
けど、あんなことを言ったのはそれも選択肢の一つだと思ったんだ、だから――。
けどエミリアがそこまで俺を想ってくれてたんなら、これでもう完全に決めた、てっ」
「リュウト……っ」
すると彼は照れくさそうに彼女に呟いた。
「エミリア、俺もお前が大好きだ。だからお前のためにこれから強くなるよ。けど俺、水樹に……」
「心配しないで……何があってリュウトはリュウトだから。言ったでしょ、全てを受け止めてあげるって――」
……ついに想いを告げて、本当に結ばれた二人は強く抱きしめ合い、至福の時を迎えた――。
「リュウト……もっかい好きって言って……」
「大好きだよ。世界で誰よりも――」
「アタシも……世界で誰よりもいっとうリュウトが好き……っ」
エミリアにとって、これまでで今日の今ほど幸せな気持ちが満たされることなどなかっただろう。それは彼にとっても――。
「あ、世界で好きなのは他にいた」
「……え」
「アタシの親……」
「あ、俺も親忘れてた」
二人はクスッと笑った――。
その夜、駐屯地に戻りベルクラスに帰艦した二人は、すぐさま早乙女とマリアにお礼を言いに司令室に訪れた。
「おかえり二人共、楽しかったか……ん、なんでそんなに服が土で汚れてるんだ?」
「そ、それはまあ……ハハっ」
「……サオトメ司令、そしてマリアさん。こんな素晴らしい休日、本当にありがとうございました!」
二人は今まで見たことのない彼らの満面の笑顔に驚くも、親のように暖かく見つめたのだった。
「そうそう、二人に吉報がある」
「え?吉報ですか?」
「ああ。実はな、残り一人のゲッターパイロットが正式に決まったよ」
最後のゲッターロボの乗る人間。二人は驚愕すると同時に、誰なのか知りたくなった。
「だ、誰ですか?」
「それはな、君達がよく知る『女の子』だ」
「オンナ……のこ」
「…………?」
「なら紹介しよう、最後のゲッターロボのパイロットに任命された――」
すると横からある人物が現れる。見た竜斗達は……一気に戦慄した。
「「水樹(ミズキ)っっっ!!?」」
「そうだ、最後の一人は君達がよく知っている女の子『水樹愛美』だ、よろしく頼む」
……なんてことだろう、最後のゲッターロボに乗る人物と言うのが、竜斗達を毛嫌いし傷つけ、そして陥れてきた彼女だった。
「フン…………」
やはり気に入らなさそうな態度の愛美に対し、二人は唖然となるのであった。
「な、なんで……」
「ミズキがアタシ達と同じゲッターロボに……ウソでしょ……」
……まあ二人の感想はそうなるだろう。
「これを見てくれ、実は今日、彼女とゲッターロボの操縦訓練をしたんだが、その時の映像だ」
モニターに映し出されたそれは、二人をさらに唖然とさせた。
地下訓練場にて、初日ということもあり竜斗と比べてぎこちない面もあるが、縦横無尽に動き回る『海戦型ゲッターロボ』の姿が……。
「私達は驚いたよ。この機体、君達のより操縦が難しいのにほとんど自分の感覚でこんなに動かせるとは。
まあ、あまり指示を聞かないのが彼女の難点だがな。二人とも、これから彼女に負けてられないぞ」
実は愛美はゲッターロボの操縦に関しては『天才肌』を持つのであった……開いた口が塞がらずに立ち尽くし、ショックを受ける竜斗とエミリア。
「お、俺より機敏に動かしてる……」
「てことは一番下手くそなのは……アタシ……?」
――ついに揃う三人のゲッターロボのパイロット。
石川竜斗、エミリア=シュナイダー、水樹愛美の同級生同士のチーム。だが、竜斗とエミリアとの関係が劣悪な愛美のこの三人で果たしてこれから上手くやっていけるのだろうか……。
次から戦闘回です。